一方、16日夜、ソウル・仁川・京畿地域には突風と雷を伴う1時間に30ミリ以上の非常に強い雨が降った。ソウル市銅雀区の国立ソウル顕忠院(殉国者のための国立墓地)は1時間に63ミリの豪雨となった。
降雨量は各地域で差が大きかった。同日午後10時30分現在、顕忠院では105ミリの雨が、ソウル市冠岳区南ヒョン洞では89.5ミリ、同区新林洞では85.5ミリの雨が降った。京畿道安養市には82.5ミリの雨が降った。
気象庁は同日夕、ソウル市・仁川市・京畿道安養市・広州市に大雨注意報を、京畿道安養市・果川市には強風注意報を出した。気象庁は「大気上層部の冷たい空気と日中暖められた空気がぶつかって大気が不安定になり、短時間に強い雨が降った」としている。
強い雨は17日にはやみ、全国的に曇りのところが多くなると気象庁では予想している。超微細粉じん濃度も「普通」となる見通しだ。
ただし、江原道嶺東地域では朝から昼の間に、済州島と慶尚南道の海岸地域、慶尚北道の東海(日本名:日本海)岸地域は未明まで雨が降ると気象庁では見ている。仁川市では朝まで一時的に超微細粉じん濃度が「悪い」まで上昇する可能性もあると国立環境科学院は予想した。
一息ついていた暑さも再び戻ってきそうだ。気象庁によると、東海岸を除く全国のほとんどの地域で日中の気温が再び30度以上になり、暑くなるという。17日の日中はソウル市で32度、光州広域市で33度になると予想される。30度を超える暑さは21日から22日にかけて全国的に雨となった後、ひとまず収まりそうだ。