（コナン）
小五郎のおっちゃんに連れられおっちゃんの旧友の結婚前夜祭へとやってきた俺と蘭
華やぐ雰囲気の中新婦加門初音さんは結婚式の準備のためネイルサロンへ向かった
しかしその２時間後初音さんは「サヨナラ」という言葉を残し駐車場の車の爆発とともに焼死体となって発見された
当初自殺と思われていたが現場に落ちていた初音さんの付け爪から新郎伴場頼太さんとほぼ同じＤＮＡの皮膚片が採取された
しかし伴場さんは犯行を否認
初音さんと密会していたウェイターが怪しいと訴えるが彼は初音さんに雇われた探偵で伴場さんの素行調査をしていたらしい
彼の証言は伴場さんが雇った探偵によって裏づけされ伴場さんは改めてＤＮＡの鑑定に応じることになった
あざやか色の夏の記憶が季節を越えて謎を解く
２人の過去がすべてを語る
犯人じゃない証拠とは
たった１つの真実見抜く見た目は子供頭脳は大人
その名は名探偵コナン！
（高木）目暮警部。
（目暮）ん？この店から駐車場に出るドアは店の後方に１つついているんですが事件当時は雨がひどく外に出る客もいそうにないので鍵をかけていたそうです。
店を出るには正面の出入口を使うしかないということか。
ええ。
でもそれなら客の誰かが覚えていると思いますけど。
他に出入口はないのかね？一応トイレの窓から出られるようですが窓の外は舗装されていない上大きな水たまりがあってそこを通ったのならそれによる足跡ゲソコンが残っているはずかと。
あと事件当時は風が吹いていたようです。
亡くなった初音さんが持っていた傘が駐車場のハジまで飛ばされていましたので。
《風？そういえばこの店に来た時結構風吹いてたな》で？あんた方探偵は何か心当たりはないのかね？
（春岡）さあね彼女が男と密会してると教えた時はかなり動揺してたが最近は彼女が誰かとコソコソ電話をしてた方が気になってたようですよ。
まぁどうせこの男と連絡を取ってたんでしょうけどね。
（安室）あいや…僕は彼女との連絡はメールでしてましたから。
外で会ったのもあなたが見た一度きりでしたしただ彼女が顔を曇らせたことが一度だけありました。
顔を曇らせた？ええ。
自分探偵なんで伴場さんのことを色々詳しく調べていたんですけどそしたらあることがわかったんです。
ん？あること？彼は初音さんと同じホテル火災で助け出され２人とも身元不明のまま同じ教会で育てられていたことが。
《え？》じゃあ２人の両親はそれぞれその火事で。
ええ。
かなり大きな火事で死者も大勢出たようですし２人とも赤子だったので。
ということは２人は幼馴染だったのかね？いえ彼の方はすぐ里親に引き取られたようですが彼女の方はしばらく教会で育てられていたと。
だがなんでそれで顔を曇らせたんだね？さぁ…後は自分で調べると言ってましたけど。
う〜む。
ねぇ蘭ねえちゃん。
初音さんの背ってさぁ蘭ねえちゃんより低かったよね？
（毛利蘭）ううん。
それに彼女かなり高いヒールのブーツはいてたから私よりずっと低くて１５０そこそこだったかも。
でもさなんでそんなこと聞くの？《日本人女性の平均身長は１５９ぐらいだったよな…》
（千葉）目暮警部！ん？ＤＮＡ鑑定の結果が出たのかね？ああっいえそれはまだですが検視官の報告によると遺体の付け爪が１つ足りないようです。
だからそれは車のそばで見つかって…。
いや…それを含めて足りないのは２つらしくて。
ええっ？じゃあ残り１つは車内で外れて燃え尽きたか。
《もしくは…》
（一同）おぉ？ココナン君！？えっ？傘を見つけた場所？そんなの聞いてどうするんだい？小五郎のおじさんが聞いて来いって。
この端っこの車に…。
こんな感じで引っ掛かっていたけど。
っておいコラ！ボウズ！《もしも外れた付け爪が落とした傘の内側に入って一緒に飛ばされていたとしたら》《あった！》《しかもタイヤと車体が雨よけになってほとんど汚れてねぇ》《爪の先に付いているのは皮膚と血痕か》ねぇこの車の下に付け爪が落ちてるよ。
え？多分亡くなった女の人のだから気をつけて拾って。
爪の先に付いてる物をよ〜く調べてね。
あああ…。
《恐らくこれではっきりするはず誰が彼女の命を断ったかが》《そして俺の推理通りなら…》《白日の下に晒されちまう》《知りたくなかった悲しい真実が…》
（伴場）くそっ！一体何がどうなってやがんだ！くそったれ！！痛ててっ…。
（毛利小五郎）おいいい加減気を鎮めろよ伴場。
今お前がヤバイ立場だっていうのはわかるよな？この店の駐車場の車の中で初音さんが焼死しその車のそばに落ちていた付け爪には犯人のものと思われる皮膚がついていた。
そしてその皮膚のＤＮＡはお前のヘアブラシに付いていた髪の毛のＤＮＡとほぼ一致。
お前が犯人とされても仕方ない状況にいるわけだ。
そこでだそのヘアブラシ誰かに使わせたことはないか？使わせた？ホラ友人がお前ん家に泊まりに来た時とか。
さぁなそんな覚えはね〜けど。
半年前から俺と初音は一緒に住んでたからよ。
俺の留守中に初音が連れ込んだどっかの探偵が使ったかもしれねぇけどな。
た確かに僕は彼女に雇われた探偵ですけど家に行ったことはありませんよ。
その探偵っていうのも本当かどうか怪しいぜ。
初音が死んじまった今それを証明するヤツはいなくなったし。
俺が雇った方の探偵さんをまいて尾行させなかったぐれ〜の切れ者なら家に来た時に俺のヘアブラシに誰か別人の髪を仕込み俺に罪を着せるつもりだったかもしれね〜しよ。
ああっいや…。
僕にそんなスパイのような真似は…。
まぁそれはないよ。
えっ？たった今ＤＮＡ鑑定の結果が出て伴場さんのヘアブラシに付いていた髪は伴場さんの髪だと断定されたからな。
ママジかよ！？ああ。
ということはやはり彼女に探偵として雇われていた僕を愛人だと勘違いしたあなたがそこから来る嫉妬心から殺意が芽生え彼女がこの店に車で戻ってくるのを駐車場で待ち伏せ車に押し込んで焼殺したと考えざるを得ませんね。
てってめえ！では署まで任意同行して頂けますね？ちょちょっと待てって！毛利！なんとかしてくれよ。
そそう言われてもなぁ…。
毛利…。
さぁ。
わわかったよ。
パトカー少し遠くに停めたので傘がないと濡れるかも。
また降ってきたのかよ。
（高木）ええかなり強く降ってます。
（伴場）別に濡れるくらい構わねぇけどよ。
（プシュ！）ひぇ！？はにゃぁ〜〜っ。
うわっマジでひでぇ雨だな。
（変声機：小五郎の声）いいのか？伴場本当に…。
え？ん？
（変声機：小五郎の声）この店から出ちまってもいいのか？って聞いてんだ。
そんなこと言ったってしゃ〜ね〜だろ。
こうなったら警察で無実なのをわかってもらうしか。
（変声機：小五郎の声）そうか…。
だったらお前は犯人じゃね〜よ。
おお父さん？おいおい毛利君いくら彼が任意同行に従ったと言っても犯人じゃないということにはならないんじゃないかね？取り調べを受けても自白しなければ捕まるわけがないとタカを括っているかもしれんし。
そそんなこと…。
（変声機：小五郎の声）では思い出して下さい。
初音さんの車が炎上した時の状況を。
この店から駐車場に出る扉は雨が降っていたために鍵がかけられていてトイレの窓からの出入りもその窓の下の大きな水たまりの周りに犯人の足跡がなかったことから有り得ない。
となると店の正面の扉から出るしかないがこの結婚パーティーの主役である彼が店から出て行ったのなら誰かが見て覚えているはずですよね？フッ…。
誰も見ていないのではなく気づかなかったと僕なら推理しますけどね。
どどういう事かね！？トイレで変装したんですよ。
あらかじめそれ用の服をトイレの中に隠しておいて。
例えばニット帽をかぶり丈の長いウインドブレーカーでも着れば誰も彼だとは気づきませんよ。
彼はパーティーの最初に皆さんの前で挨拶し変装前の自分の服装を記憶させていますしね。
じゃじゃあ初音の車が燃える直前に俺が初音にかけたあの電話はどうなんだよ！？電話口で初音は「サヨナラ」って泣いていたんだぞ！本当に燃える直前にかけたんですか？なに！？本当は変装をして駐車場で彼女を待ち伏せ彼女が車から降りた時に電話をかけたんじゃないんですか？その電話に気を取られた隙に彼女を気絶させるために…。
そして少々抵抗されはしたもののなんとか彼女を車の中に押し込んだあなたは車に火をつけた後急いで店に戻りトイレで元の服装に戻ってウェイターである僕にわざと殴りかかってケガをし彼女にひっかかれた傷をごまかしたんだ。
あとはおもむろに彼女に電話するフリをして彼女が遺言めいた言葉を言っているように周囲の客に思わせ窓の外に目をやって炎上する車を客たちに気づかせれば目の前で愛する女性に自殺された悲劇の男の出来上がりというわけですよ。
その時ちょうど車の中のスプレー缶が破裂したのはラッキーでしたね。
ででたらめだ！本当に初音は俺に「サヨナラ」って…。
初音の電話を調べてくれよ！車の中にあったはずだから！黒コゲの携帯はありましたけどたとえデータが復元できたとしてもどんな会話をしてたかまでは…。
しかしその推理だと変装に使った服などがトイレから見つかるはずだが？切り刻んでトイレに流したんでしょうね。
ニット帽ならもちろん薄いナイロン製のウインドブレーカーなら細かく刻めますからね。
（変声機：小五郎の声）靴はどうした？え？
（変声機：小五郎の声）靴はそう簡単に切り刻めねぇぜ。
アハハ…靴なんてはき替える必要ありませんよ。
歩き続けて止まらなければどんな靴かなんて判別できませんし。
実際彼の靴はどこにでも売ってそうなスニーカーですしね。
（変声機：小五郎の声）じゃあ伴場脱いで見せてやれ。
お前のスニーカーの裏側を。
え？
（変声機：小五郎の声）それはお前が犯人ではないという…証拠だよ。
靴の裏の溝にクリームのようなものが。
なに？ああそれチョコレートケーキだと思います。
伴場さん床に落ちたケーキ踏んでたから…。
それいつ踏んだんだね？初音さんがこの店からネイルサロンに出かける前です。
ああそうか！事件当時雨がかなり降っている中を歩いたんならこんなクリームほとんど取れちゃってますよ。
彼が犯行後急いで店内に戻ったんならなおさらに！なるほどつまり彼は店から出ていないという事か。
（変声機：小五郎の声）ええ…。
実は最初私がそれを目にした時これは伴場の仕掛けたフェイクかと思いました。
本当は何らかの方法で靴をはき替え私に靴の裏のクリームを見せて店から出てないことを証明させる気だとね。
だがそのケーキはそこの若い探偵が落とした故に偶然踏んだものだし。
伴場は靴の裏にクリームが付いていることを全く私に言い出さない。
しかもあろうことか雨の中店外へ出てその大切な証拠を台無しにしようとしている。
だから確信したんですよ。
そのクリームはフェイクじゃなく伴場の無実を証明する証拠だとね。
も毛利…。
ででもＤＮＡは…。
彼女の付け爪の先に彼のＤＮＡとほぼ一致した皮膚が付いていたんですよ？彼がその時彼女のそばにいたって証拠じゃないですか！
（変声機：小五郎の声）付け爪についていたのが彼女本人の皮膚だったって場合は考えねぇのかよ？ななに言ってんですか？さっきも言いましたが血縁者でない限り遺伝子情報のほぼ一致はまずありえません。
現在同じ型のＤＮＡの別人が現れる確率は４兆７千億人に１人とされていますし。
第一女性には男性だけが持っているＹ染色体がないからすぐに分かりますよ。
（変声機：小五郎の声）問題のその皮膚が雨や泥で汚染され性別の部分が不明だからほぼって言ってるかもしれねぇだろ？だだとしても…そんな２人が偶然出会いたまたま恋に落ちて結婚しようとしたって言うんですか！？
（変声機：小五郎の声）出会ったのは偶然かもしれねぇが惹かれあったのは必然だったと思うぜ。
２人は双子だったんだからな。
（ざわめき）双子？
（変声機：小五郎の声）伴場お前ら言ってたよな？２人は誕生日も血液型も同じで黙っていてもお互いの考えてる事が分かる事があるって。
あああ…。
でもそれだけで双子だとは…。
（変声機：小五郎の声）お前は知らなかっただろうけどお前と初音さんは赤子の頃同じホテル火災で助け出されて身元不明のまま教会で育てられた２人だったんだよ。
えっ…ホホテル火災！？なるほどその火事で両親が焼死し双子だと分からなかったんですね。
しかし双子だとＤＮＡが同じになるのかね？一卵性双生児はそうらしいですけどその場合は男同士か女同士の双子になるはずだったような…。
稀にあるんですよ。
二つに分かれる前の受精卵の染色体がＸＹ男性の場合それが多胚化する際一方のＹ染色体がなんらかの要因で欠落しＸＹとＸＯつまり男性と女性の異性一卵性双生児として誕生する場合がね。
おおいおい冗談だろ？俺と初音が双子だなんて…。
彼女身長いくつだったか分かりますか？１４０の後半だって言ってたよ背が低いの気にしてたし…。
だとしたらその可能性は高いですね。
異性一卵性双生児の女性の方はターナー症候群で低身長になりやすいですから。
ででもよ…。
なんで初音の付け爪に初音本人の皮膚が付いていたんだよ？
（変声機：小五郎の声）分からねぇのか？伴場。
この若い探偵にお前と自分が同じ火事で助け出された事を聞かされ「後は自分で調べる」と彼女が言ったんならその調べる内容は自分たちが双子かどうか明確になるＤＮＡ鑑定以外考えられねぇ。
おそらく彼女はネイルサロンからここへ戻り車を降りたその時鑑定を依頼していた業者からの電話でその結果を聞かされちまったんだよ。
お前と初音さんは結婚することを許されない血の繋がった双子だってことをな。
そそんな…！そんな…。
（変声機：小五郎の声）付け爪に彼女の皮膚が付着していたのはおそらくその結果に愕然とし付け爪が外れるほど顔をかきむしり泣きじゃくったため。
その時彼女が落とした傘の内側に入って風で飛ばされたもう１つの付け爪を今調べてもらっているからその結果が出ればはっきりと…。
（携帯の着信音）ん？はい目暮。
うむうむそうか…分かった。
で出たんですか？もう１つの付け爪の調査結果が。
ああそっちの爪には血液も付着していた上にほとんど汚染されてなく…。
伴場さんのＤＮＡとピッタリ一致したそうだ。
性別を示す部分以外はな。
彼女の遺体からかろうじて取れたＤＮＡとも一致したそうだから付け爪についていた皮膚は彼女のものと断定されたよ。
（高木）じゃあやはり彼女は自殺を…。
ううう…。
う〜むそうとしか考えられんがその業者も間の悪い時に電話をしたもんだな…。
（高木）多分２人が明日結婚すると聞かされていて早く知らせたかったんですよ取り返しがつかなくなる前に…。
初音…初音…。
初音〜〜〜〜っ！！
（伴場）初音〜〜〜っ！！ううう…。
伴場さんの絶叫が雨音を切り裂き木霊した…
彼女がなぜ焼身自殺を選んだかは定かではないがもしかしたら彼女はやり直すために戻りたかったのかもしれない。
２人をこんな運命に導いたあの炎の中へ…
なにぃ？弟子にしてくれだと？この名探偵毛利小五郎のかよ？はいもちろん！先日の毛利さんの名推理に自分の未熟さを痛感しまして。
一から出直しを。
ですからこうやって毛利さんのおそばでバイトして毛利さんが関わる事件に同行させて頂ければと…。
だがなぁ俺は弟子なんて取らねぇ主義で…。
授業料として事件１つにつき○○ほどお支払いするつもりですけど。
ブーッ！ママジで！？採用〜〜〜っ！これから私のことは先生と呼びなさい安室君！ナハハハハ…！はい！毛利先生。
ナハハのハ〜！《また面倒くさいヤツが…》2015/08/12(水) 10:35〜11:05
読売テレビ１
名探偵コナン傑作選「ウェディングイブ（後編）」[字]
捜査中、過去に初音が自分と伴場の境遇を聞いて表情を曇らせた事が判明。コナンはこの話を聞いて事件の悲しい真相に気付いてしまう…。
詳細情報
声の出演
江戸川コナン：高山みなみ
毛利蘭：山崎和佳奈
毛利小五郎：小山力也
目暮警部：茶風林
高木刑事：高木渉
千葉刑事：千葉一伸
安室透：古谷徹ほか
番組内容
初音が爆発した車から焼死体となって発見され、婚約者の伴場が容疑者として浮上する。捜査中、過去に初音が自分と伴場の境遇を聞いて表情を曇らせた事が判明。赤ちゃんだった２人は同じホテル火災で助け出され、身元不明のまま同じ教会で育てられていた。両親はそれぞれ火事によって他界。伴場はすぐに里親に引き取られ、初音はしばらく教会で育てられたという。コナンはこの話を聞いて事件の悲しい真相に気付いてしまう…。
制作
【原作】
青山剛昌（小学館「週刊少年サンデー」連載中）
【監督】
山本泰一郎
【キャラクターデザイン】
須藤昌朋
【音楽】
大野克夫
【制作】
ｙｔｖ
東京ムービー
番組ホームページ
ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｙｔｖ．ｃｏ．ｊｐ／ｃｏｎａｎ／
音楽
【オープニング曲】
「君の涙にこんなに恋してる」なついろ
【エンディング曲】
「恋に恋して」倉木麻衣
おしらせ
「名探偵コナン」毎週（土）よる６時
「電波教師」毎週（土）夕方５時３０分
絶賛放送中！！
ジャンル :
アニメ／特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード（ステレオ）
日本語ステレオ
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