【ソウル聯合ニュース】韓米の定例合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)が始まった17日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は「地下バンカー」と呼ばれる青瓦台(大統領府)国家危機管理状況室で「乙支国家安全保障会議(NSC)」を開き、北朝鮮の挑発から国民の生命と財産を保護し、朝鮮半島の平和を守るためには確固たる安保意識と強い軍事態勢を整えるべきだと強調した。
また、南北軍事境界線に近い非武装地帯(DMZ)の韓国側で地雷が爆発し韓国兵2人が重傷を負った事件に言及し、「われわれ将兵の殺傷を試みた明白な軍事挑発」と批判した。
UFGについては、北朝鮮が毎年演習の本質を歪曲(わいきょく)・非難し、軍事的威嚇を続けていると指摘。その上で、北朝鮮の敵対的態度と挑発が続く限り、韓国は強い対北抑止力を持つべきで、UFGは国家安保を守るための態勢を確認できる良い機会と評価した。
会議は非公開で行われ、黄教安(ファン・ギョアン)首相や尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官、洪容杓(ホン・ヨンピョ)統一部長官、韓民求(ハン・ミング)国防部長官、李炳浩(イ・ビョンホ)国家情報院長、崔潤喜(チェ・ユンヒ)韓国軍合同参謀本部議長、スカパロッティ韓米連合軍司令官(在韓米軍司令官兼務)らが出席した。
UFGは朝鮮半島の安全保障と韓米の連合防衛体制の維持を目的とする防衛的な指揮所演習で、朴大統領は2013年と2014年の演習期間中にも乙支NSCを開いている。