北陸新幹線延伸ルート「再協議を」 京都府知事が見解
北陸新幹線の敦賀以西ルート問題をめぐり、京都府の山田啓二知事は17日、関西広域連合として国に実現を求めている米原ルートについて、「北陸側やJRの意見も組み合わせ、どうするのがいいか、関西全体でもう一度検討することになるのではないか」と、広域連合として再協議が必要との見解を示した。
敦賀以西ルートでは、関西広域連合が米原ルートを要望してきたが、福井県が国の整備計画通りの「小浜ルート」を強く主張している。与党の国会議員でつくるルートを話し合う検討委員会は6日の初会合で、小浜ルートを優先して議論する方針を示している。
山田知事は17日の記者会見で、「府が一員となる関西広域連合で結論を出している」と、現時点では米原ルートを最優先して求めるという意向を示した。ただ、福井県の意見や、新幹線の運行主体となるJR西日本やJR東海が、米原ルートに否定的な見解を示している点を踏まえ、「(ルートは)関西だけで決まることではない。広域連合の結論と、こうした外部の意見で整合性をどう取るか、議論しないといけない」と述べた。
【 2015年08月17日 22時30分 】