情熱大陸【五味弘文/日本一怖いから楽しい恐怖の夏 お化け屋敷の仕掛け人】 2015.08.09


(ドアのきしむ音)
人は想像する生き物
だからお化け屋敷が怖い
「ぎゃ〜!!」
(五味弘文)ハハハハハ!
五味弘文はその道で日本一の腕と呼ばれる
お化け屋敷づくりが彼の仕事
ホントお化け屋敷面白いなと思いますよね自分で言っちゃうのも変だけど
お化け屋敷に物語性を持ち込んだのは五味が初めて
「恐怖の手錠地獄」
「闇の歯科病棟」
これまでに600万人以上を震え上がらせてきた
最新作「呪い指輪の家」
記者発表ではあの又吉が相方を交え魅力を語った
(又吉)僕も1人やったら絶対無理ですわあっそうですか
(モニター:幽霊)うわ〜
(モニター:綾部)あ〜!あ〜っ!もうやだ…もうやだ!
(又吉)いやホンマこういう気持ちになりましたよねそうです
(又吉)怖いですよね
客は冒頭で物語のあらすじを聞く
(音声ガイド)折れた指でピアノを弾く鮎子のことが気に食わない木崎はある日鍵盤の上を動く彼女の指にピアノの蓋をたたきつけます
逆上した夫に全ての指を折られ亡くなった鮎子
彼女の指に指輪をはめなければ呪いは解けない
(音声ガイド)彼女の恨みは深く今でもこの家をさまよっています「鮎子をお願い…」
客は指輪を持ち物語の一部となって中を進む
(指を折る音)「ぎゃ〜!!」
(ドアのきしむ音)「うあ〜!」あ〜〜!!やっ!うわっマジ!?マジ!?きゃ〜!きゃ〜!うわ〜!
(頭をぶつけた音)痛っ痛っ!
恐怖は人と人を近づける
それが五味の持論
この夏取り組んだ新作の数々
そこには怖さを追求する男の恐ろしいほどの執念があった
ぎゃ〜!
夏間近
毎年この時期になると胸がときめく
この日は工房へ足を運んだ
人形の顔型を作る
…ってことを思ったりしますよねちょっとこう…
物語の主人公になる大切な人形
かわいくて怖い…その両立を目指す
モデルに口を開いたまま我慢してもらった
(工房スタッフ)はい
(工房スタッフ)お疲れさまです
(モデル)お疲れさまでした
この型をベースにしてひと月ほどをかけいろいろな表情の人形を作るという
お疲れさま
事務所に戻ると打ち合わせが待っていた
人形作りの職人に物語を説明しあの型からどんな表情を作ってほしいか伝える
話し合いの途中…
ひらめいたのは人形の動き
思いついたことはすぐに確かめ前に進めていく
(雷鳴)
型を取った人形が完成した
出来がいいとうれしくなってしまう
表情のバリエーションは7つあった
怖さは目と口で決まる
特に目が重要
人は相手の目に感情を読み取るからだ
それが不気味の谷っていうふうに一般にいわれてる…本当は人間に近づけば近づくほどそれは親しみやすい存在になるはずなのに近づけば近づくほど谷が深くなって不気味の谷っていう谷が深くなって越えられない谷が生まれちゃうっていう
現場に出向きオープン前の準備
いつも客を驚かすタイミングと距離感を大切にしている
やっぱり機械よりもそっちのほうが勢いがあったりとか…
動きのチェック
首上げたいねこういうふうに固定できるかな?もう一回お願いしますはい上げま〜すなるべくもっと近く来てくれたら…頭の位置を先端まで…そうそうそうしたらものすごいいいもっと削っても大丈夫?おかしくなければもっと削りたいぐらいもうちょいいけない?もうちょいこの辺ですか?もうちょい
机を半円状にくりぬきより前に飛び出せるようにした
「あと10cmだ」って言ったら「10cm?」って結構「おっ!」っとなるじゃないですか
想像を超えた近さ
恐怖はそこに生まれる
「うぅ〜!」
キャストを大勢使うようになったのも五味が最初
「うあ〜!」なるべくそう…いいよ
アクションに緩急をつける
それが五味流
割とこう…ここが到達点でそれからす〜っと戻って……なる感じ
意表をついて飛び込み余韻を残す
その余韻が怖さを増幅する
目逸らさないようにしといて「ぎゃ〜!」こっちを見て「ぎゃ〜!」OKOK…いいよ!OK「ぎゃ〜!」
夕食にありついたのは午前0時近くだった
はいやっとごはんですもう何をっていうのが選択肢があんまりない
お化け屋敷が生き甲斐
酒もたばこも賭け事もやらない
(スタッフ)暑いですね暑いですね〜
新作が封切られるたび毎回必ずすることがある
実話に基づくとされる「四谷怪談」
お岩さんのお墓参りだ
…と思いますけどね弱い女性が怨念をためて亡くなったあとに恐ろしい幽霊になるっていう日本人の怪談話とか幽霊に対する考え方とかっていうののかなり原型に近いものですよね
新作の初日がやって来た
正念場はまだ続く
現場に入り浸って客の様子を毎日のように観察する
(女性客)あ〜!ちょっと待って
(男性客)大丈夫だから!早く
(男性客)ああ!あぁ〜…
(男性客)…マジで怖い
(女性客)あぁ〜…
(女性客)無理無理!えっ無理うわ〜!!はいもっと早く?
脅かすタイミングはそのつど直接指示していく
配線の不具合なども自分で直す
人任せにしないのはお化け屋敷が心底好きだからだ
現場が楽しい
サンキューベリーマッチ
新しいアイデアはいつだって現場が教えてくれる
内気で消極的引っ込み思案な子供だった
友達が欲しくても自分からは声をかけられずに思い悩んだ
だが小学5年生の時きっかけを得て周囲と打ち解けた
文化祭でやったお化け屋敷
それが友達との垣根を取り払ってくれた
結局……って気はしますよね
大学では演劇に没頭し卒業後も続けた
簡単には食べていけない世界
アルバイトを転々としてなんとか暮らしていた
そして34歳
人生の転機はまたお化け屋敷だった
アルバイト先で提案した企画が採用されヒットしたのだ
演劇とお化け屋敷の融合
好きな世界を諦めず突き詰めた時他にはない道が開けた
いくら好きでもお化け屋敷をつくる人になりたいって思ったところでどうやったらなれるか分かんないしそういう職業自体がないわけですから…ちょっと振り返ってみると奇跡的な感じがしますよね
東奔西走の毎日富山に飛んだ
広がるシャッター商店街
求められたのはお化け屋敷を使った地域の活性化だった
使われなくなった雑居ビルにお化け屋敷をオープンする
階段上るのはいいですよね
テナントが去りがらんどうとなった2階と3階を好きに使っていいという
スタッフの控えは奥で…
この空間ならパーティションで仕切って思いどおりのお化け屋敷がつくれる
事前に調べもうストーリーは出来上がっている
(イベントスタッフ)いやそこも確認してみないと分かんないんですけど…
使う予定のなかった4階に上がってみると…
(イベントスタッフ)うわっハハハハハ…うわっ気持ち悪っ
(イベントスタッフ)いや…使えます?使うんすか?失礼します広い!
人は想像する生き物
失われた生活の気配は恐怖心をかきたてる
カビが…そっから水がちょっと入ってたんでしょうねうわっすげぇこれはやばい感じがするこうやってみんなで今歩いてるからまぁいいけど…
五味は急きょ計画を変更
事前に作った物語を破棄し一からプランを練り直すことにした
見た時にわくわくしちゃったからまぁ…使いたいなぁと思ったんですよね大変なんですけどねうん…大変なんですけど…いや〜大変だけどそっちのほうが面白ければ…あんまりできないことですもんね
腐心したのは現場の味を生かしながら客の視線を誘導すること
え〜っと…できるだけ小物類を置いといてもらえばもうらうほど多分いい感じになるはい分かりました食器とか…食器とかいいですねこの場所これから暗くなるとホント怖いです
イメージは少しずつ形になっていった
最初の部屋
台所の人形に視線を送ると嫌でもすさんだ暮らしが目につく
いろいろと想像させる演出
隣の部屋には和室があった
ここら辺ちょっとかましといて
病室に仕立てるという
狭く囲ったのは息苦しさを出すため
布団のそばを客に歩かせるねらいだ
まぁこのぐらい行かせても…
湿った畳を踏んで進むと…
触れるほどの近さに病人が横たわる
別の部屋には演出し甲斐がある小窓と細い廊下があった
ここにいるんですよ
(イベントスタッフ)ああそういうこと?そうここを…こうやって出るんですよぎょっとするでしょ?
(イベントスタッフ)絶対やだそうすると……でここをこう開けるで開けてこっちに踏み込むと…糸のれんってあるじゃないですか糸のれんが両脇ず〜っと…
タイトルは「口縫い人形」と決まった
主人公は病人の世話をする若い家政婦
昭和のにおい漂うこの空間に一体どんな恐怖を用意したのか
五味の今年9本目の新作が初日を迎えた
偶然見つけた居室の生活感を生かしたお化け屋敷
はだしで中に入るのも演出の一つ
(床がきしむ音)
体全体で恐怖を味わう
客は一体どれだけ怖がってくれるのか
五味にとっては悲鳴の大きさが成功のバロメーターだ
「水をちょうだい…」「水を…ちょうだい…」「わ〜!」きゃ〜!!きゃ〜!!
(読経)「うわ〜!」きゃ〜!!ちょっと待ってよホントに…ちょっと待とう
五味は言うお化け屋敷は作品ではない人と人が触れ合う場なのだ…と
ちょっと待って…ねぇお願いあっ何かおる何かおる〜!
(女性客たち)きゃ〜!うわ〜!きゃ〜!やばかった!あっつい!ハハハ…よかったよかった
そしてまた現場で手直しが始まる
あ〜そうですね…はいはいそうですそうです
もっともっと怖くしたい
無理…マジで無理ねぇ行く?
人と人を近づける触れ合いの場
おっ行くね…あっ行くね
さあ存分に怖がってもらおう
あの詩人が…
ニャ〜
83歳の詩人が迎える70年目の夏
2015/08/09(日) 23:15〜23:45
MBS毎日放送
情熱大陸[字]【五味弘文/日本一怖いから楽しい恐怖の夏 お化け屋敷の仕掛け人】

お化け屋敷プロデューサー/五味弘文▽夏の風物詩「お化け屋敷」を計算しつくした独自の手法で四半世紀以上かけて進化させ、いまや総動員数600万人を楽しませる仕掛け人

詳細情報
番組内容
五味流お化け屋敷の特徴は「ストーリー性をもたせる」「お客にミッションを与えて物語に参加させる」、そして「怖い」は「楽しい!」の3つ。五味はストーリー作りからキャスト(お化け役)の演技指導まですべての制作を取り仕切り、造形物(お化けの人形)・キャスト・スタッフ・音響効果・照明・タイミングなどを監督し、その完成度を極限まで高めて≪怖さ≫ を演出する。制作舞台裏や五味流お化け屋敷の人気の秘密に迫る。 
プロフィール
五味弘文
お化け屋敷プロデューサー。1957年長野県生まれ。
1992年後楽園ゆうえんち(現 東京Dシティアトラクションズ)で、キャストの現れるお化け屋敷を復活させ反響を呼ぶ。その後も客に赤ん坊を抱かせ登場人物のような役割を担わせる『パノラマ怪奇館〜赤ん坊地獄』や、手錠に繋がれて歩く『LOVE CHAIN〜恐怖の鎖地獄』などを手がける。2013年お化け屋敷とドラマの連動「黒い歯プロジェクト」を行う
制作
【製作著作】MBS(毎日放送)
【制作協力】テレビマンユニオン
関連公式URL
【ツイッター】@jounetsu
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おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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