暑い中、熱い思いに触れてきました 鈴木奈穂子
2015年07月23日 (木)
各地で梅雨明けして、本格的な夏が…。暑さの厳しい毎日ですね。
「アツイ」といえば、先月から今月にかけて日本中が「アツイ」声援を送った、
サッカー女子ワールドカップの「なでしこジャパン」!(ちょっと強引…?)
改めて選手の皆さんに大きな拍手を送りたい気持ちです。
なでしこジャパンのあのチームワークはどこから来るのか?
先日、キャプテンの宮間あや選手に会いに行ってきました。
放送ではお伝え出来なかった部分も含めてこのブログでご報告します。
実際に対面するとその華奢な姿にびっくり!
サッカー選手に失礼かもしれませんが「足が細いですね~」と思わず言ってしまいました。
まず、宮間選手が思い描くキャプテンとは?
「チームに何かあった時こそ、何かを変えられる存在」と答えてくれました。
チームがピンチに陥った時こそキャプテンの出番。そのピンチからチームをどう守れるか…なんだそうです。
決勝のアメリカ戦。序盤で立て続けに失点するたびに宮間選手の掛け声でなでしこが円陣を組んでいたシーン、多くの方の目に焼き付いているのではないでしょうか?あの時どんな言葉を掛けていたのか聞いたところ
「何て言ったかあんまり覚えていないです」と返ってきました。
私は「そういうもの!?」とかなり驚いたのですが、宮間選手いわく「大切なのは、“何を言ったか”ではなく、あの場で皆が集まること」。
「例えばミスした選手の気持ちがどこかにいってしまわないように、肌が触れ合ったり、ユニフォームをギュッとつかんだりする事で、チームが再び1つになれる」そうです。こんな人がチームのリーダーだったら、他のメンバーはのびのび動けるでしょうね。
さらに、今年30歳になった宮間選手に、社会で頑張っている30代の女性の参考になるようなリーダーシップ論があるか聞いてみたら「他の会社の事はわかりませんが…」と戸惑いつつ(無茶ブリすみません…)「自分は、先輩・後輩関係はきちんとしつつ、皆がいるべき所は上下関係という段のある場所ではなくて同じフロアにいる感覚で接している。1人1人がチームにとって大事な人。違いがあってもお互いが認め合う努力をする。認められなくても自分は認める。」と話してくれました。
職場や家族も、同じ方向を目指すいわば「チーム」ですよね。その中で「チームメイト」をどのように見てどの
ように接していけばいいのか。日々頑張る舞台は違っても、宮間選手の言葉は多くの人の心に届くのではないか
と思いました。
宮間選手が「文化にしたい」と話していた女子サッカー。その環境など、選手の頑張りだけでは文化にするのは
まだ難しい現実があると思います。でも宮間選手のようなキャプテンシーを持った人が女子サッカーの未来に情
熱と希望を抱き続け、色々な形で引っ張っていってくれれば、いつかは本当に「文化」になる気がしました。
宮間選手、ありがとうございました!
最後に!なでしこリーグはとてもあたたかいアットホームな雰囲気でした。
試合の様子と、サポーターのサインに応じる宮間選手(囲まれて全く映っていません)の写真です。
投稿者:鈴木 奈穂子 | 投稿時間:22:11 | 固定リンク