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【ビジネス解読】
上海株暴落で崖っぷちの現代自動車 従業員年収はトヨタより上 新車投入も後手に…
当然、現代自の危機感は高まっている。韓国紙の毎日経済(電子版)によると、現代自グループの鄭夢九(チョン・モング)会長は今月13日、ソウルのグループ本社で開かれた上期の海外法人長会議で、「市場が難しいほど販売に突破口を求めなければならない」とし、「販売の第一線で最大の成果を出せるように、全社的な販売サポート体制を強化してほしい」と、げきを飛ばしたという。
海外法人長会議は、世界各国の現代・起亜自動車の海外法人長が一堂に集まり、地域別の市場動向と販売実績、今後の戦略などを議論する同社の重要行事だが、厳しい経営環境を踏まえ、毎日経済は今回の会議について「薄氷を踏むようだ」と評した。
タイミング悪い新工場稼働
鄭会長は昨年末、法人長会議で「ポスト800万時代」を強調し、年間820万台の販売目標を掲げて拡大戦略に打って出た。ところが、現代・起亜の今年上期の実績は、国内市場こそ57万8661台と、前年同期比で2.4%増を確保したが、成長を期待した肝心の海外市場は3.3%減の336万7406台に低迷。この結果、国内外の全体販売台数は、前年同期比で2.4%減の394万6067台にとどまり、「ポスト800万台」の夢には到底、届かないペースなのだ。