薬物使用で逮捕の脱北者ら「北で麻薬まん延」=韓国

【高陽聯合ニュース】中国から入手した違法薬物を韓国で常習的に使用していた北朝鮮脱出住民(脱北者)が検挙された。

 韓国・京畿道の一山警察署は17日、薬物を常習的に使用した疑い(麻薬類管理に関する法律違反)で脱北者4人と中国国籍の朝鮮族1人を逮捕したと明らかにした。約3000人が同時に使用できる量の覚せい剤と大麻草を押収したほか、薬物販売で得たと推定される現金411万ウォン(約43万円)も見つけた。

 40代の脱北者の男は3月と先月の2回、朝鮮族(未検挙)から覚せい剤を国際宅配便で受け取り、ソウル市内で同居している30代の脱北者の女と共に20回以上使用した疑いが持たれている。また、この男は20代の脱北者の女に覚せい剤を売った疑いもある。

 脱北者の薬物使用は、この女が今月2日、同居する男に暴力を振るわれたとして警察に届け出たことがきっかけで発覚した。所轄の一山警察署が女の部屋を調べたところ、女が同居する30代の男と覚せい剤を常習的に使用していたことが分かった。

 また、これとは別に、30代の朝鮮族の男が薬物使用で現行犯逮捕された。

 警察の関係者によると、脱北者らは「5年前から北では青少年から高齢層まで飢えの苦しみから逃れようと。麻薬(薬物)がまん延している」と供述している。警察は40代の脱北者の男から薬物を買って使用した脱北者がほかにもいるとみて、捜査を拡大している。

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