現役続行に視界が良好になった? 十両若の里(39=田子ノ浦)が14日、栃木・足利市で行われた夏巡業で、久々に復帰した。
結膜炎のため、今月4日の岐阜巡業を最後に、十両の取組から外れ、稽古土俵にも姿を見せなかった。だが「だいぶ、良くなった」と話すこの日、朝の稽古場に姿を見せ、取組にも復帰した。
土俵入りや取組でしこ名がアナウンスされると、肌に痛く感じるほどの声援を受け「今までと違って自分のこと(引退が近いこと)を知ってて、どこへ行っても拍手が多い。ありがたいよ」と、しみじみ話した。
注目される引退表明の時期については「巡業が終わって番付発表までの間に、師匠とよく話し合って」と従来通りの方針で変わりない。結膜炎も治り、視界良好になったせいか? 「な~んて現役を続けていたりしてね」とジョークで笑い飛ばしたが、カウントダウンがゼロになるその日まで「1日1日を楽しみます」と、少しばかり感慨深げな表情も見せていた。