天津大爆発の現場に、700トンのシアン化ナトリウム「氰化钠」(qing2 hua4 na4/チンフアナー)があったこと、どうもウソではなかったようです。

始めの報道では、河北(he2 bei3/ハーベイ)省の化工会社という話でしたが、名前もしっかり出てきました。
河北誠信有限責任公司と言うそうです。

社長さんの名前は、智群申(zhi4 qun2 shen1/ジーチュンシェン)さんと言います。

この河北誠信(河北诚信)(he2 bei3 cheng2 xin4/ハーベイチョンシン)、河北省石家荘(石家庄)(shi2 jia1 zhuang1/シージアジュアン)市は元氏(yuan2 shi4/ユェンシー)県にあります。
中国最大のシアン化ナトリウム生産基地の一つだそうです。

現場に700トンがあるという話、最初は本当かどうかわかりませんでした。

なぜなら、天津の税関の記録によれば、それほど多くの「氰化钠」があるはずないからです。

よくわかりませんが、本来は、税関に記録されたものが、瑞海国際(瑞海国际)(rui4 hai3 guo2 ji4/ルイハイグオジー)の倉庫に置かれるようです。

あるはずのないものがあったとはどういうことか。

どうも、この貨物、密輸であった可能性が出てきました。
中国語では「走私」(zou3 si1/ゾウスー)と言います。

ちょっと「誠信(诚信)」(cheng2 xin4/チョンシン)という名前が聞いて呆れてしまいます。
ただ、社長さんが自らが申告に来たということですから、まだ、良心はあったようです。

更に、社長さん、うちだけじゃない、と言っています。
責任逃れというよりも、もっとあると言いたいようです。

密輸の内容なんて、恐らく当事者本人しか知らないでしょう。
危険物が特定できないのは、隠しているのではなく、本当にわからないのだと思います。

密輸は当然犯罪ですし、これだけ大きな事故になった以上、誰も本当のことを話したくありません。
実態の解明は、すべては犯罪者の良心によるという、何だか訳わからない状況になってしまいました。

それにしても、何から何まで、それこそすべてが規定違反「違規(违规)」(wei2 gui1/ウェイグイ)だったようです。

信号を守らない、禁煙場所を守らない、バイクは歩道を走る、ここではたくさんの「違規(ウェイグイ)」があります。

何だか「違規(ウェイグイ)」の、塵がつもって山となってしまったような気がして仕方ありません。


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