朴大統領「真の光復は民族統一で完成」

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は15日、ソウル市内で開催された光復(日本植民地支配からの解放)70周年記念式で演説し、「真の光復は民族の統一を通じ完成される。南北は過去の傷を癒やし未来に向かって進まなければならない」と述べた。

 朴大統領は現在の北朝鮮について「世界のどこの国にもない粛清を強行し、住民を不安にさせている。われわれの度重なる対話の提案には応じないまま平和を壊し、南北統合に逆行している」と指摘した。

 4日に発生した北朝鮮による非武装地帯(DMZ)の地雷爆発事件については、休戦協定と南北間の不可侵合意に反するとした上で「政府は国民の安全を脅かす北のいかなる挑発にも断固として対応する」と述べた。

 また、「北は挑発と威嚇で体制を維持しようとする迷夢から覚めるべきだ。挑発と威嚇は孤立と破滅を自ら招くだけだ」と指摘。民族分断の苦痛をさらに増大させる挑発と核開発を直ちに中断し軍事的緊張緩和と信頼構築の道に向かうべきだと促した。

 朝鮮戦争前後に生き別れた南北離散家族の再会問題については「いくら情勢が厳しく理念が対立していても人道的見地から南北が根本的な解決策を模索すべきだ」として、離散家族の生死確認がその第一歩になるとの考えを示した。

 その上で、6万人を超える韓国側の離散家族の名簿を北朝鮮側に伝える方針を示し、「北側もこれに応じて年内に離散家族名簿の交換が実現することを望む」と述べた。また、離散家族が金剛山面会所で随時面会できるよう、北朝鮮の協力を促した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース