奈良・薬師寺東塔から和同開珎 流通貨幣で「地鎮供養」解体修理中の薬師寺東塔(奈良市、国宝)で、地鎮のために使った古代の銅銭「和同開珎」が発掘調査で4枚見つかり、薬師寺などが17日、発表した。調査をした奈良文化財研究所や県立橿原考古学研究所は「広く流通した貨幣を地鎮にまいた例として注目される」と話している。 和同開珎が見つかったのは、東塔の土台となる基壇上面から約1・7メートル下。塔建立に先立つ地盤の補強工事として、一度地面の土を掘り出し、その穴に粘土と砂を交互に埋めて地盤を強化した部分からまとまって見つかった。うち2枚が完全な形で出土した。4枚は直径約2・4センチ。 10月1日から寺で一般公開の予定。 【共同通信】
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