癒し屋キリコの約束 #08【才能ってなんなの!?】 2015.08.12


(カッキー)
私はキリコさんほど人の心を逆なでするのが上手な人を知りません
勝手に家まで押し掛けて青井美保さんをこっぴどく怒らせ…
夫の耕平さんを窮地に追いやったにもかかわらず…
(キリコ)・「浅い夢だから」
さすがの私も我慢の限界でした
(カッキー)ふざけないでください!人の家庭散々引っかき回しといてもう何なんですか?その態度!
(カッキー)キリコさんといたら私までおかしくなりそうです。
辞めさせていただきます。
(清助)おっ。
カッキー。
おい。
カッキー。

(ドアの開く音)・
(ドアの閉まる音)お世話になりました。

(ドアの閉まる音)
(清助)キリコ。
何でカッキー引き留めなかったんだよ?
(キララ)そうだよ。
カッキーはここしか居場所がないんでしょ?
(清助)うん。
(敦也)見損なったぜキリコ。
カッキーとは寝食を共にしてきたいわばお前の家族じゃねえかよ。
(キリコ)だってここにいたくないって言ったのカッキーなんだもーん。
(敦也)何をがきみてえなことを。
(敦也)今日は言いたいこと言わせてもらう。
(清助)おう。
いけいけ。
(敦也)お前は大酒飲みだし口は悪いし性格もひん曲がってる。
(清助)うん。
(敦也)最初はいけ好かねえ女だって思ったぜ。
けどな癒し屋稼業を手伝うようになって人の気持ちに寄り添うあったけえ心を持った女だって分かった。
だから俺はすき…。
(敦也)…焼き食いてえななんてな。
ハハハ。
(キリコ)フッ。
いいね。
すき焼き。
(敦也)だろ?ハハハ。
(清助)結局お前一番言いたいこと何にも言えてねえじゃねえかよ。
お前。
(涼)そんなことより俺大問題に気付いちゃった。
(キララ)何?何?大問題って。
(涼)あしたからカッキーの魔法のコーヒーが飲めない。
(清助)そうだよ。
そりゃ大問題だ。
(キリコ)大丈夫よ。
私が入れるから。
おいしくなぁれ。
おいしくなぁれ。
ウフフウフフウフフ…。
(清助)ああっ。
・「あなたの残した忘れ物」・「今でも大事にしまってあるわ」・「わたしの胸に残る思い出」
(キリコ)《あんた一人ラーメンしたことないっしょ?》
(カッキー)《はい》
(キリコ)《自分が他人にどんなふうに思われてるのか気になってしょうがない》《こんなところで一人ラーメンなんて女捨ててるよなとか友達いないのかしらとか他人に思われたくない》《けどさ他人なんて人のこと見てるようで見てない》《自分は自分。
他人は他人》・「愛されたから」・「もう何も欲しいものはない」・「あなたが全てだから」
(清助)結婚に失敗したお前に家族の何が分かるってんだよ。
(敦也)マザコンにマザコンって正直に言って何が悪い?この野郎。
(清助)この野郎!
(キララ)どう?おいしい?
(涼)うん。
おいしい。
(栞)おいしい。
すき焼きなんて久しぶりだね。
(キリコ)キララちゃん。
肉としらたきは離した方がいいよ。
しらたきに含まれる石灰分が肉を硬くしちゃうから。
(キララ)へえー。
肉としらたきって相性悪いんだ。
(キリコ)どっちもおいしいけど相性悪いの。
あっちはどっちが肉でどっちがしらたきなんだろ?
(清助)何度言わせりゃ分かんだ?僕はマザコンじゃない!やれやれ!そっか。
この中で親持ちは清ちゃんだけか。
(清助)えっ?ああ…。
(涼)清助さん。
(清助)うん?
(涼)家族ってさ普段どんな話すんの?
(清助)えっ?
(涼)俺生まれてすぐに母親亡くしちゃって家族ってもん全然分からないんだよね。
(キララ)涼君。
お父さんは?
(涼)んなもん名前も知らない。
(キララ)そうなんだ。
(涼)うん。
(キララ)はい。
お肉。
最上級んとこ。
(涼)ありがとう。
キララちゃん。
(清助)そうだなぁ。
家族ってどんなって言われても…。
まあたいてい母ちゃんが近所で聞きかじってきた噂くっちゃべってんの「ほう」っつって聞いてるぐらいかな。
(栞)でもいいな。
家族だんらん。
(清助)ああ。
ごめんな。
(栞)うちもね色々あったけど父も母も私たちの前ではケンカしないようにしてた。
(清助)ふーん。
(栞)でも今から思うとした方がよかったんだよね。
だからいざっていうときもう収拾がつかなくなって。
この町に来てから私思うの。
(清助)うん。
(栞)下町の人たちってさみんな建前と本音を使い分けなんかしなくてばかすか言い合いながら過ごしてるでしょ?清助さんのお母さんなんてさとんでもなく口悪いけど「栞ちゃん。
これ残り物で悪いんだけどあしたの朝までに食べりゃ大丈夫だから」なんて色々くれたり。
(清助)まあ口が悪いのは代々でね。
僕はそれを反省してできるだけ丁寧な日本語を使おうと思っています。
(敦也)お前のどこが丁寧なんだ?えっ?
(清助)あっ?
(敦也)牙隠して商店街会長狙おうったってそうは問屋が卸さねえぞ。
(清助)何?僕は会長の座なんて狙っていません。
えっ?
(敦也)着々と票固めしてるそうじゃねえか。
幾ら実弾配って歩いたんだ?
(清助)聞き捨てならねえなこの野郎。
表へ出ろ!表へ!
(敦也)ほーら。
栞ちゃん。
めったやたら下町の人間を信用しちゃいけねえよ。
こういう表裏があるやつがいるからな。
(清助)何だと?この単細胞!でも私たまには家族だんらんってしてみたい。
だから今日とっても楽しい。
みんなで食べるすき焼きとってもおいしい。
(清助)そうだな。
(キララ)栞。
私と二人っきりで食事すんのそんなに嫌だったの?お店に出る前にいっつも上野のデパート寄っていい肉とかいい魚とか買って帰るじゃん。
でご飯作ってるじゃん。
私あんたのお姉ちゃんってだけじゃなくて父親も母親もやろうってそれでそれで…。
お店で客に触られたってキレずににこってほほ笑んで「またどうぞ」なんて我慢して我慢して。
あんたと私父親にも母親にも捨てられたんだよ?人間じゃないんだよあいつら。
私はいまさら家族だんらんなんていらない。
私はあんたがいればいい。
お姉ちゃん…。
ごめん。
キラちゃん。
ごめん。

(涼)キララちゃん。
(キララ)家族なんて。
家族なんて…。
お姉ちゃん。
私のために背伸びして悪ぶって。
夜のお勤めして。
いいのよ。
憎まれ口でも何でも言えるのが家族ってもんなんだから。
遠慮しないでがんがんやんなさい。

(ドアの開閉音)
(美保)スーツ着てく必要なんてないじゃない。

(ギターの演奏)
(拍手)
(春樹)ありがとう。
どうもありがとう。
ありがとう。
(女性たち)頑張ってください。
(春樹)ありがとう。
ねえ。
春樹君。
これでライブやんない?
(メールの着信音)春樹君の?
(一同)うっすうっすうっす。
(千香)ハァ。
よりにもよって清ちゃんの隣だなんて。
(清助)そりゃこっちのせりふだ。
(千香)はあ?
(敦也)もっと詰めろよ。
(清助)何で?お前向こう座れ座れ。
狭いよお前。
もう。
(千香)もう。
(春樹)どうも。
春樹です。
(一同)よっ!よっ!春樹!
(春樹)えー。
本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。
(春樹)よし。
(春樹)えー。
まずはこの曲から。

(演奏)
(メールの着信音)
(耕平)面接?
(春樹)あのう。
どういうわけか母と妹が初めて俺の演奏を聴きに来てくれました。
今までどんなに誘っても絶対に顔出してくれなかったのに。
(夏美)家のポストにチラシ入ってたんだ。
(夏美)来ないわけにはいかないでしょ?何であの人が?
(千香)カッキー。
やっぱ帰ってこないか。
(春樹)えー。
それでは次の曲…。
面接。
本日のスペシャルゲスト。
青井耕平さんの面接です。
(耕平)えっ!?だから面接って言ったっしょ。
耕平さん。
目を泳がせないで。
さっさとこっち来る。
(耕平)あっ…。
今日しないと面接受からない。
不戦敗。
哀れ再就職の道は閉ざされます。
面接会場はステージの上。
どうぞ。
お母さん。
どういうこと?この耕平さんも息子の春樹君と同じようにシンガー・ソングライターの夢を持っていたそうですが普通に…。
ごく普通に。
ごくごく普通に生きてきたことに後悔して…。
(美保)普通で悪くない!後悔なんかする必要ない。
ねえ美保さん。
出ていくのなら…。
これにサインしてからにして。
(耕平)えっ?り…離婚届?あなたの旦那のこれからを左右する大切な面接よ。
どうしても見届けられないっていうのならそれはそれで仕方ない。
これにサインしてから出ていきなさい。
春樹君が使っているこの年代物のギター。
耕平さんのですよね?
(耕平)学生時代僕が使ってたものを息子に譲ったんです。
学生なのによくこんな高いギター買えましたね。
(耕平)当時30万ぐらいですか。
バイト代ためて。
でも足りなくて。
付き合ってた女性に無理言って。
そこに突っ立ってる妻ですが。
5万円ほど借りて…。
駄目よ。
美保さん。
男にお金なんて貸しちゃ。
ちゃんと返してもらった?
(耕平)それはちゃんと返しました。
よろしい。
では1曲歌ってください。
春樹君のギターに合わせて。
(耕平)えっ?歌?僕が?指名されても歌えない男は入社させない。
それがわが社の方針です。
課題曲はこれ。
歌えますよね?どうしてそれを?面接官はあらゆることを知らなければ務まらない。
弾けるよね?出だしを間違えたら面接はアウト。

(演奏)・「五月雨は緑色」・「悲しくさせたよ一人の午後は」・「恋をして淋しくて」・「届かぬ想いを暖めていた」・「好きだよと言えずに初恋は」・「ふりこ細工の心」・「放課後の校庭を走る君がいた」・「遠くで僕はいつでも君を探してた」・「浅い夢だから胸をはなれない」・
(演奏)
(歓声)
(耕平)ありがとうございました。
再就職頑張ります。
もうこれいらないわね。
ねえ。
才能って何のことか分かった?
(春樹)成功するまで絶対に努力をやめないって…。
自分自身を説得し続ける能力ですか?大正解。
夢がかなうまで折れずにひたすらベストを尽くし続ける人を夢をかなえる才能がある人っていうのよ。
だったら俺は絶対に大丈夫です。
親父の分も必ず夢をかなえてみせます。
売れたらお礼参りちゃんとしなさいよ。
(敦也)大正解。

(ドアの開く音)
(清助)気を付けてな。
はい。
(男性)じゃあ…。
(敦也)いいライブだったな。
(清助)耕平さんも奥さんと仲直りできてよかったな。
(敦也)おう。
はーい。
次の面接。
(一同)えっ?さっきからそこの陰に隠れてる人。
出てきなさい。
(一同)カッキー。
言いたいことは堂々と。
キリコさん。
すみませんでした。
もう一度ここに置いてください。
お願いします。
あっ。
あんたそれあのお店の?
(カッキー)あっ。
はい。
お土産のギョーザです。
このお店ラーメンもおいしいんですけどギョーザが日本一で。
それ私のせりふ。
あんたやっぱりここしか居場所がないって思ったっしょ?はい。
(敦也)御利益御利益。
(清助)これであしたからまたおいしいコーヒーが飲めるな。
(千香)おかえりカッキー。
(涼)おかえりカッキー。
(千香)続きしよう。
ねえ。
カッキー。
(カッキー)うん?アメリカの大学でさ人生について老人たちに質問したらほとんどの人がイエスって答えた質問があったんだって。
何だと思う?えーっ?何だろう?たった一度きりの人生あなたはもっと冒険しておけばよかったですか?冒険しないままだと死ぬ前に必ず後悔するんだよね。
あんたはこの4日間冒険してきた。
もう1回やる?当分はやらないです。
じゃああしたからちゃんとコーヒー入れてよね。
はい。
あのね。
チャレンジしないままの宙ぶらりんの夢はなかなか胸を離れてくれないけどチャレンジしたけど失敗した夢となら案外すんなり同居できるもんなのよ。
じゃあおやすみ。
おやすみなさい。
2015/08/12(水) 13:25〜13:55
関西テレビ1
癒し屋キリコの約束 #08[字][デ]【才能ってなんなの!?】

今週“癒し屋”のキリコ(遼河はるひ)を訪ねて来るのは、万引きがやめられない母親に悩む子どもと、50代にしてシンガーを目指すリストラ男。キリコらしくお金で解決!?

詳細情報
番組内容
 カッキー(前田亜季)は耕平(KAZZ)の家庭をさんざん引っかき回しておいて平気でいるキリコ(遼河はるひ)に怒り、純喫茶・昭和堂を辞めると宣言。そのまま店を飛び出してしまう。常連客たちはカッキーを心配するが、キリコは放っておけばいいと言って、ロッキングチェアを揺らすばかり。
 その夜、キリコは店でキララ(中山来未)や栞(吉原茉依香)、涼(戸塚祥太)らとすき焼きの鍋を囲んで和気あいあい。
番組内容2
涼はその場で唯一両親がいる清助(長谷川朝晴)に、家族って普段どんな話をするのかと問う。すると栞は「家族団らんがうらやましい…」とポツリ。その一言に姉のキララがテーブルをひっくり返し…!?
 一方、キリコは耕平の息子でミュージシャンを目指す春樹(橋本良亮)に昭和堂でライブをやらないかと持ちかける。キリコの狙いは…。
出演者
有村霧子:遼河はるひ 
柿崎照美:前田亜季 
上山 涼:戸塚祥太(A.B.C−Z) 
小出清助:長谷川朝晴 
都幾川敦也:小林正寛 
キララ:中山来未 
本城 栞:吉原茉依香 
小笠原千香:月船さらら ほか
スタッフ
【原作】
森沢明夫『癒し屋キリコの約束』(幻冬舎文庫)
【脚本】
川嶋澄乃 
【演出】
星田良子 
【プロデュース】
市野直親(東海テレビ) 
高橋萬彦(共同テレビ)
【音楽】
森英治 
【主題歌】
「Thank You For The Music」ラストヒロイン(中山来未)(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
【制作・著作】
共同テレビ
【制作】
東海テレビ
ご案内
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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