韓国で「姉さん女房」が増加

妻が年上の初婚夫婦、同い年の夫婦を上回る

韓国で「姉さん女房」が増加

 ソウル市内に住む会社員キム・ジュヨンさん(31)は4年前、1歳年下の夫と結婚した。キムさんは「子どもの頃には、結婚は頼もしい『オッパ(年上の男性)』とするものだと思っていたが、いざ年下の男性と付き合ってみると、真面目で責任感のある人であれば一緒にやっていけると思った」と話した。キムさんは周囲から「年下の男を捕まえる能力者」と冗談めかして言われることがあるという。だがキムさんは「以前のように、妻が年上の夫婦を色眼鏡で見ることはないように思う。3歳年下の男性と結婚を考えている職場の同僚もいる」と話した。

 初婚の夫婦に占める「年上の夫」が減り、「姉さん女房」が増加している。ソウル市が先月31日発表した「初婚夫婦の年齢差」についての統計を見ると、婚姻届提出時に夫が年上の夫婦は、2000年の5万508組(初婚全体の75%)から、昨年には3万7704組(68.6%)へと減少した一方、妻が年上の夫婦は、00年の7947組(11.8%)から、昨年には8694組(15.8%)に増加した。昨年には、統計を取り始めた2000年以降では初めて、年上の妻との結婚(8694組)が、同い年の夫婦(8551組、15.6%)を上回った。

 とりわけ、妻が夫より3歳以上年上の夫婦が大幅に増えている。妻が夫より3-5歳年上のケースは、2000年の1579組から、昨年には2056組と、477組増加した。妻が6-9歳年上のケースも、00年の47組から、昨年には80組と、14年間で2倍近く増加した。一方、妻が夫より1-2歳年上のケースは、00年(6024組)と昨年(6101組)で相対的に大きな変化はなかった。

 再婚の場合でも、女性が年上の夫婦の比率は増加しており、過去と比較すると、女性が再婚、男性が初婚というケースも増えている。

 結婚情報会社「デュオ」が2013年、未婚の男女596人を対象に行ったアンケート調査の結果、結婚時に女性が年上の場合、容認できる年齢差は3.2歳だった。女性が年上のカップルや夫婦が増加している原因については「愛に年齢は関係ないと認識(33.9%)」が最も多く、「女性の社会的な地位の向上(30.2%)」「男女平等意識の向上(10.4%)」が続いた。

 結婚情報会社「ソンウ」のイ・ウンジン社長は「最近、経済状況がよくない一方で結婚にかかる費用が増加している中、男性はより経済力のある年上の女性と結婚する「実利追求型」の結婚を志向する側面があり、そのため経済力のある女性には、同じ年や年下の男性を選択できるパワーが生じている」と指摘した。

ホン・ジュンギ記者
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