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<R18> 18歳未満の方は移動してください。 この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。

魔帝トカゲ興亡記

作者:Dr.W
※残酷行為手当てあり。備えよう。
 小生はトカゲである。
 名前はない。
 小生はモンスターと呼ばれる存在でモンスター名はオオトカゲになるらしい。
 まあ、人間たちが勝手につけた名だ、小生には特に興味はない。
 あと同じモンスターたちから小生にあだ名を付けられている。
 そのあだ名は『魔帝』である。
 このようなはあだ名がついたのには理由がある。
 まず小生はこの世界に存在してはいけない存在らしい。
 らしいというのは自称管理者、所謂神と呼ばれる存在が夢枕にたって説明してきてからだ。
 その自称管理者やら神やら(以下自称神)が言うには小生はこの世界で言うバグ、エラー、想定外の不純物のようなものらしい。
 言葉の意味は分からないがとにかくあまりいい意味の言葉ではないことは分かる。
 自称神が言うにはなんらかのミスによりオオトカゲとしての強さを逸脱して持っているのだそうだ。
 本来オオトカゲの強さは人間の冒険者で例えると初心者では絶対に歯が立たない強さを持っている。
 だがある程度戦いになれた初心者なら徒党を組み油断しなければ倒せるし、中級者以上になれば簡単に屠られる。
 オオトカゲは冒険者たちからは言わば脱初心者の目安となるモンスターなのだ。
 だが小生はそんなオオトカゲを超えた強さを持っていると自称神は言っているのだ。
 普通のオオトカゲならば馬鹿げた夢だと一笑するだろうが小生には思い当たる節があった。
 小生が住んでいるダンジョンは結構強いモンスターがいることで有名らしい。
 上層部はスライムやゴブリン、大ねずみに目あり蝙蝠など初心者向きのモンスターがいるが下層部へ進むにつれてオークにハイオーク、ハイゴボルト、キングスライムや再生機能つきゴーレム、幼生だがドラゴンなど中級者、それどころか上級者の冒険者でも倒すの苦労する或いは返り討ちにあってしまうようなモンスターがひしめき合っている。
 そして小生はそれらのモンスターの攻撃を食らっても無傷であり、また一撃で倒すことが出来た。
 今までたまたま戦闘で弱っていてあと一撃で倒せるモンスターに遭遇してきただけだと思ってきたがどうやら全員元気にぴんぴんしていた状態だったらしい。
 自称神はそんな偶然が続くわけがないだろうと突っ込まれたが指摘されるまでは本当弱ったのばかりと会ってきたと思っていた。
 同時にあれもまぐれではなかったのかと思い出した。
 あれはいつも食べているオオセアオゴケクモに飽きて何か珍味がないかダンジョンの下に潜っていったときのことだ。
 なかなかいい食べ物が見つからずにそのまま下へ下へと潜っていくうちにいつの間にか最下層に到着してしまった。
 そこに大きく立派な扉がありついつい好奇心に負けて開けて中に入ってしまった。
 そこには大きくて真っ黒なドラゴンがいた。
『我が名はゴールデンブラックドラゴン!このダンジョンの主なり!貴様のような雑魚がこのような部屋に入るなどあってはならぬこと!即刻立ち去れ!』
 部屋に入るなりそのドラゴンはそうぬかした。
 そりゃあ、勝手に部屋に入ったのは悪いと思う。
 だけど雑魚とかいきなり言われて小生も思わずかちんと来た。
 そして思わず言ってしまった。
 ゴールデンなのかブラックなのかどっちかはっきりしろよ。なんかかっこよさげな色を2つ合わせてみて強くかっこいい名前にしてみました感があってださいよって。
 すると前から気にしていたのだろうかそのゴールデンブラックドラゴンは突然『殺す!』なんて叫んでいきなりブレス攻撃してきたのだ。
 闇属性が含まれたブレス攻撃。
 でも、小生は平気だった。無傷だった。まったくダメージを食らわなかった。
『馬鹿な!我と同じランクのドラゴンでなければ耐えられず息絶える我がブレスを受けて無傷だと!』
 なんてゴールデンブラックドラゴンは驚いていたな。
 今考えたら確かに異常な現象だな。
 まあ、このあと尻尾の一振りで殺したというのも今考えたら異常だな。
 自称神が言うにはこのゴールデンブラックドラゴンは特A級モンスターであり、世に解き放たれればいくつのも国が滅び勇者と呼ばれる特別強い人間が特別強い装備を揃え特別強くなるための修行を経てやっと倒せるような存在ならしい。
 結構簡単に倒せたので小生にはしっくりこないがまあ、特別強いモンスターだったようだ。
 あと、味は結構よかった。ブリーチスコーピオンには劣っていたが。
 久々に食べたくなったな……ブリーチスコーピオン……
 尻尾の毒がいいスパイスとして味に刺激を与えてくれるんだよな……
 おっと、話がそれてしまった。
 つまりは小生はとても強いそうなのだ。
 その強さ故に小生のことを知っているモンスターは小生のことを『魔帝』と呼んでいる。
 まあ、ゴールデンブラックドラゴンを無傷でそれも一撃で倒せるのだから。そんなあだ名をつけて怖がるのも仕方が無い。
 もし小生を倒そうと思うのなら自称神を初めてとする世界の秩序を守る存在、また様々な平行世界を飛び交い世界を破壊できるものたちぐらいしか無理ならしい。
 後半の世界が破壊できる連中がどういう連中か分からないが、とにかく特別強いものしか小生を倒すことができないらしい。
 そして自称神が言うならば本来小生はすぐさま処理されている存在ならしいのだ。
 本当ならばオオトカゲの寿命はたったの5年なのでそれまで待てばいいのだがどういうわけか小生の寿命は無限、所謂不老不死ならしい。
 なので自称神たちが武力を用いて処理したいそうなのだがその際に世界に歪が生まれるようなのだ。
 とても修復できない深く大きな歪が。
 あとは世界が破壊できる連中が小生を倒すというのがあるらしいのがそもそもこの世界に来るか不明だし来たと言うことはずばり世界の破滅を意味するので来て欲しくないそうだ。
 だから自称神は小生にある願いをするためにここに来たのだ。
 それは小生はこのダンジョンで静かに暮らして欲しいというものだ。
 それならば世界に大きな影響も受けないので一番いい方法らしい。
 まあ、小生も世界に出て大暴れしたいとかそんな夢はないので快く承諾した。
 なので小生はこのダンジョンでまったりのんびりゆったりライフを送っている。
 寝たいとき寝て、食べたいときに食べる。
 時々冒険者たちが置いていった道具を使って遊んだりする。
 最近は鉛筆とかいう道具を使って壁に色々絵を描いている。
 特に意味がないものばかりだが頭の中で描いたものを絵として表現するのはなかなか楽しい。
 あと、本とかいう文字の羅列が並ぶ紙の集合体を見るのもはまっている。
 最初は文字が読めず描かれた絵ばかり楽しんでいたが少しずつ字を勉強し読めるようになるとこれが結構楽しい。
 こうやって本を読んでいるといつか自分もこの本のように物語を書いてみたいと思うようになってきた。
 まあ、小生の寿命は無限なのだ、いつか挑戦してみようと思う。
 こんな風に生活を満喫している我輩であるが少し困ったことがある。
 それは性欲の発散である。
 小生だって生物で男だ、ムラムラすることだってある。
 しかし小生は誰かと性行為をすることが出来ない。
 自称神たちとの約束で小生は子孫を残してはいけないことになっている。
 どうやら小生の力を少しでも受け伝えた子孫が生まれると非常によろしくないそうだ。
 だから小生は女と性交することは出来ない。
 ならば男とすればいいと思うかもしれないがあいにく小生にそのような趣味はない。
 自分で慰めればいいじゃないかと思うかもしれないが身体の構造状それは出来ないのだ。
 しかし、生物である以上ムラムラくるのは仕方がない。
 というより今ムラムラしてきた。
 だから小生はこの性欲を発散するため出かけることにした。

 ***

 性欲発散のため出かけることにしてから約1時間後。
 小生はダンジョンの天井はひたひたと歩いて獲物を探している。
 探す理由はもちろん性欲発散のためだ。
 小生はダンジョンから出ることが許されてないので探すのはもっぱらダンジョンの中だけだ。
 幸いこのダンジョンは大きく(まあ、ゴールデンブラックドラゴンとか言う特A級のモンスターがいるようなダンジョンなのでそれなりに大きくて当たり前なのだが)初心者用、中級者用、上級者用のモンスターがバランスよく住んでいることもあり結構冒険者に人気があるダンジョンならしい。
 今小生は中層、中級者向けモンスターが現れる辺りをうろうろしていたのだが、全然獲物に会うことが出来なかった。
 どうやら今日はあまり獲物は来てないらしい。
 面倒くさいがもっと上層へ行って獲物でも探すかと思ったその時である。
 金属同士が打ち付けあう音が小生の耳に届く。
「えい!やー!」
 同時に気合を入れる声も。
 むむ、この声は人間のもの。高さからして女のようだ。
 小生は急いで音が聞こえるほうへ向かって行った。
「くらえ!」
「ブヒヒ!」
 現場へ到着するとそこには1人の冒険者と3匹のオークがいた。
 冒険者は予想通りの女、装備を見るからに戦士だろうか。
「はあ!」
 気合の声を上げると共に白銀の両刃の両手剣を振り下ろす。
「ブヒイ!」
 それをオークは左手に持った金属の丸い盾で防ぐ。
 3匹のオークは上半身に金属の鎧をまとい左手に金属の丸い盾を、右手に大鎚を装備し、金属の兜を被っている。
 オークたちの装備が整いすぎてる。どうやらハイオーク、それもエリート部隊に属する集団のようだ。
 そのオークたちの周辺には5匹のオークの死体が散乱し血の臭いが漂っていた。
 その全ての死体が斬り殺されている。
 どうやらあの女冒険者がやったようだな。
 だがそれも限界のようだ。
 冒険者が装備している金属の胸当ては所々ひびが入っている。
 肩当も左のほうはどこかに行ったのか無くなっており残った右のほうも胸当てと同じく亀裂が入っている。
 白いラインの入った動きやすいように丈の短い紺色のフリッツスカートから覗く白い脚はガクガクと振るえ小さな口から荒い吐息が漏れ漏れている。
 彼女は既に体力の限界を迎えようとしている。
 だがその青い瞳には未だに強い力が宿っていた。
 まだ彼女は諦めていない。
「てやー!」
 彼女は上段で剣を構え振り下ろそうとする。
 だがそれは悪手だ。
「ブヒ!」
 彼女が大きく両手を上げた瞬間オークの1匹が左手の横へ振った。
 丸い盾が両手剣を襲う。
「あっ!」
 結果両手剣は弾かれ遠くへ飛んでいった。
 突然のことで彼女は固まってしまう。
 その隙をオークは逃さない。
 今度は右手の鎚を横に振りぬいた。
 黒い金属の塊が彼女の頭を襲う。
「きゃあ!」
 悲鳴を上げ彼女は壁際まで飛ばされた。
 殴られた衝撃で彼女が被っていた兜が粉々に壊れる。
 中に納まっていた長いブロンドの髪が乱れ咲く。
 壁に打ち付けられた彼女仰向きに倒れた状態になる。
 懸命に起き上がろうとしてる伝わってくるが力が入らないのだろうただ身体をふるふる震わせるだけで起き上がることが出来なかった。
「ブッヒッヒッヒッ……」
 そんな彼女の様子を確認したオークたちは下卑た笑みを浮かべて彼女に近づく。
「くっ、来るな!」
 青い瞳は先ほどまでの強い意志を失い変わりに怯えた視線をオークたちに向ける。
 彼女は理解しているのだ。
 今からオークたちが彼女に対し女として最大の屈辱を与えようとしていることを。
「ブッヒッヒッ……」
 オークは彼女の言葉など理解せず、否理解していようとも同じことをするだろう、徐々に距離を狭める。
 彼女を辱めるために。自分の欲望をかなえるために。
 彼女を精の捌け口として使い、自分の性欲を満足させるために。
 どうやら頃合のようだな。
 小生は天井から跳び彼女とオークたちの間に入る。
 小生はまず彼女のほうへ顔を向ける。
 先ほどまで絶望に染まっていた彼女の顔は呆けた間抜けな顔になっている。
 小生は出来る限り安心させるようににこりと笑顔を作った。
 まあ、彼女に伝わったかどうかは微妙だが。
 次に小生はオークたちのほうへ向く。
 オークたちも何が起きたのか理解できずに呆けた表情を作っている。
「ブヒ!」
 一番先頭にいたオーク、先ほど彼女の頭を殴ったオークは、小生が邪魔するために現れたことを理解したのだろう憤怒しながらその鎚を大きく振り下ろし小生の頭を殴りぬいた。
 金属の塊で殴られた小生の頭は血と肉片と脳漿を撒き散らし粉々になる。
 その感触が鎚からオークの右手に伝わり殺したことを右手と視覚を通じて感じていたはずだ。
 小生が普通のオオトカゲならばの話だが。
 頭を潰した感触も潰れた光景も広がらないことにオークたちは驚く。
 また背中からも彼女の驚いた雰囲気が伝わる。
 小生の頭に振り下ろされた鎚にひびが入り、砕けた。
 まあ、これぐらいの攻撃、というこれ以上の攻撃を食らっても小生は平気なのだが、いきなり殴られたことに小生はちょっと腹を立てた。
 なので小生の頭を殴ったオークの頭を尻尾で殴った。
 オークの頭が兜ごと爆ぜる。
 青い血と肉片と灰色の脳漿と金属片を豪快に撒き散らし壁や床を汚す。
 うむ、ちょっと力を入れすぎてしまった。
 頭を殴られてくらいで力加減を誤ってしまうほどに怒ってしまうとは自分のことながら器が小さい。
 恥ずかしい限りだ。反省しなければ。
 残された2匹のオークは何が起きたのか理解できずに呆然としている。
 小生はそのうちの1匹の頭を先ほどと同じように尻尾で殴る。
 今度は力加減がうまくいった。
 兜をへこませ頭蓋骨を陥没させる程度で済ませた。
 きっと何が起きたのか理解出来ずに死を迎えたことだろう。
 先ほど頭を粉砕したオークと同じタイミングで床へ崩れ落ちた。
 残りのもう1匹を倒しておこう。
 ……逃げてる。
 最後の1匹は勝てないと理解したのだろう一目散に逃げようとしていた。
 ……情けない。
 最初の2匹のように何が理解できて無い状態ならば、或いは仲間が倒せれたことに憤怒し小生に襲い掛かってきたならば楽に殺してやったのに。
 仲間の仇をとろうともせず一目散に逃げようとするとは情けないやつだ。
 お前のようなやつには情けはかけん。
 小生は逃げ出したオークへ向かって跳ぶ。
 一瞬のうちに小生とオークの距離が縮まる。
 そして小生はオークの右脚に噛み付いた。
 肌が傷つく位の軽い力で。
 狙い通り太ももから青い血がにじみ出る程度の傷で済ませた。
 オークが前のめりに倒れる前に口を離し素早く離れる。
「ブヒャ!」
 オークは盛大に倒れた。
「ブ、ブヒ?」
 オークはのっそりと起き上がりながら噛まれた箇所を確認する。
 そして血がにじみ出る程度の傷で済んでいることを確かめた。
「ブヒィ!」
 この程度で済んだことに安堵の息をつき再度逃げ出そうとする。
 だがそれは敵わなかった。
「ブ、ブヒャー!」
 激痛。
 それがオークを襲い悶え苦しませているからだ。
 小生の口の中には様々な微生物が住んでいる。
 その微生物の中には獲物の傷口から激痛ののちに死に至らしめる毒を作り出すものがいる。
 小生は口内の微生物を自由自在に操り様々な毒を作り出すことが出来るのだ。
葡轡揖揖揖揖揖揖揖揖(ブヒイイイイイイイイ)!」
 オークは尋常でない叫びを上げ苦しむ。
 身体中に回った毒が激痛を与え、細胞を、神経を、脳を、命を蝕んでいく。
 やがてその叫びも小さくなっていき途絶え、身体も動かなくなり息絶えた。
 小生はそのことを確認するとゆっくりと彼女をほうへ向いた。
「た、助けてくれたのか……」
 彼女は力がなくにこりと笑った。
 その顔には自分の命と貞操が守られたことに対する安堵と喜び、そして救ってくれたことに対する感謝の意思が浮かび上がっていた。
「ありがとう」
 彼女は小生に礼を述べる。
 だが、それはおかしい。
 何故なら礼を述べるのは彼女ではなく小生だからだ。
 小生は尻尾を振るい彼女の胸当てと肩当てを外す。
「へ?」
 何が起きたのか理解できず彼女は呆けた声を出す。
 小生の繊細かつ豪快な尻尾捌きで彼女の上半身は何もまとっていない状態、裸になった。
「あ?え?きゃ、きゃあああああ!」
 何が起きたのか理解した彼女は両手を使い曝け出された乳房を隠そうとする。
 だが小生がすばやく彼女へ跳びつき前足を使って両手を押さえ隠すの妨害した。
 そして小生は先ほどかムラムラしている性欲を彼女を使い発散しようとする。
 小生は性欲が滾るとこのように女冒険者を襲い性欲を発散さえることにしていのだ。
 小生は昔からオオトカゲの女に興味は無かった。
 あの緑色の鱗がたまらなく気持ち悪い。
 鱗ってだけで十分気持ち悪いのに更に緑色って。
 本当に気持ち悪がられるために生まれてきたといっても仕方が無い造詣だ。
 緑色の鱗を持っているの小生だけで十分だ。
 一応同属だからちょっとは惹かれることはあるけど、実物を見た瞬間ああってなって萎えるのだ。
 だから自称神から子孫を作るなといわれても特に困ることは無かった。
 でも、有り余る性欲をぶつける相手が欲しいかった。
 それが例え不細工な同属のオオトカゲでも。
 他のモンスターはオオトカゲ以上に気持ち悪いから更に無しだ。
 ラミアとアラクネの下半身は何か気持ち悪いし、ハーピーの両手は翼で気持ち悪いし、サキュバスなんて言葉に表すことが出来ないほどにおぞましい。
 そんな中で小生が非常に魅力的に感じたのが人間の女だった。
 丸みを帯びながらも細い身体のライン。
 モチモチとしながらもさらさらとした感触が気持ちがよい肌。
 両胸の膨らみ、尻の丸み、顔の美しさ。
 千差万別ながらもそれぞれが美しい人間の女に小生は夢中になった。
 まったくオオトカゲの女もサキュバスも見習って欲しいものである。
 人間の女はこれだけ美しくありながらその性器の具合も抜群だ。
 あの温かいものが小生の息子に絡みつく瞬間が非常にたまらない。
 それでいて種族が違うから幾らでも膣内に射精しても妊娠しないから自称神の約束も守れて安心だ。
 だからムラムラした時はこのように見目麗しい女冒険者を襲い発散することにしている。
「そ、そんな……助けてくれたんじゃ……」
 彼女の顔がみるみる絶望に染まっていく。
 小生は確かに助け出したぞ。オークの魔の手から。
 あいつらオークは女冒険者を捕まえたものたちがひとまず満足するまで犯す。
 十分に犯し心身ともに汚され抵抗しなくなった女冒険者を集落まで持って帰る。
 集落に連れて行かれた女冒険者はそこに住んでいるオークたちに犯され続ける。
 飽きるまで。
 飽きられた女冒険者は殺され今度はやつらの腹を満足させるための食糧に成り果てるのだ。
 そんな末路から救ったのだ、小生の性欲を発散するのに使っても文句は無いだろう。
 まずは彼女の顔を見る。
 手入れの届いた長い金髪。
 今は怯えているために印象は変わっているが普段はきりっとした強い意志を見せているであろう青い瞳を持つ大きな目。
 高いすっきりした鼻筋に細い顎。
 先ほどまで戦闘を行っていために今は薄汚れているがその肌が白く美しいものであることが伝わってくる。
 うん、彼女は上玉だ。
 女冒険者は美しかったり可愛かったりするものが多いが彼女はその中でも上玉の部類に入る。
 うん、楽しめそうだ。
 小生はまずふっくらとした赤い唇を持つ口を堪能することにする。
 舌を伸ばし彼女の口の中へ入れようとする。
 彼女は口を閉じ顔を左右に振り拒絶するがこの程度の抵抗など小生にとっては無意味だ。
 小生は舌を使い無理矢理口を開かせるの口内へ入れた。
「んんー!」
 彼女は小生の舌を噛み切ろうとする。
 だがドラゴンの皮膚を突き破り心の臓を抉り出すことが出来る小生の舌である、この程度の力で噛み千切られる事などない。
 小生はそんな些細な抵抗など気にせずに彼女の口内を堪能する。
 歯茎をなぞり、歯を舐め上げ、舌を絡め、唾液を味わう。
「ん!んんん!」
 彼女は最初抵抗の意思を見せるものの徐々に弱まっていき最後には抵抗は無くなりそれどころか積極的に絡みだした。
「ん、ちゅば、んん、ん、じゅるるる、ちゅば、んんん……」
 積極的に小生の舌と自分の舌を絡めようとする彼女。
 青い双眸も恐怖が消え潤いと熱を篭らせている。
 小生は彼女の口内を十分に堪能したので舌を口から抜き取る。
「んん、じゅるるる……、ん、あああ……」
 透明な糸を引きながら小生の舌が彼女の口から離れる。
 彼女の口からは唾液と共に名残惜しそうな甘い吐息が漏れた。
 うむうむ、十分に効いているようだ。
 先ほど述べたように小生の口の中には様々な微生物が住んでおり自由自在に操ることが出来る。
 例えば口内の汚れを分解しいつでもさわやかすっきりな息を吐き出せるようにしたり、ほんのちょっぴりで死に至らしめる毒を精製させたり、一滴で発情する強力な媚薬を作ったり出来る。
 彼女の口内を愉しむ際にちょっと効果を下げた媚薬を飲ませたのだ。
 小生は紳士だからな。
 小生だけではなく相手も愉しませるのが小生のモットーだ。
 どこかの自分だけ十分に愉しんで後は殺して食べるような豚顔の連中とは違うのだ。
「んあ……なんで……」
 彼女の顔は上気し紅く染まっている。
 皮膚からは玉のような汗がにじみ出てきており彼女の身体を怪しく輝かせている。
 うん、美しい。
 やはり人間の女、それも発情した女は綺麗だ。
 口の次は彼女の胸を愉しむことにする。
 視線を向けると傷一つ無くたわわに実った白い果実が2つあった。
 十分な大きさをほこるそれは仰向きに寝ているというのに重力に逆らい潰れることなく丸い形を保っている。
 いつ見ても人間の女の胸は奇跡とも言っていいほど美しいな。
 大きかろうが小さかろうが人間の女の胸は素晴らしい。
 大きさは前に襲った女僧侶のほうが大きかったな。
 まあ、既に張りが失われていてこんな風に形を保つことが出来ていなかったが。
 しかしあれはあれで柔らかくて最高だった。
 おっと、目の前の彼女をほったらかして違う女のことを考えてしまった。
 紳士あるまじき失礼な行為だ。反省しなければ。
 小生は先ほどの媚薬をたっぷりと塗った舌を豊満な胸に伸ばした。
 器用に舌を動かし彼女の胸を揉む。
 小生の舌にあわせて形を変える乳房。
 ふかふかとした柔らかさがありながら跳ね返そうとする弾力も舌先から感じ取れる。
 うむ。なかなかの胸だ。
 こんなにいい胸はなかなか出会えないぞ。
 小生は右胸の乳房を螺旋状に巻いて揉み解しながら舌先を使ってやや乳輪が大き目のピンク色の乳首をつんつんと突っつく。
「ひゃあっ!」
 彼女の口から快楽の声が漏れる。
 なんで?どうしてなの?などと言いながら彼女は困惑している。
 恐らく感じてることに疑問を持っているのだろう。無理も無い。
 オオトカゲに愛撫されて感じるなど人間にとっては異常なことだろうからな。
 小生だってオオトカゲの女やサキュバスに愛撫されて興奮してしまったらなんで?と思ってしまうだろうしな。
「はあっ……やあ……私、オオトカゲで……ううっ……」
 彼女は困惑しながら小生の胸への愛撫で感じて喘ぎ声をあげている。
 その顔は紅潮しとろとろにとろけていた。
 うむ、やはり感じている女の顔はいいな。
 それしてもこの胸は素晴らしいな。極上だ。
 いつまでこうして舌でこねくりましていたい。
 ああ!もう駄目だ!限界だ!
 小生は辛抱溜まらず舌でいじっている右胸の反対、左胸を口を使って甘噛みした。
「ふわっ!」
 彼女は突然のことで驚きの声をあげる。
「い、いやぁ!食べないで!私のおっぱい食べないで!」
 どうやら彼女は小生が胸を食べようとしていると勘違いしているのだろう。
 だが心配はご無用!
 小生はただ胸の柔らかさを口で愉しみたいだけなのだ。
 小生の思ったとおり口の中いっぱいに柔らかい感触で埋まる。
 ふわふわした柔らかい乳房の触感も。コリコリした乳首の感触も。
 全てを感じることができる。
 確か人間は口で胸を弄ぶ際この気持ちよさを“おいしい”と表現するのだったな。
 だとすれば彼女の胸はとても美味だ。いつまでも味わいたくなるほどに。
 小生は右胸を舌で愛撫したまま左胸を口で軽くはみはみと甘噛みして愛撫する。
「んああ!き、気持ちいい!食べないの?気持ちいいよ!」
 どうやら頬張ったのが食べるためではなく愛撫するためであることを理解したのであろう彼女は小生から与えられる快楽にただただ身を任していた。
 最初に見せた抵抗も今ではすっかりなくなっている。
 証拠にすでに彼女の両手を拘束していた前足をどけているが快楽で身をよじるとき以外に身体が動くことはなくなっている。
 そろそろ頃合だな。
 小生は名残惜しさを感じながらも舌と口から彼女の胸を解放した。
「あ……」
 彼女の口から残念そうな声が漏れる。
 彼女も小生と同じく胸への快楽に名残惜しさを感じているのだろう。
 だが安心して欲しい。次は更なる快楽を与えるのだから。
 小生はやや後ろへ下がり彼女の股間へ顔を持っていく。
 前足を動かして彼女のフリッツスカートをたくし上げる。
 たくし上げるとそこには純白の下着が顔を覗かせた。
 うむうむ、十分に媚薬の効果が現れているようだな。
 純白の下着はぐちょぐちょに濡れており秘部を透かし浮き上がらせている。
「あっ……」
 どうやら彼女は今から何をしようとしているか理解したようだ。
 小生はそんな彼女を気にすることなく舌を使って下着を破り裂いた。
「やっ……」
 彼女は抵抗する。
 しかし抵抗したといっても声だけ。
 身体の方は身動き一つもせずただただ小生の行動を受けきっていた。
 覗いてくる目も熱と期待に帯びている。
 小生は彼女の秘部へ視線を向けた。
 彼女の頭髪と同じ色をした薄い茂み。
 その中にあるピンク色の秘部。
 小生の媚薬と胸への愛撫で興奮しているために大量の愛液が溢れ出ている。
 小生は味を確かめるために秘部を一舐めする。
「ひあっ!」
 ふむ、なかなか美味だ。感度もよい。
 小生はもっと味わうために何度もぺろぺろと舐める。
「あっ!駄目ッ!んん!はぁ……」
 小生が一舐めする度に彼女は身体をぴくぴくと震わせてよがる。
 小生はその姿を見ながら更に味を直接味わうため、そしてこれから行うことのためにほぐしておくために舌を彼女の秘部へ突っ込んだ。
「んあっ!」
 彼女の身体がびくんとはねる。
 うむ、どうやら性経験はあるようだな。でも少ないのかあまり使い込まれた形跡は無い。
 びくびくと身体を震わしている彼女を気にすることなく小生は舌を前後に動かした。
「だめぇ!強すぎ!んあああ!」
 先ほどよりも彼女は強く身体を振るわせる。
 そんな彼女を見ながら小生は舌を動かし蜜壷を味わうように彼女の膣内を堪能した。
 何度かそれを繰り返し味わっていると舌がきゅうと絞られる感触が伝わった。
「だめ!イく!イくぅー!」
 彼女は絶叫するとビクンと大きく腰を浮かした。
 膣もきゅうきゅうと締まり大量の愛液がぴゅうぴゅう噴き出した。
 所謂潮吹きだ。
 彼女は絶頂に達したのだ。
 絶頂に達した彼女の両目は光が失い白く美しいラインを描く身体を小刻みに痙攣させて余韻に浸っている。
 うむうむ、小生は満足だ。
 こうやって1人の女を満足させることに小生は1人の男として満足感を覚える。
 さて、次は小生が満足させて貰おう。
 小生はのっしのっしと身体を動かし彼女の上に跨った。
 その動きを感じた彼女が小生を、そして小生の股間を見る。
「!!」
 彼女の顔が驚きのあまり固まる。
 その彼女の視線は小生の股間へ向いていた。
 きっと小生の逸物を見て驚いているのだろう。
 どうやら小生の性器は人間にとっては少々大きいようなのだ。
「え!あ!ま、まさか!」
 どうやら彼女は小生が何をしようとしているのか感付いたようだ。
「駄目!駄目駄目駄目ぇ!そんな、そんな大きいの(はい)らな――あぎいぃぃぃー!」
 小生は彼女の言葉を無視して肉棒を秘部へ(なか)()れた。
 悲鳴をあげ身体を反らす彼女。
 大きく開かれた口からはだらしなく涎を垂らしピンク色の舌を点へと突き出していた。
 双眸はぐるりと上を向き白めになり端から一筋の涙が零れた。
 その様子ときゅうきゅうと肉棒を締めてくる(なか)の様子から()れただけでイってしまったようだ。
 やれやれ()れただけでこれとは先が思いやられる。
 小生はぴくぴくと余韻に浸っている彼女を見下ろしながら腰を動かし始めた。
「らめぇ!いまうごかしゃれたりゃ、わらひ、わらひぃ!ひゃあ!」
 もはや快楽で頭の中がぐちゃぐちゃになっているのだろう彼女の嬌声を聞きながら小生は腰を動かす。
 それにしてこの性器はよい。かなりの名器だ。
 どれだけ激しく動かそうとも小生の肉棒にどこまでもぴったりとくっつききゅうきゅうと締めてくる。
 締まり具合もなかなかよくかなりの気持ちよさだ。
 あまり使い込まれてないことも関係あるのだろうがそれ以上に普段の鍛錬からついた腰の引き締まりなどの程よくついた筋肉のほうが大きく影響しているのだろう。
「んほぉー!イくっ!またイくっ!」
 そしてこの乱れ具合。
 媚薬を使っているとは言えこれほどまでに乱れるのは元から感度がよかったのだろう。
 その素晴らしい容姿といい、気持ちのよい性器といい、感じやすい体質といい男を悦ばせるために生まれてきたような女だ。
 膣内の締まりといえばこの前の僧侶は最低だった。緩々だったな。
 色も黒ずんでたしきっと男遊びが激しいのだろう。
 元娼婦が多いとされる踊り子より緩々だったからそうとうだろうな。
 逆にエルフの弓使いの子はきつかった。
 幼児かと思うぐらい小さいのもあるだろうが全然遊んでいないのかまったくこなれてなくてただただきついだけだった。
 噂どおりエルフは貞操概念が高いようだ。高すぎて恋人ともあまりしないと聞いたがあの様子だ本当のようだな。
 おなじエルフでもダークエルフは結構男遊びをしてるかのこなれていて気持ちよかった。
 魔法騎士としてちゃんと鍛錬を組んでいるのか締まりもよかったし的確に気持ちのよいとこを刺激してきた。
 なかなかの名器だったな、それに褐色の肌が新鮮で思わず小生の精液で真っ白に染めてしまった。
 あの子とはもう一度してみたいものだ。
「あひぃー!」
 おっとまた行為の最中に別の女のことを考えてしまった。
 紳士あるまじき行為だ。反省しなければ。
 どうやら考えことをしている最中にも彼女は何度も絶頂を繰り返してしまったようだ。
 先ほど悲鳴をあげたあと耐え切れず失神してしまったようだ。
 ぴくぴく身体を痙攣させあは、あははなどと意味のない言葉をあげている。
 膣内の締まりも悪くなりゆるくなって刺激が弱まった。
 はて、困った。
 もう少しで小生もイけそうだったのにこんなに風になってしまってはイけないではないか。
 仕方ない。どうせあとで必要になることだ。今のうちにしてしまおう。
 小生は舌を彼女の下半身のほうへ伸ばし性器とは別の穴、尻の穴へ伸ばした。
 そして十分に濡れた舌を一気に尻の穴の()れた。
「あぎゃ!」
 その衝撃で腰を浮かし彼女は目を覚ました。
 天へと向いた彼女の舌がつんつんと痙攣し口の両端から大量の唾液が溢れる。
 膣もきゅうきゅうと締まり大量の愛液が触れ出た。
 どうやら尻穴を突かれて目が覚めイったようだ。
「しょ、しょこちがうぅ……」
 ぴくぴく痙攣する彼女を見下ろしながら小生は腰と舌を動かす。
 きゅうきゅう締まる膣を肉棒を感じて堪能し膣とはまた違った締まりをする尻穴を舌で感じ堪能する。
 そして小生の腰からぞくりとした射精感が脳髄を駆け巡った。
「ふあ!らめぇ!」
 小生が射精しそうになったのを肉棒が大きくなったことで感じたのだろう彼女が否定の言葉を吐く。
「らめぇ!(なか)に、(なか)射精()しゃないで!あかちゃんできりゅ!できちゃう!」
 大丈夫。大丈夫。オオトカゲと人間の間じゃ子供はできないよ。
 それに腰に回した両脚をどけてくれなきゃ外に射精()せないよ。
 まあ、膣内射精(なかだし)のほうが気持ちいいから関係ないんだけどね。
 小生は腰を思い切り打つ付け肉棒を奥へ突き出すと思い切り射精()した。
 肉棒が脈打つ感覚が伝わってくる。
「あはっ、射精()てりゅ!びゅくびゅくびゅくって!(なか)に、奥にたくさん射精()てりゅう!」
 今まで一番激しく身体を震わせながら彼女の絶頂を迎えた。
 まるで小生の肉棒から一滴の精液も残さずに搾り取ろうときゅうきゅうと膣肉が締めてくる。
 尻穴の方もきゅううと舌を締め付けてくる。
 長い長い射精を終え大量の精液を彼女の膣内に放ったあと小生はゆっくりと腰を抜き肉棒を抜き取た。
「あっ……」
 抜き取る瞬間彼女は感じたのだろう声を上げる。
 肉棒を抜き取るついでに舌も尻穴から抜き取る。
 小生の肉棒が抜き取られた彼女の膣穴はパクパクと蠢きながら大量の精液と愛液が混ざり合った白濁液を吐き出している。
 尻穴のほうも快感によって引きついている。
 小生は一度の射精とその姿を見て再度昂ぶり肉棒を勃起させた。
 そしてもう一度するために彼女の上に跨る。
「もう一度するの……えっ?」
 意識を取り戻した彼女は小生が上に乗ったことを感じ取りもう一度性交しようとしたことを理解した。
 同時に彼女は驚く。
 その視線は小生の股間へ向けられている。
 まあ、無理もない。
 肉棒が2本、股間から生えているのだから。
「え、えええ!?」
 彼女は驚きのあまり大声を上げる。
 そう小生は2本の肉棒を持っている。
 と言うよりもオオトカゲは全員2本持っている。
 普段使わないため体内に収まっているがこうして興奮したときは体外に出てくるのだ。
 小生は1本は先ほどと同じく膣のほうへもう1本は尻穴へ当てる。
「ちょ、ちょっと待って!そんな2本同時なんて無理よ!無理!そっちの穴はそういうのとは違――あああああ!」
 既に我慢できなくなっていた小生は彼女の言葉を無視して腰を押し進める。
 1本の肉棒は先ほどと同じように膣内へ、もう1本は先ほど舌で十分にほぐした尻の中へ挿入する。
「あぐぅあ!苦しい!苦しいよ!」
 うむ、先ほど舌でも感じたように尻の方は初めてのようだ。
 彼女は始めての前後からの挿入に悲鳴を上げる。
 膣のほうからは先ほど同じようにきゅうきゅうと締めてくる感触が、尻のほうからは根元に強い締まりを感じ奥のゴリゴリした腸壁の触感が伝わってくる。
「抜いて!私耐えられない!抜いて!」
 流石に苦しいのか泣いてやめる様に彼女は懇願してくる。
 でも、大丈夫だ。
 どの女も最初は苦しむが最後は自分から腰を振るようになる。
 そんなことを考えながら小生は腰を動かし始めた。
「いぎぃぃぃぃい!」
 初めて尻を掘られ、更に前のほうも同時にされる苦しみもがく。
 だが小生はその抗議を無視して激しく腰を動かす。
 当たり一帯に腰を打ちつける乾いた音と淫らな水音が響く。
「あがぁ!ひぎいぃぃ!うがががが!」
 彼女は苦しみの悲鳴をあげながらも小生の攻めに耐える。
「うぐぐ!あ、ああああ……」
 その苦しみを含んだ声は甘さを艶を含みはじめてきた。
「あぐぅ、う、うそぉ、こんなにつらいのにぃ……苦しいのにぃ……」
 彼女は小生の首に両腕を回し抱きつく。
 身体同士が密着し彼女の柔らかさと温かさが身体中で感じ取れる。
「気持ちいいのぉ!しゅごくいいのぉ!もっとごりごりしてぇ!おマンコもお尻ももっと激しく犯してぇ!」
 彼女は陥落した。
 この2本の肉棒に。
 人間同士では味わえないであろう膣と尻両方の攻めの快楽に。
 小生は彼女の希望どおりもっと激しく責めるために更に腰の動きを速めた。
「おほぉ!おおおおお!おああああ!」
 まるで獣の咆哮のような嬌声をあげ悦ぶ彼女。
 その悦びに比例するかのように膣と尻の締まりが強まった。
 腰を一突きするたび膣と尻からの刺激に彼女は身体をガクガクと震わせて絶頂に達した。
 その度に両穴ともきゅうきゅうと締まる。
 その締まりを受け小生は2度目の射精感に襲われた。
 もう少し我慢して味わおうとしたが堪えることが出来ず彼女の中へ射精()した。
 両方の肉棒からぴゅるぴゅるとまるで噴水のように精液が噴き出し彼女の膣内を、腸内を白濁液で満たした。
「あああああ!射精()てりゅう!両方びゅっびゅって射精()てりゅよう!イく、イくうぅぅぅ!」
 彼女もまた膣内と腸内で精液を受けて絶頂に達した。
 ガクガクとこれまで以上にないほどに身体を痙攣させ大きく口を開き唾液を垂れ流し舌を突き出す。
 ぐるんと白目を向いた双眸からはとめどめもなく涙が溢れ流れ出た。
 小生は一層強くなった両穴の締まりを2本の肉棒で感じながら精液を吐き出した。
 彼女の中へ大量の精液を注ぎ込むと小生は満足しながら肉棒を抜き取る。
 すっかり小生の肉棒の形を残した両穴がひくひくとひくつく度に精液が溢れ出てくる。
 その卑猥な光景と、唾液や涙やぐちゃぐちゃになった快楽に染まりきった彼女の顔を見ているとまた肉棒が勃起してはじめた。
 なので小生は3戦目へと突入した。
「あが……あがが……」
 彼女は何やら抗議しているようだが何を言っているのかさっぱり分からない。
 なので気にせずに3度目の挿入、尻のほうは2度目の挿入を行った。
「~~っ!」
 彼女は青い瞳を持つ双眸を大きく開き声にならぬ声の悲鳴をあげた。
 このあと小生は何度も何度も彼女とまぐわった。

 ***

 彼女と性交を始めたから3時間ほど経った。
 小生はついつい彼女の具合のよさと美しさ、その美しい姿の乱れ具合に夢中になり思わず23回も射精してしまった。
「あは……あ……ああ……」
 彼女は顔を全身をさまざまな液体で汚し失神していた。
 あの美しく整っていた顔も今では顔中の筋肉が緩み唾液と涙でぐちゃぐちゃにして間抜け面を晒していた。
 様々な液体で穢れた肉体を小刻みにぴくぴくと揺らし、下品に蟹股に開かれた股にある膣口と尻穴はすっかり小生の肉棒に形に慣れ戻らなくなり大量の精液を垂れ流し地面を汚していた。
 これは当分元に戻らないだろうなと小生はそれを見て考えた。
 小生は口内の微生物を操り殺菌作用のある毒を作り出すと彼女の顔を身体を舐め綺麗にし始めた。
 すっかり性欲を発散させすっきりした小生はその魅力的な肉体を嘗め回しても興奮することなく目的どおり彼女を綺麗にする事が出来た。
 あとは裸なので何か着せたいところなのだが生憎小生は服や布切れなど気の利いたものを持っていない。
 彼女が最初に身につけていたものは先ほどすっかり破壊してしまったためにもう一度着せることは不可能だ。
 身に付けれるのは最初から履きっぱなしの丈の短い紺色のフリッツスカートと脛当だけである。
 下着も破ってしまったから下は何も無しの状態だがまあ、スカートがあるし問題ないだろう。
 身支度をしている間に落ち着いたのだろう、痙攣は治まりすやすやと寝息を立てて寝ている。
 その寝顔を見てかわいらしい寝顔だと小生は感想を抱く。
 小生は舌を使い彼女を背に乗せるとダンジョン入り口まで歩き始めた。
 そして1時間ほどダンジョンを歩き入り口近くまで運んだ。
 彼女を起こさないようゆっくりと背中から下ろす。
 彼女を下ろすと小生は背中から鱗を15枚ほど外し渡す。
 人間の世界では性欲発散のお礼としてお金を渡すそうだ。
 生憎小生はそのお金とやらを持っていないので小生の性欲発散を手伝ってくれた礼として鱗を渡すことにしている。
 人間の世界でオオトカゲの鱗が素材として売られているようなので少しでもお金の代わりにして欲しい。
 15枚の鱗を彼女の両手にぎゅっと握らせる。
 あ、あと、彼女はここ最近ではとてもよかったのでボーナスとして小生のコレクションとしてそこらへんで拾った剣を傍において置く。
「おい!誰かいるようだぞ!」
 む!他の冒険者が感付いたようだ。
 小生にしては珍しく後ろ髪を引かれるような感覚を持ちながらその場を素早く離れた。
「おい!女だ!女が裸で倒れてるぞ!」
「着替えだ!着替えをもってこい!あと治療師か僧侶も早く着てくれ!」
 どうやら彼女を見つけた冒険者たちはよい人たちのようだ。
 小生はもう一度彼女に会えることを望みながら姿を消した。

 ***

 デンドレス冒険者ギルド支部内。
 冒険者たちが食事やお茶の時間のが楽しめるよう設置されたレストランのテラスで彼女はぼんやりとしていた。
 強い意志を感じさせる青い瞳を持った双眸と見るだけでさらさらとした触感が伝わる金色の長髪。
 今は鎧を着ているために分からないがその下には豊満で形の良い胸が収まっている。
 動きやすいように丈を短くした紺利のフリッツスカートは鍛え上げれことにより引き締まり美しい曲線を描いた太ももが眩く輝いている。
 膝上まである脛当が更にそのラインを強調させていた。
「はあ……」
 ぷるんとした唇が開かれ吐息が漏れる。
 彼女はテーブルに膝を突きぼんやりとしていた。
「あら、久しぶり」
 そんなぼんやりしている彼女に1人の女が話し掛けた。
 白く地味な服装から話しかけた女が僧侶であることが分かる。
 やや垂れた薄緑色の目が大人の色気を醸し出し、ウェーブかかった青い髪がそれに拍車をかけていた。
 そして身体のほうは地味な僧侶服でも隠し切れないほどの豊満さと妖艶さを醸し出している。
 特に胸の大きさを隠すことは出来ず男たちの視線を釘付けにするには十分すぎる大きさをほこっていた。
「あ、ああ、久しぶりね」
 女戦士も話しかけられたことに気がつき返事を返す。
 女僧侶は女戦士と同じテーブルに着いた。
「どうしたのぼんやりなんかして。いつもの元気なあなたらしくないわね」
「ああ、ちょっと考え事をしていてね」
「ふーん。それって新しくなった鎧と関係あるの?」
 女僧侶が指摘したとおり女戦士の鎧は新しいものに変わっていた。
 前まではスチール製のものを使用していたのに今では更に高級で強度がありそれでいて軽いとされるミスリル製のものを着用していた。
 また剣のほうも前の元と変わっていた。
「ああ、ちょっとよい収入が入ってね。鎧が一式壊れちゃったから思い切っていいの買っちゃったんだよ」
「へえ、それってもしかして“幸運のオオトカゲ”に会っちゃったとかなのかしら?」
 女僧侶の言葉を聞き女戦士の顔がゆでだこのように真っ赤になった。
 それを見て女僧侶は“幸運のオオトカゲ”に会ったことを確信する。
 幸運のオオトカゲ。
 突然の女冒険者の目の前に現れもし他のモンスターに襲われているときならばそのモンスターを倒したあとに、もしそうでないならばいきなり直接性的な意味で襲ってくるオオトカゲのことである。
 オオトカゲとは思えぬ異常な強さをほこる幸運のオオトカゲはその女冒険者を激しく犯したあと、安全にダンジョンから出れるようにエスコートする。
 そのとき報酬として鱗を数枚持たせてくれるのだが、その鱗が非常に高値で売れるのだ。
 オオトカゲとは思えない強度、下手したらドラゴンの鱗以上の強度をほこっているとされるそれは売っただけで一生遊んで暮らせる大金が手に入る。
 また幸運のオオトカゲに犯された女冒険者はすごい幸運に見舞われることで有名である。
 あるエルフは犯されたあとに様々な幸運が舞い降り、ひょんひょんと昇格し今ではエルフ族でも有力な集落の長となり生涯左うちわな生活が保障されたという。
 また幸運のオオトカゲのテクニックが素晴らしく、再度犯されるために世界でも有名なダークエルフの魔法騎士がダンジョン内をうろついているという噂もある。
 女僧侶もまた幸運のオオトカゲに犯された1人だ。
 犯されて手に入れた鱗を売りさばき生涯使っても使い切れない大金を手に入れた彼女はその大金を元に前からの趣味である男遊びを更に極めようとした。
 が、1人目でその計画は頓挫した。
 その1人目がかなりの美男子でありまた性格も身体の相性もよかったのだ。
 彼女は初めて生涯を共にし、全てをささげたいと思う男性にあえたことに歓喜し今ではよい奥さんになれるよう花嫁修業をしているという。
 また鱗で得た大金に彼は興味を示さず真面目に働いき続けるというので花嫁修業用資金といざと言うときの保険として貯金している。
「いいわね。私ももう一度幸運のオオトカゲに会いたいわ」
 女僧侶は羨ましそうに言った。
「はあ、あなたにはもう旦那様がいるんでしょ」
 女戦士はため息をつき呆れる。
「それはそれ。これはこれよ。あんな快楽なかなか出会えないわよ。体験した貴方なら分かるでしょう」
「うっ……」
 女僧侶の言葉に女戦士の言葉が詰まる。
 人間離れした体による性交。
 確かにそれはとてもつもなく気持ちのよいものだったから。
「それに大金を手に入れたというの冒険者を続けてこのダンジョンに拘っているのはもう一度幸運のオオトカゲに会いたいからじゃないの?」
「ち、違う!」
 女戦士が声を荒げて反論する。
「わ、私が冒険者を続けているのは戦士として己を高めるためよ!そ、そんな破廉恥な理由で続けてるわけじゃないわ!」
「本当に?」
「本当よ!」
「ふふ、そういうことにしておきましょう」
 必至になる女戦士を見て女僧侶はくすりと笑う。
「もう……」
 女戦士はすねながらも両腕で剣を抱いた。
 幸運のオオトカゲから鱗と共に貰ったオリハルコンの剣を大事そうに。
 この女戦士がのちに“白銀の戦乙神”と呼ばれるようになるのはしばらくあとの事である。
☆★☆あとがき☆★☆
何故だろう?さっきまで入っていた5000万円がリュックに入らない(挨拶)
どうも皆さんはじめまして、或いはこんにちは。
Dr.Wと申します。
初めての短編に挑戦しました。
ギャグです。ギャグものです。
私は『魔帝ヒカゲ興亡記』という長編小説を連載させて貰っているのですがその作品にて『ヒカゲがトカゲに見えたと思ったらタグに異種姦があって、なんてマ二アックなんだ』という感想をいただきました。
その感想書いた方はタイトルを読み間違えたことを謝罪し、また寛大な心を持つ私が快く謝罪を受けるという感動的なやりとりがあったのですが、そのときぴんときたのです。
「トカゲがレイプ!そういうのもあるのか!」と。
こうして書かれたのが魔帝トカゲ興亡記だったりします。
作者自身があまり深く考えず書いたものですので皆さんもあまり深く考えずに読んで楽しんでくれたらうれしいです。
あとタグは適当です。どういうのをつければいいのか分からなかったのでこんなこと書いてます。
何かよいタグがありましたら教えてください。
あと勝手に感想をネタにして申し訳ございません。
もし問題がありましたら連絡ください。

☆★☆キャラクター紹介☆★☆
トカゲ
主人公。アゲチン。
人間の女に欲情する変態。
バグキャラ。チートキャラじゃなくてバグキャラ。

ダークドラゴン
本名ゴールデンブラックドラゴン。
中二っぽい名前を気にしているがダークな時点で十分中二である。
ブリーチスコーピオンより不味い。

オークたち
分類はエリートオーク。
結構な強さで中級冒険者のパーティーでやっと倒せるような相手。
性欲と食欲の塊。
トカゲにより悲惨な末路を送る。

女戦士
本作のヒロイン。
金髪碧眼巨乳でストイック戦士とヒロイン度が高し。
悔しいでもな展開は作者の執筆力不足で出来ず単なる痴女になってしまった。

女僧侶
ヤリマンでガバマン。
でも爆乳だからモテモテ。
おっぱいは正義。それで旦那様GET。
そしてその旦那様はNTR趣味。何をなすのか。

エルフ
キツマンでロリマン。
今は成りあがって超がつくほどいいポストにいる。
部下からは成金趣味が酷いと思われている。

ダークエルフ
むちむちの超エロい身体と褐色の超エロい肌をしている。
レイプされたことでトカゲのストーカーと化す。
三角頭のごとくダンジョンを徘徊し追跡者のごとくトカゲを追いかける。
決して行き遅れそうだからトカゲでもいいから結婚するために追いかけているわけではない。
決して行き遅れではない。いいね?

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