天津の爆発で、時事通信が配信した記事を読みました。
いろいろ爆発の後の様子が記されていましたが、こちらでの報道とほとんど変わりません。
とにかく、とてもひどい状況のようです。
その中で、現場のすぐ脇にある高層住宅に住む、会社員の任騰(任腾)(ren2 teng2/レントン)さんに聞いた話がありました。
「任」(ren2/レン)とは、中国によくある姓です。
「任性」(ren4 xing4/レンシン)と言えば、最近では、中国のお金持ちを形容する言葉になってしまいましたが、わがままに振舞う、とか、気の向くままにする、という意味です。
ただ、姓の場合は「任」(ren4/レン)と四声で読みます。
しかしながら、こちらでは、多くの人が任さんの「任」を四声で読んでいます。
姓の場合は二声であることを知らないようです。
で、この任さんが言いました。
「テレビを見ていたら突然大きな爆発音と揺れがあり、全ての窓ガラスが割れた。最初は何が起こったのか訳が分からず、日本が攻めてきたのではないかとも思った。」
コメント欄では、最後の一言で同情する気がなくなったという声がありました。
当然だと思います。
私もこの一言で、一瞬「はいっ?」と思いました。
ただ、一瞬です。
すぐに、冷静になりました。
そもそも、この記事が、任さんが話した内容を正しく伝えているとは限りません。
記事が、時事通信独自の取材によるものなのか、もしくは私のように、どこからかパクってきたものなのかで、だいぶ変わってきます。
また、取材したのが、日本人なのか、中国人なのかでも変わるでしょう。
例えば、記者が日本人であることを知っていて、最後の一言も、ちょっと笑いながら言ったのであれば、これは少し冗談で言ったのかもしれません。
洒落(しゃれ)の一言に対し、目くじら立てる必要もないでしょう。
これが、日本のメディアだと知らず、それこそ中国人に言ったのであれば、それはやっぱり本心なのでしょう。
本音を言ったからと言って腹を立てるのも間違っています。
報道はやはり、事実を伝えるべきです。
そして、これが事実です。
日本人の感覚からすれば、日本が中国に攻める訳ないと思っています。
しかしながら、こちらの人は、真剣に、いつか日本が攻めて来ると考えています。
そして、必ず仕返しするぞ、とも思っています。
これは、政府の「臥薪嘗胆(卧薪尝胆)」(wo4 xin1 chang2 dan3/ウォシンチャンダン)政策で、毎日毎日、抗日娯楽映画や抗日娯楽ドラマを見せられて、すっかりそのように洗脳されてしまっているものなので、仕方ありません。
洗脳されている任さんを責めるのは、ちょっと酷です。
不思議なのは、ここの国の人たちは、自分たちの政府が言っていることを全く信じていないのに、日本に関することだけは、すぐに信じてしまいます。
この部分の洗脳に関しては、それこそ大成功を収めているようです。
いずれにしても、こういう何気ない一言から、中国人の本音を見てとることができるのでした。
中国人が、日本人を如何に恨んでいるか、決して忘れてはいけません。
いつか仕返ししてやると、復讐に飢えている人たちの前で、喧嘩はやめようと言ったところで、何の役にも立たないでしょう。
やっぱり、簡単には手を出せない、出したら大変なことになると思わせることが、喧嘩をしない一番の方法ではないかと思います。
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14
8月
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