中国の秘密捜査「犯罪」＝米当局への証拠提出要求―国務省

　【ワシントン時事】カービー米国務省報道官は17日の記者会見で、中国が米国に秘密捜査員を送り込んでいるとする米メディアの報道に関連して「外交官や領事、大使館員以外の個人が通告なしに米国内で捜査活動を行うことは犯罪行為に当たる」と警告した。
　
　16日の米メディアによると、中国公安省の覆面捜査官は観光ビザや商用ビザで米国入りし、逃亡した自国民を帰国させようと家族を脅迫するなど圧力をかけている。
　カービー氏は「具体的なケースには言及しないが、外国の捜査官は司法長官への事前通告がなければ、米国内での活動は認められていない」と説明。さらに米法執行機関による中国からの逃亡者の捜査や立ち退き、訴追ができるよう、中国当局に対して具体的な証拠の提出を求めた。