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中国「人民日報」江沢民氏を暗に批判か8月11日 16時01分
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中国共産党の機関紙「人民日報」に、引退した幹部が現役の仕事に干渉することを批判する文章が掲載され、習近平指導部の意をくんで江沢民元国家主席を暗に批判したのではないかと話題になっています。
この文章は10日付けの「人民日報」に外部の執筆者の署名入りで掲載されました。文章は「指導幹部の中には現職のときに腹心をポストに配置しておき、引退後、何年経っても元の職場から手を引こうとしない人がいる。新しい指導者が板挟みになるだけでなく、ひどい場合は派閥ができ正常な仕事を進めるのが難しくなり、党組織の団結力や戦闘力を弱めることになる」と指摘しています。
中国共産党では古参幹部が現役の指導部に影響力を及ぼそうとする風潮が根強くあり、3年前に習近平指導部が発足した際も、2代前の江沢民元国家主席がみずからに近い人物を主要なポストに据えたとみなされました。
習主席は「反腐敗闘争」を掲げて、党や軍の大物幹部を次々と摘発していますが、その手法に抵抗感を持っている幹部もいると言われます。文章は特定の人物を名指しせず、一般論の形をとっていますが、折しも、党の現役の指導部と引退した幹部らが重要案件を話し合う恒例の非公式会議を開いているとされる時期でもあり、権力基盤をより強固にしたい習近平指導部の意をくんで江氏を暗に批判したのではないかと話題になっています。
中国共産党では古参幹部が現役の指導部に影響力を及ぼそうとする風潮が根強くあり、3年前に習近平指導部が発足した際も、2代前の江沢民元国家主席がみずからに近い人物を主要なポストに据えたとみなされました。
習主席は「反腐敗闘争」を掲げて、党や軍の大物幹部を次々と摘発していますが、その手法に抵抗感を持っている幹部もいると言われます。文章は特定の人物を名指しせず、一般論の形をとっていますが、折しも、党の現役の指導部と引退した幹部らが重要案件を話し合う恒例の非公式会議を開いているとされる時期でもあり、権力基盤をより強固にしたい習近平指導部の意をくんで江氏を暗に批判したのではないかと話題になっています。