情熱のシーラ(9)「スパイの条件」 2015.08.09


(シーラ)ブラウン夫人が仮縫いに来るから来たらすぐお茶とお菓子を出して。
熱いお茶よ。
飲むのに時間がかかるように。
分かった?
(ジャミーラ)任せて下さい。
できるだけ引き止めておきたいの。

(ブラウン夫人)もう完璧よホント。
とにかく用事がたくさんあって急いでうちに戻らないといけないの。
(物音)
(ブラウン氏)おい!待て!
(銃声)
(ブラウン氏)待て!止まれ!ピーターの約束手形と旅券よ。
(ロザリンダ)ハッ…。
一体どうやって手に入れたの?ねえ。
それは知らないほうがいい。
何かありました?
(バスケス)ローガンは指名手配されています。
マーカス。
(マーカス)君にさよならを言いたかった。
私たちまた会える?何も約束はできない。
(ラジオアナウンサー)「この戦いの最終目的を果たした。
戦争は終わった」。
今と同じことをしてほしいの。
マドリードで。
マドリード?イギリスの秘密情報機関に協力してくれる人を探してるのよ。
ウフッ。
あなたのような人が必要なの。
(鳥の鳴き声)
(足音)
(扉を開ける音)
(ノック)
(衛兵)ジェイソン様お連れしました。
(足音)
(シーラ・キローガ)ジェイソンさん。
(アラン・ヒルガース)それは暗号名です。
私はアラン・ヒルガース。
海軍武官。
スペインでイギリス秘密情報機関の調整官をしています。
はじめまして。
シーラ・キローガです。
存じてます。
お会いできて光栄です。
座りましょう。
いかがです?どうも。
(ライターの着火音)ハァ…フーッ。
今日ここへお越しになったということは依頼した任務を引き受けてくださるんですね。
ええそうです。
よかった。
ベイグベデル大佐とフォックスさんは今現在大変難しい立場にあると言えます。
大佐が大臣を解任されることは必至でしょう。
彼を失うことは我が国にとって大きな痛手です。
実は今2人はあまり友好的でないある組織に監視されています。
遠回しな言い方で申し訳ありませんが。
ゲシュタポとファランヘ党?そのとおりです。
我々はドイツ人たちが会合を持つ場合それを事前に知る必要があります。
そこで考えました。
彼らの妻や女友達を通じてなら誰が誰と接触し誰と交流を持つのか情報を得られるのではと。
どうやるんです?どうぞお掛けに。
マドリードに戻られたら改めてお会いしましょう。
そのとき任務の詳細をお話しします。
今は新しい工房を開くことに専念してください。
マドリードは物が不足しているので必要な生地はこちらで調達を。
代金はこれで足りるはずです。
私が訴えられている事件についてはどうすれば…。
今からあなたの名前はアリーシュ・アゴリウクです。
アリーシュ…。
異国風ですね。
アラビア語?あなたの名です。
逆さまですが…。
ああ!前の旅券はどうしますか?破棄してください。
いずれにせよそれは共和国政府のものです。
新しいスペインでは役に立ちません。
では1週間後に。

(礼拝の呼びかけ)
(バスケス署長)マドリードに戻るんですね?はい。
お別れを言いに来たんです。
お母さんはここに?ええ工房を続けながら。
あなたはマドリードで何を?署長さん私は…。
ああいえ答えなくていいんです。
それについては余計な口を出すなと上から言われてますから。
でも1つだけ。
本当にマドリードへ帰りたいんですか?向こうへ行ってからもまだ心配ですか?ウフン。
大丈夫なのは分かってます。
やっかい者から解放されますね。
いいえ。
それは違います。
あなたは決してやっかい者ではなかった。
それじゃ気をつけて。
ええ。
ありがとうございます。
フウン。
来週の注文を忘れないでね。
アラカマ夫人には母さんが仕事を引き継ぐことを説明して。
ああそれから私が好きなレースの…。
(ドローレス・キローガ)シーラ。
もう何度も確認したでしょ?大丈夫よ。
カンデラリア。
生地の注文に気をつけて。
母さんだとだまされそうだから。
あなたは取り引きの名人でしょ?
(カンデラリア)言わなくても分かってる。
安心しな。
みんなでお母さんを守るから。
頼りにしてる。
私も何か月かすれば戻るわ。
必ずすぐ帰ってくる。
いいかい?食べてしっかり着込む事。
マドリードの冬は厳しいよ。
広い家に住んでくれるとありがたいんだけどね。
きっと誰かさんが会いに行くから。
(キスの音)フェリックス。
フェリックス。
母さんに最新のファッションを教えてあげてね。
流行に遅れないように。
母さんはセンスはいいけどパリで何がはやってるのか言ってくれる人が必要なの。
あなたならピッタリでしょ?
(フェリックス)フーッ。
僕はどうすれば…。
ウイスキーを一緒に飲む相手がいなく…。
フェリックス。
ねえ。
泣いたりしちゃ駄目。
みんなを守ってくれなきゃ。
フン。
頼りないけどね。
(キスの音)
(はなをすする音)ジャミーラ。
やだ泣かないの。
(すすり泣き)あなたが居ないと寂しいわ。
子ヒツジの料理に調味料を入れすぎないで。
(ジャミーラ)うん。
母さんはおなかがとても弱いから。
今まで本当にありがとう。
さようならセニョリータ。
お帰りを待ってます。
ええ。
ハァ…。
母さん。
元気でね。
お前も。
分かった。
ハァ…ハァ…。
(キスの音)じゃあ。
(はなをすする音)シーラ!えっ?ハァ…お前は自慢の娘よ。
アッ…。

(フロント係)こんにちは。
ようこそ。
こんにちは。
アリーシュ…アゴリウク。
そうお読みすれば?まあ大体。
お待ちしておりました。
それではお部屋は307号室です。
メッセージがございます。
ああ…。
ありがとう。
どうぞごゆっくり。
(ドアを開ける音)
(足音)
(荷物を下ろす音)どうもありがとう。
(ベルボーイ)ありがとうございます。
(ドアを閉める音)
(足音)
(ノック)
(足音)
(ドアを開ける音)ようこそアゴリウクさん。
ここまでの旅は快適でしたか?おかげさまで。
ヌニェス・デ・バルボア通りにある住まい兼工房の鍵です。
どうぞお掛けください。
数日で準備が整うはずです。
あなたの好みに合うといいんですが。
室内装飾は全てフォックスさんが手がけました。
でしたらきっと完璧です。
ドイツ人は重要な話を社交の席でするものです。
そしてその席には夫人も同行します。
あなたに調べてほしいのは彼らがいつどこに集まるのか。
できると思いますか?ええ。
ご夫人たちはよく工房でそういう話をします。
ただ私はドイツ語があまり話せないので…。
あなたの仕事をドイツ生まれの少女2人に手伝わせます。
父親はベイグベデルの運転手でした。
フォックスさんが面接をしてかなり満足したようです。
ロザリンダが気に入ったのなら確かです。
もちろん彼女たちはこのことを何も知りません。
怪しまれることなく情報収集を手伝わせる方法を考え出す必要があります。
その点は任せてください。
で集めた情報はどうすれば…。
モールス符号を知ってますか?電報に使う?そのとおり。
ええ。
これです。
何か言葉をこのモールス符号に書き換えてみましょう。
例えばタンジール。
私たちに情報を伝える時は必ずこのモールス符号を使って全てのメッセージを暗号化してもらいます。
それをあなたの仕事である仕立てに関連した何かに似せてカムフラージュしてください。
ではこれがメッセージだとしましょう。
じ…じゅ…じゅう…10月。
10月。
10月…。
い…い…。
つ…。
いつ…いつ…。
5日。
10月5日。
ぺ…と…ぺとり…ペトリーノ。
10月5日ペトリーノ女男爵宅で夕食。
何か思いつきましたか?縫い目みたいです。
紙をお持ちですか?ああどうも。
怪しまれないよう仕立てと関係のある何かに情報を隠してほしいと言いましたよね?それならこんなふうに型紙の中に隠してはどうです?いいですね。
情報の提出は週に2度。
受け渡し場所も2か所になります。
どちらも公共の場です。
1つ目はロサ・サバラの美容室。
(美容師)ようこそいらっしゃいました。
(ヒルガース)店に入るとすぐ脇に客が荷物を預けるためのロッカーがあります。
あなたは一番奥のものを使ってください。
壁側の一番下のロッカーです。
そこが使用中の場合は1つ上のものを使います。
扉を開ける時は怪しまれないよう体で隠し情報を筒に入れて置いてください。

(ヒルガース)もうひとつの受け渡し場所はリオス・ロサス通りの博物館です。

(ヒルガース)そこのクロークに我々の連絡員がいます。

(ヒルガース)博物館には情報を記した型紙をファイルに挟んで持っていったほうがいいでしょう。

(ヒルガース)ファイルを渡したら展示室へ向かいゆっくり見て回ってください。
少なくとも30分は。
肝心なのはどんな指示にも忠実に従うことです。
ご心配なく。
そうします。
街に出かけたり散歩したり映画に行ったり好きなことをして結構ですが条件が2つあります。
何です?マドリードの上流社会から一歩も出ないこと。
高級地区以外の場所へ行くことや庶民と接する事は控えてください。
昔住んでいた地区にも?駄目です。
誰にも正体を知られてはならないのです。
もし誰かに気付かれたらきっぱりと否定してください。
無礼な態度を取ってでも。
覚えておきます。
もうひとつは?イギリス国籍の人物とは誰であろうと絶対に接触しないことです。
ロザリンダ・フォックスとも?連絡は一切取れません。
残念ですが。
そうですか。
あなたにお薦めの場所を言っておきましょう。
このホテル・リッツ。
それとティー・サロンのエンバシーはご存じですか?聞いたことがあるだけです。
エンバシーはドイツ大使館とイギリス大使館のそばにあります。
そのため枢軸国と連合国の人間が一緒になります。
もちろん距離は置いていますがそれでも僅か数mです。

(ヒルガース)私も毎日昼の1時にあの店で一服しています。
もし私と会う必要があるならバッグを左手に持ち何も問題がなければ右手に持って普通に何か注文してください。
ブラックコーヒーを頂ける?どんなことであれもしあなたが緊急事態に陥った場合は入ってすぐにバッグを落としてください。
緊急事態といいますと?脅迫されたり強要されたり身の危険がある時です。
そんなことが?大丈夫。
まずありません。
とにかくもし見張られていると感じるようなことがあっても慌てないでください。
うろたえたり相手をまこうとしたりせず自然に振る舞うように。
いいですね?我々は決してあなたを1人にはしません。
それはどうも…。
当然のことです。
仕事ですから。
続けます。
もし我々のほうからあなたに伝えたい事がある場合は2つの方法を取ります。
1つ目はアルマグロ通りにある花屋ブルギニヨン。
それから工房に白か黄色のバラを届けます。
もうひとつはエンバシーのチョコレート。
どちらの場合もリボンにメッセージが書かれています。
ところでこの計画に肝心なものがまだ欠けています。
何ですか?客です。
あなたの工房に客が来なければこれまでの指示も計画も意味がありません。
その客の獲得はあなたに懸かっています。
もはやこの任務はあなたしだいなのです。
この人たちの名前は?エルザ・ブルックマン。
ヒトラーの個人的な友人。

(ヒルガース)一番のターゲットです。
毎週木曜日ひいきのデザイナーの工房に通っています。

(エルザ・ブルックマン)アァ…。
行きましょう。
(ヒルガース)ペトリーノ女男爵ルーマニア人。
夫はドイツ大使館広報宣伝部の責任者です。

(ヒルガース)グロリア・フォン・フュルステンベルク。
夫は亡くなりましたがドイツ貴族でした。
最後にソンソレス・デ・イカサジャンソル侯爵夫人。
彼女の場合我々が興味を持つのは夫ではなく愛人。
ほかでもないセラーノ・スニェルです。
フランコ総統の義理の弟。
そうです。
ご用心を。
そしてこれが最後のファイル。
そのほかにあなたが知っておくべき人物の情報です。
ヨハネス・フランツ・ベルンハルト。
知っています。
どの程度?そんなには…。
何年か前にテトゥアンで開かれたあるパーティーで見かけました。
私のことは覚えていないはずです。
念のためベルンハルト夫妻には近づかないように。
とても危険な男です。
ハァ…以上です。
何か質問は?ん…。
我々はあなたのことを信じています。
一日も早く彼女たちを顧客にしてください。
そうできるよう手を尽くします。
やるしかありません。
顧客にできなければ任務はそれまでです。
最後にもうひとつ。
あなたと私は見知らぬ者同士。
面識は全くありません。
いいですね?もちろんです。
幸運を祈ります。
ではまた連絡します。
(足音)
(ため息)こんにちは。
あなたたちはドーラとマルティーナね。
(ドーラ)ドーラとマルティーナです。
ああ。
そう。
私はアリーシュ・アゴリウク。
今日から工房を手伝ってね。
裁縫はできる?お料理とか家事はできます。
でも裁縫はできません。
じゃこれから教えないと。
習いたい?はいもちろんです。
よかった。
おなかすいてる?アッ…。
ペコペコなんでしょう。
それじゃあまずお風呂に入ってそれから食事。
それでいい?
(マルティーナ)私たちのことはどうぞ気にしないでください。
ウフッ。
そんなわけにはいかない。
さあ早く行って。
ウフッ。
ウフッ。
(雑誌を切り抜く音)ドーラ!マルティーナ!来て。
お願いしたいことがあるの。
何でしょうか?アリーシュさん。
雑誌を見てるとほとんどのドイツ人が同じ工房に行ってる。
ドイツ人の工房よ。
競争するにはケラーがどんな生地でどんな服を作るのか知っておかないと。
お客さんが満足してるのかもね。
弱点を見つける必要がある。
あなたたちにそれを探ってきてほしいの。
(マルティーナ)どうやって?2人とも客に成り済まして聞き耳を立てればいいの。
あなたたちは裕福なスペイン人の娘よ。
でも…アッ…アリーシュさん私たちの父は運転手です。
重要なのはどんな人かじゃなくてどんなふうに見えるか。
それがこの世の中よ。
この格好なら誰にも怪しまれないわ。
アァ…。
すてきなドレス。
着ている人がすてきだから。
ありがとうございます。
慎重にね。
お客さんにしゃべらせるのよ。
きっかけさえ作れば知りたい事は何だって聞き出せる。
分かりました。
特にエルザ・ブルックマンって人から話を聞いて。
彼女がうちに来れば他のお客さんも必ず来るから。
頑張って。

(ケラー夫人の助手)こんにちは。
何かご用でしょうか?秋用の服を2着お願いしたいんですけど…。
約束はされてます?してません。
マドリードには立ち寄っただけで…。
お名前は?マルティ…マリーアとドローレス・オルティス・デ・サラテです。
ケラーはお約束のない方には応対いたしません。
あいにくですが…。
歓迎されるはずだとジャンソル侯爵夫人がおっしゃったのですが…。
ああ申し訳ありません。
何とかお時間を作れると。
よかったわ。
では中へご案内いたします。
何かお飲みになりますか?コーヒーか紅茶でも。
いいえ結構です。
では少しお待ちいただけますか。
すぐに応対いたします。
ありがとうございます。
こんにちは。
すみません。
私たち初めて来たもので…。
ここには長くいらしてるんですか?
(エルザ・ブルックマン)マドリードに来てずっとよ。
私はドローレス・オルティス・デ・サラテ。
妹のマリーアです。
はじめまして。
エルザ・ブルックマンよ。
よろしく。
私たちマドリードに来て新しい服が必要になって…。
ウフッ。
そうしたら両親がこの工房がいいと…。
そのとおり。
(ドーラ)アァ…ここよりいい所は?ないわ。
知るかぎり。
失礼なんですが気に入っているようにはあまり見えないんですけど…。
フフッ。
アハッ。
誤解しないでちょうだい。
すばらしい工房よ。
でも若いあなたたちには…そうね少しばかり保守的かも。
(足音)もう若くない私たちだって最新の流行を追いたくなるものなの。
時にはね。
(姉妹の笑い声)ええ。
ほかにはなんて?
(マルティーナ)パリの工房が懐かしいと。
このマドリードの仕立屋は日曜のミサに着るような控えめなスーツしか作らないからって。
ウン。
あなたたちの事怪しまなかった?ウフッ。
まったく。
ほらね。
言ったでしょ?フン。
次はうちが最高の生地を取りそろえてることを知ってもらわないと。
その生地で最新の服を作れることも。
どうしよう…。
私を知ってもらう方法が何かあるはず。
上流社会の好奇心をそそる方法が…。
いい手があるわ。
寸法を測る順序はいつも同じ。
首。
それからバストウエストヒップ。
それをこのノートに書き取ってちょうだい。
裾の縫い目は見えないようにしないと駄目。
糸はできるだけ生地に近い色を選ぶこと。
そして縫い目を細かくするの。
ボタンホール。
ボタンホールは絹糸でかがること。
専用のより糸もあるし糸を2本取りにしてもいい。
そうすると縫い目が太くなって仕上がりもずっときれいだから。
ハァ…。
とてもよくできてる。
こうやって表から糸が見えないようにするの。

(招待状)「国際的デザイナーアリーシュ・アゴリウクの新作発表会にご招待いたします」。

(ドイツ人たちの会話)
(ドイツ語)よし。
じゃあ前から見せて。
少し痩せたわね。
でもすてき。
とってもいい。
まだ着てないの?マリーア。
急いで。
今手伝わせるから。
この帽子かぶって。
あなたは3番目。
手伝ってあげて。
(ドーラ)お給仕のほうを手伝いましょうか?だめだめ。
ここから出ないで。
エルザ・ブルックマンが顔を覚えてるかも。
前はどう?すごくきれい。
替わるわマルティーナ。
マリーアを手伝ってあげて。
よし。
回って。
いいわ。
ハァ…。
フン。
さあいくわよ。
こんにちは。
よくお越しくださいました。
ではご覧ください。
こちらは黒地に白のサークル模様が描かれたフランス縮緬のワンピース。
ベルトと胸元の飾りがポイントです。
続きまして大胆な花柄がプリントされたフランス縮緬のドレス。
スカート部分にプリーツと小さなフレアーをつけています。
花柄が織り出されたダマスクシルク風のドレス。
ホルターネックとスカート部分のたっぷりとしたフレアーが印象的です。

(拍手)ハァ…。
みんな本当にどうもありがとう。
おかげで発表会は大成功。
みんな最高にすてきだった。
ウフフッ。
(エルザ)失礼。
アンゴリウグ…ア…アルゴリウク…。
まあいいわ。
エルザ・ブルックマンです。
はじめまして。
お邪魔してごめんなさいね。
でもどうしてもお伝えしたくて。
本当にすばらしかったから。
ああ…ありがとうございます。
お気に召してうれしいです。
カクテルでも飲みながら話しません?ああ!気に入ったどころか感動したわ!
(2人の笑い声)ねえいつ注文をしに伺っていいかしら?ウーン。
それでは…明日にでも。
アッ…。
さあ細かいことはあちらで決めましょう。
ええ。
(ドーラとマルティーナ)アリーシュさん!ちょっと待って。
あなた知ってる。
この前ケラーの工房で話した子ね。
そしてその姉。
私にはお金持ちの娘だと言ったわ。
どういうことか説明してちょうだい。
ウハハハハハハッ…。
それは…私のせいです。
何ですって?その…私はマドリードに来たばかりです。
だから競争相手のことを知りたくて。
それで助手の2人に…。
ねえちょっと来てちょうだい。
つまりお客さんのふりをして探ってもらったんです。
ウフフフッ。
アァ…。
アッハハハッ。
ウフフッ。
オー!あなたの名字は発音できないけどあなたのやり方は気に入ったわ。
アルゴ…。
ウフッ。
アリーシュと呼んでください。
アリーシュ。
どうかこのことはここだけの話に。
ええもちろん。
ウウン。
ねえアリーシュ。
あなたはマドリードできっと成功するわ。
だといいんですけど。
ウフフッ。
ウフッ。
(ソンソレス・デ・イカサ)おめでとう。
ありがとうございます。
すばらしい作品ばかりだった。
それはどうも。
(ドーラ)アリーシュさん。
なに?お花が届きました。
ああどうもありがとう。
これを生ける花瓶を取ってきてくれる?はい。
ありがとう。
(ヒルガースのメッセージ)「おめでとう!やりましたね」。
ドーラ!マルティーナ!ハァ…。
ああどうもありがとう。
いよいよあしたからお客様を迎えるわ。
私はドイツ語が駄目だから2人が助けてね。
ああ!頼みたいことがある。
お客様についてあらゆることを記録しておきたいの。
どこへ行ってどんな人と会って何をするのかとにかく全て。
お客様をもっと増やせるようにね。
だからあなたたちにお客様の言うことを漏らさず聞いて全部訳してほしい。
分かりました。
お願いね。
(扉を開ける音)グーテン・アーベントゥ。
お入りください。
(足音)
(扉を閉める音)フリース様レンツ様。
ようこそ。
お待ちしてました。
アリーシュ・アゴリウクです。
試着室へどうぞ。
マルティーナ。
モロッコのお茶を2つ用意して。
(ドイツ語)お話を続けられるようご一緒にお入りください。
(レンツ夫人)お邪魔じゃない?いいえまったく。
助手が寸法を書き留めますね。
ドーラお願い。
首回り30。
(レンツ夫人のドイツ語)バスト90。
(ドイツ語)ウエスト70。
(ドイツ語)
(ドイツ語)ヒップ90。
見せて。
ウウンンンンン…。
(シーラのメッセージ)「レンツ夫人の夫はヒトラーとベルリンにいる」。

(ドイツ語)ヒトラーの愛人エバ・ブラウンがマドリードに来る。
でもヒトラーは一緒じゃない。
アリーシュさん。
ブラックコーヒーを。

(ドイツ語)
(ミシンの音)エバ・ブラウンはブルックマンさんの家にいます。
ありがとう。

(足音)
(ベイグベデル)ロザリンダへの手紙だ。
何とかリスボンに届けたい。
彼女リスボンに?
(ヒルガース)周りにいる怪しげな人物には特に注意するように。
いつ何が起こるか分かりません。
警戒と準備を怠らないようにしてください。
(イグナシオ)久しぶりだシーラ。
何年ぶりかな?現在僕は内務省の治安局に勤めていてね。
このマドリードに定住すると思われる外国人の監視を担当している。
(マヌエラ)シーラ?そうです。
マヌエラさん。
ああシーラ!まさか会えるなんて。
別にここに住まなくてもいいんでしょう?工房は広いし2人でも快適に住めます。
悪いけど。

(せきこみ)ほかに誰か居るんですね。
どういうことですか?
(マヌエラ)聞かないでシーラ。
あなたのためよ。
2015/08/09(日) 23:00〜23:50
NHK総合1・神戸
情熱のシーラ(9)「スパイの条件」[二][字][デ]

お針子から名スパイへ!時代に翻弄されながらもたくましく生きた女性を描く魅惑のスペインミステリー。シーラは、マドリードに工房を開きスパイとして行動する。

詳細情報
番組内容
シーラはイギリスの秘密情報機関に協力してほしいとロザリンダから頼まれ、“アリーシュ・アゴリウク”という名の別人になりマドリードに戻る。任務は、工房を開きドイツ人女性たちを客にして、彼女たちから情報を得ることだ。豪華な工房が用意され、ドイツ語の分からないシーラを二人の若い女の子が助手として手伝うことに。問題はドイツ人の客をいかにして集めるかだが、シーラはある事を助手に頼む。
出演者
【出演】アドリアーナ・ウガルテ…渋谷はるか,エルビラ・ミンゲス…藤生聖子,フランセスク・ガリード…大塚芳忠,マリ・カルメン・サンチェス…片岡富枝,カルロス・サントス…中村大樹ほか
原作・脚本
【原作】マリーア・ドゥエニャス,【脚本】スサーナ・ロペス,アルベルト・グロンドーナ
監督・演出
【演出】イニャキ・ペニャフィエル
制作
〜スペイン A BOOMERANG TV PRODUCTION FOR ATRESMEDIA制作〜

ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ
趣味/教育 – 会話・語学

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
スペイン語
サンプリングレート : 48kHz

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