(まる子)わあカワイイ。
(友蔵)ほう小さいメロンじゃのう。
(まる子)メロンシャーベットだって。
(友蔵)それにするかい?うん。
あ〜おいしかった。
ごちそうさま。
ではそろそろ行こうか。
うん。
あっ…。
ヘヘッ。
ヘヘヘ…。
・
(さきこ)何それ?んっ?まる子の宝箱だよ。
(さきこ)宝箱?それシャーベットの入れ物じゃない。
身もふたもないこと言わないでおくれよ。
これはまる子の宝箱なの。
(さきこ)ふ〜ん。
まあ確かにカワイイけど。
でしょでしょ。
何が入ってるの?まだ何も入ってないよ。
でもこれからわんさか入れるんだ。
わんさかって何を?だからお宝。
うっ…。
こんなにカワイイ宝箱があればお宝の方からこっちにやって来そうでしょ。
(小判)《わあ〜!》
(宝石)《そこに入れて》ムフフ…。
あったあった。
昔買ってもらったおもちゃの指輪。
(容器の鳴る音)んっ?全然お宝っぽくない音だね。
あっどうしたの?それ。
んっ?ネックレスなんて持ってたっけ?前におじいちゃんに買ってもらったのよ。
えっずるいお姉ちゃんだけ。
何言ってんのよ。
そのときあんたの分も買おうとしたら…。
《まる子こっちがいい》あっ…。
おじいちゃん。
んっ?まる子にお宝を買って。
なっ何!?まる子もネックレス欲しいよ。
ねえねえ。
あっネックレスか。
ねえ買って買って。
(すみれ)むっ!
(友蔵)うっ…。
あっでっ…では来年の誕生日に。
そんなに待てないよ。
しっしかし…。
ハァ…。
せっかくすてきな宝箱があるのにまる子何も入れる物がないんだ。
まる子…。
おもちゃの指輪じゃ駄目なんだ。
まる子はもうそんな物を宝物にするほど子供じゃないんだよ。
まっまる子。
ハァ…。
まる子やいい物があったぞ。
えっ金のネックレス?ばあさんの肩凝り用の磁気ネックレスじゃ。
もう使わないからまる子にあげてもいいと言ってくれた。
うわっありがとう。
お〜ずしっとくるね。
(容器の鳴る音)これこれこの音だよ。
お宝が入ってる感じがするよ。
ウフフ…。
ただいま。
おかえり。
ねえ聞いて聞いて。
んっ?
(容器の鳴る音)
(さきこ)何?お宝。
へえ〜。
まる子の宝箱にやっとお宝が入ったんだよ。
おもちゃじゃないよ本物のネックレスだもんね。
あっ…どうしたの?それ。
(さきこ)よし子さんにもらったの。
奇麗でしょ。
あっ…。
これ私の宝箱にするんだ。
えっ?ねえねえあたしもお姉ちゃんみたいな宝箱が欲しいよ。
(すみれ)宝箱なら持ってるじゃないメロンの。
あれはシャーベットの入れ物だよ。
はっ?あんなのを宝箱だと喜んでたあたしがバカだったよ。
あたしもちゃんとした宝箱が欲しいんだよ。
そんなこと言って…。
(友蔵)お母さんや。
(すみれ)おじいちゃん。
まる子は大人になったんじゃ。
もうおもちゃの指輪やかりそめの宝箱なんぞに喜ぶような年頃ではなくなったんじゃ。
そうだよまる子はそうなんだよ。
だからねぇ…。
ハァ…。
(すみれ)これカワイイでしょ。
うん。
お菓子の空き缶なんだけどあんまりカワイイから小物入れにしてたの。
これでよかったらあげるけど。
ホント?わ〜い。
うっ…何これ。
お母さん悪いけどヨードチンキが入ってた箱をまる子の宝箱にする気にはなれないよ。
えっ?そっそれもそうね。
(友蔵)まる子や。
んっ?おじいちゃんも何か箱を探してあげよう。
(友蔵)箱箱…おっあったぞ。
ほれ。
これお弁当箱でしょ。
今は使っておらん。
アルマイト製だから丈夫じゃぞ。
もうこういうのじゃなくてもっとカワイイのないの?カワイイのか。
カワイイのカワイイの…。
おっあったぞ。
おじいちゃんとは趣味が合わないね。
駄目?他にないの?う〜ん…。
おっあったぞ。
きりの箱じゃ。
上等じゃ。
はっこっこれは!ヒロシのへその緒!もういいよおじいちゃんには頼まないよ。
はっ…。
んっ?んっ?おじいちゃんこれは?ああそれは昔墨を入れておった箱じゃ。
もう使わんから捨てようと思ってたんじゃが。
カワイイこれちょうだい。
えっ?しっしかし中が汚れておるし。
これくらい平気だよ。
ねっいいでしょ。
あっああ。
ありがとうおじいちゃん。
エヘッ。
ちょっとたまちゃんちに行ってくるよ。
んっ?ちょっと。
何?どうしたのそのネックレス。
おばあちゃんにもらったんだ。
まる子のお宝だよ。
あんたまさかそれ着けて遊びに行く気?そうだよたまにはおしゃれしてお出掛けしないとね。
おしゃれってプッ…や〜ねぇ。
磁気ネックレス着けた小学生なんて聞いたことないわよアハハ。
やだつぼに入っちゃった。
アハハ…。
これ返すよ。
どうして?まる子には大人っぽ過ぎるみたい。
ハァ…せっかく宝箱が見つかったのに今度はお宝がなくなっちゃったよ。
ぶう…。
(おばあちゃん)ただいま。
(おばあちゃん)老人会でチョコレートをもらったよ。
みんなでお食べ。
うわ〜奇麗。
晩ご飯の前だから1つだけにしなさい。
え〜早く食べないとお姉ちゃんに食べられちゃうよ。
心配なら分けっこしとく?うん。
これまる子の分ね。
あっいいやここに入れておこう。
数日後
あ〜!溶けちゃった…。
宝箱が…。
こうして宝箱までも失ってしまったまる子なのであった
(たまえ)まるちゃんこれお土産にもらったんだけど2つあるから1つあげる。
うわ〜ありがとう。
《ああ…もっと早くもらっていれば…》
(缶のふたの閉まる音)んっ?それカワイイ箱だね。
(たまえ)うんクッキーの空き缶なんだけど奇麗だから宝箱にしてるんだ。
さすがたまちゃんだね。
あたしもそういうのが理想だったのに。
えっ?
(たまえ)そうなんだ。
今となってはもうこれをしまっておく宝箱がないんだよ。
そうだいいこと思い付いたよ。
えっ?
(たまえ)まるちゃんの宝箱一緒に作ろう。
えっ作るの?うん。
前にお母さんと一緒に作ったことあるんだ。
すごくすてきなのができるよ。
へえ〜。
できた!わあ〜カワイイ。
気に入った?うんありがとう。
大切にするね。
たまちゃんと作った宝箱
その思い出も大切な宝物となったまる子なのであった
どのフルーツをキャッチするか当ててね。
よっほっ。
フフフ。
正解はバナナ。
当たったかな?たまちゃんと遊んでくるね。
そう。
いってらっしゃい。
うん。
あっ。
わあ〜。
アハッ。
ウフフおいしい。
うっ…。
あらまる子まだ出掛けてなかったの?うっうん…。
いっいってきます。
(まる子・たまえ)アハハ…。
んっ?まるちゃん?えっ?何だろつい体が勝手に。
こんにちは。
(たまえ・まる子)こんにちは。
車に気を付けてね。
(まる子・たまえ)はい。
ふう…。
お巡りさんに会うとちょっとドキドキしちゃうよね。
んっ?実はあたしさっきお母さんの目を盗んでクッキーをつまみ食いしちゃってさ。
えっ?それで思わず隠れちゃった。
ハッハハッ。
そうなんだ。
確かに人はお巡りさんを見るとつい緊張してしまうものだ
(ブー太郎の母)それじゃ留守番頼んだブー。
(ブー太郎)分かったブー。
(とみ子)いってらっしゃいブー。
お兄ちゃん遊ぼうブー。
分かった分かったブー。
・
(とみ子・ブー太郎)んっ?・
(ハマジ)ブー太郎公園で缶蹴りして遊ぼうぜ。
母ちゃんに留守番頼まれたんだブー。
ごめんブー。
ハマジ今日は遊べないブー。
じゃあなブー。
ごめんね今日はちょっと早く帰らなくちゃいけなくて。
この後お出掛けなんだ。
うんまたね。
バイバイ。
バイバイ。
「し〜んと静かになりほっとしたのもつかの間でした」「そのときでした突然大きなベルの音が…」・
(ブー太郎・とみ子)ブー!・なっ何だまた電話かブー。
・
(ブー太郎)もしもしブー。
よかったブー太郎いた。
あのさ悪いんだけど算数の宿題ちょっと教えてくれる?え〜おいらに聞くのかブー。
たまちゃんはお出掛けだしとし子ちゃんも留守でさ。
ハマジもいなくてやっとブー太郎とこうして話せたってわけよ。
そんなにあちこち電話したのかブー。
お母さんが今日の分の宿題やったらおやつ食べていいなんて言ってさ。
まったくこっちの弱みにつけ込むんだからさ。
分かったブー。
問題取ってくるブー。
・あっそうだブー太郎。
うちで一緒に宿題やらない?ブー?・教えてもらうお礼におやつのかき氷ごちそうするよ。
今から宿題持っておいでよ。
かき氷?・じゃあ待ってるよ。
だっ駄目だブー。
・えっ?今日は母ちゃんに留守番頼まれたんだブー。
行けないブー。
そうか残念だね。
・
(ブー太郎)問題取ってくるブー。
ちょっと待ってろブー。
く〜かき氷…。
食べたかったブー。
マジョーラマジョーリマジョエミー!ラランラ〜!お兄ちゃんも一緒にやるブー。
え〜おいらはいいブー。
やるブー。
やるブー。
やるブー。
しょうがないなブー。
分かったブー。
やればいいんだろブー。
(エミー)マジョーラマジョーリマジョエミー。
(ブー太郎・とみ子)ラランラ〜!・
(チャイム)んっ?今日は忙しいブー。
はいブー!?
(杉山)今からみんなで遊ぶんだ。
ブー太郎も来いよ。
(ハマジ)母ちゃん帰ってきたか?まだ帰ってないんだブー。
何だ帰ってないのか。
せっかくだけど行けないブー。
(杉山)分かったじゃあまたな。
よし公園に行こうぜ。
(一同)おう!あのさとみ子。
(とみ子)んっ?何だブー。
公園で遊ぼうブー。
やだブーテレビ見るブー。
このテレビ面白いブー。
《とみ子がテレビを見ている間ちょっとだけなら》お兄ちゃんちょっと外行ってきていいかブー。
ブー。
頑張れエミーブー。
すぐ帰ってくるブー。
(杉山)それ!
(ハマジ)あ〜!くそ!お〜いおいらも入れてくれブー。
(ハマジ・杉山)あっ。
(杉山)ブー太郎。
おいらも入れてくれブー。
ちょっとなら遊べるブー。
おおそうかよかったな。
《テレビが終わるころには帰るブー》面白かったブー。
ねっお兄ちゃん。
あっ。
(ブー太郎)ブー!
(ハマジ)やられた!サンキューブー太郎。
(ブー太郎)ブー。
くそ!1・2・3・4…。
ブー!ブヒッ!ブハハ…。
まったくもうカレー作るのにカレー粉買い忘れたってやれやれお母さんも結構うっかりだね。
んっ?ブー太郎何でここにいるの?しっ!缶蹴りで隠れているんだブー。
そうじゃないよ。
留守番だからうちに来れないって言ってたじゃん。
おばさんもう帰ってきたの?ブヒッ。
26・27…。
・
(ブー太郎)あ〜!何だ?
(小杉)ブー太郎。
ちょっとブー太郎。
とみ子!ただいまブー。
とみ子!とみ子?とみ子。
とみ子〜!ブー太郎。
ブッ。
(杉山)いったいどうしたんだよ?とみ子がいないブー。
留守番してたはずなのにどこにもいないブー。
(一同)え〜!とみ子〜!とみ子ちゃん!出てこいよ!
(ハマジ)とみ子ちゃ〜ん!
(若林)とみ子ちゃ〜ん!
(長田)とみ子ちゃ〜ん!
(小杉)腹減るぞ。
(まる子・ハマジ)あっ。
どう?いねえ。
おいらのせいだブー。
見つかるよ。
絶対見つかるよ。
交番に届けようぜ。
(ハマジ)おう。
・
(とみ子の笑い声)ブッ?
(とみ子)あっち向いてほい。
とみ子が勝ったブー。
ハハハとみ子ちゃんは強いなぁ。
(ブー太郎)とみ子!
(とみ子)あっお兄ちゃん。
とみ子どうして。
お兄ちゃん捜したブー。
(ブー太郎)ブッ?えっ?お兄ちゃんいないからとみ子いっぱいいっぱい捜したんだブー。
ごめんとみ子。
お兄ちゃんいたブー。
お巡りさん。
よかったねとみ子ちゃん。
(とみ子)うん。
じゃあな。
(ブー太郎・とみ子)バイバイブー。
バイバイ。
(小杉)腹減っちまったぜ。
(ブー太郎)そういえばおなかぺこぺこだブー。
あたしもだよ。
(とみ子)はいブー。
(ブー太郎)ブッ?待ってるときお巡りさんがくれたんだブー。
お巡りさんが?うん。
へえ〜。
・
(ブー太郎の母)ブー太郎とみ子!ブッ?
(ブー太郎の母)もう!あんたたちブー。
留守番頼んだのにどこに…。
(警察官)まあまあお母さん。
落ち着いてください。
(ブー太郎の母)ブッ?どうか叱らないであげてください。
えっええあっあの…。
母ちゃん今日はお巡りさんといっぱい遊んだんだブー。
楽しかったブー。
そっそうなのブー。
よかったねブー。
あの…。
(警察官)ええ実はさっき。
ブー太郎。
ブッ?助かったねあんた。
ブー。
とみ子が見つかってほっとするまる子
そして
はっ…。
あ〜!お使いの途中だった!
お巡りさんに叱らないでとうちのお母さんにも言ってもらいたいまる子であった
カレー粉〜!夜のお墓って不気味だね。
ひっ!何この光!ぎょっ!何この音!ちょっとやめてよ。
あたしゃ今人一倍敏感なんだから。
ピカッゴロゴロなんてなってから逃げても手遅れなんだよ。
次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2015/08/09(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん【まる子の宝箱の巻/ブー太郎のお留守番騒動の巻】[字][多][デ]
『まる子の宝箱』の巻
『ブー太郎のお留守番騒動』の巻
詳細情報
番組内容
おーい!あたしのお宝やーいっ一体どこにあるの〜?お〜い!とみ子ちゃーん、どこにいっちゃったの〜?あ〜あ、どうすりゃ両方見つけられるんだろ?お巡りさんに聞いてみようかな。
今回のちびまる子ちゃんは『まる子の宝箱』『ブー太郎のお留守番騒動』の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
田嶋久子
池野みのり
【絵コンテ・演出】
知吹愛弓
【作画監督】
杉山東夜美
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
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