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合法的に貸し借りOK! 持参人定期券とは?

2015年8月16日 17時00分
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私の都営バス定期乗車券。名前は持参人


お盆休みはお父さんが休み。お父さんの定期を使ってちょっと都内まで……なんて考えたことがある人もいるのではないだろうか? ちなみに私は中学生くらいの時に定期券を父親に借りようとして「それは不正乗車だ。会社にバレたらクビになるからやめろ!」と怒られた記憶がある。記名式の定期券であれば貸し借りは不正乗車にあたるが、いくつかの交通機関では「持参人定期券」というものを販売しており、この定期券であれば合法的に貸し借りを行うことができるのだ。

東京メトロと都営地下鉄の全線定期券


東京メトロと都営地下鉄では、それぞれ1万7300円と1万5210円で全線定期券というものを購入することが可能で、名義を持参人という形で購入すれば、合法的に貸し借りができる。平日は両親の通勤、週末は子供の習い事で出かける時に貸すといった方法や、外回りがある時に社内で一枚の定期券を使い回したりするなんてこともできてしまうという。

ただし、一カ月の料金は月30日換算で一日あたり東京メトロで約576円、都営地下鉄では507円。都営メトロの1日乗車券は600円で、期間限定販売の都営地下鉄は税込500円なのでコストパフォーマンスは良くはない。
東京メトロの全線定期券はやや高め。磁気定期券限定

都営バスなどでも販売


私は現在通勤に都営バスを使っているが、都営バスも持参人定期券を販売しており、値段は1カ月タイプのもので9230円。この定期券は記名式で買っても持参人で買っても値段は同じで、SuicaやPASMOに都営バスの定期券のデータを入れて使うこともできる。都営バスは1回の乗車につき210円(乗り継ぎは100円)なので、月に約44回以上バスに乗車する人であれば得な計算だ。

都営バスは東京都の西側はやや路線が少ないものの、浅草などの下町エリアで路線が充実しており、電車の運賃がやや高いお台場にも走っているので、こういったエリアをバスで回れるのはメリットの一つ。バスということもあり、電車に比べると移動スピードが遅いが、社内でWi-Fiが使えるのもうれしい。

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