第1ラウンド、11番で第3打を放つ松山英樹=ウィスリングストレーツ・コースで(共同)
|
 |
◇全米プロ<第1日>
▽メジャー最終戦▽13日、米ウィスコンシン州コーラー、ウィスリングストレーツ・コース(7501ヤード、パー72)▽晴、気温28度、強風▽賞金1000万ドル、優勝180万ドル▽156選手
【コーラー(米ウィスコンシン州)テッド・ムース】日本人男子初のメジャー優勝を目指す松山英樹(23)=レクサス=は5バーディー、3ボギーの70で首位と4打差の15位発進。前半は好調だったが、終盤で風に悩まされた。
ダスティン・ジョンソン(米国)が66で回って単独首位。前年覇者で左足首けがから復帰したロリー・マキロイ(英国)と今季メジャー2勝のジョーダン・スピース(米国)は71で24位。タイガー・ウッズ(米国)は75の86位だった。
岩田寛(34)は77の123位、小田孔明(37)=プレナス=は79で140位と大きく出遅れた。
上がりの4ホールで3ボギーをたたいた松山は、口数が少なかった。「いいショット打ってもボギーになる」。表情も曇りがちだった。
インスタートの前半は絶好調だった。ティーショットは積極的にドライバーで攻め、11番パー5は花道から1メートルに寄せて初バーディー。14番パー4では2・5メートル、16番パー5は花道から打ったアプローチがピンに当たるなど小技もさえて着々とバーディーを重ねた。距離のある18番パー4では残り234ヤードを5番ウッドでピン下8メートルに乗せ、スライスラインを沈めた。後半のアウトに入っても5番で2メートルを沈め、一時は5アンダーまで伸ばして、リーダーボードの1番上に名前が上がった。
ところが、このあたりから強くなった風に苦しんだ。6番と8番はいずれもフォローの風を計算しきれず第2打をグリーン奥へ。最終9番では第2打をグリーン左バンカーに入れてパーセーブできなかった。
そこまでの貯金のおかげで2アンダースタートにはなったが、本人は不満たっぷり。「70というスコアは、もう少し良ければいいけれど、そんなこと言っても終わったこと。そんなこと聞かれるより、明日に向けてしっかり修正するところはして、スコアを伸ばしていきたい。フェアウエーをとらえればさほど難しくない」と前を向いた。
この記事を印刷する