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【ビジネス解読】
上海株暴落で崖っぷちの現代自動車 従業員年収はトヨタより上 新車投入も後手に…
鄭会長は会議で、「多くの困難を経験してきたが、すべて乗り越えた経験がある」と強調し、「むしろこのような困難を、外部条件に揺れないように体質を改善して革新する機会にしよう」と宣言。その上で「全社員が団結して、有機的な協力体系を構築するように」と注文をつけたという。
現在の販売の落ち込みは大きいが、中央日報(電子版)は、市場調査会社のJ.Dパワーによる「2015中国販売満足度評価」で現代自動車の中国現合弁法人である北京現代が2000年以降過去最高点となる812点を記録し2年連続で1位になったと伝えており、鄭会長の言葉通り同社は難局を乗り切るかもしれない。
しかし、同社が本当に全社員一丸となった協力態勢でまとまれるかは、疑問が残る。現代自の社員の年収は、なんと収益で圧倒的に勝るトヨタよりも多いというからだ。朝鮮日報(電子版)は、それぞれ現代自の韓国とトヨタの日本の従業員を基準にした2013年度の年収を比較すると、トヨタの平均約794万8000円(当時のレートで8318万ウォン)に対し、現代は約9000万ウォンと上回り、日本円で現代自が100万円以上も高いと報じた。現代は14年度の年収がさらに9700万ウォンと上昇しており、トヨタを上回ったとみられるという。