バンコク爆発:死亡は外国人含む19人 別の爆弾2発処理

毎日新聞 2015年08月17日 23時21分(最終更新 08月18日 08時14分)

爆発現場のエラワン廟の敷地に入る爆発物処理班=バンコクで2015年8月17日、AP
爆発現場のエラワン廟の敷地に入る爆発物処理班=バンコクで2015年8月17日、AP
爆発現場の交差点
爆発現場の交差点

 【アジア総局】タイの首都バンコク中心部の目抜き通りで17日午後7時(日本時間午後9時)ごろ、爆弾が爆発し、タイ当局によると、少なくとも19人が死亡した。負傷者は外国人を含む約115人に上るとみられる。

 プラウィット副首相兼国防相は「外国人を標的にし、タイの経済と観光業の破壊を狙った」と話し、テロとの見方を示した。また、政府のサンサーン副報道官は「国家に反逆し、タイ人の幸せを望まない者がいる」と話し、軍事政権と対立するタクシン元首相派ら反軍政勢力が関与した可能性を示唆した。ただ犯行声明はどこからも出ておらず、事件の背景は不明だ。

 観光警察によると、死亡者には中国人とフィリピン人が含まれている。日本人が巻き込まれている可能性もあり、日本大使館などが安否の確認を急いでいる。

 地元メディアによると、中心部の商業地区にあるエラワン廟(びょう)の敷地内で、電柱に仕掛けられた爆弾が爆発し、付近のラチャプラソン交差点を走行中のオートバイやタクシーが炎上したという。近くには、百貨店大手の伊勢丹バンコク店、高級ホテルのグランド・ハイアットやショッピングモールがあり、日本人観光客も多数訪れる。現場付近では爆発していない二つの爆弾も見つかり、警察が処理した。タイ政府は現場に軍を派遣し警戒に当たっている。

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