ど根性ガエル #5 2015.08.08


(ピョン吉)おいらもうすぐ死んじまうんじゃないのかな。
(ひろしの母ちゃん)ひろしには言いたくないんだよね?うん内緒だ。
(ひろし)頼むぞピョン吉〜!おいらがもし死んじまったら必ず空の上からみんなのこと見てるからな〜!
(ひろしの母ちゃん)大きく息を吸って…ス〜。
吐いてフゥ〜。
はいやってごらんピョン吉。
こうかい?ス〜フゥ〜。
ス〜ハァ〜。
そうそう。
朝の深呼吸は体にいいからね。
うん。
元気になろうねピョン吉。
うんありがと母ちゃん。
吸ってス〜。
吐いてぇ〜…。
おっ何か気持ちいいぜ元気になって来た気がするよ。
よかった。
じゃあ最後だよ。
もっと大きく大きく吸って。
スゥ〜〜…。
根性…。
はい吐いて。
ブェ〜〜〜…。
あららあららら…。
(五郎)あ〜!大変でやんす!あっ!ほっ!おっ!任せるでやんす!だ〜!ハハっあ〜!あぁ!パンツでやんすか?はぁ…。
(ひろしの母ちゃん)あら五郎ちゃん!ありがとね〜!やるじゃねぇか五郎!とんでもねぇでやんす。
夜勤帰りかい?おいでよ!一緒に朝ごはん食べようねぇ!はいでやんす〜!
(五郎)・すみませんでやんすね突然お邪魔して・何だよ水くさいね。
家族みたいなもんだろ五郎ちゃんは。
ありがとうでやんす。
やっぱうまいでやんすね先輩の母ちゃんのごはんは。
そうか?まぁ大したもんじゃねえけどな。
何だって?あ…そうそう。
ピョン吉これ食べてね。
うっ…。
えっ?ん?うぅ…何だい?これ母ちゃん。
イナゴだよイナゴのつくだ煮。
うわ〜!え〜!あとこれは蜂の子!
(ひろし:五郎:ピョン吉)うわ〜!それからこれはっと…。
何だよそれどうしたんだよ!ピョン吉にね栄養つけてもらおうと思って買って来たんだよ。
はぁ?ピョン吉夏バテでやんすか?え?だらしねぇなお前!そんなんじゃねえや!あっあっそんなことないよね。
あっほらほらでももともとピョン吉はカエルだろ?この家に来てから私達と同じもの食べてるからたまにはねやっぱりこういうものも必要かなと思ってさ。
栄養あんだよ。
母ちゃん…。
(五郎)う〜脚が見えたでやんす。
は〜い。
うぅ…母ちゃん。
どうした?おいら虫苦手になっちまったみたいだ。
ごめんよ。
ピョン吉もすっかり人間と同じになっちまったんだな。
おめぇの大好物は焼き肉と焼きそばだもんな。
え?あ…ああまぁな。
確かにそうでやんすね。
しかしピョン吉は人間でいうと何歳ぐらいになるんでやんすかね。
さぁ?どうだろうねぇ。
実は相当ジジイなんじゃねえか?わしピョン吉100歳。
そうそうもうすぐあの世行き…。
…ってふざけんな!自分だっておっさんのくせに!さっさと飯食って仕事行け!働けよおっさん。
おっさんでやんす。
おめぇもだろうがよ!うるせぇな分かってんだよ。
あ〜あ今日も仕事か〜。
しかしさあれだね仕事ってぇのは代わり映えがしないっていうか毎日毎日同じでつまんねぇな飽きて来るよな!ガキの頃っつうか学校行ってた頃はよ行事とかいろいろあって飽きないよう工夫されてたじゃん。
確かにそうでやんすね。
退屈だね大人になるってぇのは。
働いてみてよく分かったよ俺は。
やっと分かったのかい?30歳にもなって。
分かったんだからいいじゃねえか。
(子供達)・おはよう!・
(男の子)絶対クワガタ捕るぞ〜!
(子供達)お〜!夏休みか?
(子供達)・イェ〜イ!・あの頃はよかったねぇ。
よく行ったよなクワガタ捕りとかよ。
行ったでやんすね全然捕れなかったでやんすが。
なっハハハ…!ハハハ…!おいらが平面ガエルになる前の話か?ああ小学生の頃だからな。
へぇ〜。
何が楽しかったんだろうな全然捕れねえのによ。
バカみたいだよな。
確かにでやんすねぇ。
バカみたいっていうかバカだったのかもな!ハハハ…!え〜!今よりバカだったのか?ああ…ん?てめぇこら!え〜!あっひろし。
何だよ。
朝礼あるって言ったよね?あっかあちゃん行かないと。
ほらあんたも遅れるよ!何だよ朝礼って。
(ひろしの母ちゃん)行けば分かるよほら早く!分かりましたよもう!早くするでやんすよ。
今食ってんだろうがよ!五郎ちゃんいいかい?後頼んでも。
はい。
はい。
いってらっしゃいでやんす。
うん。
じゃあな!あ…ん。
(ひろしの母ちゃん)頼んだよ〜!フフフ…。
(戸が閉まる音)ん?で何なんだよ一体全員集合してあれか?潰れるか?工場。
「今日は皆さんに大変残念なお知らせがあります」ってか?どうする?京子ちゃん。
(ゴリライモ)おはようございます。
(一同)おはようございます。
(ゴリライモ)おかげさまでゴリラパンも創立30周年を迎えることができました。
皆さんのおかげです。
今後も皆さんと一緒にゴリラパンを発展させるために努力して行きたいと思っております。
何とぞよろしくお願いいたします。
(拍手)はぁ?そんな話するために朝からみんな集めたのかよ?ひろし!ではわが社恒例の行事に移りたいと思います。
ん?何だよえぇ?創立記念日の今日今年新しく入った仲間京子ちゃんとひろし君の中から1人一日社長になっていただきます。
おっ!本当かよなりてぇえええ…俺やるよ!
(ゴリライモ)たった一日ではございますが社長の目線で工場を見て問題があったら指摘していただいたり何か経営に関して良いアイデアがあったら教えていただきたいと。
そういう趣旨での一日社長でございます。
なるほどね!いいね俺やるよ!では抽選を行います。
抽選?うん。
ここに2つのゴリラパンがあります。
どちらか1つが激辛のゴリラパンです。
激辛を選んだ方が一日社長です。
おぉ〜…。
どうする?京子ちゃんえぇ?京子ちゃん京子ちゃん行く?俺から行っていい?
(京子ちゃん)はいどうぞ。
ホント?やったよしよし…。
えっよ〜しいやいや…。
緊張するなおいえぇ?早くして。
こっちじゃねえ…えっ?難しいなおい迷うなハハハ…!いやいや…!社長になれるかどうかの分かれ道だからな。
言っとくけどな社長っつっても一日だからな。
どうでもいいから早くしてよ!よ〜しこっちだ〜〜!!
(五郎)♪〜キュッキュッキュ〜でや〜んす♪〜お皿をキレイにするでやんすあ…あぁ…。
(五郎)♪〜やんす〜あ…あぁ…。
♪〜は〜いん〜…。
(五郎)ピョン吉。
うっ…。
あっし…着てもいいでやんすか?えっ?お…おう。
やった!初めてでやんす!ずっと着てみたかったんでやんす。
あっねっ脱がないとね。
ん?
(五郎)待つでやんす。
待つでやんす。
はぁ…。
(ゴリライモ)ではどうぞ。
普通。
ってことは?ってことは?く〜!辛ぇ〜!やったぜ〜!俺が…。
(せき込み)辛ぇ!でも嬉しいぞ〜!ハッハ〜!あ〜…。
社長も運がないね。
これが社長の印だ。
ヘヘヘ…。
え〜皆さん。
今日から社長に就任いたしましたひろしであります。
よろしくうん。
(ゴリライモ)「今日から」じゃない「今日だけ」だ!何をしゃべっているのかな?平社員のイモ太郎。
いいか?この前みたいに勝手にひろしパンとか作んなよ。
勝手なまねはくれぐれもすんな!このイベントの意味はな一日リーダーを体験することで…。
はいはい…ではまず京子ちゃんを社長夫人に任命いたします。
はいコチョコチョ…。
あ〜お断りします。
ひろし!何だよもう冷てぇな!俺はなみんなの社長様だぞ?まいいやう〜ん。
さてさてさてさて社長として何をするべかな。
う〜んヘヘヘ…!ヘヘヘ…!ハ〜ハハハ…!アッハ〜!うん。
いいね社長ってのはよ。
うん。
う〜ん。
(鼻歌)さてさてさてさてみんな頑張ってるかな?お〜!すごい。
(ひろしの母ちゃん)お〜ホホっ!社長はさすがに力持ちだねぇ。
絶対ひろし君には無理だよ。
(せき払い)あっあのね従業員諸君。
何でしょうか?社長。
いやあの〜何だうん…。
社長って何すんの?自分で考えてくださいよ社長。
何だいもうさっきまでご機嫌だったくせに。
今朝も言ってたじゃないか「毎日同じことの繰り返しでつまんない〜!」って。
いやそうなんだけどよ何かお前らのほうが楽しそう…!一日社長にお前がなったらどうせろくでもねぇこと言って大変じゃねえかなと思ったけどな。
うん確かにめちゃくちゃ言いそう。
調子に乗るからねぇすぐ。
何だよどんなめちゃくちゃなこと言うってんだよ俺が。
「疲れたから今日は休みだ!」。
言いそうだね。
休みにしていいのかよ?ダメに決まってんだろ。
「みんなの給料倍にしろ!」。
それも言いそうだね。
おいいいのか?だからダメに決まってんだろ。
だよな…俺もそんなガキじゃねえしな。
(ひろしの母ちゃん:ゴリライモ)えっ?したいことっていや〜…。
あれだよあれ…みんなでクワガタでも捕りに行くとかな。
まぁ言ってもダメだろうけどな。
っていうかゴリライモよ。
何だよ。
社長って楽しいか?何でお前社長なんてやってんの?はぁ?やめろよお前急に本質的なこと言うの。
だって分かんねえからさ俺あんま興味ねえし経営とかも全然。
そもそも仕事の中身っていうかよどうでもいいんだよな。
じゃ何のために働いてんだよ。
京子ちゃんと結婚するためだろ!意味分かんないんだけどそれ。
あ〜あつまんねぇなつまらんつまらん。
何だよあれ。
ひろしは大人になったってことなのかね?なってないってことなのかね?どっち?さぁ?♪〜五郎とピョン吉初散歩♪〜ハンハハハハンハハハ…♪〜どこ行く〜?♪〜宝寿司
(五郎)梅さんどうしたでやんすか?
(梅さん)お〜五郎。
ハハっ何だピョン吉今日は五郎かい。
おう!何やってんだい?梅さん。
うんいや…いつもだったらこいつを抱えてよし子先生の授業を楽しんでる時間なんだがな。
夏休みでやんすもんね学校。
そうなんだよつまんねぇなぁ。
おうお前らせっかくだから寿司食いねぇ!えっ?いいんでやんすか!?やったぜ!
(梅さん)へいお待ち。
(五郎)どうもでやんす。
わぁ〜!いただきますでやんす!いただきます!う〜ん!うまいでやんす〜。
うまい!学校やってないならよし子先生デートに誘えばいいんじゃねえか?梅さん。
まぁそうだけどな。
でもな俺はよし子先生の授業見てんのも好きでねぇ。
いいもんだ大人になったらなかなか先生が何かを教えてくれるってことはねえもんな。
確かにそうでやんすね。
(梅さん)ガキの頃は俺ちっとも勉強しなかったしよ。
中学出てすぐに寿司の修業に入っちまったからもっと授業受けたかったなって思うわけよ。
そうでやんしたか。
(戸が開く音)ん?
(京子ちゃんのばあちゃん)こんにちは〜。
(梅さん)お〜京子ちゃんのおばあちゃんじゃねえですかいらっしゃい。
暇なの〜。
アハハハ!おやおや。
ひろし君はいないのね。
ひろしは仕事だよばあちゃん。
暇な大人がそろったでやんすね。
(梅さん)ハハっ。
あっもう1人暇な奴がいるぜ。
ん?ん?
(町田校長)教師生活41年最後の夏休みでありまして。
もう夏の学校に来ることもないかと思うとつい足が向きましてな。
ステキなことですわ。
ご自分の職場をそんなに愛してらっしゃるなんて。
いやいやいや教師の時はホントに大したことはなかったんでありますが。
あ〜でやんしたね。
何だと?五郎。
あっいや…そんなことないでやんす。
(町田校長)遅い!失礼しましたでやんす。
ヘヘヘ…。
ハハハ…!あれ?よし子先生!
(よし子先生)どうしたんですか?みんなで何やってるんですか?よし子先生こそ何してるんですかい?暇なもので…お付き合いしてる方も結婚の約束をしてる方もいないので。
うっ…。
あ〜…。
梅さん今こそ男になるでやんす!うん!うぅ〜〜…。
うぅ〜…!あ〜〜!わぁ〜!梅さん?ありゃ〜。
うお〜〜!うわ〜〜!ハァハァ…。
こいつの上なら言える気がする。
おっ。
おっ梅さん。
はい!よし子先生!はい!梅さん!俺と…けっけっ…けっこ…。
おわぁ!おぉ?けっけっけっこ…。
けっけっけっこ…。
ん!ん!けっけっこ…けっこっこ。
こけっこあっこっこっ…。
こけっここっこっこっ…。
はぁ〜!?あ〜…。
これ面白いわね。
でやんすね〜。
まこの町の風物詩ってやつでやんすね。
そうなのねずっと続いてほしいわね。
困りますそんなの!そうです困ります!あんたが言うな!教室に入って座りなさい!へい…ハァ〜…。
はいそこ!ご苦労さまでやんす。
ヒヒヒ…。
梅さんよかったなよし子先生の授業が受けられて。
まぁな。
そういえばおいらも授業好きだったな。
ほ〜そうであったか。
うん楽しかったぜ。
みんなでワイワイワイワイやってさ。
そうか…ひろしがもう学校行かないからおいらももう授業は受けられないのか。
無い物ねだりよね。
えっ?えっ?自分が手に入らないものを欲しがるように出来てるのよ人間は。
へぇ〜。
それを「片思い」っていうのね。
片思い…。
片思い。
人間は皆何かに片思いをしてるの。
それが生きてるってこと。
恋であれ何であれね。
何かと両思いになりたくて頑張るってことが大事だということでやんすか?そう思うわ。
おいらは何に片思いしてるんだろ?さぁ?それは自分にしか分からないわねぇ。
そうかぁ…。
何だろう?五郎の無い物ねだりは何だ?何でやんすかね〜。
あっでもあっし警察官なんでしたいけどできないことってのがあるんでやんすよねぇ。
何だよ。
悪いこと?悪いことしたいのか?
(五郎)あっいやいや悪事を働きたいわけではないでやんすよ。
例えばこの道を渡りたい時先輩だったら車が来なかったらヒョイヒョイっと渡ってしまうでやんす。
でもあっしにはできないんでやんすよね。
あそこの歩道橋まで行かないと渡れないんでやんす。
ふ〜ん。
でもちょっと渡ってしまいたくなる時もあるんでやんすよね。
へぇ〜。
あっ!おい五郎!ん?あ〜!あっ!あ〜!大変でやんす!お助けしないと!あぁ…でも渡れないでやんす。
何やってんだよ五郎!うぅ〜!あぁ!おいらを投げろ!五郎!えっ!?早く!あ〜…う〜…。
いや!あっしが助けに行くでやんす!よ〜し!う〜ん…。
ど根性でやんす〜!やんす!っと。
ん?あ〜えっ?えっ?ハァ…あぁ…。
あぁ…。
(五郎)ピョン吉どうかしたでやんすか?何でもねえやい!ど根性〜〜〜!!
(五郎)うわ〜!うわ〜うわ〜!やんす!や〜んす!キャ〜!やんす〜!ハァハァハァ…。
ど根性。
(五郎)はいお気を付けてでやんす。
どうもありがとう。
どういたしましてでやんす〜。
よかった〜。
うん。
はぁ…。
ピョン吉?どうかしたでやんすか?あっいや…ちょっと張り切り過ぎただけだい!うん…あっしも張り切り過ぎたでやんす。
あっ!道渡っちまったでやんす!あでも何かちょっといい気分でやんす。
そりゃよかったぜ。
(五郎)フフ。
はぁ…。
ピョン吉?あぁ…。
あっ!熱があるでやんす!はぁ…。
はぁ〜あ〜…。
(ベル)お〜い!電話だよ〜!
(ベル)何だ誰も出ねえのかよしょうがねぇな。
はいはいゴリラパンだよ!はい?うんはいはい。
パンの注文?ん?5000個?今すぐ欲しいの?うんいいんじゃない?おい!イモ太郎5000個って作れんのかい?ああナメんなよゴリラパンを…どこからの注文だ?浅草ぽんぽこ企画って会社なんだけど何の会社だい?へぇ〜俺が何度営業かけてもうまくいかなかった会社だ。
イベント会社だな。
ふ〜ん。
すげぇじゃねぇか。
いいぞ社長判断で。
おう。
あっもしもし?はい喜んで〜!あっ俺?あっ私はですね…。
私はですね社長のひろしです。
ええひろし社長ええよろしくお願いしますね。
何?ん?卸値?卸値?ん?あっちょっと待ってくださいね卸値はですね…。
えっ?どれ?ん?ここ?え〜っとですね1つ60円になりますOK?よろしくお願いしますねありがとうございます。
(受話器を置く音)ヘッヘッヘッ…。
ナッハッハッハッ…。
ア〜ッハッハッハッ…。
社長皆さんに報告と指示を。
うんえ〜チミ達に大口の追加注文が入りましたよ。
ゴリラパン5000個大至急お願いしますね。
へぇ〜何か社長っぽい。
うんまぁねコチョコチョ…。
ひろしがねぇ社会の役に立つことがあるなんてねぇ。
何だよ母ちゃん泣くなよ〜。
あ〜そうだ。
ねぇイモ太郎君私ねこれから挨拶に行こうと思ってるんだけどね。
今後ともよろしくってことでね。
そうだな。
ひろしがねぇ…。
だから泣くなっつってんだよ!何かあれじゃない?その格好じゃちょっと。
えっそう?ん?うん何だかちょっと…。
いや〜だいぶダサいね成り金だね。
(ゴリライモ)何だと?アハハ!確かにちょっと…。
京子ちゃん…。
ひろしがねぇ…。
またかよ母ちゃんもういつまでやってんだよ。
え〜ではでは行ってまいりますよ。
社長よろしくお願いします。
うんはい。
ピョン吉大丈夫でやんすか?おう…。
あ〜どんどん熱が上がってるでやんすよ。
ハッハッハッ…!
(五郎)あっ先輩?おやおやチミ達何してるのかね?先輩こそどうしたんでやんすか?その格好としゃべり方は。
私ね社長になったのハハハ…!え?悪いねちょっと忙しくてねチミ達と遊んでる暇ないの。
チミ達あれだねよくお似合いだよん?私ねこれからいろいろ忙しくなるかもしれないから五郎君ピョン吉のことよろしくお願いしますよ。
ハハハ…!先輩何を言ってるんでやんすか!ではでは忙しい忙しい。
♪〜アドンガラガッタドンとドンと行きましょねあっいや先輩!ピョン吉が熱を…!いやいや先輩!いいんだよ五郎。
いやでも…。
社長かカッコ良かったなひろし。
ピョン吉?よかったぜひろしが楽しそうで。
おいらも安心だぜ。
安心?えっどういう意味でやんすか?え…。
あら!おや?どうしたんだい?
(五郎)あっ。
ひろしに会ったかい?うん。
母ちゃんひろしカッコいいじゃんか。
そうだよねハハハ…。
あ…。
えっ?アハハハ…。
ねぇよかったねピョン吉。
くっ…。
フフフ…。
あれ?どうしたんだい?ピョン吉熱があるね。
そうなんでやんす。
あっしのせいでやんす申し訳ないでやんす。
五郎のせいじゃねえよ…。
熱出すなんて初めてだねぇ。
大丈夫かい?ピョン吉。
うぅ…大丈夫だい…ふぅ…。
へぇ〜なるほどなるほど。
イベント会社さんっていうのはこういうことなさってるんですね。
だから5000個もパンをねぇ。
(田辺)ええまぁ…。
なるほど。
ハッハッハッ…!ハ〜ッハッハッハッ!
(田辺)どうぞどうぞ。
あぁいやいやどうもどうも。
いや〜ありがとうございますおかげさまで社長として最初の実績になりましたよこれが。
そうですか社長に?おめでとうございます。
うん今日だけなんですけどね。
は?いや〜でも分からないですよ意外や意外どうなるかはね。
調子に乗るとぼっこりぼっこり無限のパワー発揮する男だからね私は。
ハハハ…!アハハ…あぁ。
では私はこれで失礼しますどうもありがとうございます。
後ほどお届けにあがりますんでね。
よろしくお願いします。
うんうん…。
・焼き上がりました・・はい・・ベーキングパウダー持って来てくれる?・
(ひろしの母ちゃん)大丈夫かい?ピョン吉。
ヘヘヘ…おいら風邪ひいちまった。
人間みたいだな母ちゃん何か嬉しいぜ。
何言ってんだよバカだね。
風邪かピョン吉くんがね。
ヘヘヘすげぇだろ?自慢すること?はい梅干し張るといいんだよ熱の時にはね。
(ひろしの母ちゃん)よかったねピョン吉。
テヘヘ〜。
・ハハハ…!・あっ。
・ハ〜ッハッハッハ…!・母ちゃん悪ぃこれ外してくれ。
何で?今絶好調のひろしに心配かけたくねえんだ。
・ハ〜ハハハ…!・そう。
ただ今戻りましたよ。
どうだった?社長。
ばっちしばっちし挨拶して来ましたよ社長。
きゅ…社長?まぁ気にしない気にしない。
ハハハハハ〜。
お〜!労働者諸君!よっ!ひろし新社長!おっ!アハハハ…!ハハハ…!
(ゴリライモ)じゃあ行きましょうか社長。
うん。
いってらっしゃいダブル社長。
漫才コンビみたいだねダブル社長。
では私がボケだねあっどうも〜ダブル社長です。
おしゃまんべ。
いいかげんにしろ。
おっ!痛って!てめぇ本気でやりやがったなバカゴリラ!頑張れよひろし。
おう私に任せなさいおしゃまんべ。
アハ…ほらさっさと行った行った。
(車のスピーカー)♪〜社長の名前がゴリライモハハハ…。
(ゴリライモ)社長。
ん?
(ゴリライモ)納品終わりました。
うんご苦労。
ありがとうございました。
あれ?これ違うなぁ違う違う。
ん?何がです?あ〜いやいやだって卸値が違う。
卸値が1個60円って書いてあるけど40って言ったよね?僕。
いやいやいや…何をおっしゃる。
うちのパンは60円ですよ。
ちゃんと説明したよ聞いてなかったのかねチミは。
言ってない言ってない私は40円って言ったしそんな高かったら注文しないしねぇ。
予算そもそもそんなにないし。
はぁ?いやいやちょっと待てよ。
どうします?あれ。
えっ?ど…どうしますって?
(田辺)おたくも困るでしょう?返品って言われてもねぇこういうものは。
腐らないもんならあれだけど…ね?どういう意味だよ。
行き違いがあったってことでうちが言った値段で引き取りますよ。
そのほうがよくないですか?いやいやちょ…ちょっと待てよおい!こういうことでしょうか?御社はいつも飾製パンさんとお取引されてますよね?えっ?だけどおっしゃってた卸値では飾製パンさんに断られた。
けどイベントは待ってくれない予算も変わらない。
で困ってうちに。
分かりました。
今回は卸値40円で置いて行かせていただきます。
えっ?えっ?ただ1つお願いがあります。
正規の単価にはなりますが今後のお取引お願いできますか?はぁ?おい!分かりました。
ありがとうございます。
いえ…こちらこそ。
どういうことだよ俺は確かに60円っつったんだよ!分かってるありゃ最初からそのつもりだ。
よっぽど困ってたんだろうな。
はぁ?じゃああれか?始めからだますつもりだったってのか?まぁそういうことだろうな。
何だよそれふざけんなよ!お前何であんな野郎にパン売ったんだよ!持って帰って丸損するよりマシだろ。
そりゃそうだけどよ…。
あ〜許せねえだましやがって!怒鳴り込んでもどうしようもねえだろ。
お得意様が1軒増えた…だろ?俺も社長になったばかりの頃はいろいろやられたよ。
1000個注文受けて持って行ったら「ゼロが違う頼んだのは100個だ」って言われたり。
何だよそれ…。
クッソ〜。
ぐぁ〜〜!チクショ〜〜!!すまんゴリライモ!この通りだ!よせよそういうの仕事で。
お前が悪いわけじゃねえし。
ハハハ…。
ハハハ…!というわけで終わりだな一日社長。
えっ?俺やっぱ無理社長とかヘヘっ。
じゃ帰ろうぜ。
(ひろしの母ちゃん)どうだい?ピョン吉熱は。
ん?あら?下がったね熱。
あっ。
気合とど根性で治っちまったよ。
そうかいよかった〜。
あっ帰って来た。
お疲れさまです。
お疲れさま。
(ひろしの母ちゃん)お疲れさまどうだった?無事納品終わりました。
そう。
ん?あ〜疲れた疲れた!これでやっと一日社長も終わりだぜ。
もう社長なんてこりごりだぜハハハ…。
心配しなくてもならないから。
そうだよなハハハ!おうゴリライモ!お前よ創立記念祝いによ寿司でもおごれってんだよえぇ?社長!おうおう…。
やったぜ〜!今日は食うぞ〜!ハハハ…!また暇な大人がそろってしまったでやんすねぇ。
まったくだ。
お〜い!おうみんな勢ぞろいじゃねえか。
あれ?京子ちゃんのばあちゃんまで。
今日もかわいいねばあちゃん!あ〜らウフフ…。
おい梅さん!今日はゴリラパンの創立記念祝いだぜ!乾杯だ乾杯!おう…。
社長のおごりだからよどんどん寿司にぎってくれよ〜!ちょっと待った!何だよ。
ひろしお前何かあったんだろ?おいらに分からないとでも思ってんのかよ。
あ?ちゃんと言えバカ野郎!そうだったのかい。
ひろし君はゴリライモ君がそこで怒らなかったことが納得できなかったの?いやそんなことねえよすげぇなって思った。
大人ってこういうことかカッコいいなって思ったよ。
ゴリライモなのにだぞ!?しかし俺はダメだな〜。
全然ダメ!あ〜情けねぇ。
はぁ…情けねぇよ。
一日社長とかになっただけで調子に乗ってよ。
何にもできることなんかねえのに注文の電話だってたまたま受け取っただけでよ俺は何もしちゃいねえのに舞い上がっちまって。
まるで自分の手柄みてぇにはしゃいでよ!バカだバカ!大バカだい!結局会社に迷惑掛けちまうしよ。
ハハハ…ホントどうしようもねえよな!はぁ…。
一体俺は何がしてぇんだろうな!?分かんねえよ!おいらは嬉しいけどな。
何がだよ。
相変わらずのダメひろしだからよ。
おいらはもういらねえのかな〜とか思っちまったからな。
はぁ?何だそれ!無い物ねだりの究極ねひろし君は。
ん?何が欲しいのかも分からない。
楽しみねぇこれからがウフフ。
いいじゃないか結果はどうでも。
あんたちょっと楽しかったんじゃないかい?ひろし。
え?私には楽しそうに見えたけどね。
そりゃあまぁ…。
(ひろしの母ちゃん)だったらそれでいい楽しいのが一番いいんだよ。
今朝あんた言ってたよね。
ガキの頃は捕れもしないクワガタを一日追っ掛けててそれだけで楽しかったって。
大人になったって同じなんだよ。
楽しかったらそれで十分じゃないか。
ゴリライモ君はさ…。
(ゴリライモ)ん?何で一日社長とかやってるの?勉強のため?言いたくなきゃいいよ。
いや…しんどいの。
時々休みたくなるんだよ社長を。
あいつが言ってるほどすごいわけでもないし。
へぇ〜正直でいいねぇ。
ゴリライモ君にもあったんだね無い物ねだり。
京子ちゃんは?京子ちゃんの無い物ねだりって何?うん…。
分かんない。
ん?ひろし君と同じなのかもしれない。
あそこまでバカじゃないけどね。
でもちょっとうらやましいよ。
あんなふうに「俺はダメだ〜」って言えるのね。
まぁ言いたくはないけどね。
へぇ〜。
何か胸が痛くなりますね教え子が悩んでるのを見ると。
そうですなそれも教師の醍醐味かもしれません。
教え子がこの世界に生きている以上教師生活は終わらないのかもしれませんなぁ。
なるほど。
よし子先生は教師生活…。
教師生活16年であります。
ほぉ〜。
ほぉ!そんなになりますか!はい。
(町田校長)ほぉ〜…。
(梅さん)どうした?五郎何かあったのかい?
(五郎)梅さん最近ピョン吉の様子が変だとは思わないでやんすか?ピョン吉?ひろしじゃなくてか?
(五郎)はい。
特には思わなかったが…何かあったのかい?あっいや何があったっていうわけじゃないんでやんすが…。
う〜んはぁ…。
なぁひろし。
何だよ。
おいらを連れてってくれよ。
どこにだよ。
クワガタ捕りだよ。
はぁ?何言ってんだお前。
行きてぇんだよ連れてけよ。
訳分かんねえな。
いいから連れてけよ!ヤダよそれによもういやしねえんだよクワガタなんて都会にはよ。
いいよそんなの!言ってたじゃねえかよ捕れなくっても楽しいって!ガキの頃だっつうのそれはよ。
連れてかないとず〜っとデカい声で騒ぐぞ!連れてけ連れてけ連れてけ!連れてけよ!つれてけ〜よ!うるせぇなおめぇは。
つれてけよつれてけ…!うるせぇってんだよ!つれてけよ!朝からどうしたんだい一体。
あっ母ちゃ〜ん!母ちゃんも行こうぜ。
行くってどこへ?クワガタ捕りだよ。
(ひろしの母ちゃん)頑張れ〜ひろしピョン吉。
頑張れって言われてもなぁ。
かあちゃんもね負けないからね。
こういうの得意なんだから。
やっぱいねえなぁ。
分かんねえぞいるかもしれねえぜ。
だよな分かんねえよな。
うんうん。
っていうかいる気がして来たぜ!おいらもだぜ!あっひろし!あれは!?えっ?お前バカ野郎これカナブンだろうが。
何だ。
これだから素人はよ。
ひろし!あれは!?バカだなお前ありゃ…えっ?そうか?いや待て待て待て待てそうかもしれねえぞおい。
あっちょっと大丈夫かい?気を付けんだよ!はいよ!あっ。
あっ京子ちゃんおはよう。
おはようございます。
早いねぇ。
何かおばあちゃんがどうしてもスイカが食べたいとか言うんで。
ハハハ…!ハハハ…。
何してるんですか?クワガタ捕り。
えっ?クワガタなんているんですかね?いないんじゃないかねフフっ。
ハハっ京子ちゃんも小っちゃい頃は男の子と一緒にやってたよね。
そうでしたね。
パンツとか見えても全然平気でさ。
ハハハ…。
ハハハ…。
やってみるかい?無理ですよそんなん。
ひろし君!ピョン吉くん!頑張れ〜!おう!おう京子ちゃん任せとけ!見つけるまで下りて来んな!え〜…。
おいむちゃ言うなよ。
ハハハ…。
頑張れ。
はぁ…頑張ろう。
(五郎)やってるでやんすね〜。
おはよう。
おはようでやんす。
3人組がそろったね。
かあちゃん。
(ひろしの母ちゃん)え?何だい?ピョン吉は…ひょっとして死んじまうんでやんすか?え…?えっ?えっ?なぁひろし。
おいらの無い物ねだりは何だと思う?あ?今集中しねえと危ねぇから話は後だ。
おいらの無い物ねだりはずっとひろしと一緒に生きることだい。
おいら死にたくねえ。
カエルだから死んじまうんならだったら人間になりてぇ。
人間になってひろしと一緒に生きて行きてぇ。
だっていっつも同じ家で寝てさ同じもの食ってるだろ?おいらだってずっとみんなと一緒に生きてぇよ。
これがおいらの無い物ねだりだぜ。
あぁ?何だよお前ややこしい話やめろってんだよ。
生きてるだけでいいだろってことだい!ひろし根性で生きようぜ!生きてるだけで楽しいだろ?答え探してんのが楽しいだろ!?そうだな。
フッそうだよな。
おう!おいやっぱりクワガタだぜ。
本当か?ああ間違いねえ。
待ってろよ〜。
あと少し…。
もうちょっと…行ける行け…。
あらら〜!うわ〜!うわ〜!あ〜!うわ〜!ス〜…。
ハァ〜〜〜!!お〜おわ〜!キャ〜!うわ〜!ハァ〜〜〜!!おわ〜!うっ!お〜!根性〜…。
あっ!あぁ…。
はぁ…。
危ねぇところだったぜ!ありがとよピョン吉。
おう。
いや〜しっかし惜しかったなおい。
あれ?どうしたんだい?あ?確かにいたよなひろし。
おう確かにいたぜチキショ〜!ん?あっ!あっ!あっ!あ…。

(セミの鳴き声)2015/08/08(土) 21:00〜21:54
読売テレビ1
ど根性ガエル #5[字][デ]

ゴリラパンの創立記念日には社員の誰かが1日社長になるという恒例行事あった。ひろし(松山ケンイチ)が1日社長となり、5000個のパンの急発注を受け、張り切るが…

詳細情報
番組内容
ゴリラパンが創立記念日を迎え、ゴリライモ(新井浩文)は、社員の誰かを一日社長にするという毎年の恒例行事を行う。ひろし(松山ケンイチ)が、まさかの一日社長になる。その頃、五郎(勝地涼)が、ピョン吉のTシャツを着ていた。具合が悪いのを隠そうとするピョン吉だったが、五郎はピョン吉の異変に気付く。一方、ひろしは、5000個のゴリラパンの急発注を受け、張り切るが…。
出演者
松山ケンイチ
満島ひかり
前田敦子
勝地涼
光石研
でんでん
白羽ゆり
新井浩文
白石加代子
薬師丸ひろ子ほか
原作・脚本
【原作】
『ど根性ガエル』吉沢やすみ(オフィス安井)
【脚本】
岡田惠和
監督・演出
【演出】
菅原伸太郎
音楽
サキタハヂメ
【主題歌】
「エルビス(仮)」ザ・クロマニヨンズ(HAPPYSONG RECORDS / Ariola Japan)

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

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