早実ナイン行きつけ中華料理店、清宮限定丼つくる

2015年8月18日6時0分  スポーツ報知
  • 見た目からインパクト大の「焼肉丼エッグマヨ」

 17日の九州国際大付(福岡)戦で2戦連続本塁打を放った早実(西東京)の清宮幸太郎一塁手(1年)。同校の地元の東京都国分寺市では、早実ナイン行きつけの中華料理店「淡淡(たんたん)」で、看板メニュー「焼肉丼エッグマヨ」(680円)の目玉焼きの数を甲子園で清宮が放った本塁打数にする「清宮スペシャル」を構想。全国制覇を果たしてのスーパー1年生の来店を心待ちにしている。(北野 新太)

 17日朝、清宮の2戦連続弾を見届けてから店を開けた「淡淡」の川道清次店長(63)は「ついに清宮君が本調子になってきてチーム全体にギアが入った感じですね。(現・日本ハム)斎藤(佑樹)君の時と同じような空気になってきてますよ」と笑顔。早実ファンとしてベスト4進出がうれしいのか、鍋を振る手も軽やかだった。

 JR中央線国分寺駅から東に徒歩4分。早実校舎の目の前にある「淡淡」は1983年オープンの老舗中華料理店だ。2001年に早実が校舎を新宿区から同所に移してからは、行きつけの店として野球部員に愛されてきた。「斎藤君は何十回も食べに来てくれましたし、今回のメンバーでは山田君、加藤君、宮崎君(いずれも3年)、金子君(2年)がよく来てくれます。清宮君も去年かおととし、中等部時代に一度だけ来てくれました。ここら界隈(かいわい)では中学の時から超有名人でしたから『お~、これが清宮君か~、さすがに体がデカいな~』と思いましたよ」

 店の看板メニューは約8~9割の客が注文し、佑ちゃんも中学生だった清宮ももれなくオーダーした「焼肉丼エッグマヨ」。スパイシーな秘伝のタレで焼いた肉に半熟の目玉焼きを乗せ、マヨネーズをかけた「高校生の大好きなものが3つ合わさった」(川道さん)自慢の逸品だ。

 早実が全国制覇した場合、川道さんは全早実生を対象に新学期から数日間限定で大盛(100円増)分、通常の約3倍の量の特盛(400円増)分を無料にすると決めている。そして、清宮が来店した時の本人限定プランとして「甲子園でのホームラン数と目玉焼きの数を同じにしようかと」と断言。通常版の目玉焼きの数は、くしくも現在の本塁打数と同じ2個。清宮が自分だけのスペシャルメニューに舌鼓を打つためには、もう1本、聖地でアーチを描かなくてはならない。

 スペシャル丼はあくまで清宮のためにある計画で他の客に提供はしない。開業32年、特定の客に対して限定メニューを提供するのは同店史上初。あの佑ちゃんにも用意されることのなかった特別待遇だ。川道さんは「有言実行を続ける清宮君にはスーパースターの素質を感じます。もう1本打つような気がします」と第3号に期待を寄せていた。

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