(かまど)キ〜ンと冷たくて口溶けスッキリ!気軽に楽しめる夏のスイーツといえばそう…イエ〜イ!一口食べると子供の頃の懐かしい記憶がよみがえってくるスイーツ。
そんなアイスキャンデーが印象的な漫画があります。
西原さんと家族の日常をユーモアたっぷりに描いたこの作品にアイスキャンデーは度々登場します。
高知県出身の西原さんにとってアイスキャンデーは少女時代特別な日のとっておきのスイーツでした。
2〜3個もう…2〜3個食いしちゃう。
西原さんがアイスキャンデーに抱く深い深い思いに迫ります。
光る石をたどれば行き着く不思議な家にあのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルの末えいが暮らしています。
彼らが振る舞うおいしいお菓子の物語をご賞味あれ。
「グレーテルのかまど」へようこそ。
うれしい時悲しい時もうひとふんばりしたい時一口頬張ると何だか元気が湧いてくるのがスイーツ。
そんな不思議なスイーツの物語を我が家のかまどで最高においしく焼き上げましょう。
こよいひもとくお菓子は西原理恵子のアイスキャンデー。
西原さんの代表作「毎日かあさん」。
2002年から続いている新聞の連載漫画。
アニメや映画にもなっている人気作品です。
主人公は西原さんと2人の子供たち。
実際に起きた出来事を基に辛口ギャグが満載。
一話読み切りの漫画です。
その中にしばしば登場するのが当たり棒つきのアイスキャンデー。
西原さんちの息子は当たり棒をなんとか当てようとアイスキャンデーを毎日のように食べ続けました。
そんな事から生まれたのがこちら!「おじゃまします」。
「オレは当たり棒12本持ってるぜ」。
「すっげー」。
…のだ!必ず男の子棒振り回すじゃないですか。
あれと一緒でアイスキャンデーをやると男の子がすごい喜ぶんですよ。
だから遊びに来ると息子の友達の数だけアイスクリームを必ず配るようにしてますね。
向こうから全員が「アイスが来た〜!」って喜んで走ってくるのがね何かかわいかったですね。
実は今でも時々やっちゃうんだけど。
だから西原家の冷凍庫には季節を問わずたくさんのアイスキャンデーが常備されています。
そこにはもう一つ理由がありました。
亡くなった夫も子供たちと一緒にアイスキャンデーをよく食べていたのです。
夫の…戦場カメラマンとして海外の戦地を飛び回っていました。
西原さんと共にアジアの国々を訪れた時も地元の人々の暮らしに温かいまなざしを向けていたといいます。
人が好きな人でしたね。
おっさんでもおばさんでも酔っぱらいのじいさんでもちっちゃな子でも何でも好きっていう感じの人でしたね。
一方で鴨志田さんは長年アルコール依存症に苦しんでいました。
別居と同居を繰り返した末2人は離婚。
しかし鴨志田さんは病気と闘いもがく中でも家族への思いは失っていませんでした。
もう帰りたい一心で治したんでこの人は。
…という一心であの病気を治して帰ってきたんですね。
アルコール依存症を克服した鴨志田さんがお酒を断ち口寂しいのを紛らわそうと食べ始めたのがアイスキャンデーでした。
いつしか息子と競うように食べるのが2人の楽しみになっていきました。
(西原)しょっちゅうリビングで一緒に食べてたんですよ。
これ以上家族と離れては暮らしたくないってそうやって言ってましたね。
親子の時間を取り戻すように一緒に食べたアイスキャンデー。
それは西原さんにとって家族の掛けがえのないひとときを生み出してくれたスイーツだったのです。
うん!お父さんと一緒にアイスキャンデー食べるっていいね。
うん何かすてきですね。
俺も子供の頃よく食べてたアイスキャンデー。
食べてた?特別な時間って感じするよね。
はしゃぐもんね何か妙に。
今でも食べる?今でも食べるよ。
全然。
何か「今日はキャンデー食べちゃうぜ」って感じしない?キャンデーって。
うん。
ね。
何かうれしいよね。
ちょっとかまど。
姉ちゃんもさこんな事書いちゃって。
お〜!アイスキャンデーさこの前俺も作ったじゃん。
うん。
だから今回も姉ちゃんが元気になれるアイスキャンデー作れると思うんだよな。
そうか。
じゃあ今日は残暑を吹っ飛ばすやついきますか?はい。
…って事で味わいのキメテいってみましょう!シャリシャリの食感がアイスキャンデーのだいご味でしょ?残暑を吹っ飛ばしたいから今回はさっぱりソーダ味のアイスキャンデーを作ります!はい!じゃオキテもいっちゃって下さい。
はいじゃあまずはアイスキャンデーのベースを作りますよ。
分かりました。
材料は……だけ。
うっそ〜!これだけ!?そう。
これねかき氷シロップねソーダ味のすっごく甘いのよ。
すごい甘いんだけどリンゴジュースの酸味がまろやかにしてくれます。
バットが大きい方が薄く広がるわね。
そうだね。
…って事は早く凍るわね。
そうだね。
何かうれしいな〜。
これで幸せになるんだもんな。
ねえ。
うん。
(時報)いい感じじゃないかな。
ジャン!ジャジャジャン!じゃあほぐしてほしい。
フォークでね。
背でいいんだよね。
あ意外と固いかも。
あでもこうやってやればいいんだ。
きれいな色だな。
すごい。
このままでももう食べたいもんな。
じゃあアイスキャンデーの型に詰めていきましょうか。
だけれどもここでかまどスペシャル!何?ラムネを中に入れましょうと思います。
ラムネを入れる事で食感と味にアクセントがつくでしょ。
すごい爽やかになるでしょ。
ラムネを…。
その白いのがプクプク見えて。
あきれいきれい。
どう?固まってるでしょ?はい。
そしたらドライヤーの熱で軽く周りを解かして型を抜いてみて!こういう感じかな?あっ霜が取れた。
軽めでねいいよ。
ああ…ああ!すごいすごい。
出来てるよ。
アイスキャンデーなってるよ。
なってるね。
でもね最後にねまだもう一手間あるの。
キャンデー持ったままでその今のその型にね溶かしてたシロップ1/3ほど入れちゃって。
このぐらいかな。
そこにもう一度アイスキャンデー戻しますよ。
ほら上がってきたでしょ?シロップ上がってきたでしょ?これねコーティングしてるんです。
そういう事か〜!このコーティングによって形が崩れずにシャリシャリアイスを最後までおいしく食べられるって事だ。
さすがかまど!じゃあ冷凍庫へ。
おいしく出来上がりますように。
冷たいアイスに特別な思いを寄せる西原さん。
その原点は少女時代にありました。
西原さんは高知県の海沿いの町で生まれ育ちました。
高知県民の身近な夏のおやつといえばこれ。
地元ではアイスクリンと呼ばれ桂浜をはじめ町の至る所で売られています。
普通のアイスクリームより乳脂肪分が少なくシャリッとした食感が特徴です。
濃厚でリッチなアイスクリームが出回るようになった今でもこの素朴な味は地元で親しまれています。
西原さんにとっても懐かしの味。
さあどうぞ。
頂きま〜す。
おいしい。
あ〜おいしい。
あ〜おいしいなこれ。
うん特別なものは入ってないです。
高級な食材が入ってないです。
大丈夫です。
これは昔からの高知県民の味です。
あとはやっぱり上からこうやって。
男の人は全員こうやって食べますね。
上からかぶりつくっていうね。
彼氏がそれを持っててよそ見してる時に一口食いをしてやろうと思って顎を外した事があって。
戻るのに2分ぐらいかかった。
すっごい痛かったの覚えてる。
いまだに顎関節症なのはその時の後遺症なんですよ。
ちょっとカクッて音がするんですけどあの時のアイスの一口盗み食いをしようとした瞬間ガクッていきましたね。
一口食べると当時の景色が広がります。
ふるさとに帰ると今も必ず食べるとか。
昔の駄菓子の粉ジュース固まらせたみたいな味してんだもん。
でもおいしいの。
高知県民はねあれが体に流れてるんですよ。
もうあれがあったらいいんですよ。
大人になってあんなまずくってもあんな安っぽい味でもねおいしいって言ってみんな食べてるの。
私もそうなんですけどね。
西原さんにとってたくさんの思い出が詰まった忘れられない味なのです。
うんまずいけどおいしい。
すごい気になるね。
フッフ…気になるね。
うん。
きっとねその時の状況がねおいしくさせるんじゃないかなあと思うのね。
かもしれないね。
誰と食べたとかどこで食べたとかそういう思い出と一緒になっておいしい味の記憶になっていくんじゃないかしらね。
かもね。
うん。
ところでね西原さんが高知で食べてたアイスクリームってどんなのか知ってる?あれってさアイスクリームとは違うの?う〜ん体験してみたら分かるから作ってみる?作ろう!じゃ作ろう。
ではオキテ!はい!よし。
じゃあね牛乳を沸騰直前まで温めます。
了解です。
このぐらいかな?脱脂粉乳入れた?砂糖とね。
脱脂粉乳入れる事によって牛乳が減らせるわけですよ。
ヘルシーだヘルシー。
だから脂肪分が増えずにさっぱりした食感になるのね。
ゆっくりやっていくみたいな。
よいしょ。
そうねうん。
手の甲にちょっと垂らしてみる?液体を。
チロリッと。
熱っ!熱い?ごめんごめん悪かった。
かまど…。
ハハハ!ヒヒヒヒヒヒヒ…。
もう少しだな。
結構熱かったな。
本当に素直にやってくれるね。
もうちょっと甲に当ててみる?フフ…うそ。
もう大丈夫かな?熱っ!熱いじゃない。
ちょっと。
ヒヒヒヒヒ…。
さっきからそんなに時間たってなかったのにやってくれた。
熱いの分かってるのに。
大体分かるでしょ。
よいしょ。
あっ冷めました。
完成!よ〜しじゃあここでもう一つかまどスペシャル!おっ何?ここにバナナ入れます。
お〜。
バナナイン!バナナ入れるとすごい懐かしい味になるのよ。
そのバナナまたおいしそうね。
ね!バナナ入れるとねコクも出るし甘さにも奥行きが出るのよ。
へ〜。
これであとは冷やすだけだぜ!どう?出来た!ほら〜。
いやいやいやもうちょいもうちょい。
まだ。
完成もうちょい。
ヘラを使って下さい。
それでかき混ぜるの。
あっそうなの?これ徐々に滑らかになってくるのかな?滑らかになってくるのよ〜。
いいです!OK!これで盛りつければ完成で〜す!ちょっと一息ティーブレーク!アイスキャンデーの思い出皆さんからもいろいろ届いてますよ〜!そうそう!う〜ん懐かしい!そして…。
うらやましい!そんなアイスキャンデーの楽しみといえば何と言っても当たり棒!今や図書券が当たるっていうのもあるんだって!実に多種多様!いつの時代も少年少女にワクワク気分を与えてくれる当たり棒。
そこで今回は当たり棒製造工場へ潜入。
ここがどこにあるかは秘密。
だって子供たちの夢の製作現場なんだから。
これ全部当たり棒よ。
こんなにたくさんあるのね。
ここで作られた当たり棒は全国のアイス工場へ送られます。
そして最後は外れ棒とシャッフルされて店頭に並びます。
もうこうなっちゃったらどこに当たりがあるのか誰も分かんない。
ドキドキしながら味わう楽しみ。
アイスキャンデーってそんな遊び心いっぱいのスイーツですよね!よいしょ。
うわ〜。
よいしょ。
きれいな色だこれ。
これもう取り出しちゃっていいのかな。
そう。
(ドライヤーの音)フッハッハッハッハ!
(ドライヤーの音)取れるかな?これ。
おっ!いった!お〜!すごいほら!見てちゃんとコーティングされて。
しかも見える?このラムネもちゃんと透けてておいしそ〜。
じゃあちょっと失礼して。
頂きま…。
(チャイム)姉ちゃんおかえり〜。
お帰り〜。
見てこれ。
涼しげで爽やかさ満点の2つの手作りアイス。
さっくりシャリシャリ固形ラムネがアクセント。
痛快な食感のアイスキャンデーとこちらはしっとりしているのに後味さっぱり。
初めてなのにどこか懐かしい手作りならではの味わいです。
アルコール依存症を克服した夫と幸せな時間を取り戻した西原さん一家。
しかし鴨志田さんは全身をがんに侵されていたのです。
これはそのころ西原さんが撮った貴重な一枚。
もうがんで。
相当最後の方だと思いますね。
かなり痩せてるんで。
最後にやっぱり希望が欲しいじゃないですか。
誰にも見放されて野良犬のように死ぬよりは希望の中で死なせなさいというのはお医者様のアドバイスで頂いたんですけれど。
「毎日かあさん」の一編「さいごに」。
末期がんだった鴨志田さんは家族と再び暮らした半年後にこの世を去りました。
ただ最後は立派に笑って逝きましたね。
だからそれが彼の立派な人生だったと思ってます。
一番お父さんぽいというカエルの縫いぐるみと一緒に食卓を囲む家族。
最後のカットには鴨志田さんが息子と一緒に当てたアイスキャンデーの当たり棒が描かれています。
その当たり棒は今でも西原さんの仕事机に大切に置かれています。
これ無くすといけないと思って。
御神体なので。
仕事場の私の仕事机の上に挿してあります。
だから私が受け継いでいるんです。
生涯当たったらあそこにずっとためていこうと思って。
家族に幸せな時を残してくれたアイスキャンデー。
机の上でそして空の上でその思い出は今も生き続けているのです。
今日の「グレーテルのかまど」いかがでしたか?アイスキャンデーを食べると夏の楽しかった思い出とか懐かしい気持ちを思い起こさせてくれるそんなスイーツでした。
多分西原さんの家族もそうだったんじゃないでしょうか。
・は〜い。
ん?解けてますよ〜。
あっそうだそうだ忘れてた。
では失礼して。
頂きます!どうぞ!頂きま〜す。
うん!おいしい〜。
これラムネ入れたじゃん?食感もいいしね爽やかさが増すね。
ラムネでね。
おいしい。
じゃ次。
どんな味するの?これ。
頂きます。
うんうん!うん?3回来たね。
本当にこうシャリッとしてるけどトロッともしてるしすごく不思議な感覚。
バナナがやっぱいいね。
懐かしいね。
かまどの言ってる事が分かった。
おいしいのよ〜。
うん!懐かしい〜。
あ本当懐かしい感じするわ。
これは。
うん!好き?おいしい。
ちょっとキ〜ンとしてきたな。
フフフ…。
2015/08/12(水) 10:30〜10:55
NHKEテレ1大阪
グレーテルのかまど「西原理恵子のアイスキャンデー」[字][デ][再]
漫画家・西原理恵子の代表作「毎日かあさん」に度々登場するアイスキャンデー。故郷高知の懐かしの味、亡夫との思い出など、西原の心の中にあるアイスへの思いとは?
詳細情報
番組内容
西原理恵子が家族との日常を生き生きと表現する「毎日かあさん」。この中には「アイスの当たり棒所有数で男子の優劣が決まる」の名言と共にアイスキャンデーと亡夫鴨志田穣氏や息子とのエピソードがユーモアを交えて描かれている。故郷・高知の名物アイスも忘れられない味。自宅の冷凍庫に何種類ものアイスを常備する等、アイスに特別な思いを抱く西原。独自の視点でアイスの魅力、そして家族を語る。手作りアイスのレシピも必見!
出演者
【出演】漫画家…西原理恵子,瀬戸康史,【語り】キムラ緑子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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