『火山島』の側は、もともとそういうものだとしよう。しかし、韓国の野党第1党の院内代表を務める李鍾傑(イ・ジョンゴル)院内代表の報道資料がこのように語っている点は、一体どう理解すべきなのか。「親日・変節・独裁がまかり通って恥じることのなかった過去70年は、そういうものばかりの祖国だった」。とすると、韓国を作り、守り、発展させたリーダーシップや民間参加の「功の部分」すら、全く認めてやることはできないということなのか。そういうつもりなら、話にならない。「韓国は韓国人全員が一気呵成に団結して作り上げた国」と自慢し、誇り、感激する「善良な人」は無数に存在し、今でも生き生きと暮らしている。例を挙げよう。
最近ある大学生のグループが、「ネーションビルディング」の過程に身を投じて国と家族と自分自身の発展のため奮闘した人々と会い、インタビューした内容を、『若き日の大韓民国』という本にまとめて出版した。大学生らが会ったのは、高速道路の工事監督、セマウル婦女会のリーダー、地下鉄の設計者、ドイツに送られた鉱山労働者と看護師、商社の駐在員、技能工、韓国科学技術研究院(KIST)創立メンバーなど、熱心に働いて創出した人々だ。韓国は、まさにそんな人々が作った国だ。なのに、こうした点を看過したまま、韓国の現代史が全て「親日・変節・独裁、そういうものばかりの祖国」であったというのは…。
韓国の「ネーションビルディング」は、ほかならぬ誠実な人々一人一人が自ら身を投じ、血と汗と涙を流してこしらえた「自分たちの作品」だ。金暎浩(キム・ヨンホ)誠信女子大教授は最近、著書の中で、この歴史的な大成果を「韓国建国革命(Korean Revolution)」と呼んだ。フランス革命、米国(独立)革命というのと同じようなものだ。誰が、どうして、この成果に泥を塗るだろうか。そういうわけで韓国政府は、来る8月15日を「光復(日本の植民地支配からの解放)プラス韓国建国革命の日」として統合・記念すべきだ。