NNN ストレイトニュース 2015.08.11


こんにちは。
きょうのラインナップです。
原発ゼロの状態が終わりました。
鹿児島県薩摩川内市にある、川内原発1号機について、九州電力はきょう午前、原子炉を起動し、再稼働しました。
福島第一原発の事故後、新しい規制基準の下、全国で初めての再稼働です。
川内原発前から中継です。
内田さん。
午前10時半に、原子炉が起動された川内原発1号機です。
こちら、川内原発のゲート前では、早朝から再稼働を阻止しようとする市民団体のメンバーと、警察との小競り合いが続いていました。
そんな中、午前10時半に原発が再稼働されたという一報が届くと、市民団体からはひときわ大きな声で、再稼働反対の声が上がっていました。
このあと一部の市民グループが、薩摩川内市のいわきりひでお市長宛てに、改めて再稼働に反対する声明文を提出するということです。
今、原子炉が起動しました。
川内原発1号機、再稼働しました。
午前10時半、川内原発の中央制御室では、制御棒を引き抜く操作が行われ、原子炉が起動されました。
新しい規制基準の下、全国で初めての再稼働で、おととし9月にすべての原発が停止して以来、およそ2年ぶりに国内の原発が動き始めたことになります。
最終的には9月上旬には、国の総合ふかすいの検査を受けて、通常運転を復帰したいというふうに考えているところでございますが、この間、トラブルがないように、とにかく慎重に、慎重のうえにも慎重に作業を進めていきたいというふうに思っているところでございます。
一方、川内原発のゲート前では、朝から再稼働に反対する市民グループのメンバーが、抗議活動を行いました。
押しつけて!
またメンバーの一部が、車数台でゲート前を塞いだため、移動するよう説得する警察官と、およそ4時間にわたって、押し問答が続きました。
一方、地元、薩摩川内市の市民からは、さまざまな声が聞かれました。
残念ですね。
朝から続いていた抗議活動ですが、現在も続いています。
再稼働した川内原発1号機。
今のところ、トラブルなどの報告は入っていません。
順調にいけば、今夜11時ごろには、核分裂が安定した状態で続く、臨界に達する見込みです。
それでは川内原発の上空から、敷地内の様子を伝えてもらいます。
服部アナウンサー、お願いします。
川内原発の上空からお伝えします。
画面向かって右側の大きな建物が、今からおよそ1時間前に再稼働した川内原発1号機です。
午前10時半ごろに1号機が再稼働したときは、原発周辺に特に大きな動きはなく、1号機は静かに再び動き出しました。
現在も敷地内では特に目立った動きはなく、作業員や九州電力の職員などの姿もほとんど見られません。
1号機も静けさを保ったままです。
以上、新しい規制基準の下、日本で初めて再稼働した川内原発1号機の上空からお伝えしました。
川内原発の再稼働を受け、菅官房長官は、いかなる事情よりも、安全性を最優先すると述べました。
原発については、いかなる事情よりも、安全性を最優先、そして検査のプロセスの途中であり、九州電力が安全確保を最優先に対応してきた。
菅官房長官はまた、原子力規制委員会による基準をクリアした原発については、再稼働を進めていく方針を改めて示しました。
万が一、事故が起きた場合には、国が先頭に立って、原子力災害への迅速な対応などが円滑に行われるよう、関係法令に基づき、責任を持って対処いたします。
宮沢経産大臣は原発の再稼働は、電気料金が値上がりしていることや、エネルギー自給率、地球温暖化対策のために必要だと強調したうえで、万が一事故が起きた場合は、国が責任を持って対処する方針を、改めて示しました。
また、再稼働に反対する声など、さまざまな意見があることは承知していると述べたうえで、今後も国民の理解を得る努力を続けたいと話しました。
今も多くの人が原発事故で避難生活を送る福島の反応です。
川内原発再起動のきょうは、東日本大震災からちょうど4年5か月です。
水素爆発を起こした福島第一原子力発電所から、およそ100キロ離れた会津若松市の仮設住宅には、今も原発が立地する大熊町の住民が避難生活を送っています。
今のこの東電の第一原発の事故を踏まえて、それを反省として、要するに町民の生活の安心安全を担保してくれればいいんじゃないかなと思うけども。
ただわれわれみたいな、こんな悲惨な思いを、要するに二度とさせてほしくないということなんだよね。
再稼働するのはいいけども、別に。
賛成ではないけども、もう少しやり方が分かるようなやり方があってもいいはずだな。
福島県では先月時点で、10万8000人余りが、ふるさとを離れたままになっています。
さて、ここからは社会部原発取材班の小林記者とお伝えします。
新基準で初めての再稼働となったわけですが、福島の事故の教訓、これは本当に生かされているんでしょうか。
まず設備の安全性についてですが、地震や津波の対策は大幅に強化されて、メルトダウンなどの過酷な事故への備えも、あるいは訓練も、新たに取り入れられました。
その意味では、福島の事故前と比べれば、原発内の安全性は、一定の改善があったといえると思います。
では、安全性は問題ないとは言えるんですか?
いえ、原発の外側、つまり事故が起きたときの住民の避難については、まだまだ課題は山積しているんです。
例えば、新たな避難計画は出来たんですが、これは審査の対象にはなっていないため、いざというときに本当に機能するのか、責任を持ってチェックする仕組みがないんですね。
本来であれば、再稼働の前に、住民が参加した避難訓練を行って、実効性があるかどうかを確認するべきなんですけれども、この訓練は再稼働の条件とはなっていないため、後回しにされてしまったんです。
こうした点を見ると、住民の避難という意味では、事故の教訓が生かされているとは言い難いと思います。
そんな状況の中、なぜ今、再稼働に踏み切るんですか?
政府は基準を満たした原発は、再稼働をしていくという方針を掲げて、審査に合格して、地元の同意を得られた原発は、粛々と再稼働していくスタンスなんです。
ただ福島の事故で、私たちが身にしみて学んだことは、想定外の事故は起こりうるということです。
そうしたリスクを背負ってでも、再稼働することのメリットはなんなのか。
政府の今の説明だけでは、2015/08/11(火) 11:30〜11:45
読売テレビ1
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