プレミアムドラマ 小暮写眞館(1)<全4回>「幽霊が出る写真館」 2015.08.11


(英一)
環境が変われば人生も変わる。
昔の格言じゃないけどそれは本当だ
(女性)ここにねえ〜。
(男性)だって出るんじゃないの?
(女性)物好きねえ〜。
お化けが出るとか幽霊が出るとかって…。
(女性)そうらしいわねえ〜。
う〜ん!・
(引っ越し業者)奥さんこちらはどちらへ?・
(京子)あっは〜い。
そこのチェストの上にお願いします。
あっ私やりますので…。
大丈夫です。
じゃあそっとそっとお願いします。
壁にピタッとくっつけなくていいので。
はいOKです。

(引っ越し業者)奥さんすいませんこちらよろしいですか?は〜い!ピカちゃんお部屋の片づけあとで手伝うからね。
は〜い!今行きま〜す。
(光)風ちゃんこの家どう思う?僕は結構好きかも。
(引っ越し業者)これどこに置けばいいですか?ちょっと待って待って待って。
確認するから。
花菱さん!
(秀夫)はい!
(引っ越し業者)こちらどちらに置きますか?それはリビングの方にお願いします。

(光)お母さ〜ん。
リビングっていってもね元スタジオだったんだよね。
何だい?ピカちゃん。
(光)お父さんここのさこれこれこれ。
これをさ使ってもいい?いいよ。
やった!おっついた〜。
お母さん!
(京子)何?
(光)あのさそこにあった机と…。
(店子)おじさん!これって花ちゃんのですよね?ああそうだよ。
悪いねテンコ君。
だよね?花ちゃん!・花ちゃ〜ん?
(店子)花ちゃん何くつろいでんだよ?みんな今日中に片づけるって頑張ってるのにさ。
いや〜もう燃え尽きた。
だって近場の引っ越しだからって毎日毎日運ばされてたんだよ。
これどこ?とりあえずそっち。
そっち?うん。
まあいいじゃん。
念願の1人部屋ゲットできたんだからさ。
この家に越してきてよかったのそれだけだからな〜。
ピカちゃんとね机並べてんのもほほ笑ましかったけどな。
そうか?あっそういえばね近所の人に変な事言われた。
何て?「怖くないの?」とか「よくそのまま住む気になったわね」とかさ。
どういう意味?ああそれここ築50年のオンボロでしょ?この間まで写真館だったし。
持ち主が亡くなって「土地に古家あり」って条件で売り出された。
それをうちの親が買ってリフォームするって言うから普通の家にするかと思ったら…。
面白いからって店だったとこまんま残して。
うちは写真屋でもないのに。
変わってるんだよねうちの親。
ピカちゃんポーズとってみて。
(笑い声)せ〜の…。
重いな。

(京子)花ちゃ〜ん!ちょっと!は〜い今行く!下ろすか?…てかさ息子の事普通花ちゃんって呼ぶか?花菱家は全員花ちゃんだっての。
ハハハ!そういうとこがいいんだよ花菱家はさ。
え〜っと今日からこの商店街のお仲間に加えて頂きます花菱です。
私は花菱秀夫と申します。
どうぞよろしくお願いします。
(タケ)何菱?花菱です。
(タケ)花菱さん。
はい。
(タケ)はい分かりました。
で…あのうちの家族です。
妻の京子です。
よろしくお願いします。
皆さん仲良くして下さい。
でこっちが…。
長男の英一です。
よろしくお願いします。
次男の光です。
ピカって呼ばれてます。
ピカちゃん?かわいい!何年生?え〜っと今年4年生になります。
朋友学園に通っています。
優秀じゃない!それほどでもないです。
(タケ)あっちのおにいちゃん?あいつは僕の友達です。
お店の子の力と書いて店子力っす。
テンコって呼ばれてます。
是非呼んで下さい。
お願いします。
じゃあ早速ですけどこれお願いしますね。
(京子)はい?
(女性)違う違う。
(タケ)何で?あの…。
おばあさんあのうちは写真屋さんじゃないんですよ。
えっ?「小暮寫眞舘」の後を継がれたんじゃないんですか?
(京子)あ〜これ看板だけ残してね。
引っ越したばっかりで…。
お世話になります。
全て終わりました。
(京子)ありがとうございました。
御苦労さまです。
ありがとうございました。
(店子)ありがとうございました。
御苦労さまでした。
(京子)ありがとうございました。
すいません。
ねえお父さんあの看板は絶対に取っちゃ駄目だよ。
絶対に取らないよ。
絶対にだからね。
何か平和だね。
言えてる。
僕たちはまだ知らなかった。
このレトロな写真館が不思議な事件を招き寄せる事。
そしてそれが僕ら家族が心の中に冷凍していた秘密を解かしていく事になる事を…
え〜今日はみんな本当にお疲れさまでした。
(店子光)お疲れさまでした!テンコ君お手伝いありがとね。
いえいえいえ。
新しい家で新しい生活頑張りましょう!全然新しくないけど…。
お父さんも住宅ローン頑張ります。
お母さんもパート頑張ります。
乾杯〜!
(一同)乾杯〜!どうも〜頂きます。
(拍手)でもやっぱり誤解する人はいるのね。
うちが写真館始めたって。
看板なんか残しとくからでしょ。
だってあれかっこいいじゃない何か雰囲気あってさ。
あっそうだ。
いっそ脱サラして写真屋さんになっちゃおうかな?なっちゃう?いいんじゃないっすか。
(光)そうだそうだ!何?
(一同)お〜!
(拍手)こういうのもそのまま使えるし。
確かにね。
僕手伝うよ。
商売なんかやってらんないよ。
だって今みんなはデジカメで自宅でプリントするんだから。
夢がないね花ちゃんは。
夢がないね花ちゃんは。
(インターホン)誰かしら?
(光)食べてあげる。
(京子)は〜い!どちら様?ほらどんどん食べろ。
(インターホン)
(光)今だ!は〜い!おかしいわね…お父さん。
ちょっと見てくるよ。
ああ俺見てきます。
(京子)ありがとう。
ありがとね。
ピンポンダッシュかな?ピンポンダッシュって…。
野菜も食べろ。
ほらたくさん食べてよ。
野菜食べろよピカちゃん。
(光)はい。
(店子)うわっ!?何だよ?どうしたの?どうしたの?
(光)何?どうしたの?あああの…。
今そこ通ったフワッて。
えっ?幽霊。
幽霊?女の子みたいな…。
女の子ってどんな…?えっ?いくつくらいだった?背は?母さん…。
僕らと同じくらいでせ…背丈がこれぐらいでして…。
母さん。
風子じゃないよ。
そうよね。
風子ならうちの中にいるものね。
すいません何か変な事言っちゃって…。
いいのいいの。
テンコ君全然悪くないよ。
そうよ。
もうごめんなさいねおばさん変な事言っちゃって。
すいません。
さあさあ食べよう。
なっ?
(京子)ほらおすし!おすしおすし。
(店子)じゃあ頂きます!
(京子)どうぞ。
(店子)おなか減っちゃいましたね。
何にしようかな?ピカ…。
ん?戻るよ。
野菜がお前を待ってる。
ほらほら。
(光)よいしょ。
よいしょ。
回想
(風子)2…1…0!
風子っていうのは7年前に4歳で死んだ妹だ。
その時僕は10歳。
ピカはまだ2歳だった。
うちの家族は風子の事を忘れた事はない。
ただの一瞬も
(高田)花菱?
(田中)そう。
何か最近写真館に引っ越したらしいよ。
(田中)花ちゃ〜ん!お〜田中君!ごめん先行ってて。
(田中)悪かったな部活中だよな。
平気平気。
うちジョギング同好会だし活動緩いから。
今ちょうど君んちの話してたの。
うち?
(田中)うん。
ああ彼高田文司。
クモテツの会長。
(高田)よろしく。
どうも。
何だっけ?クモテツって何だっけ?三雲高校鉄道愛好会略してクモテツ。
僕たちあちこち遠征に行くから資金源が必要でね。
遠征?
(田中)これ!ああ〜!撮り鉄っていうんだっけ?うん。
花ちゃんち引っ越して写真館始めたんだろ?何かバイトとかないかな?あ〜それ誤解なんだよね。
あっそうなの?うんごめん…。
(田中)そっか。
でもすごい立派なショーウインドーあったよね?あそこに僕たちの作品飾らせてくれないかな?作品?ほら!ほら見てよ。
ここのポジション取り苦労したんだ。
(田中)ホントだよ〜!超レアなんだからホントに!すご〜い!おやじに聞いてみる。
うわ〜。
(順子)これあんたのベンチ?うわっ!すいません…。
心の声何だ?この女。
絶対彼氏いない。
心の声「幽霊捕獲成功」?花ちゃんだ。
よう!どういう事だよ?テンコ…。
(せきばらい)紹介します。
川島美土里ちゃん。
創芸学園女子の1年。
ゆうべの幽霊です。
(美土里)ちょっと誰が幽霊よ!いやいやいやさっきものぞいてたじゃん花ちゃんち。
ゆうべだってウロウロしてたでしょ?だからそれは写真館また始めたのかと思って…。
ああだからそれ誤解。
うちは写真館だった所にたまたま引っ越してきただけで。
リンゴジュースでいい?あ〜紅茶。
だったら何で看板出してんの?すいません…。
とにかく幽霊は私じゃなくてこっち。
あの写真館に住んでるんだったら責任取ってよね。
えっ?何?いいから開けて。
えっ?写真?心霊写真。
えっ!?
(店子)ん?よく見て炊飯器の上のとこ。
(店子)げっ…ホントだ。
女…だよね?うん…しかも美人!私呪いとか絶対嫌だから。
なんとかしてよね。
えっ?ちょっと!なんとかしてよねって…。
これどうしたの?フリマで買ったルーズリーフに挟まってたの。
フリマ?フリーマーケット?そう。
先月八幡様の境内でやってた。
(店子)うん。
じゃあ私これでもう関係ないからね。
えっ?あとはそっちでよろしく!ちょっとちょっと!あ〜あ行っちゃった。
どうすんだよ?これ。
これはもうね小暮寫眞舘の跡取りとしてはなんとかするっきゃないでしょ!跡取りじゃねえし。
まあいいけどさ…。
(店子)出た〜!
「まあいいけどさ」っていうのは僕の口癖らしい
心霊写真なんてどうすりゃいいんだよ?
(物音)心の声この人たちは一体誰なんだろう?え〜この人は夫婦。
で…え〜この人が息子さん?え〜つまり家族?全員黒い服…喪服?う〜んお葬式か何かかな?で…こっちが姉?妹?でまあこっちが…。
う〜ん…。
(光)きれいな人だね。
うわっ!?お前いつからいたんだよ?僕の部屋隙間風がすごいんだ。
隙間風?うん。
風邪ひいたらさまずいでしょ?だから大工さんに直してもらうまでここで寝なさいってお母さんが。
1人部屋の意味ないじゃんか…。
それ5年前に撮ったんだね。
えっ?ちょっと。
ここ。
う〜ん地縛霊かな?それともただの浮遊霊かな?地縛霊?お前よくそんな事知ってるな。
けどこの中の4人に関係してるんだろうな。
ああなるほどね。
いやいや駄目駄目駄目駄目!お前こんなもん見て寝れなくなったらどうするんだ?あのな幽霊とかお化けっていうのはあの何だ?あの…この世にいないの作りもんなの。
ねっ分かった?そういうのは作りもん錯覚…。
分かった!そうだね。
分かった?お休み。
お休み〜。
分かったら寝ろよ。
バイバイ。
(ため息)
(光)花ちゃん少し勉強した方がいいよ。
この世には科学で解明できない事だってあるんだから。
お前もうちょっと子どもらしい本読めよ。
(光)花ちゃんお化けの本だよ。
子どもらしいじゃん。
あのさ花ちゃん言うな。
弟が兄貴の事ちゃんづけするなんて生意気だぞ。
じゃあ何て呼べばいいのさ?兄ちゃんと呼べ。
兄ちゃんだって「ちゃん」だよ。
それじゃお休み花ちゃん!さすがだねピカちゃんそんな事まで勉強してるんだ。
でも幽霊とかあの世からのメッセージとかそういうの本気で信じるのはいい事だとは思えない。
花ちゃんってさピカちゃんの事となるとお母さん以上にお母さんになるよね。
で結局どうすんの?心霊写真。
ホントの小暮寫眞舘の人に返す。
あ〜ここここ。
あの家をうちに仲介してくれたところ。
すいませ〜ん。
すいません。
いらっしゃいませ。
あんた…。
あの家どっか壊れた?えっ?俺の事知ってんの?小暮寫眞舘買った花菱さんちの息子でしょ。
えっ?うちが壊れそうって?見るからに壊れそうだったじゃない。
だってリフォームしたし。
あんなの気休め住んだら壊れる。
あっ社長さん何時頃戻るんですか?ちょっとって言って出たからそろそろじゃない?分かりました。
待ちます。
立ってられると邪魔なんだけど。
いや出直さねえ?まあまあせっかく来たんだし。
おねえさんは垣本さんですよね?そうだけど。
垣本さんは心霊写真とか信じます?おい。
(店子)いいじゃん何か霊感とかありそうだし。
ないよ。
そんなもんあるなんて言うやつ信用できない。
(店子)そうだよ花ちゃん!出たの?
(店子)はっ?だから幽霊。
出たの?えっ?どこに?あんたんち。
出るんですか?噂はあったよ。
社長から聞いてない?小暮のじいさんの幽霊。
(店子)だから近所の人たちが…。
カウンターのとこで店番してるんだって。
そんなの全然聞いてない。
じゃあ何?心霊写真って。
これなんですけどね…。
あっちょっとおい!いいじゃんどうせ返すんだから。
(店子)どうですかね?泣いてるねこの女。
えっ?泣いてるじゃん。
ホントだ。
そう言われてみればこれ涙だ。
あんたたち気が付かなかったの?
(須藤)ただいま〜!あれ〜?英一君じゃない?と…おやテンコ失礼店子総合病院の坊ちゃん。
いつもお世話になってます。
いえいえこちらこそ。
で今日は?今日はあの…。
あれ?順子ちゃんお茶も出してないの?この子たち幽霊の話で来たんですよ社長。
まさかホントに出たの?…って事は知ってたんですね?小暮寫眞舘の幽霊の噂。
う〜ん…。
うち何にも聞いてないんですけど。
てかそれって不動産取引的にどうなんですか?大事な情報を伏せられてたんですよ。
順子ちゃんお茶まだかな?社長!花ちゃん!まあまあ座って座って。
失礼します。
ハハハハハ〜。
花ちゃんも座りなよ。
例えばあの家で殺人事件があったとかさそういう情報なら開示しないといけない訳。
けど噂のレベルだと確実な事実じゃない訳でしょ?いやだからって!物件の価値を損ねるような風評を流したりしたら売り主さんに対して不誠実って事になっちゃうって訳よ。
じゃあ買い主に対してはどうなんですか?それって不誠実っていわないんですか?でもお父さんご存じだよ。
えっ!?何か下見に来た時に近所の人に聞いたって。
ねえホントに出たの?英一君見たの?全然別の幽霊の話ですよ。
(須藤)5年前か…。
小暮さんはまだ大丈夫だった頃だな。
大丈夫って?1人で店やってたんだけどね亡くなる1年ぐらい前からかな伝票書き間違えたりフィルム無くしたり…。
どうですか?怖くないですか?あれ?ちょっと…。
はい。
あっこれうちの…。
あっ勝手に使わせて頂きました。
こういう商売やってるとねいろいろ見るからね。
いろいろ?そっか三田さんは小暮さんに現像を頼んでたんだな〜。
三田さん?そうこの人たち。
ご主人の三田さん奥さんの徳子さん息子さんの真さん。
この人はこっちの人じゃないかな?あっ宗教。
そう新しい系のね。
奥さんがえらく熱心でね〜。
花ちゃんよかったじゃん。
この三田さんって人に返せばいいんだから。
(須藤)あっそれ無理。
3人とも死んでるから。
(店子)えっ?死んだ?3人ともですか?
(須藤)おととしの秋だったかな?たばこの火の不始末。
全焼でね。
3人とも焼け死んじゃった。
この女の呪いとかじゃないよね?回想
(須藤)でこの写真どうする?英一君。
(カラスの鳴き声)
(ドアを閉める音)ただいま〜?
(2人)お帰り!うわっ!お帰り花ちゃん。
(京子)ピカちゃん今日はもうおしまいね。
は〜い。
何やってたの?心霊写真撮ってるんだって。
そう小暮さん撮ってんの。
小暮さん?うんここんちにね小暮さんの幽霊が出るんだって。
それを撮ってるので〜す。
てかさお父さんとお母さんはこの家に小暮さんの幽霊が出る事を知っててこの家買ったの?正確には買うって決めたあとだよ知ったのは。
同じ事!別にいいじゃない。
既にうちは1人いるんだし。
はい御飯にしよう。
(英一のため息)
(光)デジカメじゃ駄目なのかな?ねえ花ちゃん。
ん?
(光)テンコちゃんさ一眼レフのすっごいの持ってたよね?うん。
(光)あれなら写るかな?多分写ると思うんだけど。
で…あんたの心霊写真はどうなの?えっ?何で知ってるの?何でも。
でどうなったの?心霊写真。
…っていうか見せて。
フフフ〜。
花ちゃん大丈夫なの?大丈夫だよ。
カメラの故障とか二重露光とか誰かがいたずらで合成したのかもしれないし。
しかしこの中の3人が亡くなってるとはね〜。
(京子)この女の人は一緒に火事に遭った訳じゃないのよね?家にいたのは3人だけだったって。
誰なんだろうね〜?何か苦しい思いでもしたのかしら?回想
(美土里)フリマで買ったルーズリーフに挟まってたの。
フリマ?フリーマーケット?
(美土里)そう。
先月八幡様の境内でやってた。
(さつき)いやうちは場所をお貸ししてるだけだから。
そうなんですか?まとめ役の半田さんならお友達だからうちで預かってお返ししてもいいけど。
あっいやでも直接お返しした方がよさそうなものなので。
そんな大事なものが紛れ込んでいたの?はい…まあ…。
何が?まとめ役の方教えて頂けますか?半田光子ちゃん。
おそば屋さんの看板娘よ。
ありがとうございました。
(光子)半田光子は私ですけど。
あっ…。
何かしら?あっあの先月フリマで買ったものの中に明らかに売り物じゃないものが紛れ込んでたんですけど…。
写真なんですけど…。
ちょっと…ちょっと待って。
ちょっと座って座って!はい。
座って!座って座って座って座って。
はい。
写真ってもしかしてもしかして心霊写真?はい。
女の顔がこう変な場所にボ〜ッと…。
そうですそうです。
あ〜!よかった〜!えっ?まさか見つかるとは〜!捜してた方がいらっしゃったんですか?そうなのよ。
教会さんから何度も何度も問い合わせの連絡があって。
教会…。
回想この人はこっちの人じゃないかな?ねえどんな写真?今持ってる?それが…。
今持ってないんですよ。
あ〜残念〜!それは信者さんの持ち物だったんですか?ああそうだって。
昔の写真整理してたら見つけたんだって。
撮った時は普通の写真だったんだって。
でもそれってその女後から出てきたって事でしょ?そんな事あるのかしらね〜?う〜ん…。
(光子)それだけでも気持ち悪いのにさ何でそんな写真がルーズリーフに紛れ込んでフリーマーケットに出されるのよ?気持ち悪くない?う〜ん…まあ確かにそうですね。
まるで写真に意思があって自分から逃げ出したみたいじゃない?教会から。
その幽霊供養されておはらいされちゃうのがよっぽど嫌だったのかしらね?回想泣いてるねこの女。
はあ…。
分かりました。
僕教会に行ってきます。
ありがとうございました。
ちょっと待って。
君みたいな若いのがひょっこり行ったら大変よ。
しつこく迫られて入信させられちゃうかも。
大丈夫です。
ありがとうございました。
(カラスの鳴き声)心の声「神光真の園教会」…。
ハハハハハハハハハハ…。
真の園にようこそおいでなさいました。
(野口)お待たせ致しました。
真の園にようこそおいでなさいました。
私神光真の園教会の城東支部事務長をしております野口と申します。
こちらは支部長の妙心尼でございます。
花菱英一と申します。
ホントによく来て下さいました。
よく写真一枚から私どもまでたどりつかれましたね。
すばらしいわ。
(妙心尼)本当に驚きましたよ。
あなたには探偵さんの素質がおありになる。
いやそんな大変じゃありませんでした。
早速で申し訳ありませんが写真の方を…。
あっすいません。
実は今日持ってないんです。
そうですか…。
あの〜失礼ですけど写真に写ってらっしゃったという事はあれは野口さんのものですか?ええ私のアルバムにあった写真です。
信者さんのご家族と一緒に撮ったもので…。
(妙心尼)見る者の心をかき乱すところのあるお写真だったでしょ?こちらの皆さんもそう思われてたという事ですか?人の魂というのは時々ああいった形で目に見えるものなのです。
魂…。
という事はあのテーブルの下に写ってた女の人はもう亡くなってるんですか?あなたはどう思われます?
(野口の読経)まあそういう事だろうなとは思います。
(読経)私どもにとってあの写真のお顔の方は御仏のお使いです。
ここで丁重にお祀り致します。
(読経)でも何でそんな大事なものがフリーマーケットで売る品物の中に紛れ込んでたんですかね?分かりません。
御仏のなさる事の全ての意味が分かる訳ではないのです。
(読経)あの女の人が誰だかご存じなんですか?なぜお知りになりたいんでしょう?それを知る事はあなたにとって何か意味がありますか?いや意味というか…ただの好奇心です。
ならば御仏のお使いと言った私の言葉そのままあなたの心の内にお収め頂く事はできませんか?それで写真はいつお持ち頂けますか?回想まるで写真に意思があって自分から逃げ出したみたいじゃない?教会から。
あの…。
すいませんでした!実は写真燃やしてしまいました!だからもうないんです。
何かちょっと怖くなってしまいまして…。
でも持ち主の方に申し訳なくて謝りたくて!ホントにごめんなさい!お顔をお上げ下さい。
うそはよくありませんね。
いやホントに焼いちゃったんです。
すいません…。
写真は焼かれた。
それもまた御仏の計らいです。
真の園にようこそおいでなさいました。
これであなたは自由の身です。
あそこじゃ逃げ出したくなるのも分かります。
(足音)あなたはどうしたいですか?何で泣いてるんですか?本人も分からないんじゃない?うわっ!?何盗み聞きしてんだよ!ここ公共の場なんだけど…。
教会に乗り込んだんだって?お姫様を救い出した騎士って訳だ。
別にそんなんじゃねえよ。
てか何であんたが知ってんだよ?店子力。
あのおしゃべり…。
何でおとなしく返してこなかったのよ?なあ何でこの人泣いてるんだと思う?その人たちかその家だかに何か思いがあるんじゃない?人か家…。
人と家?家族…?
(ため息)あっもしもし須藤社長ですか?花菱英一です。
えっと今ちょうど三田さんちがあった所にいるんですけどちょっと調べてもらいたい事があるんです。
あのすいません。
ちょっとお伺いしたいんですけど…。
あっ三田さんほらあの教団の!すっごい熱心だったわよね。
うんうん。
それでですねここの写真に写っている女性ってご存じですか?そんな事聞いてどうすんの?あ…まあそのそうですね…。
近所の聞き込みをして分かった事は三田さん一家は神光真の園の熱心な信者としてかなり有名だったって事と…
僕三雲高校の花菱英一と申します。
あの社会科の自由研究でですねこの辺の地域の事を調べてるんですけどちょっとお話を伺えないかなと思って…。
三雲高校の?はい!そう。
それじゃこっち入りなさい。
えっいいんですか?いいから入んなさい。
三田さんちの庭にもな見事な桜があってな。
真がなその木登りをようしとった。
ハハハハハ!へえ〜。
いや〜わしの兄貴もな戦争中は満州で苦労してな…。
息子の真さんの名前が神光真の園の「真」から取ったという事が分かったくらいで…
あんなに信心してたのに皮肉よねえ〜。
とにかくここ来るたんび「一度教会来ない?」ってしつこくって…。
でも死んじゃったらねえ〜。
あれ?あんた高校生だろ?ちょっと髪の毛長いんじゃない?あっいえいえ大丈夫です。
あともう一ついいですか?お仕事中にごめんなさい。
この女性ご存じですか?さあ?見た事ないね。
分かんない。
ごめん。
泣いている女の人の事は誰も知らなかった
すいませ〜ん。
そうして諦めかけていた時…
すいませ〜ん…。
(ため息)
(タケ)いらっしゃい。
これ三田のまこっちゃんの嫁さんじゃないか?えっ!?お嫁さんですか?うん小学校の先生してたんだよこの人。
そうなんですか。
ご近所の方たちはどなたも真さんの奥さんと会った事がないと。
あっ?ご近所の方たちはどなたも真さんの奥さんに会った事がないと言ってました。
そりゃそうよ。
だってこの人この辺に一緒に住んだ事ないんだもん。
いろいろもめててね。
もめてた?えっどうしてですか?結局離婚しちゃったしね。
えっ離婚!?三田さんちじゃあの嫁さんの事隠してたんだよ。
隠してた?
(須藤)今順子ちゃんがインフルエンザで寝込んでてさ。
それで1人でもう大変!すいませんそんな時に…。
じゃあ三田さんの事調べる時間なんて…。
これな〜んだ?電話番号?誰のですか?真さんの元お嫁さん。
亡くなった三田さんの弟さんから聞き出しちゃった。
何て言ったんですか?そこはほれ客商売で鍛えた話術よ。
「フリーマーケットの売り物に紛れた写真に三田さんご一家と存じあげない女性が写っててそれでおつきあいがあったうちに持ち込まれたんですけどお心当たりあります?」って。
そしたら?「まさか理恵子さんじゃないだろうし」って言う訳よ。
理恵子さん…それが真さんのお嫁さん?そう。
三田さんちが火事になったのは真さんが離婚して実家に戻ってすぐだったんだ。
まあ昔の番号だからつながるかどうかは分からないって言ってたけど。
…って事は理恵子さんって人は生きてるって事ですか?まあそういう事だろうね。
じゃあそうなると理恵子さんは心霊写真になりようがなくないですか?うん。
さあそこで問題です。
理恵子さんは生きているのになぜ心霊写真になったのでしょうか?
(呼び出し音)
(理恵子)もしもし?心の声出た…。
(理恵子)もしもし…?あっすみません僕花菱英一と申します。
小学校の先生って聞いてました。
(理恵子)ああ教師は離婚したあとに辞めたの。
よく知ってるのね。
すいません。
いいのよ調べてくれたんですもんね。
ねえ見せてくれる?あっはい。
どうぞ。
確かに私ね。
神光真の園教会びっくりしたでしょ?はいまあ結構…。
フフフ…1人であんなとこに行くなんて勇気あるのね。
まああんまり深く考えてなかっただけです。
それと…。
どうしてこんな写真が存在するのか知りたかったからです。
トリックとかじゃないですよね?まさか。
はいすいません。
私と真さんねなかなか結婚を認めてもらえなかったの。
それは理恵子さんが信者じゃなかったから?そう。
三田の両親は若い時から熱心な信者だったの。
回想
(真)僕はおやじやおふくろの信心が理解できないんだ。
あんなふうにはなれないしなりたくもない。
でも必ず説得する。
だからもう少し待っててくれ。
うん分かった。
お願いします。
お願いします!
(理恵子)でもあの人たちのやり方じゃない結婚式はどうしても認めてもらえなかった。
いいのよ結婚式なんて。
(真)ごめん…。
2人でいられれば。
(真)理恵子ごめん…。
幸せになろう。

(理恵子)結婚式は挙げられなかったけどこれで幸せになれる。
本気でそう思ってた。
(徳子)幸せになりたいというのは私たち人間の本能なのよ。
私たちはなんとかして幸せになろうともがいているけれど幸せの実体はとても漠たるものでしょう?幸せを願っているのにかえって不幸になる事が多々あるでしょう?真の園教会に入ればそんな事は一切無くなるの。
私はね真とあなたに本当に幸せになってもらいたいの。
(理恵子)休みの日も仕事が終わったあともあの人がやって来ては御仏様の話をした。
でも真さんは味方だったんじゃないですか?最初はね。
でも私っていう第三者が入ってきた事で三田の両親と彼はかえって近づいちゃったの。
回想
(理恵子)どうしても行かないと駄目なの?俺まで欠席するとまた角が立つだろ。
(真)ちょっと顔出すだけだよ。
(ドアを閉める音)
(理恵子)これ教会の法事の時の写真なの。
真さんこんなに笑顔で。
信じるふりして表面だけ合わせるなんてできなかった。
私が少しでもあの人たちの事を批判すると彼は必死になって親をかばう。
そうすると私はますます自分だけ疎外されてるって感じて…。
それでも私頑張ったのよ3年間。
でもあのころ担任してたクラスが学級崩壊に近い状態になって…。
その対応で毎日ろくに寝る暇もなくて…。
情けないんだけどストレスで血を吐いて救急車で運ばれたの。
回想・
(真)理恵子。
ちょっと入るよ。
うん…。
(徳子)理恵子さん大丈夫?あっいいからいいから。
お母さん…。
わざわざすいません。
これで分かったでしょ?理恵子さんは御仏の道に背を向けてるから生徒たちにも背かれるのよ。
そのあとすぐ離婚したの。
それで真さんは実家に戻ってあの火事…。
お通夜にもお葬式にも行ったの。
そりゃあもう白い目で見られたけどね。
誰に?教会の人たち。
私が三田家に災いを運んできたって。
仏の敵って呼ばれてたの私。
特にこの人に。
お葬式で私泣かなかったの。
悲しいって思う私なんてもうどこにもいないって思ってたのに。
こんなとこにいたんだ。
ねえこの写真もらっちゃ駄目かな?いいですよどうぞ。
でもホントは野口さんのものなんだっけ?いえあの…写真焼いたとうそついちゃいました。
えっ?あの…。
理恵子さん今はつらくはないんですか?悲しいって思いは全部この写真の中の私が吸い取ってくれた。
この写真見て分かった。
私ね再婚したの。
あっそうなんですか。
あっおめでとうございます!英一君。
はい。
本当にありがとう。
結局心霊写真じゃなかったって事?念写っていうのかな?理恵子さん面白い言い方してたよ。
回想でもやっぱりこれ心霊写真よね。
だってこれ過去の私の幽霊だもん。
過去の幽霊か…。
そんなものまで写っちゃうんだ。
それだけ寂しかったのよ。
反対されて反対されてやっと結婚できたのに家族って認めてもらえない。
その上責められたんじゃね…。
うちも結婚反対されてたからよく分かる。
最初から嫌われたからお母さんも好きになれなかったの。
お父さんのお母さんの事嫌い返しちゃった。
息子さん親とは縁切れなかったんだね。
実はうちもちょっと訳ありで両親ともにそれぞれの実家と縁を切っている
でもね今はホントに幸せそうだったよ。
ちゃんとウエディングドレス着られたって。
そうよかった。
でも花ちゃんホントによくやったよ。
ありがとう…。
何何?何の話?何でもない。
大人の話〜。
ケチ!教えてよ!はいリンゴどうぞ。
ほら皮食べろ皮。
リンゴ食べろ。
(光)また皮つき?何だっけ?成分。
(京子)ポリフェノールがたくさん入ってるんだから。
ポリフェノールがたくさん入ってるから。
(光)硬いよこれ。
心の声あいつまだインフルエンザ治んないのか?
(ため息)報告してやろうと思ったのに。

(電車がきしむ音)あっ大丈夫ですか?大丈夫です大丈夫です。
(車内アナウンス)「お客様にご案内致します。
ただいま線路内に人が立ち入ったため列車が急停車を致しました。
安全確認が済むまでしばらくそのままでお待ち下さい」。
(乗客A)おい!あれ飛び込みじゃね?
(乗客B)うわっマジかよ?
(乗客A)おいおい。
(乗客B)死んでんじゃね?
(駅員)大丈夫ですか?お客様!
(2人)せ〜の…。
大丈夫ですか?心の声垣本順子…。
上げましょう。
せ〜の…。
応援呼んでこい!
(駅員)はい!
(シャッター音)
(駅員)大丈夫ですか?
(シャッター音)
(シャッター音)何撮ってんだよ!
(須藤)ほいほいほいほい。
よいしょ。
ケガはないんだ。
今は女房がついてる。
よ〜く眠ってるよ。
よかった。
何かね電車を正面から見たかったんだって。
はい?彼女もともとあんまり食べないんだけど体調が悪くて水しか飲んでないところへ薬をどうものみ過ぎちゃったらしいんだな。
薬ってインフルエンザのですか?いや睡眠薬とか精神安定剤。
垣本さんってそういう人なんですか?そんでね夢を見たんだって。
電車の夢。
そしたら正面から電車が走ってくんのを見たくて見たくてどうにもたまんなくなっちゃったんだって。

(須藤)しばらくホームの上にいたんだけどホームの下へ下りて汚れるからってコートも靴も靴下も脱いじゃって。
(踏切の警報音)
(須藤)電車が見えてきたんで線路の真ん中に出ちゃった。

(電車がきしむ音)…とまあ一応筋道は通ってるよね。
通りませんよ!電車の正面に立ったらどうなるかぐらい幼稚園児にだって分かりますよ!いや直前にこうよけるつもりだったらしいんだ。
そんなバカな!まさかそれを信じる訳じゃないでしょうね?はっきり言いますよ。
死のうとしてたって事じゃ…。
それはそうなんだけどさ本人が電車が見たかったって言うんだからまずそれ受け入れちゃいけないかな?だってそんな危なすぎですよ!本当に死んじゃったらどうするんですか!?だからって「君はうそついてる。
本当は自殺するつもりだったんだろ?」なんて問い詰めて何かいい事あるかな?だから女房と相談して決めたんだ。
順子ちゃんが言い訳するんならそれを額面どおり受け取ってそしてそんな危ない事はしちゃいけないよって言って対処しようって。
あの人家族は?誰かに知らせたんですか?彼女だいぶ前に家飛び出しちゃってるからね。
だからってこんな状態なのに誰にも知らせなくていいんですか?親じゃなくたっているでしょ!親戚ぐらい!いるとは限らないんだよ英一君!世間にはそこまで幸せじゃない人もいるんだよ。
(店子)寒い!今日ゆず湯だったよ。
おっゆず湯?うん。
子どもの頃から僕らは時々店子家の庭で野宿をする
ここすっごい暖かいね。
でしょ?久しぶりだね花ちゃんと野宿。
ここんとこさ引っ越しとか心霊写真とかいろいろあったもんね。
え…?うん。
何かあった?いや…ないよ。
別にないけどさ。
暖けえ〜。
ないけど?ないけどさ…。
うん。
何か考えちゃってさ。
何つうか人って生きてる事が耐えられないぐらい大変になっちゃう事ってあるのかなとか…。
普通に家族がいるとか当たり前だって思ってる事って思い上がりなのかなとか…。
この間の心霊写真の時ST不動産の垣本さんがさ写真の幽霊…まあ幽霊じゃなかった訳だけどさこの女の人最初に泣いてるって言ったじゃん。
うん。
でも俺たちは全然気が付かなかった。
ただ心霊写真だとか幽霊だとか騒いでただけでさ。
うん。
そういう人の感情…。
悲しいとかつらいとかそういう事のデータの在庫がさまだまだ足りないんだよ俺たちはさ。
花ちゃんはそれでも俺より全然敏感だと思うけど。
花ちゃん。
うん?お休み。
お休み。
サンキュー。
どういたしまして。

(光)あっテンコちゃん。
(店子)ん?この辺もね。
そこ?うん。
あと天井とかも。
待ってね。
いいねいいね。
恥ずかしがらなくていいから出てきてよっと。
いるといいな小暮さん。
なあピカちゃんはさ小暮さんの幽霊とか怖くない訳?う〜ん全然怖くない訳じゃないんだけど…。
うん。
う〜んでもいるなら会いたい。
よし。
じゃあそっちの方も撮ってみようか。
うん。
あっそうだ。
テンコちゃんさまずここ座って僕撮るから。
じゃあカメラ渡せばいいんだね。
僕次にそこ座ろうかな。
ここ?うんOKOK。
じゃあいくよ。
うん。
(シャッター音)・
(光)花ちゃ〜ん!花ちゃん!花ちゃん花ちゃん…。
開ける時ノック!花ちゃん!ついに成功したんだテンコちゃん。
小暮さんの心霊写真。

(店子)おう花ちゃんおはよう。
おうおはよう。
あっちょっとちょっとテンコテンコお前さ…。
お前これどういう事だよ?ねつ造しただろパソコンで。
え〜っと…。
(田中)花ちゃんおはよう。
おはよう。
この間のショーウインドーの件どうなった?後で後で…。
お前逃げんな!痛い痛い痛い…。
いやピカちゃんがあんまり真剣だったからさ。
回想う〜んでもいるなら会いたい。
ピカはそんなに小暮さんの幽霊に会いたいのか?う〜ん。
何で小暮さんなんだろう?風子の幽霊に会いたいっていうんなら分かるけど。
回想2…1…0!分かんないけどさ一つだけ言っとくとこの写真本物だから。
えっ?この写真の小暮さんだよ。
須藤社長に捜してもらったんだ。
生きてる時の写真。
やるなら徹底しないとな。
これに写ってる小暮さんの写真テンコに渡したの社長ですよね?お〜出来たんだ。
どれ?うわ〜よく出来てるじゃない。
まだうちの弟9歳ですよ。
いくら頭がいいからってまだガキですよ。
ピカちゃんなら大丈夫だよ。
見かけよりはずっとしっかりしてるから。
それにテンコ君だってピカちゃんによくないものをわざわざ与えたりしないよ。
それはそうですけど…。
生きてる者には死んだ人が時々必要になる事だってあるんだよ。
僕はそういうのとっても大事な事だと思うね。
何?インフルエンザ治ったんだ。
だったら何?ほら見てよ。
もう立派なもんだよ。
今度うちの広告も頼もうか。
彼女だったらもう大丈夫だよ。
僕はね君の両親とピカちゃんにとっても感謝してるんだよ。
写真館だよ。
あんなふうに残してくれてさ。
この噂ね小暮さんが亡くなってすぐに始まったんだよね。
「出た!見た!」ってさ。
まあそれも不思議はないんだよね。
だってあの写真館は小暮さんの人生そのものだったんだから。
建物が残ってる間は小暮さんの魂はあそこにとどまってるだろうなってむしろ納得してたくらいなんだ。
じゃあ社長は小暮さんの幽霊がいるって信じてるって事ですよね。
その前にも「見てる」っておっしゃってましたし。
世の中にはねいろいろな人がいるからいろいろな事が起こる。
中には不思議な出来事もある。
うん。
まあそういう世界観でこの商売やってますみたいな。
だからさ英一君もあんまり小暮さんの事を怖がらないでやってよ。
ね!あっそうそう。
英一君に折り入ってお願いしたい事があるんだよな。
何ですか?心霊写真。
はい?うちの家内がねママ友に妙な写真があるからって見せられてさ。
それが英一君にぴったりのブツなんだよね。
ないんだよ。
どこ行っちゃったんだ?もう立派な心霊写真探偵だね。
注文来るなんてすごいじゃない。
看板出す?
(京子)あらいいわね。
それよりさ何か気付いた事ないの?お誕生日会なのは分かるけど…。
う〜ん…。
この黄色いのは何なの?カモメ。
回想
(須藤)これカモメなんだって。
カモメ?何でカモメが子どもの誕生日会で飛んでるんですか?それを君が調べるんじゃないか。
心霊写真探偵。
まあいいですけど。
これのどこがカモメなの?
(京子)しかも全然怖くないし。
…っていうかこれ翔君じゃん。
翔君?どの子?この子。
(京子)牧田さんちの?うん?あらホント。
知ってんの?うん。
英会話教室で一緒なんだ。
最近来てないけど。
何か登校拒否になっちゃったみたいで三つ葉会に通ってるって聞いたわよ。
三つ葉会って?フリースクール。
学校に行けなくなった子どもを受け入れるとこ。
(くしゃみ)花ちゃん「お風呂入れ」ってよ。
うん。
あっなあピカ。
うん?あのさテンコに撮ってもらった小暮さんの写真あるじゃん。
あれ本物だと思ってる?分かったもういい。
お兄ちゃん安心したよ。
本物だよ!テンコちゃんの気持ちは。
何だよ。
(くしゃみ)ピカお前…。
(京子)ピカちゃん!花ちゃん救急車。
母さん大丈夫だよ落ち着いて。
ピカの体調の事になると両親特に母が極端に敏感になるのには理由がある
ピカどうした?京子。
あっはい。
はいピカちゃん入って。
はいお布団。
暖かくしてピカちゃん。
大丈夫。
大丈夫?回想風子…風子!
4歳だった風子はインフルエンザ脳症で死んでしまった。
風邪だと思っていた体調が悪化してたった一晩の出来事だった
ああ…風子!私が至らなくて…駄目な母親で…。
すみません。
そうだよ。
京子さんあんたの責任よ。
母親失格よ。
母さんは子どもを死なせた母親だと親戚中から責められた
今日は一日ゆっくり寝てろよ。
え〜つまんない。
ねえ花ちゃん早く帰ってきてね。
分かった。
ピカは大丈夫だから母さんも少し寝なさい。
うん。
ピカちゃん病院に連れてったらね。
なるべく早く帰るから。
行ってらっしゃい。
行ってきます。
花ちゃん。
ん?おう…。
今日同好会は?うん休む。
ピカが風邪で休んでるから。
僕らには知る由もなかった
(小石が窓ガラスにぶつかる音)
(インターホン)
本当にあの人が現れるなんて

(ため息)うう…うっ…。
ぐっああ…。
・こちら千川警察です。
先ほど花菱さんの家に強盗が押し入りまして…。
2015/08/11(火) 01:00〜02:30
NHK総合1・神戸
プレミアムドラマ 小暮写眞館(1)<全4回>「幽霊が出る写真館」[字]

もしも想いが写真に写ったら?宮部みゆき原作の新感覚ヒューマンミステリー。神木隆之介演じる英一が、奇妙な写真のナゾを家族や町の者と探り、奥底にある心情をあぶり出す

詳細情報
番組内容
父・秀夫(石黒賢)の酔狂で、写真館だった古い家に引っ越して来た花菱一家。ある日、長男である英一(神木隆之介)のもとに、心霊写真に見える不思議な状態で女の顔が浮かんでいる写真が持ち込まれ、母・京子(松下由樹)も関心を示す。不動産屋の事務員・垣本順子(成海璃子)に見せると、亡霊のような女は泣いてると言い、英一はその謎を解明すべく聞き込みを開始する。やがて写真の女の正体にたどり着く英一が見たものは…。
出演者
【出演】神木隆之介,成海璃子,松下由樹,石黒賢,加部亜門,堀井新太,笹野高史,田中美里,りりィ,梅沢昌代,根岸季衣,梶原善,山中崇
原作・脚本
【原作】宮部みゆき,【脚本】国井桂

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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