【ソフトB】松坂、右肩手術!ブルペン投球再開メド立たず決断
スポーツ報知 8月18日(火)7時4分配信
ソフトバンクの松坂大輔投手(34)が早ければ18日にも右肩の手術を受けることが17日、分かった。今季は序盤から右肩の痛みと不調を訴えて、リハビリを行っていたが、一進一退の状態が続き、ブルペン投球再開のメドも立たない状況だ。すでに今季中の復帰は厳しくなっており、来季に向けて完全復活を遂げるため、右肩にメスを入れることを決めた。
16日西武戦6回1死満塁、降板を告げられ厳しい表情の寺原
松坂が、復活のために大きな決断を下した。春先から右肩の不調を訴え、これまで懸命に治療、リハビリを続けてきたが、状態が上向かず、近日中に手術に踏み切る。関係者によると、早ければきょう18日にも関東地方の病院で手術を受けるという。
米大リーグ・メッツから今季、3年総額12億円で加入。DeNAとの争奪戦の末、9年ぶりの日本球界復帰にファンは沸いた。宮崎キャンプを経て、3月4日の阪神戦(甲子園)で実戦初登板。だが、同18日にインフルエンザに感染していたことが発覚。体調不良による戦線離脱は右肩にも影響を及ぼし、練習再開後の4月2日には右肩筋疲労で無期限ノースロー調整が決まった。
5月20日のウエスタン・リーグのオリックス戦(高知)で実戦復帰したが、中3日で登板予定だった24日の同広島戦(大分)を、右肩の違和感のため登板直前に回避していた。
それからは、リハビリ組で回復を待つ苦闘の日々。キャッチボールは行っていたが、状態は上がらず、ブルペンでの投球再開のメドすら立たなかった。この間、評判を聞きつけては福岡を離れ、都内を始め全国の病院や治療院に赴き、必死に快方への道を探ってきた。
今季中の復帰は絶望となるが、このタイミングで手術に踏み切れば、来季の開幕までに復帰できる可能性はある。右肩関節唇の修復手術などを行うとみられ、一般的には全治6か月程度といわれている。手術後は、家族の住む米国でリハビリを行う方針だ。
Rソックス時代の2011年6月に右肘靱帯(じんたい)修復手術を受け、12年6月にはレ軍で復帰を果たしている。昨年12月の入団会見で「期待されていることは感じますし、それに応えないといけない」と話していた松坂。今回の肩の手術も克服して、完全復活を目指す。
◆松坂 大輔(まつざか・だいすけ)1980年9月13日、東京都生まれ。34歳。横浜高の98年甲子園で史上5校目の春夏連覇を達成。同年ドラフト1位で西武入り。99年から3年連続最多勝。06年オフにポスティングシステムでRソックス入り。08年に日本投手最多の18勝をマーク。インディアンス傘下マイナーを経て、13年途中にメッツ入団。06、09年の第1、2回WBCでともにMVP。183センチ、93キロ、右投右打。
◆松坂の経過
▼3月4日 阪神戦(甲子園)でオープン戦初登板し、3回4安打無失点。
▼同10日 巨人戦(長崎)で2度目の実戦登板。極寒の中で3回2失点。
▼同17日 ロッテ戦(ヤフオクD)で6回3失点。初回に3失点するも、2回以降は無安打投球。
▼同18日 福岡市内の病院で「インフルエンザB型」と診断。シーズン初登板予定だった同31日のオリックス戦(ヤフオクD)回避が決定。
▼同29日 福岡・西戸崎のブルペンで投球練習再開。41球を投げる。
▼4月2日 ヤフオクDで工藤監督と会談。右肩の筋疲労で無期限ノースロー調整が決定。
▼5月5日 西戸崎のブルペン入り。捕手を立たせて42球を投げた。
▼同12日 捕手を座らせ、本格的な投球練習を再開。49球を投げる。
▼同20日 ウエスタン・リーグのオリックス戦(高知)で実戦復帰。2回32球で2安打1失点。
▼同24日 2番手で登板予定だったウエスタン・リーグ広島戦(大分・中津)を登板直前に回避。右肩の違和感を訴える。
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