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【大リーグ通信】
将棋に続き野球でも!? 球審vsコンピューター 初の実戦対決 ストライク、ボールの判定はどちらが正確か?
ヤンキースの田中が投じる150キロ超の速球や微妙に落ちるツーシーム、マーリンズのイチローが絶妙なバットコントロールで際どい球を見送る…本塁上のワクワクするシーンが、コンピューターで管理されるとしたら。急激に進むIT化の波がメジャーのすぐそばにまで迫ってきている。
AP通信などによると、米カリフォルニア州北部を拠点とする野球の独立リーグで、プロ野球史上初めて球審の代わりにコンピューターによるストライク、ボールの判定が実施された。今季からメジャーでもさまざまな記録、データを収集するために導入された「トラッキング・システム」を応用したもので、数年前から実戦の機会を探っていたという。
7月28、29日の2試合、スタジアム内には3台のカメラが設置され、1球毎にスピード、ボールの軌道、打者のフォームなどを追う。本塁から27メートル後方の大きなモニターの前には元アスレチックスの野球アナリストで導入責任者のバーン氏が陣取って監視し、コンピューターが判定したストライク、ボールをアナウンスした。