維新の党:代表選にネット投票導入検討 反対論も

毎日新聞 2015年08月17日 19時57分(最終更新 08月17日 20時08分)

維新の党の松野頼久代表
維新の党の松野頼久代表

 維新の党が11月1日に実施する初の代表選で、インターネット投票の導入を検討している。党員獲得のため、最高顧問の橋下徹大阪市長が斬新な手法を主張しているためだ。実現すれば、政党の党首選では初のネット投票となるが、不正投票の懸念から党内では反発も出ている。

 ネット投票は、11月1日の臨時党大会での直接投票や、郵便投票との選択制。国会議員と同じく1票を持つ地方議員や党員が、自宅から投票することを想定している。

 不正投票を防止するため、携帯電話のカメラなどで読み取る正方形の情報コードで党のホームページにアクセスし、専用パスワードで投票する方式が浮上している。ただ、「ネットでは誰が投票したか分からない」との懸念や「金がかかりすぎる」との反対論がくすぶっている。

 これに対し、橋下氏に近い大阪系議員は、アイドルグループの選抜総選挙を引き合いに「新しいことに挑戦すべきだ」と主張。片山虎之助参院議員会長は17日の記者会見で、「問題点が少なければ導入したい」と前向きな考えを示した。

 大阪系では松野頼久代表に対する対抗馬の擁立論が出ているが、具体化していない。ネット投票は選挙の進め方に過ぎず、党内では「松野氏の信任投票に終われば、ネット投票でも魅力的な代表選にはならない」(党幹部)との冷めた見方もある。【福岡静哉】

最新写真特集