おはようございます。
7時になりました。
痛ましい水の事故がまた起きてしまいました。
沖縄県の伊良部島で、きのう、家族4人が沖のほうに流されて、このうち3人が死亡しました。
子ども2人がライフジャケットについて、着ていると潜ることができないと言って、脱いだあと、流されたと見られることが、警察への取材で分かりました。
きのう午後4時過ぎ、沖縄県宮古島市の伊良部島の浜で、兵庫県から訪れて、シュノーケリングをしていた家族4人が流され、会社員の亀井繁和さんと、義理の父親の家入新助さん、それにか名産の長男で小学6年の麟太郎君の3人が死亡しました。
この事故で、死亡した長男と、亀井さんの長女で救助された8歳の妹は、ライフジャケットを着てシュノーケリングをしていましたが、着ていると潜ることができないと言って脱いでいたのを、近くにいた人が見ていたことが、警察への取材で分かりました。
その後、妹が沖のほうに向かって流されてしまい、妹は近くにいた人が投げ込んだ浮き輪につかまって救助されましたが、助けようと沖に向かって泳いでいった父親と義理の父親が死亡しました。
また、死亡した長男も、ライフジャケットを脱いだあとに流されたと見られ、警察が、当時の詳しいいきさつを調べています。
原発事故を教訓にした新しい規制基準の下で、初めての再稼働となります。
鹿児島県にある川内原子力発電所1号機は、きょう午前、原子炉の起動が行われ、再稼働します。
国内の原発が稼働するのは、1年11か月ぶりです。
川内原発1号機と2号機は、福島第一原発の事故後に作られた新しい規制基準の審査に、去年、全国の原発で初めて合格し、1号機は、再稼働前に必要な検査をきのうまでに終えました。
川内原発周辺では、再稼働に反対する人たちが、抗議の声を上げました。
川内原発、再稼働反対!
九州電力は、きょう午前10時半から、核分裂反応を抑える32本の制御棒を順次引き抜いて、1号機の原子炉を起動し、再稼働させることにしています。
3日後の14日には発電を始め、来月上旬に営業運転に入る計画です。
原発が稼働するのは、新しい規制基準の下では初めてです。
では川内原発がある、鹿児島県薩摩川内市から中継です。
私は今、原発からおよそ3キロ離れた所にいます。
後ろに見えるのが、川内原発。
2つ並んでいる建屋の左側が1号機です。
きょう午前10時半に予定されている、原子炉の起動に向け、準備作業が、このあと始まるということです。
九州電力は去年、川内原発が安全審査を優先的に進める原発に選ばれて以来、作業員の数を増やして、対応に当たってきました。
町に活気が戻ってきたとして、市民からは一刻も早い再稼働を望む声も出ていました。
一方で、原発の安全性や避難計画の実効性に不安があるとして、再稼働に反対する声も根強くあります。
原発の周りには、先週から地元だけでなく、全国から再稼働に反対する人たちが集まり、けさも抗議する集会が、先ほどから始まりました。
周辺では、大勢の警察官らが警備に当たっていて、現場はものものしい雰囲気となっています。
鹿児島県薩摩川内市でした。
では科学文化部の本木記者に聞きます。
きょう再稼働する川内原発、福島第一原発の事故の教訓はどのように生かされているんでしょうか。
地震や津波などの想定を厳しく見直しまして、耐震補強などを行ったということもあるんですけれども、何よりも抜本的に改められたのが、重大事故対策を取ったということなんです。
安全神話と決別しまして、重大事故は起きうるという考えかたに転換し、原子炉を冷却するための電源やポンプなどを強化しました。
さらにこれらの機器を使ってですね、事故対応に当たるための訓練も、日頃から行われるようになっているんです。
こうしたことというのは、新しい規制基準で求められている対策になるんですけれども、この基準をクリアすることで、安全性というのは高まったと言えると思います。
新しい規制基準をクリアしたということですが、これで大丈夫と言えるんでしょうか。
その点なんですけども、やはり想定を超えるような災害に襲われるというリスクもゼロではありませんし、やはり事故対応に失敗してしまうということもありえなくありません。
その意味で、だからこそ、訓練などで安全をより高めていくということが必要になってくるんです。
リスクといいますと、川内原発の場合は、火山の巨大噴火がいわれていますよね。
そうですね。
九州電力は、周辺の火山の地殻変動を監視し続けて、もし巨大噴火の前兆があれば、核燃料を運び出すというふうにしているんですけれども、火山学者からは、予測は困難だという批判が出ているんです。
規制委員会は、対策を妥当としているんですけれども、そうした専門家の指摘を踏まえて、前兆を判断するための基準作りなどを急ぐ必要があると思います。
こうした火山対策にとどまらず、やはり絶対の安全はないという考え方に立って、安全性を高め続ける取り組みが必要になってくると思います。
この点について、専門家は次のように話しています。
では今後、川内原発では、どのような作業が行われるんでしょうか。
こちらの図を使って説明します。
まず制御棒というものを引き抜きまして、制御棒ですね、そして原子炉の中で核分裂反応が連続的に起きる、臨界という状態を、約半日で作り出します。
そして、この原子炉の中で、およそ320度の高温に熱せられた水がですね、この蒸気発生器という装置に行ったところで、熱を伝えて、こちら側の水に伝えて、蒸気をここでまた発生させます。
そしてこの蒸気をタービンに導いて、タービンを回して、発電する。
そういう仕組みになっています。
この発電開始というのが、3日後の14日の予定になっています。
こうした工程の中で、一つ注意深く見る必要があるのが、これまで運転停止の期間が、4年以上に、長きに及んでいるために、その悪影響が出ないかということなんです。
配管のどこかで漏れ、腐食や劣化が生じていないか、それによる漏れがないか、こうした点は、実際にやはり蒸気や水を流してみないと細かい所ではなかなか分からないということがありますので、作業はその意味で、慎重に進められると見られます。
国内の原子力発電所の運転は、1年11か月、ゼロの状態が続いてきました。
電力各社からは、新たな規制基準に適合しているか、審査の申請が相次いでいます。
その数、きょう現在、15の原発、25基。
審査は、福島第一原発とは異なるPWR・加圧水型と呼ばれるタイプで先行し、これまでに川内原発1号機と2号機のほか、福井県にある高浜原発3号機、4号機と、愛媛県にある伊方原発3号機の合わせて5基が合格しています。
一方、NHKが今月行った世論調査で、原子力発電所の運転再開について聞いたところ、賛成が17%、反対が48%、どちらともいえないが28%でした。
反対が賛成を上回る中での再稼働ということになりますが、国や電力会社はどう考えているんでしょうか。
電力会社は、火力発電の燃料費が増大して、経営を圧迫しているという状況から、一刻も早く脱したいとして、原発を動かしたいというのが本音なんです。
また国も、電気料金が値上げされて、それによって、景気に悪影響が及ぶのを避けたいというふうに考えています。
また中長期的に見ると、多様な電源を確保したり、あるいは温室効果ガスを削減する観点から、やはり原発に一定程度依存していく方針なんです。
このため、個別の原発の再稼働はあくまでも電力会社の判断だとしながらも、中長期的な計画の中で、再稼働を後押ししようとしています。
一方で、事故から4年がたった今も、福島県では10万人以上の形が避難を続けています。
原発を動かすということは、それだけのリスクがあるということを意味しています。
国と電力会社は、こうした点や、世論を踏まえて、重く受け止めて、原発の安全対策や原発の必要性の説明について、より一層取り組んでいく必要があると思います。
科学文化部の本木記者に聞きました。
では、次のニュースです。
安倍総理大臣が戦後70年のことし発表する談話。
NHKの世論調査で過去の植民地支配と侵略に対するおわびを盛り込んだほうがよいと思うか、尋ねました。
盛り込んだほうがよいが42%、盛り込まないほうがよいが15%でした。
NHKは、今月7日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける、RDDという方法で世論調査を行い、調査対象の65%に当たる1057人から回答を得ました。
この中で、安倍総理大臣が戦後70年のことし発表する予定の談話の中に、過去の植民地支配と侵略に対するおわびを盛り込んだほうがよいと思うか尋ねたところ、盛り込んだほうがよいが42%、盛り込まないほうがよいが15%、どちらともいえないが34%でした。
また、政府が大筋合意を目指して交渉を続けている、TPP・環太平洋パートナーシップ協定の交渉結果に、期待が持てるかどうか聞いたところ、期待が持てるが14%、期待が持てないが33%、どちらともいえないが43%でした。
一方、新しい国立競技場を、スポーツ競技に機能を絞った施設にすべきか、コンサートなどに使える機能も備えた、多目的施設にすべきかを尋ねたところ、スポーツ競技に機能を絞った施設が21%、多目的施設が48%、どちらともいえないが22%でした。
瞳の色や大きさを変えられるカラーコンタクトレンズは、若い女性を中心に人気がありますが、誤った使い方をして、目のトラブルを訴える人が相次いでいます。
医療機器の審査などを行う独立行政法人が、注意を呼びかけています。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構が立ち上げたホームページです。
この中でカラーコンタクトレンズをつけっぱなしにしたことがある人はいますか?カラーコンタクトレンズのつけっぱなしや友達どうしの貸し借りは絶対にだめです。
ホームページでは、このほか、カラーコンタクトレンズの適切な使い方や、消毒液を使った洗い方、それにトラブルが起きた際の相談窓口を紹介しています。
呼びかけの背景には、相次ぐトラブルがあります。
誤った使い方をして角膜に傷がついたり、細菌に感染したりするトラブルが相次いでいるのです。
国民生活センターによりますと、平成25年度までの10年間に、およそ740件の相談が寄せられ、その半数は10代の若者からだということです。
機構は、トラブルの多くは使い方に問題があり、健康被害を防ぐため、正しい着用を心がけてほしいと話しています。
きょうも各地で猛暑日が予想されています。
体にこたえる暑さ。
水に入って遊んでいても。
先週、北海道では、池田町で37度を超えるなど、観測を始めてから、最も気温が高くなった所もありました。
東京では8日連続猛暑日に。
この140年で最も長い記録です。
先月27日から今月2日までの1週間に、熱中症で病院に運ばれた人は、全国で1万1600人余りに上っています。
千葉市のイベントでは、11人が熱中症の症状を訴え、搬送されました。
さらに東京・板橋区では、高齢の姉妹3人が、熱中症と見られる症状で死亡しているのが見つかるなど、各地で死者が出る、深刻な被害も相次いでいます。
この暑さ、いつまで続くんでしょうか。
気象庁は、このあとも各地で例年より気温の高い日が続くと予想しています。
お盆で帰省する人も多いと思いますが、この暑さを乗り切るためのさまざまな工夫を取材しました。
都内の雑貨専門店に来ています。
暑さをしのぐためのグッズ、こうしてずらりと並んでいます。
ことしはどんなものに人気が集まっているんでしょうか。
こちらの店では、8月に入り、暑さ対策の商品の売り上げが、去年の1.5倍に増えています。
とにかく日焼けしたくない人に、ことしはこんなものも登場しました。
日焼け対策は大人だけではありません。
紫外線の悪影響を防ぐため、子どもも使える日焼け止めに人気が集まっています。
このお盆休み。
帰省などで長距離を車で移動する人も多くなります。
JAF・日本自動車連盟で出動が一番多いのは。
室内の熱中症対策に効果的なのが、クーラーです。
ちょっとした手間で、より涼しくなるといいます。
これを外してもらって、掃除機で吸えば、ある程度汚れが取れます。
2週間に1回程度、フィルターを掃除することで、冷房の効果が高まるということです。
さらに、見落としがちなのが室外機です。
ベランダなど、狭い場所に置かれることが多いのですが、空気の流れを遮断する実験をしてみると。
28度だったのが、たった2分で、室外機の周辺の温度が、50度まで上昇しました。
この熱い空気を吸い込んでしまうと、クーラーでうまく冷やすことができなくなります。
連日の暑さで、体力も奪われがちです。
夏ばてを防ぐには、暑いからといって、シャワーで済ませないことが大事だといいます。
ポイントは、38度程度のぬるめのお湯で、およそ10分つかること。
体を芯まで温めると、寝つきもよくなり、疲れが取れやすくなるといいます。
さらにこんな工夫も。
ハッカのエキスで作られた、ハッカ油です。
薬局などで手軽に買えるものですが、これを湯船に数滴入れることで、疲れを癒やす効果が高まるといいます。
この暑さは、一体いつまで続くんでしょうか。
気象情報担当の平井さんです。
西日本を中心とする猛暑ですけども、あすからは数日間はいくらか峠を越えると、一休みと言っていいでしょうね。
予想最高気温を見ますと、大阪は今月に入ってからも、猛暑日が続いていますが、あすは34度、猛暑日が途切れそうです。
そしてそのあと金曜日にかけて、31度から33度と大阪では予想されています。
このように金曜日にかけては、猛烈な暑さ、西日本では一休みとなりそうです。
ですが、まだ、土曜日以降、また大阪では土曜日、日曜日、15、16日と35度と、猛暑日が復活しますから、引き続き、熱中症には注意してください。
それではなぜこのように、西日本も金曜日にかけて35度以下になるかといいますと、それは雨が予想されているからです。
あすの雨の予想見ますと、実は低気圧が、西日本に接近するんですね。
この低気圧、台風13号から変わる低気圧でして、もう台風13号から変わった低気圧、今、熱帯低気圧ですが、これが低気圧となって、東へ進みそうです。
もとは台風ですから、湿った空気を伴っています。
あすは九州から、雨が局地的に激しく降りそうです。
このあと、あさってになりますと、雨の範囲が東海地方から西日本、さらに金曜日になりますと、東北地方から西日本、雨で、特に西日本を中心に、大雨のおそれがありますので、土砂災害や川の急な増水などに気をつけてください。
最後に台風の情報を見ていきましょう。
台風14号、このあとは向きをだんだん東に変えて、日本列島の東の海上を北上する見通しです。
ですが、まだしばらく、太平洋側を中心に、波が高い状態、続きますから、海のレジャーにも十分な注意が必要です。
北海道では、きのう、北部や東部で局地的に非常に激しい雨が降りました。
きょうも大気が不安定な状態が続き、所によって非常に激しい雨が降る見込みで、低い土地の浸水や土砂災害などに警戒が必要です。
気象庁によりますと、北海道ではきのう、北部や東部で局地的に非常に激しい雨が降りました。
根室市では、祭りの会場になっていた市の中心部の道路などで、一時、数十センチの高さまで水があふれ、出店や車が水につかりました。
店を出していた人は、ひざ上まで水につかりながら、片づけに追われていました。
標津町では、町営のオートキャンプ場に宿泊していた客15人が、町役場に自主的に避難して一夜を明かしたということです。
北海道では、きょうも大気が不安定な状態が続き、所によっては雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みです。
気象庁は、低い土地の浸水や土砂災害などに警戒するよう呼びかけています。
急速に失われているサンゴ礁。
最新の科学研究で、再生の道筋が見えてきそうです。
豊かな生き物を育むサンゴ礁。
世界の海に占める面積は僅か1%ですが、地球上の海洋生物の25%が暮らしているとされ、海の熱帯林と呼ばれています。
しかし、世界のサンゴ礁は、大きな危機にさらされています。
サンゴが白くなり死滅する白化現象が、20年ほど前から世界規模で発生し、沖縄本島では15年間でサンゴ礁の面積がおよそ7割も減りました。
アメリカの研究では、2050年には、世界のサンゴ礁のほとんどが生息の危機にさらされるという、非常に厳しい予測もあります。
では科学文化部の黒瀬記者とお伝えしていきます。
黒瀬さん、サンゴのその大規模な減少。
海の生き物の25%が暮らす、その住みかがなくなるかもしれない深刻な状況だということなんですけれども、これ、食い止めることはできないんでしょうか。
非常に難しい問題になっています。
サンゴはイソギンチャクの仲間の動物なんですけれども、その生態はよく分かっておらず、なぜ死滅するのか、原因は突き止められていないからです。
海水温の上昇や、水質の汚染などが考えられていますが、本当の原因は特定できていません。
こうした中、沖縄で進められている、ある研究が今、注目されています。
最先端のDNA解析技術で、サンゴの生態を解明しようというもので、死滅したサンゴの再生にもつながる可能性があると期待されているんです。
サンゴ礁の研究を進めている、沖縄科学技術大学院大学です。
研究員の新里宙也さんです。
4年前、世界で初めて、サンゴの体の設計図ともいえる、ゲノムと呼ばれる遺伝情報をすべて解読することに成功しました。
ゲノムを解読するには、採取したサンゴのかけらを特殊な液体につけて、中のDNAを溶かし出します。
そしてDNAが溶け込んだ液体を、最新鋭の解析機器にかけて、情報を読み取ります。
3年かけて解読した情報の数は、全部で4億2000万個に上ります。
新里さんは、この膨大な遺伝情報をもとに、スーパーコンピューターを使って、サンゴの体の仕組みを詳しく調べました。
その結果、最も代表的なサンゴは、生きるのに欠かせないアミノ酸の一種を、みずから作ることができないことが分かりました。
その重要なアミノ酸を、代わりに供給していたのが、サンゴの体内で暮らしている褐中藻です。
植物プランクトンの一種で、大きさは100分の1ミリほどです。
褐虫藻がサンゴの体内にいることで、サンゴは特有の褐色をしています。
サンゴが死滅する際に白くなる白化現象は、この褐虫藻がいなくなることによって起きることは分かっていました。
今回の研究で、褐虫藻がいなくなることによって、重要なアミノ酸の供給が途絶え、サンゴの死滅につながっている可能性が、初めて分かってきました。
サンゴの生死の鍵を、褐虫藻が握っていたということですね。
黒瀬さん、つまりこの褐虫藻を守っていけば、サンゴは守れるんでしょうか?
研究者もそこに注目しています。
褐虫藻が生息しやすい環境というのは、どんな環境なのか。
褐虫藻のDNA解析を進めることで明らかにしようとしています。
研究は始まったばかりですが、サンゴを守る道筋も見えてくる可能性があります。
その褐虫藻のその研究が進めば、今あるサンゴ礁の保護につながるということかもしれないということなんですね。
その一方で、一度死滅してしまったサンゴ礁というのは、再生できるものなんでしょうか。
そうなんです。
今回の研究では、その点についても、新しい発見がありました。
これまでもサンゴ礁を再生する取り組みとして、サンゴの移植というものが行われています。
この移植を効果的に進めるためのヒントが分かったんです。
今回の調査では、沖縄の各地の海域で、合わせて144個のサンゴを採取し、すべてについて、遺伝情報を解読しました。
その結果、海域によってタイプが異なる、4つのグループに分かれていることが分かりました。
これまで豊かなサンゴが残る慶良間諸島から、多くが死滅している沖縄本島の周辺への移植などが行われてきましたが、必ずしもサンゴにとって適した環境ではない可能性があるのです。
サンゴを守っていくためには、地域ごとにサンゴを守って育てていくことが、大切だと分かったんですね。
そうなんです。
そうした地域ごとにサンゴを再生させる取り組みで、柱の一つになるのが養殖です。
恩納村の沖合にあるサンゴを人工的に育てる養殖場です。
この養殖場では、地域ごとの遺伝子にも配慮した緻密な管理を行って、サンゴを育てるという、世界でも初めての試みが去年から始まっています。
沖縄県では、サンゴを再生させる取り組みが20年以上前から行われていますが、これまでは、なぜ死滅するのか、原因が分からない中で、養殖や移植が進められ、効果もよく分かりませんでした。
今後は、DNAの解析を通じて、サンゴの生態や、地域ごとの事情を正確に把握しながら、サンゴの再生に向けた取り組みが進むことが期待されています。
黒瀬記者と共にお伝えしました。
では次のニュースです。
新しい国立競技場の整備計画が見直されることについて、当初のデザインを手がけた、建築家のザハ・ハディド氏がNHKのインタビューに応じました。
新たな予算や計画に合わせて、自分たちが引き続きデザインを担当すれば、時間を浪費せずに済むと主張しました。
イラク出身の建築家、ザハ・ハディド氏は、10日、ロンドンの事務所でインタビューに応じました。
この中で、ハディド氏は、建設費が膨らんだ原因は、デザインではなく、資材の調達価格などが値上がりしたことだと、改めて主張したうえで、この計画におよそ2年半携わってきたことを踏まえ、次のように述べました。
またハディド氏は、安倍総理大臣に書簡を送ったが、返事を受け取っていないとしたうえで、日本政府から招かれれば、関係者に直接会って、私たちの考えを説明したいと述べ、みずから来日したいという意向を示しました。
ただハディド氏は、費用をどのくらい削減できるかは、日本側が何を求めているかによるとして、明示できないとしたほか、規模を大幅に縮小することには否定的な考えを主張しました。
スポーツ、花田アナウンサーです。
おはようございます。
まずは夏の全国高校野球ですね。
ことしは100年の節目の大会。
100年前の第1回大会で優勝した、京都の鳥羽高校が、初出場の岡山学芸館高校と対戦しました。
鳥羽は、第1回大会で優勝した京都二中のユニホームで応援に登場。
1回、4番小園。
高めを振り抜きました。
2ランホームラン。
鳥羽が先制します。
1点リードの4回、鳥羽のエース、松尾。
1アウト3塁1塁。
同点のピンチを迎えます。
ここで鳥羽は、守りのタイム。
バッターがピッチャーなので、スクイズに警戒しようと確認します。
そして5球目。
スクイズしてきた!挟んだ。
準備がアウトにつながりました。
その後、鳥羽打線に勢いが出ます。
抜けていきました。
8回、ヒット4本を重ね、3点を奪いました。
終盤、一気に突き放した鳥羽。
100年の節目の大会で、初戦突破です。
きょうの予定です。
第4試合では、29年ぶり2回目の青森の三沢商業が登場します。
続いてはテニスの錦織圭選手ですね。
きのうのこの時間で、今シーズンのツアー3勝目のニュースをお伝えしましたが、この結果を受けた最新の世界ランキングで、錦織選手は自己最高に並ぶ4位に浮上しました。
ワシントンで行われたツアー大会で、今シーズン3勝目を挙げた錦織選手。
出場した大会の成績に応じて与えられるポイントを増やして、前回の5位から、自身がマークした日本選手の過去最高に並ぶ4位に浮上しました。
上位3選手は、1位がセルビアのノバク・ジョコビッチ選手、2位がスイスのロジャー・フェデラー選手、3位がイギリスのアンディ・マレー選手で変わっていません。
錦織選手の次のツアー大会は、カナダのモントリオールで、現地時間の10日から始まった、四大大会に次ぐ格付けのマスターズと呼ばれる大会です。
ここまでスポーツをお伝えしました。
続いて、健康のための情報をお伝えするけんコン!コンシェルジュは中村アナウンサーです。
おはようございます。
けさのテーマは、こちら。
ヘルシーに楽しむ!夏のバーベキュー。
バーベキューをヘルシーにするんですか?
意外かもしれませんけど、ちょっとした工夫で、ヘルシーになっちゃうんです。
体に優しいバーベキューを楽しむこつ、ご紹介します。
暑さも吹き飛ぶ夏のバーベキュー。
大人気ですよね。
いいですね。
先日、家族で行きました。
私たちも行きましたね。
ヘルシーな楽しみ方を教えてくださるのは、管理栄養士の浅野まみこさん。
バーベキューってヘルシーにできるんですか?
バーベキューもちょっとした切り方の工夫ですとか、下ごしらえ、そして食べ方を気をつければ、誰でも簡単に体に優しい。
バーベキューの主役といえば、やっぱりお肉ですよね。
ですね。
でもついつい食べ過ぎて、胃もたれしたなんてことありませんか?
あります。
焼く前に一工夫することで、胃に優しいお肉に変身するというんです。
こちらです。
調理は簡単。
カットしたパイナップルをあらかじめ肉に加え、1時間程度、漬け込むだけ。
今回は豚肉を使いました。
パイナップルのプロメリンという酵素が、肉のたんぱく質を分解。
アミノ酸に変化することで、うまみが増すだけでなく、柔らかくて、消化しやすいお肉になるんだそうです。
でも本当に柔らかくなるんでしょうか。
早速、頂きました。
よく焼けてますね。
どうですか?
ああ、すごいですね。
ほかのお肉でもできるんでしょうかね?
実は牛肉はもちろん、鶏のむね肉もぱさぱさにならず、柔らかかったです。
お肉のあとは野菜をもっとヘルシーに楽しみます。
夏のバーベキュー、浅野さんのお勧めは、ナス、ズッキーニ、トマト。
そう、野菜でおいしく水分補給すれば、体調もばっちり。
なるほど。
さらにここでも調理に一工夫。
火を通し過ぎないというのが、焼き方のポイント。
生でも食べられますからね。
切る回数も少ないですしね。
気になる日ざし対策にぴったりだというトマトのホイール焼き。
日ざし対策?
このトマトに含まれるリコピン、しみ、しわの原因となる、メラニンの生成を抑える効果が期待できるんです。
リコピンは、油に溶けやすいので、オリーブオイルと一緒に食べると、吸収しやすくなるんだそうです。
お肉は、つい買いすぎて、食べ過ぎちゃうので、パイナップル、試してみたいと思いますね。
簡単ですよね。
漬け込むだけで。
そうなんですよ。
ぜひ、おうちでもふだんのお料理でも活用していただきたいと思います。
手軽ですし、それに、よりおいしくなっているように感じましたので、ことしの夏、ヘルシーバーベキュー、いかがでしょうか。
けんコン!でした。
続いて気象情報です。
けさの東京・渋谷は、どんな様子でしょうか。
渡部さん。
風鈴、鳴っていますね。
この風が、けさは吹いているんです。
雲が時々広がったり、このように日傘を使ったりして、日ざしが遮られますと、ずいぶんこの風が心地よく感じることができます。
ただ、きょうも西日本では猛暑続きますから、体調管理、十分気をつけていきましょう。
その一方で、東日本、北日本では、きょうも実は大気の状態が不安定です。
激しい雨や雷、突風に注意が必要です。
ではそのあたり、詳しく見ていきます。
まずきょうの雷が発生する確率をご覧ください。
北海道で赤い表示で、かなり高いですね。
また東北から関東も、内陸を中心に雷が発生しやすく、竜巻などの突風にも注意が必要です。
ではこのあとの雨の見通しもご覧ください。
北海道はこのあとも夜遅くにかけて、局地的には非常に激しい雨が降るおそれがあり、低い所の浸水や土砂災害に警戒が必要です。
また東北から関東甲信の内陸も午後は、急な雷雨が心配です。
さあ、この不安定な天気の原因の一つに台風があります。
台風14号周辺の湿った空気が雨雲のもとになります。
このあと台風は、日本の東の海上へと離れていきますが、関東などはまだ波が高いので、海のレジャーは気をつけてください。
ではきょうの予報です。
けさお伝えしているニュースです。
きのう、沖縄県の伊良部島で、シュノーケリングをしていた家族4人が流されて、3人が死亡した事故。
死亡した男の子と救助された妹が、着ていると潜ることができないと言って、ライフジャケットを脱いだあと、流されたと見られることが、警察への取材で分かりました。
新しい規制基準では初めての再稼働です。
川内原発1号機と2号機は、4年前の原発事故を受けて作られた新しい規制基準の審査に、去年、全国の原発で初めて合格。
このうち1号機は、再稼働前に必要な検査をきのうまでに終えました。
九州電力は、きょう午前10時半から、核分裂反応を抑える制御棒を順次引き抜いて、原子炉を起動し、再稼働させることにしています。
そして今夜11時をメドに、核分裂反応が連続する臨界の状態になり、3日後には発電を始め、来月上旬に営業運転に入る計画です。
2015/08/11(火) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▼鹿児島県の川内原発1号機が4年ぶりに再稼動。リスクや事故防止策を中継と解説で詳しく▼記録的猛暑の対策は?ひんやりグッズにエアコン・車の賢い使用法まで徹底取材!
詳細情報
番組内容
▼鹿児島県の川内原発1号機が4年2か月ぶりに再稼動。リスクや事故防止策を中継と解説で詳しく。▼記録的猛暑の対策は?ひんやりグッズからエアコン・車の賢い使用法まで徹底取材!▼世界規模で激減するサンゴ礁。今その対策として最先端のDNA技術で生態を解明する研究が注目。サンゴの命を左右する「ある生き物」とは?▼「けんコン!」はちょっとした工夫でヘルシーに楽しめるバーベキューに注目します。
出演者
【キャスター】望月啓太,和久田麻由子,【スポーツキャスター】花田宗佑,【気象キャスター】渡辺蘭
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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース
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