被災地からの声「宮城県南三陸町」 2015.08.10


こんにちは。
この時間は東北地方で毎週放送している番組「被災地からの声」をアンコール放送します。
夏休みのこの季節おうちにそろった皆さんに東北の被災地の方々の声をお届けしたいというふうに思います。
今日お送りするのは先月宮城県南三陸町で伺った声です。
ご覧下さい。
皆さんこんにちは。
「被災地からの声」です。
この時間は被災地にお住まいの方々の声をお伝えしています。
今日は宮城県の南三陸町の声です。
中心部の志津川地区では今かさ上げ工事の真っ最中です。
現在は車で道路を走っていますとビルの2階3階の高さの土の壁に挟まれながら走る感じです。
どの方向に走っても以前は近くに見えた海がなかなか見えませんので町が完全に変わるんだなという事を実感致します。
ただこの町の大改造が完成する頃に本当に町が活気に満ちているかどうかはまだ分かりません。
形がなかなか見えない復興に見切りをつけて地元を離れて町外に家を建てた人も少なからずいます。
せめて2年前にこの今の大工事の様子を目にできていたらというふうに思いますと復興の難しさを改めて痛感致しました。
さてその南三陸町ですが宮城県の沿岸にありまして人口が1万4,000ほどです。
計画では4年後の2020年度までに住宅の高台移転や商業地の再建を終わらせる予定です。
町全体で見ますとプレハブの仮設住宅の入居率が今も7割余りあります。
つまり今も多くの方が仮設を出られずにいます。
それでは南三陸町の声です。
ほらほらこれ。
これだってね天井ほら落ちてきてね。
(取材者)あ〜ちょっとベコベコしてきてんですね。
もう天井とかね。
(取材者)あ〜本当だ。
復興に向かって前進あるのみです。
後藤貞男です。
(取材者)ここ今何植えてんですか?これ。
ここは今度ほら大根と白菜まくの。
早く家族と一緒に暮らしたいんです〜。
三浦はつゑです〜。
(取材者)どうしてお一人で暮らしてるんですか?んだね〜。
(取材者)それはさみしさ紛らわすために?そうなのね〜。
(取材者)おかあさんこれかぼちゃですか?うんかぼちゃ。
これかぼちゃね。
ええ。
去年も植えたのね。
(取材者)周りの人とか何か言ってました?
(高橋)これが魚竜館かな?
(取材者)家と魚竜館は結構近かったんですか?
(妻)すぐ下りたとこだね。
いつか浜でみんなと一緒に仕事をしたいと思います。
高橋司です。
(取材者)震災から今4年たちましたけどもお店っていうのは今どういう…。
(取材者)例えばどんな事?う〜んとね…
(取材者)例えばウニむいたり。
そう。
南三陸町全体で見ますとプレハブの仮設住宅の入居率が今も7割を超えています。
同じ宮城県でも亘理町ならばこれ2割台ですから各地で大きな差があります。
南三陸町では仮設での取材はまだ大事な取材の一つです。
特に仮設が劣化してきているという話がありましたが状況がほかの被災地でも似ています。
阪神・淡路大震災でプレハブの仮設住宅に住む最後の1世帯が引っ越したのは震災から丸5年でした。
片や南三陸町です。
建設済みの災害公営住宅は計画の14%ほどです。
という事は多くの人が5年以上の仮設暮らしが確実な状況です。
ほかの被災地でも5年を超える所はありまして前例のない世界に入っていきます。
宮城県は8月から全てのプレハブ仮設住宅を対象に屋根ですとか建物を支える床下の木などを点検して状況に応じて補修していく計画です。
また一方南三陸町でも高橋さんのように災害公営住宅に入った人はいらっしゃいます。
ただ高橋さんは仕事でつながりのあったほかの方々の復興が進んでいかないと結局自分の仕事も再開できません。
個人の復興ですとか個々の現場を見るだけではなくて相互の関連を踏まえて被災地を見ていく大切さも分かります。
さてここまでまさに南三陸町の現状だった訳ですがそうした中独自の新しい動きも町の中には出てきています。
今度はそうした現場で聞いた声です。
この暑さですね…には弱いので夏前には毛刈りをしたりとかして暑さ対策はしていますけども。
今羊大合唱してるんですけどこれが青いドラム缶に入ってるんですけどそれを触るともらえると思ってみんな一斉に鳴きだすんですよ。
寄木地区の皆さんへ。
いつも温かく見守ってくれてありがとうございます。
(取材者)この羊牧場の評判というか。
今の晴谷驛に関連してお話ししますが多くの被災地では震災後高齢者の要介護申請が相次いでいます。
南三陸町では震災以来毎年全町民を対象に生活機能調査というのを行っているんですがそこで分かったのはあまり体を動かさなくなって心身の機能が衰えたり寝たきりになったりする事でした。
する事がないからあまり体を動かさない訳でその点取材したこの施設は人の役に立つという明確な目的を持って高齢者が何かするのを目指すという所です。
非常に意味が大きな場所でした。
そして羊牧場を運営する団体の橋さんですが8月には直売所の運営を始めましてシーカヤック体験にも乗り出して更に雇用を生み出す計画です。
橋さんは既にご夫婦で南三陸に住んでいます。
青年会のメンバーでもあります。
将来的には個人で農家民宿なども行って町に骨を埋めたいというふうに言っていました。
若者の流出が続く被災地で数は少ないんですけれども被災地の外から新たな若者が入ってきています。
震災から4年余りの被災地の変化を感じる現場でした。
では続いて「届けたい、ありがとう」をお伝えします。
被災地から届けたい感謝の思いをお伝え致します。

(ギター)私もこの店でお昼を頂いた事があるんですがご主人は本当に大きな病気をしました。
ですけれどもお客さんとのつながりによって支えられているんだなというのが何となく空気で伝わってくるようなそんなお店でした。
さて番組では皆さんからの声も募集しています。
NHK仙台のホームページそして携帯電話からはご覧の手順でお寄せ頂けますので是非お寄せ頂ければというふうに思います。
では「被災地からの声」今日はこの辺で失礼致します。
(小野)希ちゃんここでやらんけ。
2015/08/10(月) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
被災地からの声「宮城県南三陸町」[字]

被災地で出会った方々に、「いま一番言いたいこと」をうかがい、その思いを全員放送しています。今回は、宮城県南三陸町でお聞きした声をお届けします。

詳細情報
番組内容
被災地で出会った方々に、「いま一番言いたいこと」をうかがい、その思いをスケッチブックに書いてもらった上で、思いの丈を語っていただきます。撮影した方の声は、全員放送しています。今回は、宮城県南三陸町でお聞きした声をお届けします。
出演者
【出演】津田喜章

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
情報/ワイドショー – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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