「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
(2人)どうも。
講師の白井智子さんから発達障害やいじめなど様々な課題を抱える子どもたちにどう寄り添えばいいのかを学びます。
前回白井さんが校長を務める大阪のフリースクールで塾生子どもたちと接していたよね。
そうですね。
今回は福島県南相馬市に移動します。
こちらは震災後白井さんが作った主に発達障害を抱える子どもたちのための施設なんですね。
課題のある子どもたちと接するのは配慮が必要だって前回学んだし難しいんじゃないのかな?そこでですね白井さん塾生たちが寄り添い方を理解しやすいようにクイズを出したんですね。
テレビの前の皆さんもお考えください。
(白井)近所に不登校の子が居ます。
ほとんど顔見てないという子に「ものすごい久しぶりにばったり会った」という時に何て声をかけますか?こういう時は自然体が一番だよね。
(遠山)ぱっと思いついたのが…ブ〜!間違いです。
えっ!?「久しぶり」って言わないほうがいいんだ。
ブッブ〜!ブ〜ブ〜お前ブタか!「元気だった?」もダメなの!?ダメ。
ほんとに…会った人会った人…もうちょっとそれよりも…「こんにちは」って。
普通じゃなかった時のことはいっときこちらも忘れてあげる。
気にしてること以外の話って具体的にはどう話しかければいいんだろう?例えばですね「昨日の楽天の試合見た?則本のピッチングすごかったよな。
あれは嶋のリードがすばらしいんだろうな。
銀次のホームランすごかったね。
藤田の守備もいいよな。
何でも取っちゃうもんな」。
お前が一方的に話してるだけだろ!ダメかね?要するに共通の趣味とかアイドルの話題とかを話せばいいってことなんですよ。
なるほどねそれは確かにね。
被災地で課題を抱える子どもたちに寄り添うチカラ学びます!「東北発☆未来塾」!福島県南相馬市。
大津波と原発事故の放射線による被害を受けてきた町です。
講師の白井智子さんが子どもたちを支援するためにこの町へやって来たのは震災発生から3か月後のことでした。
(白井)ほんとに…つらかったんだよね。
ここを通るのね。
私が発するひと言ひと言が…思い出すとなんかほんとにあのつらさがよみがえってくるね。
あちらが「みなみそうまラーニングセンター」です。
白井さんは町の中心部に主に発達障害を抱える子どもたちの学童保育の施設を作り運営しています。
お疲れさまで〜す。
こんにちは。
現在登録されている子どもはおよそ30人。
サポートする保育士などのスタッフは8人です。
ここが一番大きいスペースでこの中で体を動かしてドッジボールしたりとか。
こちらが学習室になってます。
施設では遊びと勉強の場所をはっきりと分けています。
あいまいな状況を苦手とする発達障害の子どもたちが気持ちを切り替えやすくするためです。
ちょっと集中しづらい子のために仕切りを作ったりとか工夫しながら使ってます。
規則正しい生活習慣を身につけるため発達障害に配慮したこんな工夫もしています。
(鴫原)というのは聞いても全部流れていってしまう子が多くて…この流れのとおりに大体みんな時間を見て…こういうので提示することによって「よく分かったね。
すごいね。
いつもよく気が付いてるね」っていうそのほめることが増えるんです。
…ためにこういうのを提示しています。
南相馬市で活動を始めて4年。
白井さんは自分の3人の子どもを育てながら校長を務める大阪のフリースクールと南相馬のラーニングセンターを往復する生活を続けています。
つらい思いをしている子どもを1人でも減らすために。
2011年3月。
大津波で家を失った人たちは避難所に向かいました。
事故のあった原発からの放射線による健康被害。
更に被爆を恐れて外からの支援物資が十分に届けられない状態。
避難所暮らしには二重三重のストレスがかかりました。
白井さんは心配していました。
発達障害の子どもたちとその家族が苦しい立場に追い込まれているんじゃないか。
ただでさえ……っていうことを思って。
そしたらもう何か月かしてるうちに報道でも出だしてね。
ほんとに「あっやっぱり!」って…。
発達障害をもった子たちが最初は放射能がある地域からね逃げようっていうので避難所に移って。
でもそこで…そういうので居られなくなったりとか……っていうような子たちが出てきてるっていう報道が出始めて。
「何とか助けるすべはないか」。
白井さんが悩んでいた時1本の電話がかかってきました。
すいません山田課長よろしくお願いします。
電話をかけた山田祐子さんです。
当時市役所で発達障害の子どもをもつ家庭からの相談窓口を務めていました。
山田さんは避難所暮らしが3か月を迎えた頃白井さんに支援を依頼したのです。
(山田)社会資源もなくなって行く所もない。
利用するサービスもないところで……という会議の中で情報はあったんですが。
山田さんからのSOSを受け取った白井さんは発達障害の子どものために放課後リラックスして過ごせる施設を作ろうと考えました。
2,000万円の寄付を集め半年後「みなみそうまラーニングセンター」をオープンさせます。
すぐに口コミで情報が広まり10人の子どもたちが保護者と共に集まりました。
環境の変化への対応が苦手な発達障害の子どもたち。
白井さんの想像以上に不安定な状態でした。
ぼ〜っと……っていう子が居たりとか。
もう本当にそのあの…パニックを起こされるとみんなが混乱するっていうので……みたいな感じの子たちも居て。
それこそここで保護者会やってると向こうで子どもたちね待っててねとかって言うとそこで殴り合いで流血沙汰になったりとか。
まず白井さんたちは子どもに自分のペースでゆったり過ごせるスペースを提供しました。
そして一人一人の特徴をしっかりつかみ粘り強く寄り添いました。
1年たつ頃笑顔が戻ってきました。
子どもとの寄り添い方を学ぶ塾生たち。
まずは心の距離を縮めるところから始めます。
午後3時。
学校から帰ってきたみたいです。
こんにちは。
早速塾生が動きます。
一心不乱に漫画を読んでいて話しかけるタイミングがありません。
あっチャンス到来!う〜ん最初のひと言が出ません。
なかなかきっかけがつかめない様子を見かねた白井さん。
助け船を出します。
サッカーやりたい。
(女の子)まずそれ!まずそれ。
塾生は徐々に子どもたちと打ち解けていきます。
白井さんは「失敗を恐れず子どもたちに関わっていくことが大事だ」と考えています。
いろんなこう場面設定の中で…今までしたことがない経験をいろいろする中でそれぞれがはまる場面って出てくるんだと思うので。
「楽しませてあげる」じゃなくて「一緒に楽しむ」。
そこから対等に話せる人間関係が生まれます。
すごい!みんな。
本当になじんでもらって。
どうだった?どう話しかければいいかなって思ってたんですけど…そっかそっか。
(笑い声)被災地南相馬で子どもの支援をする白井さんたちが特に大事にしていることがあります。
それは…子どもたちの学力アップのためなのはもちろんですが「保護者の安心」につながるんです。
落ち着いて勉強するのが苦手な発達障害の子どもたち。
でも家族は多くの場合震災から生活を立て直すのに精いっぱいです。
家庭環境が落ち着かないという状況だったのが……ということができるようになっただけでね。
…というようなことは皆さん親御さんおっしゃってました。
心の奥底まで全部分かってあげることって残念ながら…それは別にカウンセリングとかじゃなくて時にはほんとにただね横に座ってるだけだったりとか。
話を聞いてあげることだったり抱きしめてあげたりとか背中さすってあげたりとか。
そういうことからなんだよね。
今私たちがやってる心のケアというのは…その中に心のケアというのがいろんなところに散りばめられているって。
白井さんは塾生たちがもっと子どもとの寄り添い方を学べるようここで課題を出します。
発表しますね。
課題はこちら。
ちょっと長いので簡単に言うと「全員が参加できて成長できるイベントを開催しよう」というものです。
だいぶ…子どもたちから情報収集。
全員が参加して成長するにはまず子どもたちが興味をもつことが必要です。
(佐久間)サッカー?クイズ大会?探検?ん〜うん。
夢が広がったところで…
(塾生の笑い声)全員が参加できて全員が成長できるイベントってかなり難しいでしょ。
簡単な課題じゃね塾生自身も成長できませんからね。
白井さんはイベントを成功させるヒントを与えようと塾生を大阪のフリースクールのイベントに案内したんですね。
スタッフがバタバタしてるけど何かあったんじゃないの?ここで予期せぬ事態が起こるんだトミー。
どうした?いや申し訳ない。
これ以上は言えないんだトミー。
どうしたの?ヒントを与えておくよトミー。
次回の未来塾を見てほしい。
そこに真実が隠されているはずだ。
誰なんだよ?お前。
だから俺も分からないんだクロエ。
何言ってるの?何だお前。
お前だよ!続いては「未来への芽」。
(富澤)東北を応援する若者たちの活動報告です!
「ハマナス」。
それはかつて相馬地方の海岸にきれいに咲き誇っていた花です
相馬農業高校3年の遠藤亜美です。
今日は…。
(一同)「南そうま福幸植樹会」を紹介します!
私たちは南相馬で農業を勉強する高校生です。
津波で更地になってしまった場所にハマナスが群生する市民の憩いの場を作りたい
種がどのような環境で発芽するか。
苗はどうしたら育つのか。
研究を重ねてきました
できた苗は町の人たちと一緒に植えます。
南相馬に元気を発信したい!そんな思いからです
すいませんお願いします!は〜い。
ありがとうございます。
よし!できた!よし!平べったくしちゃダメなんだな。
(遠藤)子どもがハマナスの間を駆け巡ったりとかしてその間にハマナスのねお花の匂いがプンプンして子どもたちがたくさん来てくれるような場所にしたいです。
花が咲いたら南相馬に遊びに来てください!
(一同)待ってま〜す!番組では「未来への芽」で取り上げる若者たちの活動を募集中。
皆さんどんどん応募してください!詳しくは番組ホームページを見てね。
(テーマ音楽)2015/08/10(月) 23:00〜23:20
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 しらい校長の“スマイル”授業▽震災から発達障害の子どもを救う[解][字]
大津波で家を流され、放射線に追われ、大きなストレスを抱える発達障害の子どもたち。大阪の若きフリースクール女性校長がとった行動とは?!【MC】サンドウィッチマン
詳細情報
番組内容
大阪池田市のフリースクール校長・白井智子さんは、震災発生から三か月後、福島県南相馬市へ向かった。地震・津波・放射線…。環境の変化に対応するのが苦手な発達障害の子どもたちを、その苦しみから救うために。しかし、そこには想像をこえる状態の子どもたちがいた。そこで、白井さんがとった行動とは?教育に興味をもつ東北の塾生が、子どもへの寄り添い方を体当たりで学ぶ。【MC】サンドウィッチマン【語り】吉本実憂
出演者
【出演】NPO法人トイボックス代表…白井智子,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂
ジャンル :
趣味/教育 – 教育問題
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:32982(0x80D6)