Updated: Tokyo  2015/08/18 06:36  |  New York  2015/08/17 17:36  |  London  2015/08/17 22:36
 

米ゴールドマン、商品資産への投資の時代に終止符-炭鉱売却

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  (ブルームバーグ):米ゴールドマン・サックス・グループ は、コロンビアにある炭鉱を売却し、約35年間にわたる発電所や製油所など商品資産への投資の時代に終止符を打った。

ウォール街の銀行各行は米規制当局からの圧力と原材料価格下落によるリターン低迷に見舞われており、対応策を模索している。

ゴールドマン・サックスは、当時小規模な商社だったJ・アーロンを買収した1981年以降、現物商品資産に投資してきた。同行はロッテルダムで複数の製油所、米バージニア州とコロラド州で発電所、世界各地でアルミニウムと銅の倉庫を保有していた。

米連邦準備制度理事会(FRB)はウォール街の銀行による商品資産の保有を制限する規則の策定に取り組んでいる。FRBによる規制の指揮を執るダニエル・タルーロ理事は3月に、銀行によるこれらの資産保有が認められるべきかどうかについて米上院銀行委員会で証言した。

タルーロ理事はこの時「これらの資産については銀行業規制当局としてはリスク管理が非常に難しい」と述べた。

事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにしたところによると、ゴールドマン・サックスが13日、非上場の米マレー・エナジーに売却した炭鉱は、同行が保有していた最後の商品資産だった。この関係者によれば、売却は同行の商品取引事業に影響を及ぼすことはないという。

ゴールドマン・サックスのロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)はここ2年間、数回にわたってトレーディングは引き続き同行の「中核」事業であると表明していた。

原題:Goldman Closes an Era in Commodities With Coal Mine Disposal(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Javier Blas jblas3@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Will Kennedy wkennedy3@bloomberg.net Dan Stets, Bill Banker

更新日時: 2015/08/17 09:43 JST

 
 
 
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