恋仲 #04【葵 あかり 翔太 三人の運命を変えた一冊の本で動き始める】 2015.08.10


(翔太)俺あかりにプロポーズしようと思ってる。
あかりがもう独りにならないように家族になってやりたいって思ったんだよ。
(男性)芹沢さん!休憩入るよ!
(葵)おじさん!
(葵)どうしてあかりを置いて出てったりしたんですか?とにかくあかりに会ってやってください。
(寛利)俺にそんな資格ないよ。
(あかり)お父さんがいたの。
(翔太)お父さんのこと考えるのやめにしないか?
(翔太)もう諦めた方がいいよ。
(あかり)翔太が何考えてるか全然分かんないよ。
(葵)翔太なら大丈夫だって。
ちゃんと受け止めてくれるよ。
教員試験!絶対合格しろよ。
(葵)失って初めて気付くんです。
当たり前みたいにそばにいた人がある日突然いなくなる。
それがどれだけつらいことか。
何かしてあげたいと思ってもいなくなってからじゃ遅いんですよ!
(瑠衣子)葵あかりさんのこと好きだったんだ。
あんなふうに誰かに言ってもらえるなんて幸せだなぁって。
(葵)でももう終わったから。
(あかり)何?これ。

(翔太)ハァー。
(翔太)《50万あります》《二度とあかりの前に現れないと約束してください》《あかりの人生から出ていってください》
(公平)《つうかさいつどこで再会したんだよ?》
(翔太)《高校卒業した年に富山でたまたま》ただいま。
(恵里香)おかえり。
ねえ?もうあかり。
ちょっと聞いてよ。
私さ今日肉じゃが作り過ぎちゃって。
でお隣のおじいちゃんにお裾分けしようと思ったらさもう何て言われたと思う?「そんなまずそうなもんはいらん」って。
ひどくない?何かいい人そうに見えてさ本性って分かんないもんだよね。
あかり?えっ?あっ。
そうだね。
(恵里香)何かあった?何も。
恵里香の肉じゃがおいしいのにね。
はい。
これあげる。
ありがと。

(瑠衣子)じゃあ私あっちだから。
(葵)ああ。
うん。
(瑠衣子)久しぶりに2人で会えて楽しかった。
(葵)うん。
俺も。
(瑠衣子)ああ。
また誘ってくれる?
(葵)もちろん。
やった。
じゃあ。
うん。
(葵・瑠衣子)またね。
気を付けて。
(瑠衣子)おやすみ。
ただいま。
(公平)おかえりなさいませ。
どうした?
(公平)俺盗まれたみたいなんです。
えっ?何を?
(公平)ハートを。
はあ?どうやら七海さんにマジで恋しちゃったみたいなんです。
マジで?マジです。
いや。
もう勘弁しろよ。
掃除してても洗濯してても彼女が頭から離れないんです。
つうか何で敬語?いや。
そりゃだって将来お兄さまになられる方ですから。
はあ?金沢公平。
七海さんと運命の再会を果たしついに本当の恋を知ることができました。
何でよりによって七海なんだよ?それなのに彼女これっぽっちも振り向いてくれないんです。
一つ屋根の下で暮らしてるというのに。
七海!興味ないんだろ。
あと敬語やめろお前。
ちょっちょっちょっちょっちょっ。
そんな冷たいこと言わないで相談乗ってよ。
ねえ?どうすればいいと思う?やっぱ告白?ストレートにこうばしっと気持ちをぶつけた方が女の子はきゅんきゅんするっていうし。
いや。
するわけないだろ。
ちょっとは七海の気持ち考えろ。
七海ちゃんの気持ち?お兄さま。
どこに行かれるんですか?風呂だけど。
お背中お流しします。
いらねえよ。
入って…。
(女性)415号室になります。
(男性)ありがとうございます。

(心音)悠真私がいなくて心細いんでしょ?・
(悠真)はあ?心音なんかいなくても楽勝だし。

(心音)えっ?そう?何か私が行かなかった試合に限ってよく負けてるイメージなんだけど?・
(悠真)そんなことねえよ。
いつも勝ってんだろ。
(心音)アハハ。
(悠真)じゃあ俺行くわ。
(心音)うん。
ことし大丈夫なの?
(心音)えっ?ああ。
うん。
たぶん。
(悠真)へえー。
やっぱモテねえんだな。
(心音)どっちが?
(悠真)じゃあ。
(心音)うん。
誰?彼氏?
(心音)はあ?ただのクラスメートだし。
ふーん。
あっ。
カワイイのしてんね。
彼からもらったの?うるさいな。
どうでもいいでしょ。
ああ。
ねえ?「ことし大丈夫?」って何のこと?花火大会。
あっ。
去年たまたま一緒に行くことになってそのとき約束したの。
もし来年お互い彼氏彼女ができてなかったらまた一緒に行くって。
へえー。
いいね。
(万里子)2人の思い出?はい。
旦那さんのご実家が今リフォーム中らしくてその廃材です。
(万里子)ふーん。
旦那さんと奥さんの子供のころの身長が刻まれてるんです。
2人の新居に使えないかと。
(万里子)いいじゃない。
(万里子)すぐ手配して。
はい。
(磯原)葵。
はい。
(磯原)お前さこれ興味ある?コンクールですか?
(磯原)富永も出すって言ってるし腕試しのつもりで挑戦してみたらどうだ?はい。
ありがとうございます。
あっ。
(翔太)あっ。
あかり。
山城さんとどう?うまくやれてる?うん。
(翔太)あっ。
これから休憩なんだけどお茶でも飲まない?あっ。
私バイト行かなきゃだから。
(翔太)そういえば昨日うち来た?
(翔太)窓開けっ放しで出てったはずなんだけど帰ったら閉まってたから。
ううん。
行ってないよ。
(翔太)そっか。
じゃあ俺の勘違いかな。
ごめん。
行くね。
(翔太)うん。

(一葉)お疲れさま。
(翔太)お疲れ。
423号室の田さん。
容体どう?
(一葉)ああ。
バイタル正常になったよ。
(翔太)そっか。
このまま安定してくれればいいんだけど。
(一葉)ねえ?蒼井君。
(翔太)うん?
(翔太)何?
(一葉)ハァー。
昨日駐車場で会ってた人誰?
(一葉)どうしてお金渡してたの?
(一葉)何か変なことに巻き込まれてるんじゃない?
(翔太)沢田には関係ないだろ。
(一葉)ハァー。
(一葉)お疲れ。
ねえ?ごめん。
昨日の夕方蒼井先生に来客があったと思うんだけど。
(受付)ちょっと待ってくださいね。
(一葉)うん。
(受付)この方ですね。
(一葉)ありがとう。
(一葉)芹沢。
(一同)乾杯。
(磯原)いやー。
一時はどうなるかと思ったけど。
さすが万里子さんです。
(美玲)階段下の収納すっごくすてきです。
(小谷)万里子さんの才能が憎い。
(万里子)全然全然。
契約成立したの全部三浦君のおかげだから。
(小谷・磯原)えっ!?
(万里子)旦那さんのこと説得してくれて。
ねえ?いやいや。
僕は何もしてません。
(磯原)へえー。
(美玲)たまには役に立つんだ。
(小谷)三浦のくせに。
(万里子)うん。
そうだ。
聞く?英国王も真っ青な三浦君のスピーチ。
えっ?「心から好きになれる人が…」ちょっちょっちょっちょっちょっちょっ。
「生まれたときからそばにいてくれるのが…」何録音してるんですか?つい。
「つい」って。
(磯原)お前さ人前でよくそんなこと言えるな?
(美玲)ヤバッ。
(小谷)恥ずかしいやつ。
ほっといてください。
消去しますから。
(美玲)瑠衣子さんにも似たようなこと言って口説いてたりして。
えっ?
(美玲)ゆうべ見ちゃったんだよね。
何?何を?
(一同)ああー!何盗撮してるんですか?つい。
だから「つい」って。
(小谷)お前いつ瑠衣子さんと戻ったんだ?戻ってませんよ。
(磯原)最近調子いいのはそのせいか。
分かりやすいやつだな。
だから戻ってませんって。
もういいじゃないですか。
僕の話は。
(小谷)よくない。
よりを戻すくらいなら最初から別れるな。
お前には覚悟が足りないんだ。
いいか?男ならこの人と決めたからには一生を共にする覚悟で…。
(美玲)重っ。
そういうの嫌われますよ。
(小谷)はっ!?元カノとよりを戻すなんてうまくいくはずない。
また同じことが原因で別れるに決まってる!
(万里子)そうかな?いいとこも悪いとこも分かりきった上でよりを戻そうとするなんてそれだけ愛が深いってことだと思うけど。
(美玲)さすが万里子さん。
誰かさんとは言うことが違いますよね。
(磯原)おい。
富永。
言い過ぎだよ。
なっ?落ち込むなよ。
大丈夫だよ。
(小谷)磯原さん。
(磯原)泣くなよ。
(万里子)小谷は。
(磯原)で?おおー。
(磯原)正直なとこ瑠衣子ちゃんとどうなの?あっ。
どうなんですかね?
(磯原)いや。
俺はいいと思うよ。
気が利くし話面白いし美人だし。
アハハ。
そうっすね。
(磯原)お前にはな言うなって言われたんだけどさ。
(磯原)瑠衣子ちゃんと飲みに行ったときに言ってたんだよ。
葵と別れたこと後悔してる。
バカなことしたって。
まあ失って初めて気付くみたいな。
そういうのよくあるじゃん?もう一度考えてあげてもいいんじゃないか?・
(恵里香)あかり。
お風呂空いたよ。
あっ。
ちょっちょっと。
餌入れ過ぎ。
えっ?あっ。
ごめん。
何かすくうもの。
すくうもの。
あっ。
ああー。
ごめん。
はいはいはい。
いいからいいから。
座ってて。
いやー。
でも…。
大丈夫。
私やるから。
ごめん。
ハァー。
で何があったの?えっ?「えっ?」じゃないでしょ。
気付いてないとでも思った?何年の付き合いだと思ってんの?話してみ。
私聞いてあげるから。
ねえ?嘘でしょ?じゃあ翔太君と再会したのって偶然じゃなかったってこと?ちょっと待って。
ってことはあかり別に葵君に振られたわけじゃないんじゃない?いや。
何かの誤解かもしれないよ?ねえ?ちゃんと話した方がいいんじゃない?だって翔太君が手紙盗むなんて信じられない。
無理だよ。
だってもし誤解じゃなかったら?ホントに翔太がとったんだとしたら。
じゃあさ葵君に聞いてみれば?えっ?手紙ホントに読んでないかどうか確認するの。
でもし読んでたら誤解だったってことになるでしょ?ねっ?そうしよ?よし。
じゃあビール飲んじゃおう。
ああー。

(公平)ただいま。
おかえり。
(公平)ああー。
重かった。
っていうか。
おい。
お前それどうしたの?
(公平)いや。
今度の日曜さ七海ちゃん誘ってバーベキュー行こうと思って。
えっ?
(公平)あっ。
ちっと葵も来てよ。
いきなり二人きりじゃ俺緊張するし。
いや。
別にいいけど。
何でバーベキュー?いや。
お前言ったじゃん。
少しは七海ちゃんの気持ちも考えろって。
最近就活で疲れてるだろうしさ気分転換させてあげたいなって。
へえー。

(七海)ただいま。
(公平)おかえり!七海ちゃん。
七海ちゃん。
七海ちゃん。
バーベキュー行こう。
バーベキュー。
(七海)行かない。
(公平)えっ?せめて1秒考えよう。
ねえ?1秒。
(七海)車?
(公平)いや。
電車。
(七海)絶対行かない。
疲れるだけだし。
(公平)えー?俺免許持ってないよ。
(七海)えっ?だっさ。
免許ないとかあり得ないわ。
(公平)ぶあー。
ああ。
じゃあさ瑠衣子が車持ってるから出してもらう?
(公平)さすがお兄さま。
いいんですか?まあたぶん。
だったらいいだろ?
(七海)まあ。
(公平)よし!あっ。
じゃあさせっかくだしあかりと翔太も呼んじゃう?バカ。
うん?いいんじゃない?呼ぼうよ。
(公平)いやいやいやいや…。
何?だって。
ねえ?いや。
何だよ?いやいや。
あの。
何つうか。
あかりと翔太一緒にいんの見んのつらいだろ?えっ?何で?
(公平)だってお前あれだろ?あかりのこと今でもあれなんだろ?好きなんでしょ?見てたら分かるよ。
フッ。
まあ確かに久しぶりに会ってそういう気持ちは思い出したけどさ。
もう吹っ切れたから。
だからみんなで行こうよ。
大人数の方が楽しいしさ。
公平。
ビール飲む?
(公平)うん。
おう。
よし。
おいしょ。
もしもし?
(公平)あかり?俺俺。
今度の日曜さ空いてる?空いてるけど。
どうしたの?
(公平)葵たちとバーベキュー行かね?大丈夫。
電車じゃないから。
あの。
瑠衣子さんが車出してくれるって言ってるからさ。
そうなんだ。
行こっかな。
(公平)そうこなくっちゃ。
あっ。
翔太も呼んどいてよ。
(公平)もしもーし?俺の声聞こえてる?あっ。
うん。
聞いてみる。
仕事かもしれないけど。
うん。
じゃあ。
よし。
(瑠衣子)晴れてよかったね。
ああ。
あっ。
急にごめんね。
車。
(瑠衣子)全然。
ドライブもバーベキューも久しぶりだから誘ってもらえてうれしい。
瑠衣子アウトドア好きだったから。

(公平)・「Stoptheseasoninthesun」
(瑠衣子)すごい。
花火?これ。
すげえ持ってきたな。
(瑠衣子)ああああああ。
何だよ?それ。
(七海)あかりちゃん。
遅れてごめんなさい。
(公平)あれ?翔太は?ああ。
やっぱり仕事で来れないって。
(公平)マジか。
そっか。
残念だな。
まあ行くか。
行くか。
(公平・あかり)うん。
荷物入れる?
(公平)ヤッベー。
ヤッベヤッベ。
超楽しいんですけど。
何かさ何かさまるでさ『あいのり』みたいじゃね?
(七海)どこが?
(公平)おい。
あかり。
何で元気ねえんだよ?えっ?何で?元気だよ。
(公平)おい。
翔太も来れたらよかったのにな。
ああ。
うん。
ねっ?今度翔太の休みに合わせてどっか行こうよ。
うん。
そうだね。
(公平)いいね。
みんな揃ってさ夏っぽいことしようよ。
夏っぽいこと。
(七海)うるさい。
(公平)ヤッベー。
超おしゃれなんですけど。
(七海)瑠衣子さんちの別荘ですか?
(瑠衣子)ううん。
違う違う。
お父さんの仕事の関係で安く借りられるの。
(七海)えー?
(公平)七海ちゃん。
七海ちゃん。
ねえ?葵。
うん?ちょっと聞きたいことがあるんだけど。
(瑠衣子)葵。
あかりちゃんも。
役割分担のくじ引きしよ。
おう。
うん?ああ。
ううん。
後ででいいや。
そっか。
(メールの着信音)
(公平)「買い出しいってきます」「スーパー到着ナウ」「焼き肉のたれゲット」「買い出し終わったらすぐ戻るからね」ハァー。
もういちいち送ってくんなっつうの。
フフフ。
一人でさみしいんだよ。
公平七海ちゃんのこと好きだよ絶対。
(七海)興味ないよ。
本気じゃないもん絶対。
そうかな?
(七海)あかりちゃんも知ってるでしょ?公平が超ほれっぽいの。
もういちいち相手してらんないっつうの。
じゃあもし本気だったら?
(七海)ないね。
ないないないない。
だってあいつ私のことずっと。
イ…イモメガネちゃんって言ってたんだよ?ああ。
思い出したらムカついてきた。
いや。
七海ちゃんホントかわいくなったもんね。
でも今日のバーベキュー七海ちゃんのために企画したらしいよ。
公平。
そうなの?就活の息抜きにって。
ふーん。
そうなんだ。
意外といいとこあるよね?いや。
でも私はもっといちずな人がいいな。
うん。
実はちょっと理想だったんだよね。
あかりちゃんとお兄ちゃん。
どうして?だって子供のころからずっと両思いだったでしょ?何言ってんの!?そんなわけないじゃん。
ホントに?ホントホント。
そんなふうに思ったこと1回もないから。
ふーん。
うん。
まあ少なくともお兄ちゃんはあかりちゃんのこと好きだったけどね。
うん。

(瑠衣子)この間さ。
葵。
うん?
(瑠衣子)あかりちゃんとのこともう終わったって言ってたでしょ?ああ。
それがどうかした?
(瑠衣子)終わったって思ってても一緒にいるとやっぱりもう一度って思ったりしない?しないよ。
(瑠衣子)私はさっきからずっと思ってるよ。
えっ?やっぱり葵といると楽しいなって。

(公平)ただ今戻りました。
(瑠衣子)おかえり。
おかえり。
(瑠衣子)ああ。
ありがとね。
(公平)いえいえ。
(瑠衣子)あった?
(公平)ありました。
(瑠衣子)よかった。
はい。
できたよ。
(公平)七海ちゃん。
七海ちゃん。
七海ちゃん。
お肉。
お肉焼けました。
はい。
はい。
はい。
召し上がれ。
あれ?お肉嫌いでしたっけ?ありがとう。
塩対応もいいけど素直な君も好きだ!
(七海)めっちゃかかった!何やってんの?お前服脱げよ。
バッカじゃねえ。
(瑠衣子)ジャーン。
あっ。
おう。
どうしたの?それ。
今日のために取って置きの持ってきました。
へえー。
開けてくれる?相変わらずビビりだね。
(瑠衣子)ビビってません。
はい。
何で?怖いの?
(瑠衣子)えっ?怖くないよ。
葵が開けた方がおいしいでしょ。
何だよ?それ。
(メールの着信音)
(公平)「今日来れなくて残念だったな。
また遊ぼう」
(翔太)うん?
(呼び出し音)はい。
分かりました。
すぐ行きます。
(智美)採血します。
(一葉)心音ちゃん。
気分どう?あっ。
蒼井先生は緊急オペの補助。
今日は私が診るから。
うわー。
すごい年季入ってるね。
心音ちゃんの?
(心音)家庭教師が置いてった。
電子辞書あるって言ってんのに。
(一葉)アハハ。
勉強誰に教えてもらってるの?
(心音)研修医の彼女。
(一葉)そうなんだ。
彼女いるの知らなかったの?ショック?バカなこと言ってないで。
ほら。
採血するよ。
(翔太)ああー。
ああ。
お疲れ。
(一葉)芹沢あかり。
(一葉)お金渡してたの彼女のお父さんなんでしょ?
(一葉)ねえ?どういうこと?あれ何?大丈夫なの?どうして蒼井君がお金…。
(翔太)俺言ったよな?沢田には関係ないって。
もうこれ以上余計な口出ししないでくれ。
あかり。
ああ。
はい。
スイカ。
ありがとう。
うん。
よいしょ。
うん。
何か懐かしいなこの感じ。
昔よく一緒にスイカ食ったっけ。
食べた食べた。
うん。
どっちが種遠くまで飛ばせるか競争したよね?やった。
うん。
まあいっつも私が勝ってたけどね。
いや。
俺が勝ってたよ。
いや。
私だよ。
いや。
俺。
(あかり・葵)私。
俺。
私!俺!ぷっ。
うっ。
ふっ。
(あかり・葵)ああー!ほら。
相変わらず負けず嫌いだよな。
いや。
そっちこそ。
ああ。
そうだ。
うん?何か聞きたいことあんだっけ?ああ。
うん?うん。
何?そういうしおらしい感じ全然似合わねえから。
葵さ。
うん。
手紙のことって覚えてる?手紙?何のこと?一緒に花火見たでしょ?その後葵の机に入れておいたんだけど。
あっいや。
そんなのなかったけど。
えっ?手紙書いたの?いや。
読んでないならいいや。
よくねえよ。
何て書いたんだよ?来年の!来年の受験本番前に牛乳飲むなって。
ほら。
葵緊張するとおなか壊すでしょ?高校受験のときも大変だったよね。
休み時間ずっとトイレこもっててさ。
何だよ?それ。
そんなことわざわざ手紙に書くなよ。
ごめんごめん。

(公平)おい。
お前らずるいぞ。
えっ?
(公平)俺らにもスイカ食わせろよ。
《『ONEPIECE』買っといてくれるんでしょ?》《ああ。
うん》《花火大会。
一緒に行こう》《晴れるといいね》《葵は?》
(翔太)《代わりに行ってやってくれって言われて》《私行かなきゃ。
ごめん!》《葵と一緒に見たかったから。
花火》《バイバイ。
葵》《一緒に花火見たでしょ?》《その後葵の机に入れておいたんだけど》《いや。
そんなのなかったけど》《次の年の夏だって》《次の年?》
(花火の音)《1年後に会おうって手紙残したんだけど》《来てくんなかったんだよね》・《芹沢さん?》
(公平)《いつどこで再会したんだよ?》《冬だったかな?》
(恵里香)《じゃあ翔太君と再会したのって偶然じゃなかったってこと?》
(バイブレーターの音)
(翔太)もしもし?あした会える?話したいことがあるんだけど。
(翔太)うん。
分かった。
じゃあ3時に病院で。
うん。
じゃあ。
芹沢あかりさん?はい。
ちょっといいですか?
(瑠衣子)コンクールか。
うん。
磯原さんに出してみないかって言われて。
(瑠衣子)へえー。
いいじゃん。
うん。
(瑠衣子)挑戦してみなよ。
私葵の描く図面好きだよ。
ああ。
瑠衣子にそう言ってもらえると心強いよ。
よし。
ねえ?葵。
うん?私たちやり直さない?勝手なのは分かってるんだけど。
もう一度チャンスもらえないかな?ああ。
あっ。
急にごめんね。
返事はすぐじゃなくていいから。
考えておいて。
うん。
分かった。
(一葉)どういうつもりで蒼井先生とお付き合いされてるんですか?えっ?
(一葉)調べさせていただきました。
あなたのこと。
ご実家の造船所借金抱えて倒産したそうですね。
あっ。
(一葉)お金目当てなんですよね?何言ってるんですか?違います!じゃああの50万は何なんですか?何のことですか?私見たんです。
あなたのお父さんがあそこで蒼井先生からお金を受け取るところ。
(翔太)《50万あります》《あかりの人生から出ていってください》
(一葉)お父さんと一緒にだまそうとしてるんですよね?これ以上彼に近づかないでください。
あかり?あかり?どうしたの?来るの待ってたのに。
あかり?お父さんに…。
お父さんに会ったの?同僚の沢田さんに聞いた。
ねえ?会ったんでしょ?どういうことなの?答えてよ。
葵が仕事先でお父さんに偶然会ったみたいで。
それで東京にいるって知ったんだ。
どうして教えてくれなかったの?どうして?どうしてお金なんか渡したの?お父さんにお金渡して私にもう会うなって言った?何でそんなことしたの?何で?ねえ?何で!?私ずっとお父さんに会いたかったんだよ。
ずっとずっと会いたかった。
その気持ち翔太が一番理解してくれてるって信じてたのに。
私翔太が何考えてるか全然分かんないよ。
全部嘘だったの?一緒に捜してくれたのもきっとまた会えるって言ってくれたのも。
あの夏富山で再会したのも。
葵に返したはずの漫画どうして翔太が持ってんの?葵に書いたはずの手紙どうしてそこに入ってんの?手紙読んで知ってたんだよね?あの日私が富山に戻ってくるって。
葵に会いに戻ってくるって。
偶然じゃなかったんだよね?ごめん。
「ごめん」ってどういうこと?俺好きだったんだ。
あかりのことが。
好きだったから葵と会わせたくなかったんだ。
けどそんなことしかできない自分が嫌でずっと苦しかった。
あかりと付き合うようになってからもずっと不安でたまらなかった。
あかりの心の中には葵がいるんじゃないかなって。
だから葵が東京にいるって分かったときあかりに会わせようって思ったんだよ。
どういうこと?葵と会ってもあかりは俺を選んでくれるって安心したかったんだよ。
何?それ。
じゃあ私のことずっと疑ってたってこと?私は翔太が好きだよ。
翔太の彼女になれて幸せだよ。
あの日翔太に会えてよかったってずっと思ってた。
なのに信じてくれてなかったの?じゃあ聞くけどさ。
葵に会って少しも気持ちが揺るがなかったって言い切れる?手紙見つけたとき思わなかった?ちゃんと葵に届いていれば運命が変わっていたのかもしれないのにって。
最低。

(七海)ああ。
あっ。
起こしちゃった?
(七海)ううん。
ハァー。
どう?就活。
(七海)うん。
まあまあ。
そっか。
頑張れよ。
風邪ひくから部屋で寝ろよ。
(七海)そっちこそどうなの?最近。
うん?
(七海)瑠衣子さんとやり直すの?ああ。
かも。
(七海)ふーん。
あっ。
どうせまた振られるとか思ってんだろ?
(七海)まあね。
ああ。
寝よっと。
おやすみ。
おやすみ。
(七海)頑張れよ。
(メールの着信音)フッ。
(美玲)何にやにやしてんの?して…。
あっ。
ちょっ。
ちょっ。
勝手に取んないでくださいよ。
(美玲)そういうことか。
三浦君も出すの?まあ腕試しのつもりで。
(美玲)ふーん。
今の三浦君に負ける気しないな。
私。
うん。
もしもし?
(恵里香)ねえ?あかりから連絡ない?何かあったんですか?
(恵里香)《あかり昨日から帰ってこないの》《連絡もつかなくて》《翔太君に連絡したら何か様子がおかしくて》《どうしよう?あかり変なこと考えてなきゃいいけど》
(チャイム)
(チャイム)おい。
翔太。
翔太。
お前どうしたんだよ?あかりと何かあったのかよ?おい。
翔太!答えろよ!
(翔太)終わった。
はあ?もう終わったんだよ。
俺たち。
2015/08/10(月) 21:00〜21:54
関西テレビ1
恋仲 #04[字][デ]【葵 あかり 翔太 三人の運命を変えた一冊の本で動き始める】

恋い慕っていた葵とあかり、そして翔太。三人の運命を変える一冊の本が、7年の時を経てその関係を変えようとしている。

詳細情報
番組内容
 三浦葵(福士蒼汰)は仕事の成功を祝って、久しぶりに元カノの冴木瑠衣子(市川由衣)と食事をして帰宅。すると、金沢公平(太賀)の様子がおかしい。公平は、七海(大原櫻子)に恋をしてしまったと告白。前のめりな公平に、葵は就活中の七海の気持ちも考えろとくぎを刺す。
 一方、蒼井翔太(野村周平)の家で、葵に送ったラブレターを見つけてしまった芹沢あかり(本田翼)のショックは大きかった。
番組内容2
翔太と顔を合わせるのも辛い。その翔太を沢田一葉(新川優愛)が心配していた。翔太が男に金を渡すところを見たからだ。直接聞いてみるが、翔太から一葉には関係ないと言われる。その後、一葉は翔太が金を渡した人が芹沢寛利(小林薫)だと知る。
 葵に建築コンクールへの出品の話が持ち上がる。出品はともかく心躍る葵。さらに、磯原新一(永井大)からは瑠衣子とよりを戻してみないかと言われる。磯原は瑠衣子が
番組内容3
葵と別れた事を後悔していると教えた。
 そんな時、公平がバーベキューをしようと言いだす。就活に追われる七海にひとときの癒やしをプレゼントしたいらしい。車ならと言う七海だが公平は免許すらない。と、葵が瑠衣子に車を出してもらおうと助け舟。すると公平は、あかりと翔太も呼ぼうとうっかり口に出す。葵の気持ちを知る七海は公平をたしなめる。だが、葵はあかりへの想いは吹っ切れたと言い、仲間たちで出かけるのだが…。
出演者
福士蒼汰 

本田翼 

野村周平 
太賀 
大原櫻子 
大友花恋
 ・ 
市川由衣 
山本美月 
新川優愛 
馬場園梓(アジアン) 
前野朋哉
 ・ 
永井大 
吉田羊 

小林薫
スタッフ
【脚本】
桑村さや香 

【音楽】
世武裕子 

【主題歌】
家入レオ「君がくれた夏」(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント) 

【プロデュース】
藤野良太 

【演出】
金井紘 
宮木正悟 

【制作】
フジテレビ ドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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