ロッテお家騒動:きょう日本で株主総会=時間・場所は非公表

 ロッテグループの経営権争いの重大なヤマ場なる日本のロッテホールディングスの臨時株主総会が17日、東京で開かれる。先月27日にロッテグループのオーナー一族の兄弟間で対立が本格化してから21日目のことだ。ロッテホールディングスは韓国ロッテグループの持ち株会社格であるホテルロッテの大株主で、韓国と日本のロッテグループを掌握する上で最も重要な会社だ。

 ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン)会長=日本名・重光昭夫=は、今回の株主総会を控え、今月13日に日本に向け出国し、株主総会の準備に入った。兄の辛東主(シン・ドンジュ)元ロッテホールディングス副会長=同・重光宏之=も16日午前、東京に向かった。

 ロッテホールディングスが明らかにした今回の臨時株主総会の議案は、社外取締役制度の導入と企業支配構造の変更に向けた組織再編などだ。しかし、株主総会の現場で辛東主元副会長が友好勢力を結集し、議案通過を阻止するなど、衝突の可能性も否定できない。

 日本のロッテホールディングスの取締役会を掌握した辛東彬会長が「友好勢力を含め、ロッテホールディングスの株式70%を確保した」と表明している点からみて、辛東彬会長サイドが勝利し、同会長が韓日ワントップ体制を固めるとの観測が財界から聞かれる。

 一部には辛東主元副会長が父の辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長=同・重光武雄=から受け取った「指示書」や「肉声ファイル」などを株主総会で公開し、「反辛東彬」の動きを本格化させるとの見方もある。

 一方、日本のロッテホールディングスは前日の16日夜の段階で、株主総会の時間、場所を一切公表していない。同社は「株主保護のための決定」としているが、「ロッテグループの閉鎖的な性質が表れたもう一つの事例だ」との声も聞かれる。

チェ・ソンジン記者
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