男装して軍隊と共に撤退する日赤従軍看護婦たちに襲いかかる飢餓と泥濘と砲火。ペグー山越えで。チョロ村の敵襲で。魔の河シッタンで-。次々と消える若きいのち。一飯を恵むビルマ女性。密かに大河を渡してくれるビルマ老人。人事不省におちいり英軍病院に収容され、そこで見たものは「物量の差にも増して人間の器の差」だった。日本民族をかくも「浅く狭く低いもの」にしたのはなにか。戦後50年。ビルマで生きている元日赤看護婦の風のたよりの真偽は。戦死した中尾婦長以下五名の死地を訪れた奇蹟の生存看護婦の号泣-。
「BOOKデータベース」より