人間の魂は死んだらどうなるのでしょう?それは科学的にはいまだ解明できない永遠の謎。
あなたはそう思っているでしょうね。
19世紀後半イギリスでは当時一流の科学者たちが「はたして霊は存在するのか?」いわゆる心霊現象を夢中になって研究していました。
その結果は驚くべきもの。
著名な科学者たちが「霊は存在する」と結論を出したのです。
これは科学的に認められた紛れもない事実です。
怪奇現象に挑んだのは…超一流の科学者が無敵の霊能者とガチンコ対決!なぜ心霊現象を信じたのか。
2回シリーズで迫る!闇がいざなう不可思議な謎。
光が導く検証と真相。
2人の栗山千明があなたと共に幻を解き明かしていきます。
そこでは上流階級の間で夜な夜な数多くの心霊イベントが開かれていた。
神秘的な力を持つ「霊媒」と呼ばれる人々が起こす驚くべき心霊現象。
誰も手を触れていないのにテーブルが浮き上がっている。
霊媒たちは霊的な存在の手助けを得てこれを可能にしているのだという。
その高さはなんと天井近くまで。
霊媒は自分の体重を変化させゼロにする事もできた。
霊媒の口から現れる半透明のエクトプラズム。
目に見えない霊的存在が霊媒の生体エネルギーを利用して物質化しつつあるのだという。
この女性は物質化した霊そのものだという。
近代化の先端を行くロンドンで霊媒たちが大勢登場しさまざまな心霊現象で人々を驚かせる。
世にも不思議な…夜紳士淑女が霊媒を中心に集まる降霊会。
その驚くべき仕組みはこうだ。
隣の人さえよく見えない闇の中霊媒は死者の世界から霊を呼び出す。
霊は目に見えず力もない存在である。
しかし霊が霊媒に働きかけその生体エネルギーを利用する事で信じられない物理現象を実現するのである。
そうした霊媒たちの中に「霊媒の王者」と呼ばれる人物が現れた。
1850年代から70年代に活躍した最強の霊媒である。
ヒュームは他の霊媒とは異なり降霊会を明るい部屋の中で実施した。
すると白日の下大きなテーブルが持ち上がり鍵盤に触ってもいないのにアコーディオンが動き音を奏で…。
更には…。
参加者の目の前で空中浮遊までやってのけたのだ。
ヒュームのトリックを疑う人は大勢いたが誰ひとりとして見破る事ができなかったのである。
もしも自分の目の前で突然人が浮き上がったら…。
「え〜っ!?それって絶対トリックでしょ?」って今なら思いますよね。
でも当時はちょっと事情が違いました。
19世紀後半最新の科学は人間の目に見えない力についての研究を進めていました。
例えば電気や磁気の法則が確立して産業に利用され始めたのがまさにこの時代。
もう少しあとにはレントゲン撮影に使われる人体を透視できる電磁波X線が発見されたりキュリー夫人たちによって石ころから出ている目に見えない放射線の研究が進んだりします。
そうした時代だからこそ霊媒が未知の力によって起こす現象はまさに科学が解明すべきと考える科学者も登場します。
ここに霊媒対科学者の対決が始まるのです。
ヒュームの霊能力の正体を明らかにしようという人物が現れた。
イギリスが世界に誇る科学者…クルックスは真空に近い管の中で放電現象を起こすと羽根車が動く事を実験。
そこでは物体に影響を与える目に見えない粒子が放射されているのだと考え後に電子の発見に繋がる業績を挙げた超一流の科学者だ。
クルックスは心霊現象のさまざまな文献を調べた上で科学雑誌への寄稿でこう宣言した。
冷静に観察する能力を身につけ目に見えない力を研究するクルックスは自信に満ちていた。
この宣言はヒュームに対する挑戦状となった。
ヒューム対クルックス。
運命の実験が行われた。
参加者はヒュームとクルックス信頼できる科学者と弁護士助手の5人のみ。
ヒュームが仕掛けをしたり協力者によるトリックを防ぐためだ。
これはクルックスが実験のために購入したアコーディオン。
実験内容はヒュームが鍵盤に触れずにアコーディオンを鳴らすという現象。
クルックスは自ら新品を買いに行くほどトリックを警戒していた。
実験現場には銅線と糸で結んだ籠を用意。
食卓の高さとぴったり合うサイズで作られておりこの中にアコーディオンを入れれば外から細工する事は不可能だ。
籠の前に座ったヒューム。
その動きを観察できるよう左右にクルックスたちが座った。
ヒュームの足の上には自分たちの足を載せ余計な動きができなくするほどの念の入れようだった。
いよいよ…クルックスの記録によるとまずは食卓の下に入れた籠を外にずらしヒュームが籠の中に手を入れた。
アコーディオンの鍵盤の反対側を2本の指で持ち上げた状態から実験を始めた。
やがてクルックスたちが見つめる前で…。
(アコーディオン)
(アコーディオンのメロディー)そして簡単な曲まで。
クルックスはヒュームの手に注目した。
「アコーディオンを持つ手で何かしているはず」。
更に調べた。
その後籠の中で手を離すとなんと空中に浮いた。
しかも音も鳴り続けたのだ。
クルックスは他の心霊実験も行うがその度ヒュームが起こす奇跡を目の当たりにする。
当時の科学では説明できない現象の数々。
クルックスの出した結論は?科学の歴史を大きく変える大発見。
しかし…。
発表後クルックスは他の科学者から大きな非難を浴びる。
「ヒュームのトリックにだまされた」というのだ。
当時科学者の中にも実際に心霊現象が存在すると信じる人が大勢いました。
しかし既に手品師によるマジックショーが存在していました。
そのため「同じようなトリックではないか」と考える人も数多くいたのです。
19世紀後半から欧米ではステージで華やかに行われるマジックショーが大人気となっていた。
タネや仕掛けに熟知しているマジシャンや常識破りの心霊現象を疑う科学者たちは霊媒たちのトリックを次々に暴いていった。
ここに霊媒のトリックにまつわる品が保存されている。
ある女性霊媒が見せたエクトプラズム現象。
謎の白い物体が残っていた。
その正体がこれだ。
シルクのような光沢のある布。
多くの霊媒がこのような布をエクトプラズムのトリックに使用していたという。
また完全物質化したとされる霊では「霊媒本人のふん装である」と発覚した事も。
トリックは次々と暴かれていった。
ヒュームが一体どのような方法でアコーディオンを鳴らしたのか150年たった今確かめるすべはない。
一方クルックスの心理的な落とし穴についてはこう指摘されている。
クルックスは科学者として霊媒のトリックを見破るつもりでした。
でも同時にこの実験によって他の科学者がまだ知らない…目に見えない…そういう思いが実験の厳密さを甘くし…人は謎を解明しようと意気込むほどかえって謎のワナにかかってしまう事があります。
ナポレオンズさんの実演を通して見ていきましょう。
行うのは透視現象。
使用するのは…好きな目を上にしてふたをして頂く。
じゃあ栗山さんちょっとやってもらえますか?ただし私が見てるといけないので後ろ向きますので。
じゃあ…。
そしたら私の後ろ手に下さい。
う〜ん。
言わないで下さいね。
はい。
これにしますね。
でふたをしてしまいました。
私に下さい。
はい。
渡します。
はいありがとうございます。
そうしましたらですね…回してみます。
あっ何となくどうですか?あれ?えっええ〜?あれ?少ない?あっ少ない私もイメージでした。
(小石)じゃあ多分あれですか。
どういう事ですか?え〜!?分かっちゃうよ少なくすると。
これは当然「1」ですね。
はい。
(小石)ほんとだ。
道具にはタネも仕掛けもありません。
それよりも見ている人の思い込みを利用しているのです。
では解説して頂きましょう。
テレビに見せて頂いて。
ふ〜ん。
で渡して振り向きますね。
振り向く時に実はですねこの状態でふたを開けて90度ずらします。
ほお〜!これが今後ろにある状態…こういう状態になりますね。
ここでサイコロの目を見ると同時に…よきところでこれを元に戻します。
そしてまた前へ来ればもう完璧な状態ですね。
あ〜そうですね。
(渡辺)自分たちが「多分こういうタネだろう」と思ってるのとちょっと違うところで仕掛けがあって…。
要するにそこに思い至らないとなかなか。
焦っちゃいますよね。
まあありがたい事にやはり皆さんの心理の中に「手技」と思う気持ちが強いんですよね。
「指先を素早く」とか「目にも留まらぬ早業で何かする」とかいう先入観があるのでどうしても一生懸命それ見てんだけど何もないのに分かってしまうからもう困惑してしまうと。
有名なクルックスさんは…未知の力だったら見つけなきゃいけないというところではまってっちゃったのかもしれないですよね。
「自分はだまされない」という自信が巧妙な方法で翻弄された途端より強く信じ込んでしまう。
この危うさは現代の私たちにも当てはまる事なのです。
2015/08/10(月) 02:25〜02:45
NHK総合1・神戸
幻解!超常ファイル「怪奇!ロンドン心霊ブーム Part1」[字][再]
最強の霊媒vs超一流の科学者、衝撃の結末とは?かつてロンドンで起きた空前の心霊ブーム。なぜ人々は信じたのか?私たちもだまされる?意外な心理の落とし穴に迫る!
詳細情報
番組内容
ガチンコ対決、最強の霊媒vs超一流の科学者!19世紀、ロンドンは最先端の心霊都市だった。死者と会話する!魂が実体化する!霊がアコーディオンをひく!大勢の霊媒が怪現象を起こし、人々はそれを信じ込んだ。謎の解明に乗り出したのは、電子など「見えないもの」の正体を研究する世界的物理学者。迎え撃つのは、誰も仕掛けを見破れない最強の霊媒。対決の衝撃の結末とは?私たちもだまされる?意外な心理の落とし穴に迫る!
出演者
【ゲスト】ナポレオンズ,筑波大学教授…渡辺政隆,【司会】栗山千明,【語り】中田譲治
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
アニメ/特撮 – その他
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