16日、ソウル・仁川・京畿地域では昼に超微細粉じん注意報が、夜は1時間30ミリメートルを超える強い雨が降った。
この日午前10時、ソウルには今年4回目の超微細粉じん注意報が出された。ソウルの超微細粉じん濃度は一時「非常に悪い」(101マイクログラム/立方メートル以上)に当たる108マイクログラム/立方メートルまで上がったが、午後になると強い風が吹いて雨が降ったため「良い」に回復した。仁川・京畿地域でも同日は超微細粉じん濃度が一時100マイクログラム/立方メートルを超えた。超微細粉じん注意報が夏に出されるのは異例だが、一部からは「12日に中国・天津港で発生した爆発事故の影響ではないか」という懸念の声も聞かれている。
これについて国立環境科学院は「同日の超微細粉じんと天津港爆発事故との関連性は科学的にはほとんどない」と述べた。
国立環境科学院関係者は「最近、韓半島(朝鮮半島)は風がなく、大気が停滞している状態のため汚染物質が蓄積、そこに西海(黄海)上にとどまっていた超微細粉じんが気流に乗ってやって来て合わさったものだ。爆発事故が起こった12日から天津では南西から中国内陸方向の北東に向かって風が吹いており、汚染物質が韓半島に到達するとは考えにくい。爆発事故で発生した汚染物質のシアン化ナトリウムは空気より重く、韓半島まで飛来しにくいし、気流に乗って飛んでくるほど排出され続けてもいない」と説明した。