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【本紙前ソウル支局長公判】証人に難癖、男女関係に特化、答弁取り違えで逆ギレまで…焦る検察

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【本紙前ソウル支局長公判】
証人に難癖、男女関係に特化、答弁取り違えで逆ギレまで…焦る検察

閉廷後、記者に囲まれて質問を受ける上智大学の田島泰彦教授=8月17日、韓国・ソウルのソウル中央地裁(早坂洋祐撮影)

 【ソウル=桜井紀雄】検察側は証人尋問の必要性自体を疑問視した。ソウル中央地裁で17日に開かれた産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(49)の公判は、予定された質問が削除されたり、朴槿恵(パク・クネ)大統領の男女関係に関した尋問に固執したりするなど、本来、主題になるべき報道の公益性めぐる問題を軽視するかのような検察側の強引な対応が際だった。

 弁護側証人として出廷した上智大学の田島泰彦教授(62)は憲法、メディア法研究の第一人者で、言論の自由に関する欧米の法律にも詳しい。

 だが、検事は冒頭、「(今から弁護側が行う質問は)一般論についてであり、証人尋問が必要か疑問だ」と述べ、今回の証人尋問自体を再検討するよう求めた。結局、当初予定されていた欧米の実情などに関する質問を削除し、尋問が始まった。

 途中、米国の判例について李東根(イ・ドングン)裁判長が「韓国でもよく知られる」と質問を遮る場面もあった。

 検察側の尋問では、今回交代した通訳の誤訳から、検事が誤って理解した質問を重ね、かみ合わないやり取りがしばらく続いた。

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