セウォル号の引き揚げ船が現場到着 19日から水中調査

【珍島、ソウル聯合ニュース】昨年4月に韓国南西部の珍島沖で沈没した旅客船セウォル号の船体を引き揚げる船が15日に事故現場に到着した。韓国海洋水産部が16日、明らかにした。

 クレーン船は韓国政府と引き揚げの契約を結んだ中国交通運輸省所管の上海サルベージの企業連合が派遣したもので、1万トン級のバージ船と450トン級の引き船からなる。バージ船には2500トン級のクレーンが搭載されている。

 企業連合は準備作業を終えた後、19日からセウォル号沈没地域での水中調査と撮影を始める予定。海上作業基地を設置するバージ船には潜水士や技術者ら計133人が乗っているという。

 引き揚げは船首にワイヤーを連結しクレーンで浮かせた後、船体の下にリフティングビームを設置して行う予定。リフティングビームをクレーンに連結し水深23メートルまで持ち上げ、フローティングドックに載せ港まで移動する方法で進められる。

 政府は台風などの影響を踏まえ、来年7月ごろまでに引き揚げ作業を完了させる方針だ。

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