2012年7月に1300億円とされていた新国立競技場の建設費用は2013年8月に3000億円超に。それが翌年5月には1625億円になったが、1年後にまた3000億円となった。ロンドン五輪のメインスタジアムは840億円、日産スタジアムでも600億円だった。当時東京都知事だった猪瀬直樹氏は、3000億円という数字を新聞報道で知ったという。 3000億円という試算を出したのは、日本スポーツ振興センターだった。3000億円が明るみになった一ヶ月後には自民党無駄遣い撲滅プロジェクトが行われ、JSC理事長・河野太郎氏は自民党・河野太郎議員らから説明を求められた。陸上界からはもっと出口がほしい、ラグビー界からはロッカーを 充実させて欲しいなどの要望があり、これが予算高騰の原因であるという。この時点でJSCは既に1800億円まで削減したと説明。 ヒアリングから半年後、JSCは1625億円にまで削減した建設費を発表。しかし建築士・森山高至氏はこの急激な削減に対し疑問を抱いていた。ヒアリングに参加していた馳浩議員も1625億円の根拠を追求したが、1625億円で大丈夫という詰め方しか出来なかったという。しかし、9ヶ月後にはゼネコンが再び建設費を3000億円と試算した。 先週、ゼネコンがJSCに概算工事費3000億円を超えると伝えたが、JSCは文科省に2100億円程度と900億円安く報告していたことがわかった。JSCに取材したところ、「2100億円は建築資材の調達を複数の工事業者から見積もりを徴収し最安値価格を前提に試算するもゼネコンはリスクを考慮し確実な調達が可能な業者から見積もりに基づき試算したため高い単価になったと分析している」と説明した。 直接話し合いを行った建築家・中村勉は、「あいまいな状態で先へ進ませて欲しい」というJSCの様子が印象に残っているという。さらにJSCが出した収支報告からも曖昧さが指摘されており、チェンジデザインワークス・桑原洋一氏は「641日後に収支計画が出たが1300億円で作る公共財によってどういうサービスを行うどういうお金を使いどういう収益があるか当初からあるべき」と述べた。
2015年8月16日放送 7:54 - 8:01 フジテレビ
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