鹿児島県薩摩川内市の川内原発１号機について、九州電力は明日午前１０時３０分に原子炉を起動させると発表した。
福島第一原発事故を受けた新しい規制基準のもとで全国で初めての再稼働となる。
川内原発周辺では市民団体などによる抗議活動が続いている。
九州電力によると、明日午後１１時頃には核分裂が安定して継続する臨界に達する見込み。
発電の開始は１４日、営業運転の再開は来月上旬を予定している。
賛否が分かれる中、国内の原発は福井県の関西電力・大飯原発が停止して以来、明日、およそ１年１１カ月ぶりに動き出す。
原発の安全神話が崩壊してから４年５カ月。
稼働原発ゼロの時代が明日午前１０時半をもって終わりとなります。
今日、官房長官も言ったんですけれども、政府は事業者の判断であることを強調していまして、責任の所在の不明確さはぬぐえない印象です。
あれだけの事故を起こしながら、このプロセスを見ると、国民的な議論が本当にあったのか、それとも再稼働ありきで話が進んだのではないか、そういった疑問がどうしてもぬぐえないわけですよね。
新規制基準という言葉があるわけですけれども、ここで新たな安全神話がつくられているのではないか、そんな懸念すらありますね。
白紙ベースでの見直しとなった新国立競技場の建設計画。
コストに対する甘い認識があったのではないか、国会での集中審議で民主党の蓮舫代表代行が鋭く切り込みました。
安倍総理は今日の国会で、新しい国立競技場の建設計画を白紙に戻し、およそ６２億円の税金が無駄になったことを陳謝した。
しかし、民主党の蓮舫代表代行は先週金曜に文部科学省が検証委員会に提出した資料をもとに政府とＪＳＣ＝日本スポーツ振興センターの責任を追及した。
ＪＳＣがキールアーチ構造の新国立競技場の工事費を試算した今年１月から２月上旬、ゼネコンが示した概算額とは９００億円もの差があった。
ＪＳＣから２月１３日に報告を受けた文部科学省は工期の短縮やコストの縮減を指示。
しかし、コストを減らせないという事実を下村文部科学大臣が把握したのは４月に入ってからだった。
蓮舫氏はさらに、政府の計画では新国立競技場の完成は２０２０年の春となっているのに対し、東京都の舛添知事ちがＩＯＣ側からは２０２０年の１月の完成を求められていると明らかにしたことをただした。
蓮舫氏は、管理能力が問われるなどとして下村大臣に責任をとらせるべきだと迫ったが、安倍総理は、オリンピックを成功させることによって我々は責任を果たしていきたいと改めて否定した。
続いてはこちら、新幹線の床下カバーの実物大の模型なんです。
重さ６．５ｋｇもあるこの部品が時速２８５ｋｍで走行中に落下してしまいました。
新幹線は３９カ所を損傷。
車内にいた乗客もケガをしました。
大事故寸前だったわけなんですが原因は何だったのでしょうか。
今日午後、ＪＲ西日本を訪れたのは運輸安全委員会の鉄道事故調査官たち。
おととい、山陽新幹線の小倉−博多のトンネルで起きた列車事故で現地入りした。
時速２８５ｋｍでトンネルに入った新幹線。
床下を覆う２両目のカバーが外れ、トンネルの壁と新幹線の車体に何度もぶつかる。
車体の傷は３９カ所にも上った。
そして風圧に巻き上げられて架線に近づきショートし、停電につながったと見られている。
特に被害が大きかったのは３両目。
窓側に乗っていて腕にケガをした女性も３両目の前から４列目に乗っていた。
外れたカバーはアルミ製で重さ６．５ｋｇ。
カバーを固定するボルト２本がなくなっていたほか、隣にあった別のカバーもボルト２本のうち１本がなくなっていたことがわかった。
ＪＲ西日本によると、事故車両は先月下旬、走行試験の際にカバーを外し、取り付け作業をしたが、この際、通常の検査業務には携わっていない人間が取り付けを行ったと言う。
一歩間違えれば大惨事にもなった今回の事故。
元ＪＲ東海の新幹線運転士で整備にも携わったことのあるＴＢＳの福岡記者は、次のように指摘する。
一方、新幹線をめぐってはほかにも昨日昼頃、東京駅発の東北新幹線、「はやぶさ・こまち１９号」では郡山−福島のトンネルを走行中、窓ガラスにヒビが入っていたことがわかった。
付近に座っていた乗客にケガはなく、終点の新青森駅に定刻どおりに到着したが、ＪＲ東日本ではレールの下に敷いてある部品の一部が何らかの原因でぶつかったと見ていて詳しい原因を調べている。
３年前から行方不明となり、警察が公開捜査を進めていたこちらの女性。
おととい、女性と見られる遺体が川底に沈んだ車の中で見つかりました。
一体何があったのか、謎を追いました。
島根県松江市を流れる大橋川。
引き揚げられた車の中からは白骨化した女性の遺体の一部が見つかった。
車は岸から４０ｍのところで発見されたということです。
警察は、３年前から行方不明で公開捜査していた当時２６歳の柏木佐知子さんの可能性が高いと見ている。
遺体は腐敗し、死因は不明。
なぜ今、川の中で白骨化した状態で見つかったのか。
柏木さんの最後の目撃情報は今から３年前の９月２７日。
ＪＲ松江駅から６００ｍほど離れたこちらの飲食店で柏木さんは夜間、８年ほど仕事をしていました。
先月２７日、勤務が終わった後、１人で歩く柏木さんの姿と柏木さんの車があちらの防犯カメラに映っていました。
これは、公開捜査となった後、ＪＮＮが入手した防犯カメラの画像。
柏木さんのものと見られる白い車が映っている。
警察によると、柏木さんは仕事が終わった午前２時頃、勤務先の飲食店を出て、車で男性客を送ったのを最後に行方がわからなくなったと言う。
明るい性格だったという柏木さん。
飲食店で働く傍ら、夢を語っていたネイルの勉強のため飲食店の仕事をやめ上京を決めていたという柏木さん。
フェイスブックにこう書き込んだ２日後、彼女との連絡は途絶えた。
今回、車と遺体が見つかったのは客を送ったと見られる場所からおよそ１ｋｍ、勤務先からは東に３ｋｍ離れた地点。
そこに向かう川沿いの道は夜にもなると真っ暗で反射板がようやく見える程度。
川岸にはこのように転落防止の反射板がありますが、設置されたのは柏木さんが行方不明になってからでした。
客を車で送り、何らかの事件に巻き込まれたのか、それとも夜道に運転を誤った事故なのか。
発見された白い車は、ナンバーや車種から柏木さんのものであることが判明。
遺体は黒っぽいジャケットとレギンスのようなものを身につけていて行方不明になった当日の柏木さんの服装と酷似している。
警察はＤＮＡ鑑定などで遺体の身元の確認を急ぐとともに引き続き事件と事故の両面から調べることにしている。
普天間基地の移設問題で今日、政府と沖縄県の集中協議の期間に入りました。
普天間基地の辺野古移設をめぐって政府と沖縄県は今日から来月９日までの１カ月間集中的に協議する方針。
この間は埋め立てに向けたすべての作業が停止されるが、移設先とされている基地のゲート前では今日も辺野古への移設に反対する人たちの抗議が続いていた。
協議の初回は菅官房長官と翁長知事が明日、沖縄で会談する予定だが、移設問題の解決につながるか、不透明な状況。
ＤＭＺ＝韓国と北朝鮮の非武装地帯で韓国軍の兵士が警戒に当たっている。
次の瞬間、爆発が起きて煙が立ち上る。
これは今月４日、ＤＭＺの韓国側で韓国軍兵士２人が地雷を踏み、足を切断するなどの重傷を負ったもの。
韓国国防省はこの地雷について、北朝鮮が最近、軍事境界線を不法に越えて意図的に埋めたとほぼ断定。
停戦協定に違反する卑劣な行為だと強く非難し、報復措置として、境界線近くに設置した大型スピーカーで今回の事件を批判する放送を始めた。
今年１２月上旬を軸にした日程で安倍総理がインドを訪問し、モディ首相などと首脳会談を行うことを検討していることがわかった。
去年１月以来、第二次安倍政権では２度目の訪問となり、経済界から製造業や運輸業のほか、商社などの企業が同行する予定で調整が進められている。
政府は民間企業と協力し、インドの高速鉄道建設プロジェクトに日本の新幹線方式導入の働きかけなどを行っていて７０年前のこちらの女性たちの悲劇を小林悠さんが取材しました。
その舞台なんですが、こちらです。
北海道の北、サハリンですね。
かつて樺太と呼ばれていた島なんですよね。
ここで暮らしていた日本人の看護師たちはソ連軍の侵攻で逃げ場を失い、終戦の２日後、集団自決しました。
その悲劇の記憶をたどりました。
都内に住む角田徳子さん８７歳。
彼女の手首には、かつて傷跡があった。
７０年前、大切な人に切ってもらい死のうとしたのです。
樺太恵須取町大平。
炭鉱病院で看護師見習いとして働いていた１７歳のとき、ソ連軍の攻撃を受けた。
多くのケガ人の手当に追われていた角田さんたちだが、ソ連兵に捕まれば乱暴されると聞かされていた。
患者からも逃げなさいという声が上がり、２３人の看護師は避難を始める。
ダダダッと、みんなで。
機銃掃射にさらされながら逃げまどいついに力尽きた２３人の乙女たちは、死を決意する。
死ぬときにはみんなまとまって、きちんと恥ずかしくないような死に方をしましょうねと。
彼女たちが最期の場所に選んだのは小高い丘のニレの木の下だった。
看護師長がまず、自分の手首を切りそして一人一人の手首にメスを入れていったと言う。
それは痛くはないんですか？痛いです。
角田さんは一命を取り留めた。
出血により意識がもうろうとしていた師長のメスの入り方が浅かったため。
しかし、６人が命を落とした。
８月１７日未明のことだった。
自決を図る前、看護師たちはある歌を歌ったと言う。
副師長の石川さんが好きだった「山桜のうた」。
恥ずかしいですね。
こんなところでこんな恥ずかしい歌聞かせて本当に申し訳ありません。
生き残ったことに負い目を感じた看護師らの多くは、あれから口を閉ざした。
生と死、乙女たちの運命が分かれたあのニレの木は集団自決の現場に今も立っているのか？今年６月、私たちはサハリンに渡った。
彼女たちが暮らした街の様子は変貌を遂げ、行き着いた自決の現場周辺には草原が広がっていた。
私たちの手元には、ニレの木の写真があった。
亡くなった看護師の遺族が２０年前に探し当て撮影したもの。
身を寄せ合うように生えた複数の幹、確かにあのニレの木だった。
戻れなかった祖国。
北海道・札幌には６人の看護師の鎮魂の碑が立っている。
８月１７日の命日祭には角田さんの歌声、あの「山桜のうた」が流れてきた。
見つめ続けてきた手首の傷、心の傷。
今年もまた、あの歌が響き渡ります2015/08/10(月) 17:50〜18:15
ＭＢＳ毎日放送
Ｎスタ ニューズアイ[字]
取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。ＴＢＳアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。
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番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したＶＴＲに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Ｎトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
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