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中国 倉庫で爆発 17人死亡 300人以上けが
8月13日 12時06分

中国 倉庫で爆発 17人死亡 300人以上けが
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中国沿海部の天津で12日夜遅く、危険物を保管していた倉庫で激しい爆発が起き、国営メディアは、これまでに17人が死亡し、300人以上が病院で手当てを受けるなどしたと伝え、現場では今も救助や消火活動が続けられています。
中国国営の新華社通信によりますと、12日午後11時半ごろ、沿海部の天津の郊外で危険物を保管していた倉庫やその周辺で相次いで爆発が起きました。
新華社通信は、この爆発で、これまでに17人が死亡し、重体の32人を含む315人が病院に入院するなど手当てを受けていると伝えています。このほか、中国メディアは、病院の情報として42人の遺体を収容したと伝えるなど、情報が錯そうしています。
現場周辺では、爆発の発生からおよそ12時間たちましたが、今も炎や煙が上がっていて、警察や消防が数キロの範囲を立ち入り禁止にして救助や消火活動に当たっています。
爆発現場周辺の住宅や工場は倒壊したり、窓ガラスが吹き飛んだりして、原形をとどめていないほか、最寄りの鉄道の駅の屋根が崩落し運行できない状態です。
また、習近平国家主席がけが人の救助などに全力を挙げるよう指示を出すなど、中国政府は事態を重くみて対応する姿勢を強調しています。
一方、北京の日本大使館によりますと、天津には、届け出た人だけでおよそ2400人の日本人が暮らしていますが、これまでのところ、日本人が被害に遭ったという情報は入っていないということです。

けが人が続々と病院に

現地からの映像では、13日午前、爆発で頭などをけがした人たちが続々と病院を訪れていました。病院の中はけがをして包帯を巻いた人たちなどが大勢訪れていて、看護師らがけがをした人たちの手当てに追われていました。
爆発現場周辺の工場に勤める57歳の警備員の男性は「炎が見えましたが、爆発が起こるとは思いませんでした。警備員の詰め所で働いていたら、突然爆発の音が聞こえました。すぐに伏せたのですがけがをしてしまい、詰め所は跡形もなくなっていました」と話していました。

消防「コンテナが爆発」

中国の天津で起きた激しい爆発の原因について、天津の消防は中国版ツイッターのウェイボーで、「初歩的な調べで把握しているのは、コンテナが爆発した」としています。ただ、具体的にコンテナの中にあったどのような物質が爆発につながったのかなどは、これまでのところ明らかにしていません。
爆発が起きた倉庫がある企業のホームページによりますと、この企業は2011年に設立され、天津港で硫黄や炭化カルシウムなど、可燃性の危険物を積みこんだ貨物用のコンテナを取り扱っていたということです。当局から危険物を取り扱う許可も取っていたということで、従業員などおよそ90人が働いていたとしています。

中国 大規模な爆発相次ぐ

中国ではここ数年、各地の工場などで大規模な爆発が相次いでいます。
去年8月、中国東部の江蘇省で自動車のタイヤのホイールに加工を行う工場が爆発し、従業員など75人が死亡、200人近くがけがをしました。
また、去年12月、南部の広東省の自動車部品の製造工場で起きた爆発で17人が死亡したほか、おととし11月には、山東省・青島の石油パイプラインで大規模な爆発が起き35人が死亡しました。
このように中国では工場などでの爆発が後を絶たないことから、生産現場の安全管理が喫緊の課題となっています。

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