皆さんこんばんは。
真相報道バンキシャ!です。
さて、ニュースなどで大きく取り上げられましたが、私たち、バンキシャの取材チームが大発見です。
戦後70年のことし、幻といわれた、旧日本軍の巨大潜水艦と見られる構造体を、長崎県内の海底で発見。
撮影に成功しました。
長崎県五島列島沖。
水中カメラを海に沈めてみると、水深およそ200メートルの海底で見えてきたのは、レールのような形をした物体。
実はこれ、太平洋戦争中に開発された、当時世界最大級の潜水艦空母、伊402と見られています。
内部には爆撃機を3機搭載でき、離陸も可能な潜水艦です。
専門家によりますと、このレールの形は伊402の特徴で、爆撃機が離陸するためのカタパルトである可能性が、非常に高いということです。
これがカタパルトということであれば、この沈んでいる潜水艦というのは、伊402に非常に可能性が高いと思いますね。
さらに音波による調査画像では、3段の構造物であることが確認できました。
伊402は、戦後アメリカによって、長崎県沖の海に沈められておりました。
撮影できたのは、初めてのことです。
なお、この取材は現在も続いております。
来週のこの時間、余すことなくお伝えいたします。
ご期待ください。
さあ、続いてはこちらです。
大きなものでは実に4メートル。
茨城県の海に、巨大なサメが現れました。
人を襲う可能性もある、メジロザメの一種と見られています。
おととい確認されたサメは、実に16匹。
しかし今、海水浴シーズン真っただ中。
地元自治体は、サメが姿を消さないまま、きのう、次々と海水浴場の再開に踏み切りました。
おととい、茨城県大竹海岸。
砂浜を見ると、誰もいない。
こちらのお店も、お客さんはいないですね。
海の家を営む平沼洋子さん68歳。
どうですか?お店は。
あっ、もう全然、開店休業。
ゼロです。
父親の代から50年間守り続けた海の家。
サメ騒動が起こって2日、ほとんど客は訪れていない。
いやいや、来る人も不安でしょうから、すみません。
電話は、団体客からのキャンセル。
サメのお客様に来られたら、海の家は終わりです。
火曜日以降、茨城県の海水浴場付近で、サメが相次いで目撃されている。
あっ、いる。
いた!あっ、サメ、サメでしょうか、今、魚影が見えます。
砂浜のすぐ近くでサメの姿が確認できます。
水曜日には、体長4メートルほどのサメが2匹いるのを確認。
波待ちをするサーファーのすぐそばを泳ぐ様子も。
そして金曜日、県が防災ヘリで調査したところ、茨城県の沿岸で、16匹のサメが確認された。
茨城県内の合わせて9か所の海水浴場が遊泳禁止に。
ところが、きのうになって次々と海水浴場が再開され、客が戻ってきた。
きょうから遊泳注意ということで、海に入れることとなりました。
しかしこの日も、茨城県のヘリが4匹のサメを確認。
本当に大丈夫なのか。
バンキシャが目撃したのは。
船から網を下ろしています。
出没したのは、どんなサメなのか。
バンキシャは水族館へ。
結構、大きいですね。
今回、見つかっているのは、このメジロザメの一種。
水槽のこのサメより大きい4メートルほどだったという。
バンキシャは海へ。
海岸から200メートル沖を航行中。
あっ、いたいたいた、下に、ボラだ。
たくさんいた。
ボラだ、ボラだ。
ボラの大群がいます。
サメの餌となるボラの大群と遭遇。
空からの映像を見ると、サメが魚の群れを追いかけているように見える。
専門家によると、獲物を追う際、サメは興奮状態となり、そこに人がいると、かみつく危険性も高くなるという。
入りたいですよ。
ちょっとくらいなら大丈夫かなって思っていたんだけど。
連日の猛暑などの影響で、客足が伸び始めたやさきの出来事。
県の担当者は。
一日でも早くこのサメ騒動が終わることを願っております。
遊泳禁止の海水浴場9つを管轄する各自治体はおととい、再開を決断。
その裏には、ある対策があった。
バンキシャが目にしたのは。
今、船から網を下ろして、遊泳できるようにしています。
さらに別の場所でも海岸線に沿って、網が広範囲に設置されていた。
マグロ漁に使う流し網で海水浴場を囲んでいた。
サメが泳いできても、網が絡みついて動きを止めることができるという。
どういう網を使っているのか。
すごい細いですね。
これで200キロくらいのマグロが引っ掛かります。
全然破けないんですか?
破れないんですよ。
そしてきのう、再開された大洗サンビーチには、およそ6500人が訪れ、にぎわいを取り戻した。
遊泳禁止となった9つの海水浴場のうち、きのう8か所が再開。
唯一残った鉾田市の大竹海岸。
きょう訪ねてみると。
あっ、まだ遊泳禁止となっています。
波が高かったため、サメ対策の網が張れず、遊泳禁止のままだった。
海の家を営む、あの平沼さんは。
ちょっとサメの影響が続くかなと思いますけども。
もう、それはもうあんまり考えないことにして、前に進んでいきます。
きのう、再開したほかの2か所の海水浴場でもサメの網が流され、また遊泳禁止となってしまった。
ではここでこよいのご意見番、ご紹介いたします。
まずは漫画家のいしかわじゅんさんです。
こんばんは。
こんばんは。
そしてバンキシャ初登場となりますね、哲学者の萱野稔人さんです。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
さて石川さんには、このサメをテーマに、恒例の漫画を描いていただきましたが、お持ちいただけましたでしょうか。
サメってね、ダイビングしていると、よく見かけるんですけどね。
まあ、でもさすがに4メートルあると怖いですよね。
まあ広い海を仕切るよりもこのぐらいのコンパクトな所で楽しんだほうがいいんじゃないですかね。
狭い所で囲ってね。
これはこれで危なっかしいですけどもね。
危なっかしいですけどね。
水温の変化とか、いろいろあるみたいですね。
そうですね。
まだまだちょっと不安な日々が続きそうです。
報道フロアから最新のニュースをお伝えします。
NNNがこの週末に行った世論調査によりますと、安倍内閣の支持率は37.8%となり、安倍総理が2度目の総理に就任してからの最低支持率を、4か月連続で更新しました。
世論調査で、安倍内閣を支持すると答えた人は、前の月より1.9ポイント下落して、37.8%となりました。
一方、支持しないは46.7%となり、前の月より5ポイント以上上昇しました。
これにより、不支持と支持の差は、前の月の1.3ポイントから8.9ポイントに広がりました。
安倍総理が今月14日に発表する戦後70年の総理大臣談話については、村山談話などで用いられたおわび、侵略、植民地支配との表現をすべて入れたほうがよいが35.1%で最も多く、おわびを抜いた侵略と植民地支配はあったほうがよいが26.4%でした。
また安全保障関連法案を巡り、法的安定性は関係ないと発言した礒崎総理補佐官の進退について、46.4%の人が辞める必要があると思うと答えました。
皇后さまはきょう、東大病院で心臓の精密検査を受けられました。
皇后さまはきょう午後、東大病院に向かい、心臓に血液を送る冠動脈のCT検査を受けられました。
宮内庁によりますと、皇后さまは6月末から胸の痛みを訴え、心臓の筋肉に血流が不足する、心筋虚血の疑いが見られたことから、きょう日帰りでの精密検査となったものです。
またきょうは、7月の定期健診の際に、機器の故障で受けられなかったMRIの検査も受けられたということです。
午後5時過ぎには、天皇陛下も検査結果を聞くために病院に入られました。
そして先ほど、お2人一緒に病院を出られました。
皇后さまの胸の痛みは続いているということですが、ふだんの過ごし方に変わりはなく、宮内庁は、できるだけ早く検査の結果を公表したいとしています。
以上、ニュースをお伝えしました。
ニュースは上田さんでした。
こちらは、バンキシャが10年前に、長崎の原爆資料館を取材したときの映像です。
当時、展示されていた原爆の模型は、濃い緑色でした。
しかし、近年の調査で、全く別の色だったことが分かりました。
先月、被爆70年を前に、色は塗り替えられました。
原爆の色は、実はご覧の鮮やかな黄色でした。
一説には、上空から落下地点を確認しやすくする目的だったともいわれています。
まさに実験だったことを、この色は物語っています。
原爆投下からきょうで70年。
長崎市の爆心地公園から中継で伝えてもらいます。
長崎国際テレビの中島さん。
原爆が投下された場所を示す、原爆落下中心碑です。
この石碑の上空およそ500メートルで、原子爆弾がさく裂しました。
あの日から70年。
ここは現在、爆心地公園として整備され、原爆犠牲者を追悼する祈りの場となっています。
節目の日を迎えたきょうは、朝から多くの被爆者らが訪れました。
本当、戦争は嫌です。
原爆のことを思ったら、身が震える。
今が被爆の継承のスタートじゃなかろうかと。
近くの平和公園では、過去最多となる75か国の代表らが参列して、平和祈念式典が開かれました。
この1年間に亡くなった被爆者3373人の名簿が奉安され、長崎原爆の犠牲者は、16万8767人となりました。
長崎市の田上市長は、平和宣言で、安全保障関連法案に言及し、政府と国会に要請しました。
不安と懸念の声に耳を傾け、英知を結集し、慎重で真摯な審議を行うことを求めます。
安倍総理はあいさつで、広島で盛り込まなかった非核三原則について触れました。
非核三原則を堅持しつつ、国際社会の核軍縮の取り組みを主導していく決意を新たにいたしました。
式典では、安倍総理に対して、安保関連法案に反対するやじが飛びました。
被爆から70年。
長崎の平和の祈りは、今夜遅くまで続きます。
長崎から中継でお伝えしました。
さあ、萱野さん、終戦から70年ということですが、改めていかがお考えですか?
70年たったということは、これは被爆者の平均年齢もどんどん上がってるんですよね。
ことし初めて80歳を超えたということが、報道されました。
今後、われわれが原発の経験をどう継承していくのか、新しい段階に入ったんだろうなと思うんですよね。
その上で、当時、何が起きて、どんな原因でこういったことが起きたのかってことをちゃんと改めて検証していく。
原爆の色も、実はよく分かっていないことがたくさんありますから、これからど
続いては、こちらです。
あの終戦から70年となるこの夏。
バンキシャでは、今、ある戦争と題して、世界で今も進行する戦争、紛争に焦点を当て、シリーズでお伝えしています。
3回目のきょうはこちら。
ベトナムの漁船に激しく衝突してきたのは中国の船です。
この映像は、南シナ海の西沙諸島の近くでベトナム側が撮影したものです。
中国をはじめ、ベトナム、フィリピンなど、各国がお互いに領有権を主張している南シナ海の島々。
こうした中、中国は南沙諸島や西沙諸島などで浅瀬の埋め立てを急ピッチで進め、緊張が高まっております。
バンキシャは中国人が1万人訪れたという西沙諸島の観光ツアーの映像を独自入手。
そこに中国の実効支配の実態が見えてきました。
これは、中国で人気だというツアーを撮影した映像。
中国では、リゾート地として有名な海南島の港。
ツアーは、ここからフェリーに乗って、ある島へ向かう。
ターミナルに多くの人が集まっている。
これはあなたのカードです。
食事をするときや乗船するとき、このカードを提示してください。
スケジュール表には、3泊4日、西沙プレミアムツアーと書いてある。
中国がベトナムや台湾と領有権を争っている西沙諸島。
その島々を巡るツアーだ。
午後5時。
300人以上を乗せ、出港。
夕日が水平線に沈んでゆく。
フェリーはおよそ15時間かけ、目的地の西沙諸島へ向かう。
その夜。
夕食はバイキング。
肉の鉄板焼きに行列が出来た。
乗組員も各テーブルを回って乾杯。
屋外ステージではダンスや歌が披露され、乗客たちを楽しませるイベントが続いた。
実はこのツアー、参加できるのは中国国民のみ。
ツアーで見えた中国の実効支配とは。
今回のツアーは、単なる国内旅行ではありません。
わが国の海洋戦略に重要な役割をもたらすのです。
皆さんも、ただの旅行者ではありません。
2013年から始まった西沙諸島へのツアー。
これまでに1万人以上が参加したという。
ツアー料金は1等である4人部屋で1人8200元、日本円にすると1人およそ16万2000円だ。
船にはほかに軽食が用意されている売店や、休憩スペースが設けられている。
3泊4日のツアーでは、2日目に銀ショ島、3日目に鴨公島と全冨島を回り、4日目に海南島へ帰港する。
翌朝8時半ごろ、フェリーから見えたのは、西沙諸島の島。
ライフジャケットを身につけるツアー客たち。
波で上下に大きく揺れるボートに乗り換える。
ここから先、西沙諸島の島々までの移動はゴムボートだ。
それぞれ20人ほどのツアー客を乗せたボート。
10分ほど走ると、目の前に島が見えてきた。
浜に乗り上げて上陸する。
透き通った海水、そこにはさんごの島が広がっていた。
漁をすると、大量に銀貨が引き揚げられたので、この島は銀ショ島と名付けられました。
2日目に訪れたこの島の面積は、野球のグラウンド1面と同じくらいの大きさのおよそ1万平方メートル。
どこから来たんですか?
北京からです。
海がきれいですね。
島の奥に進んでいくと。
そこには、テーブルを囲んで座るツアー客たち。
なんの魚ですか?
トラ魚です。
とてもおいしいです。
その小屋の裏では、男性が魚をさばいていた。
男性は漁民。
この島に住んでいるという。
さらに、お土産としてアクセサリーを売っているこの男性も島の住民だという。
別の島で、島の住民に案内されていくと。
生けすにはたくさんの魚。
いくらですか?
700元です。
これらの島では、住民たちがこの島に訪れる観光客を相手に商売をして生活をしている。
彼らの住居を見ると、不ぞろいな木の板で組まれた天井、窓ガラスもない。
台風がよく来る海域のため、屋根には大きな石を積んで、飛ばないようにしている。
十分だとは言えない環境にもかかわらず彼らはなぜ、こうした島に住むのか。
ここに住んでいるのは、稼げるからです。
補助金も出るし、干し魚やナマコを売って稼ぎたい。
現在、銀ショ島、鴨公島合わせて政府から許可をもらって住んでいる住民は100人近くいるとされている。
彼らは1年のうち半分を島で生活すると、1日およそ1400円の補助金がもらえるという。
政府が設置したアンテナで、中国国内のテレビ放送も見ることができる。
さらに。
政府の船が、コメや油などを持ってきてくれます。
飲み水など、一部政府からの物資提供もあるという。
補助金を出し、生活支援をしてまで中国政府がこの島に人を住まわせたい訳とは。
われわれが住まないと、ベトナム人が島に来るのです。
ベトナムの船が、昼にこの島の近くまでやって来ます。
通報すると監視船が来て、ベトナムの船は追い出されました。
政府の援助により、漁民たちがこの島に住むことで、中国の実効支配がより進んでいく。
最後に訪れたこの全富島。
満潮になると、海面の下に沈むという。
ボートから降りたツアー客は、横断幕に何か書き始めた。
そこには西沙諸島は永遠に中国のもの。
また、今回訪れたどの島でも、同じような写真を撮影している人たちを見かけた。
大きな中国国旗を広げ、笑顔で記念撮影。
そして。
皆さん、帽子と眼鏡を外してください。
われわれは侵略者に一粒の砂、一滴の海水も、絶対に譲らない!皆さん、右腕を上げて、宣誓しましょう。
中国国歌の斉唱が始まった。
歌い終わると歓声が上がる。
フェリーに戻り、ツアー最終日の夜も盛り上がる船内。
3泊4日の西沙諸島へのツアーは、こうして幕を閉じた。
ツアー会社は今後、西沙諸島へのツアーを拡大。
さらに中沙・南沙へ行くツアーも新しく展開したいと考えている。
中国の海洋戦略は、南シナ海だけにとどまらない。
中国は、陸のシルクロードとともに南シナ海を抜けて、インド洋を経由する海のシルクロードを整備して、新たな経済圏を作ろうとしている。
今、そのルート上の島国であることが起こっていた。
人口およそ2060万人、インド洋に浮かぶ島国スリランカ。
その最大の都市コロンボの港に去年、中国の潜水艦が寄港した。
実は、その港を建設したのは、中国の国営企業、中国港湾だ。
中国の港湾事業は別の町でも。
訪ねたのは、牛が歩くのどかな田舎町、ハンバントタ。
大きなクレーンがあります。
クレーンはハンバントタの港で使われていた。
造ったのは、中国港湾です。
大きな船が停泊できます。
およそ500億円かけて建設されたという港。
現在も工事は続けられており、完成すると、南アジア最大級の港になるといわれている。
さらに劇場や電波塔など、中国企業が建設した施設は多い。
中国の海外でのインフラ整備は、インド洋のほかの国々でも盛んに行われている。
これらの地点をつなぐことで、資源の海上輸送のためのシーレーンを確保するねらいがある。
専門家からは、こんな指摘も。
ひと言で言えば、港を軍事利用するということですね。
現在は経済目的に使われている部分が多いんですけれども、しかし、軍事的な利用というのは増えると思いますね。
近海の南シナ海での実効支配。
そして、遠く離れたインド洋まで、中国は影響力を拡大している。
ご覧いただきましたビデオの中で、西沙諸島の島の面積を、1万平方キロメートルと表示いたしましたが、正しくは1万平方メートルでした。
大変失礼いたしました。
中国側は、南シナ海の現状について、どう考えているのか。
こちらはことし5月、中国政府が発表した国防白書からの抜粋です。
中国はフィリピンやベトナムを念頭に置き、中国の領土主権や海洋権益の問題で、挑発的な行動を取っているとしたほか、アメリカが偵察活動を強化していることについて、名指しを避けながらも、批判しています。
萱野さんはこうした中国の動き、どうご覧になりますか?
南シナ海に関しては、明らかに力による現状変更を、中国は試みているんですよね。
埋立地っていうのが典型ですけれども、その力による現状変更の既成事実を積み上げるためのこういったツアーだというふうに、位置づけられると思います。
住んでいる住民は監視役として住まわせているわけですけれども、ただ、そこで生活を成り立たせないといけないので、そういった観光事業もやっていくと。
この既成事実の積み重ねによって、南シナ海の海洋権益をどんどん拡大していこうという形なんですよね。
でもこの状況をどうやってわれわれ、国際社会が止めていくのか、関心が今、ますます高まっていますけれども、中国が力をつけていって、アメリカの優位性が少しずつ低下していますから、非常に難しい課題ですよね。
日本で、日本としては何ができるのかっていうことを十分考えていく必要があると思います。
いしかわさんはこの中国の動き、どのようにご覧になっていますか?
いやぁ、中国はアメリカを避難して、アメリカは中国を非難してはいるんだけれども、ただ両方とも、お互いが相手をすごく大きな貿易国ですよね。
裏で手をたぶん握ってるだろうし、どこまで本気でやっているのか、とか言っている間に、中国が実効支配してて、結局したたかなのは中国だったということになりそうな気がするんですよね。
さあ、続いてはこちらです。
日本の原発が大きな岐路を迎えようとしています。
福島の原発事故を受けて、国の新たな規制基準が設けられて以降、全国で初めて、鹿児島県の川内原発1号機が、あさってにも再稼働します。
それでは、鹿児島県の川内原発前から中継で伝えてもらいましょう。
山崎さん。
手前に見えるのが、あさってにも再稼働する川内原発1号機です。
こちらのゲート前では、連日、再稼働に反対する市民団体などが抗議行動を続けていて、現在も警察による厳戒態勢が敷かれています。
川内原発近くの海岸で開かれたきょうの集会には、主催者発表で、全国からおよそ2000人が参加しました。
稼働してほしいないっていう気持ちです。
子どもたちにせっかくこの未来をきちんと残したいっていう気持ちですね。
鹿児島の人間として、ちょっと恥ずかしいかなと。
強い日ざしが照りつける中、メンバーらは再稼働反対の声を上げながら、およそ2キロ先の川内原発まで行進しました。
一方、長崎市で会見を開いた安倍総理は、川内原発の再稼働について、次のように述べました。
原発については、何よりも安全を最優先させます。
世界で最も厳しいレベルの新規制基準に適合すると認められないかぎり、再稼働はさせないという方針であります。
このように話し、地道に丁寧な説明を尽くし、国民の一層の理解を得たいと強調しました。
川内原発1号機は、再稼働前の検査が最終段階を迎えていて、あさってにも、原発の新たな規制基準の下、全国で初めて再稼働します。
以上、中継でした。
川内原発前から中継でした。
再稼働が迫る一方で、大事な問題が置き去りとなっています。
それが核のごみ、高レベル放射性廃棄物です。
原発を運転すれば、確実に増えていく核のごみ。
しかし、捨て場となる最終処分場の候補地探しは難航しています。
国内に適切な場所はあるのでしょうか。
北海道幌延町。
酪農の町に、工場のような施設が。
敷地内でつなぎに着替え、バスに乗り、ある建物へと向かった。
作業用のエレベーターで5分ほど下りると。
エレベーターに乗って地下350メートルまで下りてきました。
この施設では、原発で出る高レベル放射性廃棄物を、地下に埋めるための研究を行っている。
ことしから始まった実験では、廃棄物に見立てたものを埋め、100度近くの温度に設定。
岩盤などへの影響を調べている。
しかし。
この辺、じわじわじわーっと。
坑道の壁や天井には亀裂が入り、地下水が漏れていた。
なめてみると。
結構、やっぱ、しょっぱいですね、これね。
500万年ほど前は海底だったこの地層。
塩分を含む地下水が流れているという。
仮にこうした地層に、容器に入れた核のごみを埋めると、塩水に触れ、腐食するおそれも指摘されている。
25年前に、原子力に関わる有識者の私的な勉強会で録音されたテープには、幌延のこの施設のことが記録されていた。
幌延の最初のときから、試験はするけれども、よければ、よければそこに置いちゃうと、最終という考え方が、僕は非常に強かったと思うんだよ。
あわよくば最終処分場にしたいという思惑があったことがうかがえる。
その後、幌延町は道や事業者と核を持ち込まないという協定を結んだ。
しかし北海道内では今、反発の声が高まっている。
一緒に考えようというのだったら、みんなの意見を吸い上げてくださいよ。
何もちゃんと説明してないじゃないですか。
きのう、バンキシャは鹿児島県薩摩川内市へ。
ああ、もういきなり警察車両です。
あっ、検問やっていますね。
厳重な警備の中、川内原発のメインゲートに到着。
再稼働、反対!
再稼働、反対!
全国から集まった市民グループおよそ100人が、抗議活動を行っていた。
鹿児島県にある川内原発があさってにも再稼働する見通しだ。
およそ2年にわたり、原発がストップしていた日本で、再び原発が動き出す。
原発が動けば、必ず出るのが高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみだ。
主に青森・六ヶ所村の中間貯蔵施設で保管されているが、最終的に埋める場所はない。
最終処分場を巡っては、これまで自治体が立候補する方式が取られてきた。
しかし、名乗りを挙げたのは、8年前の高知県東洋町だけだ。
町長は住民の声を聞け!
町長は住民の声を聞け!
辞めろ、辞めろ!町長、辞めろ!
住民たちは激しく反発。
推進していた町長は、選挙に敗れ、白紙撤回となった。
候補地選びが進展しないことから、ついに政府はことし5月、候補地を国みずからが選定する方式に転換。
経済産業省によると、条件のそろう安定的な地盤は、国土の7割にも及ぶという。
活断層や火山が多い日本で、それほど場所があるのか。
地質の専門家は独自の研究をし、科学的に適したとする地域について、すでに学会で発表していた。
この線のことを、火山フロントといいます。
火山をつないだ線を、火山フロントと呼び、太平洋側は、過去100万年以上にわたり、新たな火山が生まれていないことから、今後もできる可能性がないという。
そこから、地殻変動の激しい場所などを除き、残った地域が処分場に適しているという。
それは根釧海岸地域、北上山地海岸地域、阿武隈高原海岸地域の3つだ。
根釧とは、釧路市や根室市などを含む北海道東部のエリアだ。
おととい、釧路駅前。
核のごみから釧路を守ろう!
市民らが、核のごみを釧路市に持ち込ませないよう訴えている。
釧路市内の市場でも。
釧路だからどうだとかじゃなくて、日本の国、どこ行ったって、みんな、嫌だって言うと思いますよ。
市民が困惑する状況に市長は。
核のごみとかですね、そういったものを、そういう、つまり信頼性を損ねるものを受け入れることを考えてはおりません。
国は、核のごみの最終処分問題について、国民の理解を得ようと、全国各地でシンポジウムを開催。
中でも北海道では、参加者が猛烈に反発した。
3時間の予定が、2時間近くオーバー。
あとで質問してくださいよって、あなた、言ったじゃないの。
ただ、たくさんの方いらっしゃいましたので。
もし一緒に考えようと言うんだったら、みんなの意見を吸い上げてくださいよ。
核のごみの持ち込みについて、受け入れ難いという条例を制定している北海道。
相手の自治体がはっきりと断ってきたら、一度断ってきたら、そこで一切、それ以上のご理解を得るための活動とやらは、やめていただけるのかどうか。
道条例で受け入れ難いということをいっているんですね。
ここで説明会やること自体が混乱を起こすことになる。
国はこのシンポジウムで、全国を今後、適性が低い、調査の候補、より適性が高いの3つに分類することを明らかにした。
この最終処分場について、国は、ビデオにもあったような住民説明会とは別に、全国の自治体に対して、完全非公開で説明を行っております。
この非公開の説明に、全国の自治体のおよそ7割が参加したということなんですが、こうした透明性のないやり方で、果たして国民の理解は得られるのでしょうか。
こうした中、川内原発があさってに再稼働します。
いしかわさん、どのようにお感じになっていますか?
いやぁ、このね、最終処分場っていうことば自体にうそがあるよね。
おおざっぱに言えば、穴掘って10万年埋めるってことじゃない。
穴掘って、埋めるのは最終でも、処分でもないよね。
付けを先に送るだけなんだもんね。
それはちょっと気になるね。
萱野さん、いかがお考えでしょうか?
最終処分場の問題っていうのは、もう原発賛成、反対というのを越えて、解決しなければいけない緊急の問題ですよね。
われわれもう原発をやめたとしても、これまで原発稼動してきた核のごみというのがすでにありますから、これをどうするのか、これ今、原発のそれぞれの所に保管してありますけれども、あれ、ものすごく危険ですから、国は、やっぱり責任を持って国民的議論をやっぱ作りながら、透明性のある問題解決のしかたを目指してほしいなと思いますね。
そういうことですよね。
地殻変動の多いこの国、日本で、一体、どこが最終処分場としてふさわしいのか。
2015/08/09(日) 18:00〜18:55
読売テレビ1
真相報道 バンキシャ![字]
バンキシャ!は毎週、注目を集めている事件・出来事について、他にない切り口で検証を加える番組です。今週もスタッフは各地に飛び、ただいま取材中。ご期待ください。
詳細情報
番組内容
真相報道バンキシャ!は福澤朗と夏目三久がお伝えする〈新型〉報道番組。日曜の夜、その1週間の起きた出来事について視聴者の方に「なるほど、そういうことだったのか」と言っていただける番組づくりを目指しています。取り上げるのは、事件・事故・政治・経済からスポーツまで、硬軟とりまぜ幅広く。ニュースの新しい見方をご提供いたします。番組への情報、ご意見は番組HPまでお寄せください。
出演者
【MC】
福澤朗
夏目三久
【ゲスト】
番組ホームページ
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