趣味どきっ! 一声入魂!アニメ声優塾(新番組)<全8回> 第1回「野沢雅子」 2015.08.11


ワインのお供にもぴったりです。
日本が世界に誇る文化アニメ。
誰もが知っているあの人気のキャラクターたちがなぜあんなにも魅力的か考えた事はございますか?それは「声優様」と呼ばれる職業の皆様が声に込めた創意工夫「アニ神魂」があるからでございます。
当塾は人気キャラを作った声優さんたちをゲストにお招きしてアニメの裏側にあった楽しいお話を聞きつつありがた〜きアニ神魂をみんなで学んでいく高まる楽しすぎる番組でございます。
記念すべき第1回は国民的アニメ「ドラゴンボール」から宇宙一強いあのスーパーサイヤ人様がやって来ます。
オッスオラ塾長!中川翔子で〜す!そして視聴者の皆さんと一緒に学んで頂く塾生の皆様たちがこちらでございます。
よろしくお願いします!30本ですか!三度の飯よりアニメが大好きで。
すごいですね!人類の寿命は限られているというのに時間という寿命をほとんどアニメに注ぐ。
もったいない…寝てる暇があればアニメを見たいという。
どうかしてますすばらしいです。
その愛がたぎっておりますね。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
そして本日の生徒様は…お願いいたします!よろしくお願いします。
僕アニメ自体は足立さんと違ってそんなにすごく見るタイプではないんですけど「ドラゴンボール」は僕の世代でもありますし自分の役作りのために「ドラゴンボール」のキャラクターを使ったりしますからね。
役作り?どういう事ですか?ええ〜!?うそ〜!?あの土方様!うそ!そうなんですね。
ちょっと下目で人を見上げるっていう角度も「ドラゴンボール」の角度なんですよ。
そのぐらい好きです。
さあ本日のゲスト講師様をお招きいたしましょう。
野沢雅子先生です!よろしくお願いいたします!
(拍手)
「アニメ声優塾」第1回の講師は野沢雅子さん
これまでに数多くの少年役を務めた野沢さんは世界70か国以上で展開される「ドラゴンボール」シリーズの主人公孫悟空にアニ神魂を注入した日本アニメ声優界の第一人者です
クリリンの事か〜!
そんな大ベテランの野沢先生から声優人生の知られざる創意工夫ありがたい教訓であるアニ神魂を学びまた本物のアニメを教材としたアフレコテクニックも直接指導!更には…
それでは「アニメ声優塾」開講です!
まずはアフレコ現場の楽しいお話を伺いつつありがたいアニ神魂を授業つけて頂きたいと思うんですがもう悟空に出会われてから何年になられますか?もう30年以上ですよね。
うわっすご〜い!オーディションだったんですか!ええ〜!鳥山先生から。
それは私の中では宝物なんですけどね。
原作とかを読んで入ったりするんですか?いえしません。
あっ読まないんですか。
じゃあほんとにオーディションで…。
はい。
オーディションの時はどういう人ですかというのだけは聞くわけですよね。
そうすると「世の中の事は知らないでじっちゃんと山の中で暮らしてる子です」ってそれだけなんですよ。
それで私…いろんな作り方ってあるんですよ人それぞれ。
私はインスピレーションみたいな感じでそこへスッと入ってってそれでやるんです。
でもそうやってインスピレーションで声を当てるって事は役作りというのをあんまり作っていかないって事じゃないですか。
難しくないんですか?いや難しくないです。
あっそうなんですか?だって自分で役作りガチッとしてっちゃってスタジオ入って絵を見たらちょっと違うってなったらそこですぐ変えなきゃいけないでしょ。
で悟空が大きくなった時は「悪」が出るじゃないですか。
その時に…なるほど!「今日はどんなやつか」ってこうやって見てると「こいつか!」ってなるともう度合いが違いますよね。
へえ〜!自分の中ではもう一体化してますけどね。
一体化!ただ同じ作品で3人がしゃべってるとことかもあるじゃないですか。
あれはその場で一人でやってる…?私しゃべっちゃうんですよ。
それを後輩に言われてるんです。
「みんながやれると思ったら嫌ですからそういう事はやらないで下さい」って怒られちゃった。
悟空はみんなと一緒に録るんですよね本当は。
それで次に悟飯を一人で録るんですよ。
それで次にまた一人で悟天を録るんですよ。
で私は会話しちゃうもんで。
一気に録れちゃう野沢さんは。
それやっちゃうもんでね反省もしてんですけどでも反省だけでねやっちゃいますけどね。
すご〜い。
パッと切り替われるもんなんですね。
もうそれになったらすぐにパッと。
何なんでしょうねこの中の…。
いやこれはもう野沢さんにしか分かんない…。
何人もの人格が魂が。
フッと切り替わりますね。
絵見てたら。
いろんな恐ろしい悪役が今まで登場してまいりましたが一番許せない悪役って…。
私嫌いな人っていったらフリーザなんですよ。
でもねフリーザやってる人は喜ぶんです私がこう言うと。
「だいっ嫌い」って言うと「その言葉を待ってるんです」って言うんですよ。
現場で関係はどうなんですか?フリーザ様の中尾さんと。
ええ〜!?
(笑い声)やっぱこう座っててそろそろ行くっていう時に「行きますよ!」とか言うんですか?似てるね〜!うわっビックリした!ええ〜!?すごい!いきなり出たからビックリ…。
結構似てるんですよ。
相当やってますねこれ。
替われますね。
(笑い声)でもこうやって話聞かないと分からない事だらけですね。
こんなに大好きで「ドラゴンボール」をずっと見てたのにそういうふうに作られてるというところが今日学べる…意味がありますね。
「そうだったんだ」って。
いや全然全然…。
一つもないですそんなの。
声が変わらないであり続けるそしてずっとやり続けるってすごく難しい事であるはずなのにやられているっていうのはどういった鍛錬が…?私ね喉の鍛錬ってどうしてんですかっていったら…何にもしてないんですけどただ毎日やる事はあるんです。
お風呂に入るとシャワーあるじゃないですか。
シャワーを出すんですよ。
シャワー出したら口を開いてガーッて入れるんですよ。
するとダーッてなるじゃないですか。
それで今度はぬるま湯でこうやってためてそれで鼻から吸うんですよ。
それでペッて口から出すんですよ。
そうすると…もうこれで大丈夫。
次の日大丈夫。
「鼻うがい」みたいな。
そうですそうです。
じゃあふだんも風邪をひいたり声が出にくくなる事もあんまりないですか?ないです。
すごいかっこいい!だからそれだと思うんですよ。
多分これ。
ガーッ。
(笑い声)そうそう…。
一体どのような勉強が必要なのか皆さん分かりますか?プロを育成する専門学校で実際に行われている授業をのぞいてみましょう!声優になるためには大きく分けて8つの基礎が必要と言われていますが今回は基礎編
(一同)たちつてと。
しかし簡単に見える発声にもポイントがあるんです
声の演技をする上でとても大事です
また口の形を鏡で一音一音確認する事も正しい発音につながります。
五十音口形を学ぶ事で自分の言葉が相手に聞き取りやすくなりコミュニケーションをとりやすくなります。
アニ神レッスン今回は「五十音口形」でした
「アニメ声優塾」後半戦!ここからは…
野沢さんが…私劇団の人間でずっと舞台やってたんですけどテレビがある時に洋画を取り入れたんですよ。
その洋画が生本番ですからねそのころ。
生本番!ええ〜!それで少年が出てきた時に子供さんは危険で使えないじゃない生本番だから。
「女性の声帯が一番子供の声帯に近いんじゃないか」っていって各プロダクションにオーディションの依頼があったんですよ。
私も劇団から言われて行かされたんですよオーディションに。
そしたら幸か不幸か受かったんですよ。
今でこそ当たり前に女性が少年をやったり吹き替え版があるという事を…今のスタンダードになってる事をまだないころに新しく始めていたんですね。
だからその時のプロデューサーがそのまま男性でいっちゃったらなかったと思うんですよ。
野沢さんの特に印象深い少年の役とかって…。
私はいろんなのあるんですけど…それでアドリブが多いんですよ。
でもドラマになってんですよ。
その台本に書かれてない事をどんどん言うからそれに合わせて応えてかなきゃなんないわけですよ。
それですごい勉強させられましたよね。
私は「役者の引き出し」って言うんですけど入れとくとそれがパッと出せるじゃないですか。
それを吸収する時にはどういうものを見ようとされてますか?本だったり映画だったり…。
私若い人には「何でも見なさいよ」。
お小遣いがあったら…遊園地に行ったっていいんですよ。
いろんな人がいるじゃないですか。
いろんな人の言葉を聞いててもそれが勉強になるわけですよ。
これまでの歴史で数え切れないぐらいのたくさんの名キャラクターを演じられてる野沢先生でも苦労されたっていう役もあるわけですか?あんまり苦労はないんですけどでもね1つありますよ。
動物でしょ?鳴き声だけなんですよ。
であれオーディションなんですよ。
私受けさせてもらったんです。
それはなぜですか?だって言葉で言えば分かるわけでしょ。
「痛い」とか「何かが食べたい」とか。
それを鳴き声だけでやらなきゃなんないというのは大変な事じゃないですか表現力が。
だからすごく魅力を感じて「受けさせて下さい」って言って。
でも台本に何て書いてあるのか分からないですけど「悲しく」とか。
いえないですよ。
私ラスカルをやるに関しても…台本を見るとスターリング君というのが飼っててくれるんですよ私を。
私をじゃないラスカルをね。
一体化してるから。
一体化しちゃってっから「私」になっちゃった。
「スターリング『ねえラスカル何か食べたい?』」っていうと「ラスカル『ミー』」ってなってる…「ミー」なんですよ。
その「ミー」の所に「僕氷砂糖が食べたいよ」って書くんですよ。
そうするとまたスターリングが「ラスカルどっか行きたい?」って書いてあるとまた「ラスカル『ミー』」って書いてあるから「僕公園に遊びに行きたいな」って書くんですよ。
そうするとそういうふうに…与えられた鳴き声言うだけじゃなくて感情も考えて。
ちゃんとやってたんです。
それで私一人で録るんですよ。
それで皆さんは10時からやって私は3時に終わってから録るからっていって。
でもスターリング君がどういうふうにかけてくるか分かんないじゃないですか。
だもんで私は10時に行ってそれを見てるんですよ。
スターリング君がかけてくれる芝居を。
全部インプットしといてそれで一人で受けて鳴いてやってたんです。
1つ今日どうしてもお聞きしたい事があったんですけれども私も声をやらせて頂く事があって芸能人の感じの顔が浮かんじゃうのはすごく嫌なのでなるべく中川翔子感っていうものを消そうとしてやらせて頂く事がいろんなアニメでもあるんですがそうなると個性という意味では「あっこれだ」って分からないという事にもなってくるしでも顔が浮かんじゃうのも嫌だしという事でどっちがいいのかすごく今悩んでるところなんですが。
浮かんできていいと思うんですよ。
浮かんできてもやっぱり…。
しょこたんが声を出してる時に「しょこたんがやってる」って。
でも見てる人はこれが生きてるんですよ。
生きてて自分の中に入ってきたらこれは最高なんですよ。
ただしょこたんだけが残るとこれは失敗だと思うの。
やっぱりその辺を自分の力で…無理に「消そう」っていう…。
「消そう」なんて思わない方がいい。
で全く違うふうに出た場合もこういうのも…こういう感じもできるんだって思われるとまたうれしいでしょ。
役者として幅が広がるっていう事だからね。
でもお話聞いててあれですねテクとかじゃなくてもう根本ですよね。
自分の信じる力っていうか。
怒ってるからこういう声の出し方したほうが怒ってるように聞こえるかなとかそういう事ではないんですね。
違います。
「声優になってよかった」と感じる喜びは何ですか?子供の役が多いんですけど所詮絵ですよね。
私たちが命入れるわけじゃないですか。
命入れた時にその絵が生きて少年の中でお友達になってて…でお手紙頂くわけですよ。
それで「僕の宝物あげるよ」って。
子供って宝物ってあげられないじゃないですか人に。
それなのに「宝物あげるよ」って書いてあって「何だろう?」と思って封筒をこうやってパッとやると牛乳瓶の蓋だったりチラシのこういうの破いてどっかの…入ってるとそん時の喜びっていうのは大きいの。
「アニメ声優塾」ここからは生徒のお二人にアフレコに挑戦してもらいます!
せっかく野沢大先生がいらっしゃりますからテレビを見ているちびっ子たちがいつか声優さんになってみたいと思ってる皆さんにもそのコツを伝授して頂ければなと。
僕も少なからずやった事あるんですよ。
アニメで。
いかがでしたか?その時。
ただね…
(笑い声)漫画のアフレコで無口っていうのもどうかなっていう…。
ねえ。
さあこれから使う教材は40年前に放送されて大ブームとなったアニメ界を代表する作品の一つ「ベルサイユのばら」でございますね。
まずは2人が挑戦するシーンを見てみましょう!
(オスカル)クソーッ!嫌だ!女のお守りなんか出来るか!それだけが理由か?もしかしてお前の本心は…。
はっ!?はっ!?
(風の音)行け!行ってくれ!心の声おやすみオスカル。
(ドアを閉める音)また難しそうな場面チョイス。
いや〜これ難しいね。
最後心の声だったのにすごい安心しました。
口動いてなかったですね。
でもああいうところの方が逆に難しかったりしますよね。
難しいんですよ。
普通の女性じゃないですからね。
梨花ちゃんとオスカル全然違うね。
そうなんですよ!なんかいつも迷うんです。
女性が男の子の役とか男っぽい女の子の役とかをやる時にやっぱ声低めの方がいいのかなとかすごいいろんな事を考えるんですよ。
分かりました頑張ります。
さあ山本さんのアンドレですけど。
まあ僕がやった役よりはちょっとしゃべってました。
(笑い声)女性じゃないですかこの方はね。
だけど男としてあるからもう「クソーッ」の出がね。
もっと男っぽい…。
「クソーッ!嫌だ!」って。
それで「女のお守りなんか」というところに微妙な自分の気持ちが入るといいのよね。
で山本さんは「おやすみオスカル」。
今声をポンと出しちゃったじゃない。
「おやすみ」って。
心の声でしょ。
「…」みたいな。
「おやすみ」って…「オスカル」はいいんですけど出しても。
そうするともっといい。
すごいですね。
意外と英才教育。
ハイレベルなぜいたく授業になってまいりました!はいすばらしいですよ。
野沢先生のありがた〜いアドバイスを受けて本番に臨んだ2人。
果たしてその出来栄えは?それでは鑑賞タイムです!
クソーッ!嫌だ!女のお守りなんか出来るか!それだけが理由か?もしかしてお前の本心は…。
はっ!?はっ!?
(風の音)行け!行ってくれ!おやすみオスカル。
(ドアを閉める音)
(拍手)いいんじゃないですか。
うまいですね足立さん。
そう思いっきりカーッと…。
よかったよかった。
はぁ〜緊張した〜!たかがこれだけの時間でもちょっと緊張感ありますね。
すごく緊張しましたしでもなんかこんな短いシーンだけどすごくいろんな感情が乗っかってるんで難しいとも感じるし…。
そうなのよね短くてもね。
あんまり呼吸感っていうのは僕俳優でお芝居やってるとその呼吸の感じとかもお芝居にできますけどそれをまた表現できないので逆にほんとに声だけで…「はっ!?」とかそういう事で表現しなきゃいけないっていうところが難しくもありとってもはまった時には思った気持ちがそこに乗っかったなってちゃんと思える感じがしますね。
声優野沢雅子先生をお迎えして「一声入魂!アニメ声優塾」本日の講義終了のお時間となりました。
ほんとにたくさんのお話を聞けたのと気持ちが大事なんだなというのを改めて勉強できたのがすごい自分の中で経験になったなと思いました。
「ドラゴンボール」が好きだっていう取っかかりから入ったんですが先生のいろんなお話でこれはもう好きな人にはたまらない番組じゃないかなと思うのでまた第2弾の時に是非よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
塾長の私も激しく同意です。
改めてですけれどもテレビをご覧の皆さんそしていつか声優を目指したいと思っているちびっ子たちに向けてお願いいたします。
たくさんいるんですよね今声優さん志望っていうのが。
私はとってもいい事だと思うんです。
自分でない人間や動物になるわけですから自分だけの狭いものだと表現力っていうのが少なくなってしまうからいろんなものを見聞きしていろんなものに興味を持ってそれを自分の体の中にためていくといいと思うのでどうぞ皆さん…お待ちしてますので頑張って下さい。
最後悟空で「頑張れよじゃあな」みたいな…。
欲張りますね!悟空の声頂きたいですね。
(孫悟空の声で)頑張れよおめえ!じゃあな!
(拍手と歓声)本当にありがとうございました。
野沢雅子様でした!生字幕放送でお伝えしています2015/08/11(火) 11:30〜11:54
NHKEテレ1大阪
趣味どきっ! 一声入魂!アニメ声優塾[新]<全8回> 第1回「野沢雅子」[解][字]

数々の人気キャラを創った「声優」を講師にむかえ、その声に込めた演技の創意工夫やアフレコ現場での楽しいお話など聞きながら、「声」を使った表現について学びます。

詳細情報
番組内容
数々の人気キャラを創った「声優」を講師にむかえ、その声に込めた演技の創意工夫やアフレコ現場での楽しいお話など聞きながら、「声」を使った表現について学んでいきます。今回の講師は「野沢雅子」さん。野沢先生が演じた数々の人気キャラクターに秘められた、「声優術」をお伺いします。
出演者
【講師】野沢雅子,【司会】中川翔子,【生徒】足立梨花,山本耕史

ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
アニメ/特撮 – その他
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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