NHKニュース おはよう日本 2015.08.10


おはようございます。
7時になりました。
安倍総理大臣が、戦後70年に当たって、今月14日に発表する総理大臣談話の原案に、いわゆる村山談話でキーワードに位置づけられている、おわびや侵略など、すべての文言が明記されていることが明らかになりました。
政権幹部からは、評価する意見が出ていて、安倍総理大臣は、閣議決定に向けて、最終的な文言調整を進めることにしています。
安倍総理大臣は、戦後70年に当たって、今月14日、総理大臣談話を閣議決定し、みずから発表することにしていて、先の大戦での日本の対応に、痛切な反省の意を示し、不戦の誓いを表明するとともに、歴代内閣の基本的立場を引き継ぐ方針を明記する方針です。
これを前に、安倍総理大臣は先週から自民党の谷垣幹事長や、公明党の山口代表らに対し、談話を閣議決定する意向を伝えるとともに、原案を示して考え方を説明し、理解を求めています。
こうした中、関係者によりますと、談話の原案では、過去の歴史や歴代政権の取り組みに触れるくだりなどで、平成7年のいわゆる村山談話や、平成17年の小泉談話で、いわゆるキーワードに位置づけられている痛切な反省、植民地支配に加え、おわびと侵略というすべての文言が明記されていることが明らかになりました。
安倍総理大臣は、今回の総理大臣談話について、今まで重ねてきた文言を使うかどうかではなく、安倍政権としてどう考えているのかという観点から談話を出したいと述べ、一つ一つの文言を使うことにはこだわらない考えを示していました。
安倍総理大臣が、原案で村山談話でのキーワードをすべて盛り込んだ背景には、一つ一つの文言を使ったかどうかという議論を避け、みずからの真意を正確に伝えたいという考えがあるものと見られます。
談話の原案を読んだ政権幹部からは、細部で注文をつける人はいるかもしれないが、全体として、大多数の国民は共有できる内容になっているのではないかなどと、評価する意見が出ていて、安倍総理大臣は、閣議決定に向けて、最終的な文言調整を進めることにしています。
政府は、アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡って、沖縄県と集中的に協議を行うため、きょうから1か月間、名護市辺野古沖での工事を中断することにしています。
辺野古沖への移設が、唯一の解決策だとして理解を求める方針の政府に対し、計画の阻止を目指す構えの沖縄県。
対立が続いてきたこの問題の協議は、どうなるのでしょうか。
アメリカ軍普天間基地の移設に向けて、作業が進められてきた、名護市辺野古沖です。
海上には埋め立て工事を行うために設定された、立ち入り禁止区域を示すフロートやブイが残されているだけで、ふだんよりも静かな海となっています。
移設計画では、この辺野古の沖合およそ160ヘクタールを埋め立てて、2本の滑走路をV字型に建設することになっています。
予定地では、埋め立て工事の前提となるボーリング調査が行われてきました。
これまでに予定された24の調査地点のうち、19の地点で調査が終わっています。
調査は先月上旬に沖縄に接近した台風の影響で止まったままとなっていましたが、きょうからは資材の搬入作業も含めたすべての工事が中断されます。
現地からは、後ほど改めてお伝えします。
この問題の経緯をまとめました。
普天間基地の移設計画を推し進めてきた安倍政権。
去年8月、名護市辺野古沖でのボーリング調査が始まりました。
そのあと、11月に行われた沖縄県知事選挙で当選したのが、移設計画に反対する翁長知事でした。
翁長知事は、前の知事が行った辺野古の埋め立て承認を取り消すことを視野に、第三者委員会を設置。
第三者委員会は、先月、埋め立て承認にはかしがあるとする検証結果をまとめます。
これを受けて翁長知事は、埋め立て承認を取り消す意向を示唆していました。
そして今月4日。
菅官房長官が、1か月の工事中断を発表しました。
現地には、沖縄放送局の南井記者がいます。
南井さん、沖縄県は工事の中断をどのように受け止めているのでしょうか。
工事の中断が実現し、対話の道が開けたことは、前進だと受け止めています。
沖縄県の翁長知事は、就任以来、政府に対し、再三にわたり、辺野古への移設反対を主張してきましたが、現場でのボーリング調査が再開されるなど、政府が移設に向けた作業を推し進める状況に、危機感を募らせていました。
政府側が、早ければこの夏にも埋め立て工事に着手したいとする中、翁長知事は、仲井真前知事が行った移設先の埋め立て承認を取り消す意向を示唆し、みずからの権限を行使して、政府に対抗する姿勢を示していました。
政府とのさらなる対立激化を覚悟していた翁長知事にとって、今回の工事中断は、移設阻止に向けて、ようやくつかんだ糸口だといえると思います。
沖縄県側はどういった姿勢で、協議に臨むんでしょうか。
翁長知事は、知事選挙で公約に掲げた辺野古への移設阻止だけは、絶対に譲れないという立場です。
県の幹部からは、協議の行方は、政府側が沖縄の主張に歩み寄る余地があるかどうかにかかっていて、歩み寄りがなければ、戦うしかないという意見も出ています。
ただ、翁長知事としては、ようやく実現した対話の機会を大切にしていきたいとしていて、あらかじめ協議の決裂を想定することなく、沖縄の過重な基地負担の歴史や、抑止力の問題などについて議論を深めていきたい考えです。
そして、辺野古への移設に反対する沖縄県の考えに、政府が耳を傾けるよう、今回の協議に全力で臨むことにしています。
一方で政府は、工事の中断をどのように考えているのでしょうか。
政治部の伏見記者に聞きます。
伏見さん、政府はなぜこのタイミングで、工事の中断を発表したんでしょうか。
政府と沖縄県の対立が抜き差しならない状態になることを懸念したということなんです。
沖縄からの報告にもありましたが、政府は早ければ、この夏にも着手したいとしてきた埋め立て工事を巡って、仮に翁長知事が埋め立て承認を取り消すということになりますと、法廷闘争にも発展しかねません。
政府としましては、川内原発の再稼働や、安全保障関連法案など、世論の分かれる課題が山積する中で、移設計画でも世論の反発を受けるということは避けたいところです。
政府は協議を通じて、移設計画に対する沖縄県民の理解を少しでも得ておきたいというねらいがあるものと見られます。
では、政府は協議にどのような姿勢で臨むんでしょうか。
まずはですね、協議が始まりますので、沖縄県側の言い分を丁寧に聞きまして、双方が折り合えるようなところがないのか、探ることになるものと見られます。
ただ、普天間基地の移設計画というのは、国全体の安全保障に関わる問題です。
それに加え、この移設計画なんですけれども、日米両政府が、おととし4月に、難しい調整の末に取りまとめた、沖縄県の嘉手納基地より南にある、アメリカ軍施設の返還計画の中核に当たりますので、アメリカ政府は、着実な実行を求めてきます。
日本政府としても、普天間基地の危険除去や、基地負担の軽減を進めるためには、計画の着実な実行が欠かせないということに加えまして、中国の海洋進出の活発化など、日本を取り巻く安全保障環境が変化していることなどを詳細に説明して、計画への理解を得る努力をすることにしています。
一方で沖縄側も、民意を背景にしていますから、妥協の余地は少ないように見えるんですけれども、協議の着地点というのは、どのようになりそうなんでしょうか。
現時点でいいますと、なかなか双方が受け入れられるような着地点を見いだすというのは、至難の業といえると思います。
ただ、沖縄の基地負担の軽減、それから沖縄の振興策を進めていくためには、政府と沖縄県双方の協力というのが必要不可欠となります。
移設計画で対立してきた安倍総理大臣、そして翁長知事ですね、こちらで会談の様子が映っておりますけれども、沖縄振興予算を巡っては、共同歩調を演出していることからも、それは明らかです。
沖縄県と政府の話し合い、政府と沖縄県の話し合いが、決裂して対立が決定的になるということは、安倍政権にとって打撃というばかりではなくて、沖縄県、そして沖縄県民にとっても決して望ましいことではありません。
協議は難航が必至の情勢ですが、お互いが歩み寄る知恵を出せるかが問われています。
政治部の伏見記者に聞きました。
協議はあすにも初会合が開かれ、合わせて5回程度、行われる見通しです。
次です。
きょうも広い範囲で気温が上がり、西日本を中心に、猛烈な暑さとなる見込みです。
こまめに水分をとり、適切に冷房を使用するなど、熱中症に十分注意が必要です。
気象庁によりますと、きのうは高気圧に覆われて各地で気温が上がり、大分県豊後大野市の犬飼で37度4分、広島県安芸太田町加計で、37度ちょうどなどと、西日本を中心に猛烈な暑さとなりました。
NHKまとめでは、きのう、熱中症と見られる症状で、全国で少なくとも510人が病院に運ばれ、2人が死亡したほか、1人が意識不明の重体となっています。
きょうも広い範囲で気温が上がると予想されています。
きょうも猛暑日が予想されている京都市の様子です。
日中の最高気温は、京都市や大阪市で37度、名古屋市や高松市、岡山市、熊本市で36度などと、西日本を中心に猛暑日が見込まれています。
気象庁は、各地に高温注意情報を発表して、こまめに水分をとるなど、引き続き熱中症に十分注意が必要です。
一方、上空の寒気や湿った空気の影響で、北日本や関東では大気の状態が不安定になり、激しい雨が降るおそれがあるほか、午後は広い範囲で大気の状態が不安定になって、天気が急変するおそれがあります。
気象庁は、激しい雷雨や突風などにも十分注意するよう呼びかけています。
認知症の高齢者への対応を警察官が迫られるケースが増えています。
都内では、去年、路上で倒れていた高齢者が、対応に当たった警察官に認知症だと気付かれないまま保護されず、後日、別の場所で死亡しているのが見つかり、課題になっていました。
警視庁はすべての警察官と職員4万6000人に認知症の症状などを学ぶ専門講座の受講を義務づけることを決めました。
去年8月、介護施設からいなくなった、認知症の83歳の男性が、JR中野駅近くのこの場所で倒れているのが見つかりました。
しかし、男性は保護されることなく、後日、近くの公園で死亡していました。
男性が1人で帰れますなどと、しっかり会話できたため、警察官が認知症と気付かなかったためです。
ことし5月には、東京・北区の70代の認知症の男性が路上で倒れているのが見つかり、病院に運ばれました。
しかし、消防も病院も認知症と気付かず、引き継いだ警察官も、男性がかつて住んでいたアパートの住所を話したことなどから、その場で保護しませんでした。
高齢化によって認知症が急増する中、警視庁は新たな対応を迫られています。
現場の警察官からは、認知症かどうか、どう判断すればいいのか、どのように対応すればいいのかといった声が寄せられているということです。
このため警視庁は、今年度中に、すべての警察官と職員合わせて4万6000人に認知症の症状などを学ぶ専門講座の受講を義務づけることを決めました。
講座では、認知症の症状を見分ける方法や、相手のプライドを傷つけない接し方など、対応の際の注意点を学びます。
また、認知症の人が道に迷ったり、万引きしたりしたケースを想定し、声のかけ方を考える、実践的なグループワークも行われるということです。
福岡県内のトンネルを走行していた山陽新幹線で、床下のアルミ製のカバーが外れて、車両の側面が損傷し、乗客1人がけがをした事故。
JR西日本の調査で、すぐ隣の別のカバーも取り付けが十分でなく、外れるおそれがあったことが分かりました。
国の運輸安全委員会は、事故に至った経緯などを詳しく調べるため、事故調査官2人を派遣することにしています。
おととい、山陽新幹線の小倉駅と博多駅の間でトンネルを走行していた、さくら561号の2号車から、床下を覆うカバーが外れて、車両の側面が損傷したほか、停電が発生して緊急停止し、乗客1人が腕にけがをしました。
JR西日本によりますと、外れたカバーは、幅70センチ、高さ60センチ、重さは6.5キロのアルミ製で、事故のあと調べたところ、車両に固定していた2本のボルトがなくなっていたということです。
さらに、このすぐ隣の別のカバーも、車両に固定するボルトが1本なくなっていたうえ、残りの1本も緩んでいて、カバーが外れるおそれがあったということです。
2枚のカバーは、いずれも先月21日に、いったん取り外されたあと、3日後に再び取り付けられていて、JR西日本が詳しい状況を調べています。
この事故を受けて、国の運輸安全委員会は、事故に至った経緯などを詳しく調べるため、きょう、事故調査官2人を派遣することにしています。
皇后さまはきのう、心臓の周りにある冠動脈の精密検査を受けられた結果、冠動脈の一部に軽度の挟さくが見られることが分かりました。
また、ストレスなどによる狭さくも生じている可能性が考えられるということで、今後は、これまでどおりの日常生活を続けられる一方で、激しい運動や、強いストレスを避けるような配慮が望まれるということです。
皇后さまは、ことしの6月末ごろから、胸の痛みの症状が見られ、先月受けた心電図による検査の結果、冠動脈の血液の流れが悪くなる、心筋虚血の疑いがあることが分かり、きのう午後、東京・文京区の東京大学附属病院で、造影剤を使った冠動脈のCT検査を受けられました。
その結果、3本ある冠動脈の2本の一部に、動脈硬化による比較的軽度の狭さくが見られることが分かりました。
しかし、胸の痛みの原因となるような高度の狭さくは見られず、皇后さまの場合、ストレスなどによって、血管が一時的に収縮して狭さくが生じ、血流が悪くなっている可能性が考えられるということです。
宮内庁によりますと、皇后さまは今後は、これまでどおりの日常生活を続けられる一方で、激しい運動や強いストレスを避けるような配慮が望まれるということです。
また、今後とも注意深く経過観察を行い、胸の痛みなどの症状に変化が見られた場合には、適宜、薬による治療も受けられることもありうるということです。
天皇皇后両陛下は、検査結果を伝えられた際、手術という結果にならず、安どされた様子だったということですが、宮内庁は、さまざまな配慮を通じて、皇后さまの精神的な負担を軽くすることを考えていかなければならないとしています。
次は、南米ブラジルからです。
原爆が投下されてから70年となる長崎原爆の日に合わせて、9日、ブラジルに移り住んだ被爆者たちが出席して、原爆の犠牲者を追悼する催しが行われました。
サンパウロ市内の教会で行われた催しは、長崎県からブラジルに移住した人たちで作る、ブラジル長崎県人会などが開きました。
長崎で被爆した人やその家族など、およそ20人が出席し、祈りをささげたり、歌を歌ったりして、原爆の犠牲者を追悼しました。
長崎に原爆が投下された翌日に、兵士の手当てをするために長崎市内に入り、被爆した男性も参加しました。
続いては、病気の兆候を事前に察知する、最先端の技術についてです。
こちらのジョギングをしている人。
その心拍数が、スマートフォンに表示されました。
これは、スポーツ用品メーカーが開発した特殊なウエアです。
生地の裏側に取り付けられたセンサーで、心拍数を感知する仕組みです。
こちらの眼鏡。
実は鼻当ての部分が、目の動きを感知するセンサーになっています。
まばたきの回数や黒目の動きなどから、脳の状態を分析するものです。
今、人の健康状態の変化をリアルタイムに計測できる機械が、次々と開発されています。
こうした機械が、病気を未然に防ぐことにつながるのではないかと、期待が寄せられているのです。
取材した富永アナウンサーとお伝えします。
確かに最近、さまざまなウエアラブル端末が発売されてますよね。
そうなんですね。
今回、こうした機器を使って、私たちの健康状態を知って、病気の芽を摘み取ろうというのがテーマなんです。
キーワードとなるのがこちら。
未病といいます。
未病というのは、これ、どういう状態のことなんでしょうか?
この未病というのはですね、病気の状態と健康の状態の間を指すことばなんですね。
例えば、高血圧。
こちら、動脈硬化などの原因となる高血圧ですけれども、日本高血圧学会の基準では、血圧140以上が治療の必要がある病気の状態なんですね。
じゃあ、139は?何もしなくていいのかとか、138は?って考え始めると気になりますよね。
どのくらいから注意したらいいのかっていうのは、気になりますよね。
そうなんですね。
こうした、いわばグレーゾーンを、未病と呼んで、対策をしていこうと呼びかける人が増えているわけなんです。
携帯端末などを使って、未病の目安を知ってもらおうという取り組みを取材しました。
こちらの施設で、未病を手軽にキャッチしようという研究が今、行われています。
やって来たのは、神奈川県横須賀市にある大手通信会社の研究所。
こちらで計測しているのは、脂肪の燃焼度合いです。
気になりますね。
この画面の左上の数値。
これが、脂肪がどのぐらい燃焼しているかを示しています。
アセトンは、マニキュアの除光液などに使われていて、脂を取り除くという性質があります。
このアセトン、人間の体内でも作られています。
肝臓で脂肪が燃焼して、分解されると、アセトンが精製されます。
アセトンは血液中を巡り、皮膚から気体となって排出されます。
この研究所では、極微量のアセトンでも測定できる特殊なセンサーを開発しました。
人は特に運動していなくても、1分間に1平方センチメートル当たり、30から80ピコグラムのアセトンを皮膚から排出しています。
そうなんですね。
運動などによって脂肪が燃焼すると、アセトンの排出は増えます。
しかし、この研究所では、30ピコグラム以下になると、脂肪の燃焼が少なくなり、体内に蓄積されるとしています。
この状態を未病ではないかと考えているのです。
ふだん、あんまり運動していない私が、一体どのぐらい脂肪が燃えているのか測ってみることにしました。
さあ、どうでしょうか、どんな結果に?
おっ、どうでしょう。
9。
え?9?未病なんだって、脂肪が燃えていませんって言われると、ちょっとショックですよね。
大丈夫なんですか?
さらにアドバイス画面には、ウォーキングをしてみましょうと出てしまいました。
しなさいかもしれない。
ということで、私もウォーキングします。
早速。
脂肪を燃やすために、時速6キロで1時間、ウォーキングを行いました。
燃えてますね、たぶん。
額に汗がにじんでますよ。
久しぶりの本格的な運動で、ちょっと大変でした。
ちょっと疲れました。
さあ、運動した直後ですがどうでしょうか?さあ、私の1時間の運動の成果は、98、これかなりいいですよね?
かなりいいですね。
運動の成果が出てると思います。
これを続ければ、未病状態ではない?
そうですね。
未病にはならないと思います。
ちょっと安心しました。
このセンサー、まだ市販はされていないんですけれども、研究グループでは、運動や食事のたびに、脂肪の燃焼の度合いを見ることに役立ててほしいと考えています。
そして、今まで数値で表すのが難しかった病気も、計測しようという試みが始まっています。
7月に公開されたばかりのこちらのアプリ。
ーあと10ぷん、15分ぐらいで着きますんで。
このアプリは、会話の音声から、体の元気圧というものを測定します。
この元気圧が低くなっていますと、ストレスがたまっていて、リラックスが必要な状態だと教えてくれます。
よろしくお願いいたします。
このアプリを開発したのは、東京大学大学院講師の光吉俊二さんです。
光吉さんは、人の声から脳の状態を分析してきました。
感情をつかさどる大脳辺縁系は、神経で声帯と直接つながっています。
リラックスした状態では、声帯は緩みます。
それに伴い、周波数が低くなります。
一方で、緊張した状態では、声帯は固くなります。
周波数が高くなるんです。
声の周波数がどう変化するのか、そのパターンを分析し、その人が元気な状態かどうかを割り出そうしています。
光吉さんはこのアプリを、自分の心の状態を知るために活用してほしいと考えています。
光吉さんの研究を、未病対策に取り入れようという自治体も出てきました。
神奈川県は、未病に関する技術を認定する制度を、ことしから始めました。
こうした技術を後押しすることで、県民の意識を高めようとしています。
こうやって、数字で見てみると、ちょっと自分の健康を考えてみようかなとか、ちょっと行動してみようかなっていう気になるかもしれませんね。
そうですね。
きっかけになりますよね。
ご紹介した端末、ウエアラブルですから、日々のデータを自分の中で簡単にため込んでいくことができるというのも特徴なんですね。
実際に使っている人の話によりますと、自分では休んでいると思っていたんだけれども、測ってみたら、結構疲れてたりと、客観的に見せられて、驚かされることもあるということなんですね。
研究者は長く使っていますと、その人の傾向が見えてきますので、健康や未病の目安にしやすいのではないかと考えています。
ちなみに、1時間のウォーキングは、富永さん、取材のあとは続けてる?
このあとはまだやってないので、心がけたいと思います。
客観的に見られて、続けることが大事ですね。
冨永アナウンサーと、未病についてお伝えしました。
今週のスポーツは花田アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
水泳の世界選手権、またも金メダル獲得ですね。
競泳の瀬戸大也選手が、世界選手権400メートル個人メドレーで、2連覇を達成しました。
前回王者の瀬戸。
今大会は不振ながら、この1本に懸けると、覚悟を決めました。
最初は得意のバタフライ。
果敢に飛ばします。
背泳ぎでトップを譲りましたが、平泳ぎで奪い返し、2位以下を引き離します。
どんどん離してますね。
大会最終日に積極的な泳ぎがよみがえった瀬戸。
2連覇を果たし、初のオリンピック代表に内定しました。
さて次は、テニスの錦織圭選手、やりましたね。
見事な逆転勝ちで、ツアー優勝を果たしました。
錦織の決勝戦。
2メートル8センチ、長身のイズナーとの対戦です。
錦織は、相手の角度のあるサーブに苦しみ、第1セットを取られます。
しかし、世界屈指のリターンは、錦織の大きな武器。
うーん、今度はそうはいかない。
徐々に相手のサーブを攻略し、得意の打ち合いに持ち込みました。
錦織は逆転勝ち、ツアー今シーズン3勝目、通算10勝目です。
力が込もってましたね。
そして最後は、夏の全国高校野球ですね。
きのう登場した、兵庫の滝川第二高校。
その試合を特別な思いで観戦した人がいます。
前進の瀧川中学校で、太平洋戦争中の昭和17年の全国大会に出場した86歳の男性。
この大会は軍事色が強かったために、夏の大会には数えられず、幻の甲子園と呼ばれているんです。
母校の試合をどのような思いで見たのでしょうか。
ランナースタート!打っていった!
よし!
埼玉県越谷市に住む佐々己代治さんです。
佐々さんは、幻の甲子園に当時、最年少の14歳で出場しました。
戦意の高揚を目的とした大会。
ふだんとは違う緊張感があったといいます。
あれから73年。
佐々さんが目にしたのは、伸び伸びとプレーする選手たちの姿でした。
よく守った、滝川第二。
初球打ち!
滝川第二は、サヨナラ勝ちで初戦を突破。
初球打ち!サヨナラ!
ありがとうございました。
どうも、お疲れさんでございました。
佐々さんは、改めて平和の尊さを確認しました。
当時のふだんとは違う緊張感を考えますと、本当に今の選手たち、輝いて見えたでしょうね。
滝川第二の次の試合は14日です。
以上、スポーツでした。
続いてはけさの知りたい!堀越アナウンサーです。
おはようございます。
もうすぐお盆という方も多いと思います。
ご先祖ですとか、亡くなった人をしのぶ大事な行事ですけれども、最近ね、なかなか忙しかったり、生活のスタイルが変わって、この仏事に関わることがちょっと難しくなってきたという人も増えているそうなんですね。
そうした中で、供養をより身近にという動きが出てきているんです。
まず初めはこちら。
東京・銀座にある線香を扱っているお店です。
最近、いろいろな商品が登場していまして、例えばこの線香、これね、コーヒーの香りがするんですね。
珍しい。
一方ね、もう一つ、この線香、なんの香りか当ててほしいんですが、スタジオに用意をしました。
これですか?
望月さん、これなんですけども、なんだと思います?甘い香りしません?
甘い香りがしますね。
なんかこう、ジュースを飲むときに感じるような。
なんですか?これ。
近いですよ。
イチゴの香り。
イチゴか。
果物の当たり、ジュース、近かったですね。
そのほかにも日本酒の香りですとか、あと猫ちゃんの好きなかつおだしの香りなどもあるんですね。
亡くなった人やペットが生前好きだったものに合わせて、いろいろな香りが登場しているというわけなんです。
お客さんの1人に聞きました。
いろんな香りがあるので、お線香をあげる機会が増えましたと話していました。
さらに、最近の住宅事情を考えて、仏壇を置くスペースがない家でも手軽に使えるという線香、灰が散らからないんですよ。
くるくるくるくる巻き取っていくように。
この灰がくるくると巻いていく線香、今月発売されます。
変わって、こちら。
お子さんも含めて、何やら皆さん、真剣に講座を受けていますね。
なんでしょう?
これね、お墓参りマイスターの講座です。
北海道苫小牧市の石材協同組合が主催しているんですね。
そうなんですか、これ、漢字、読めませんけれども、何を教えてるんでしょうか。
ちょっと難しいんですけど、お墓の語源だという説があることばについて、これ、レクチャーをしているところなんだそうです。
組合では、お墓参りをする人が少なくなっていると感じていて、もっと興味を持ってほしいということで、始めたそうなんですね。
講座では、こうしたテキストでお墓参りのマナーですとか、お墓の掃除のしかたなどを学びます。
これまでに100人以上がお免状、マイスターになりました。
去年、マイスターになった、苫小牧市の佐藤美幸さんです。
以前は、お墓参りを義務のように感じていたそうなんですけれども、講座を受講してから意識が変わりました。
お墓参りをすると、ご先祖様が喜んでくれて、幸せを私たちに届けてくれると思うようになったと。
だから自分からお墓参りに行きたいなという気持ちになるようになったそうです。
いいきっかけになりましたね。
そうなんですね。
一方、こんな仏具も登場しました。
仏具?
愛知県幸田町にある仏具店です。
お盆の準備で忙しい時期です。
その店内で、ひときわ目を引いたのがこれです。
おっ!ウルトラマン!うちの子どもも大好きなんですけど、今。
ウルトラマンですか。
みんな好きですよね。
これ、これが仏具なんですか?
これね、木魚、木魚なんです。
作ったのはこの方、伝統工芸品の三河仏壇の職人の都築数明さん。
もちろん許可を得て作っています。
どんな人が買うのかといいますと、実は買った人の9割が僧侶、お坊さんなんだそうですね。
この様子ですね、ことし、都内のお寺で行われた人形供養の様子なんですが、こうした人形や、おもちゃの供養に使ったり、お寺を身近に感じてもらう手だてとして役立てているそうなんですね。
仏事を身近に感じてほしい、形は重要じゃなくて、大切なのは供養する心だということなんですね。
こちら、静岡県にあるお寺、おととし、この木魚を購入しました。
お寺に遊びに来る子どもたちに、このウルトラマンの木魚、大変人気なんだそうです。
みんななんかたたき過ぎると、なんかこう、怒られちゃいそうななんか感じもするんですけども。
ちなみに、ウルトラマン…。
音は?
音はぽくぽくという音がして。
木魚?
ウルトラマンだけに3分だけしかたたくことができないことにしているということです。
お寺の住職の柿沼忍昭さんです。
このウルトラマンは誰もが知っているヒーローです。
この木魚を使って、子どもたちに命や供養の大切さを伝えたいと話していました。
お盆はご先祖様を供養する日本の風習です。
形ですとか、ライフスタイルは変わっても、自分なりの供養のしかたを見つけて、考えていきたいですよね。
けさの知りたい!でした。
続いて気象情報です。
東京はけさ、雨が降ったようですね。
渡辺さん。
そうなんです。
手すりに水滴がついていますが、特に明け方、東京・渋谷ではざっとやや強い雨が降りました。
この時間、今、いったん雨、上がっていまして、時々、薄日がさしてきます。
セミも元気に鳴いていますね。
ただこのあとも実は、変わりやすい天気が続くので、備えてください。
きょうは関東から北海道にかけて、大気の状態が不安定で、局地的にはざっと激しい雷雨になりそうなんです。
では、まず雨の見通しを、朝8時から動かします。
関東地方や東北の太平洋側、それに北海道できょうは雨が降ったりやんだりします。
大気の状態不安定で、急にざっと降ってきたり、激しく降る所もありそうです。
特に関東や北海道など、落雷や突風にもご注意ください。
では、予報を見ていきましょう。
これだけ猛暑続いていますと、夏休み中ですから、海水浴に出かける方も多いと思います。
ただ、海のレジャー、要注意なんです。
というのも、その理由は台風です。
台風14号、このあと東へ離れていきますが、海への影響は長引きます。
きょうも西日本、東日本の太平洋側、波が高いので気をつけてください。
では、あす以降の天気、札幌から東京です。
けさお伝えしているニュースです。
安倍総理大臣が、戦後70年にあたって今月14日に発表する、総理大臣談話の原案に、いわゆる村山談話でキーワードに位置づけられている、おわびや侵略など、すべての文言が明記されていることが明らかになりました。
政権幹部からは、評価する意見が出ていて、安倍総理大臣は閣議決定に向けて、最終的な文言調整を進めることにしています。
アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、政府はきょうから1か月間、移設先の名護市辺野古沖でのすべての工事を中断し、計画阻止を掲げる沖縄県側と、集中的な協議を行うことにしていますが、双方とも基本的な姿勢は堅持する構えで、協議は難航が予想されます。
別の部品も外れるおそれがありました。
福岡県内のトンネルを走行していた山陽新幹線で、床下のアルミ製のカバーが外れて、車両の側面が損傷し、乗客1人がけがをした事故。
外れたカバーは、幅70センチ、高さ60センチ、重さは6.5キロのアルミ製。
JR西日本の調査で、すぐ隣の別のカバーも取り付けが十分でなく、外れるおそれがあったことが分かりました。
国の運輸安全委員会は、事故に至った経緯などを詳しく調べるため、きょう、事故調査官2人を派遣することにしています。
来年度の税制改正で、自民、公明両党は、ビール系飲料にかかる酒税について、ビールの税率を引き下げ、発泡酒と第3のビールは引き上げる方向で見直す方針です。
これに合わせて、日本酒がワインの1.5倍となっている税率についても、差を縮める方向で検討を進める方針です。
2015/08/10(月) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
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番組内容
▼アメリカ軍普天間基地の移設工事中断。政府と沖縄が集中協議へ。計画への理解求める政府と計画阻止をめざす沖縄。解決策は?現地から中継交え解説▼“未病”対策の最前線・ここまできた!病気を事前に察知する技術。あなたの健康様態を計測・アドバイスも行う最新の研究をリポートで▼広がる「身近な供養」。“こだわりの香り”“灰が散らからない”便利なお線香。“あのヒーロー”も供養で登場!?
出演者
【キャスター】望月啓太,和久田麻由子,【スポーツキャスター】花田宗佑,【気象キャスター】渡辺蘭

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz

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